LNCrawler

30話 開戦

腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが — novelba.com · All chapters

30話 開戦

「…ミーシェ…」

ベットに横たわるミーシェの頬を撫でる。

「…待ってろ…すぐに助けてやるから…。って言っても…聞こえないよな…。」

「…」

「なあミーシェ。この戦いが終わったら…一緒にどこかで暮らそう。マシュマロも入れた3人で。全部終わらせて…迎えに来るからさ…。頑張れよ?ミーシェ。…寝てるやつにするのは卑怯か?」

優はミーシェに顔を近づける。

「っ…さすがに口にはできねえな…。」

優はミーシェのおでこにキスをした。

「…行ってくるよ…ミーシェ…。!」

その時ミーシェが少し微笑んだ気がした。

「気のせい…か?」

「…」

「…さて…頑張るか…。」

「サラ…。」

「ユウ…ミーシェには挨拶出来た?」

「ああ。」

「そう。じゃあ行こうかしら…。」

神界に行くのは優、サラ、陸、バトラーを含めた魔神軍である。

「どんな敵が待ってるかわからないわ。今まで以上に厳しいものになると思う。覚悟は出来た?」

「当たり前だ。とっとと倒してミーシェを助ける。」

「由希を待たせているしね。」

「サラ様。どこまでもお供致します。」

「そうね…。行くわよ?」

「ああ。」

「はい!」

「ふん…。」

「コリンくん、ベル、由希ちゃん。地上は任せたわ。」

「…ええ。」

「任された。」

「みんな…気をつけて。」

「…で?神界ってどうやって行くの?」

「私の空間魔法で時空にヒビを入れる。そこから行くのよ。」

「ふーん…。まあお前に任せる。」

「ええ。じゃあ行ってくるわね。」

「…陸…気をつけて。」

「ああ。お前もな。」

「…藤山くんもね?」

「…ああ。」

こうして優たちは神界に旅立った。

「この辺でいいかしら…。」

魔神領上空でサラたちは留まっていた。

「魔力的にちょうど世界樹の下ね…。ちょうどいい。」

サラは手に魔力を込める。

「少し待っててね…。」

「やらせるかよ…!」

「「「「!」」」」

そこにフードを被った一人の男が現れた。

「誰だ?」

「久しぶりだなぁ?藤山、小宮…。」

「その声…君はまさか…」

男はフードを取る。

「誰だっけ?」

「っ…てめぇ…」

「君…榊だな?」

「よう小宮…。どういうことだ?どうしてお前が藤山と一緒にいる?」

「…」

「藤山は俺たちの仇だろ?」

「…藤山をそうさせたのは僕達の責任だ。」

「そんな甘っちょろいこと…まだ言ってんのかよ?」

「それよりもどういうつもりだ?何しに来た?」

「もちろん桝谷や原…クラスメイトの仇である藤山に復讐しに来たのさ…!」

「…で?本当にお前誰だっけ?」

「忘れたとは言わせないぜ?」

「忘れた。」

「!、さ、榊だ 榊  誠 さかき  まこと !」

「いたな…そんなやつ。それで?何か用か?」

「てめぇを殺す…!よくも…よくも桝谷を!原を!」

「…」

「ピルークからなんとか生き延びて…それからどれだけお前に復讐したいと思ったことか…!エト様に会って漸くその望みが叶う…!」

「!…榊…きみ…」

榊の額に巨大な目玉が現れる。

「…悪魔を取り込んだのね…。」

サラが呟いた。

「ヒッヒッヒッ…この力でお前に復讐する…!てめぇもだ!小宮ァ!裏切り者が…!」

「…」

「デビルバースト!」

榊は手から禍々しい波動を放つ。

「…俺が片付ける。サラはその間に空間魔法で神界に行けるようにしておいてくれ。」

「分かったわ。」

「君に言う必要は無いと思うが…気をつけろよ?」

「ああ。」

「死ねぇ!!」

優はその波動を手で蹴散らす。

「さーてと…」

優は剣を抜く。

「…借りるぞ…ミーシェ…。」

この剣はミーシェが戦闘形態の時に使っていた大剣である。

優が魔力を込めると、大剣は雷を帯び始めた。

「死ねぇ!!」

榊は背中に生えた翼で高速で優に近づく。

「…雷神斬…」

スバァ…

「かっ!…はっ…」

「よく躱したな。」

榊の腕が飛ぶ。

「馬鹿な…!悪魔に借りた力が…!」

「悪魔?くだらねえ。天使や神だって斬ってやるよ。ミーシェのためだったらな…。」

「っ…ふざけるなぁ!お前のせいで俺は!俺たちは!藤山ぁ!!!」

「ああ…お前は俺に…復讐…したいんだっけな…。」

「うおおおおぉ!!」

優は口角を上げる。

「…出来ない相談だ…。」

ズバ…!

そのまま榊を真っ二つに切り裂いた。

「じゃあな…榊。

…ごめんな。」

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