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44話 一時の幸せ

腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが — novelba.com · All chapters

44話 一時の幸せ

それから何年経っただろうね〜。

僕とハーディスは普通の、ハーディスの望んだ普通の生活をした。

「ふふふ、夢みたい…私が花畑の真ん中で…横になれる日が来るなんて…!」

花畑の真ん中で寝そべるハーディス。

「…ねえ!エーテリアも一緒に寝ようよ!こんな陽気な日は日向ぼっこに限るよ!」

「はいはい…。」

そう言ってハーディスと一緒に横になる。

「ふふふ…ねえ、エーテリア。」

「ん?」

「私…本当に幸せ…!」

「…変な子だね。ただ花畑の真ん中で横になってるだけじゃないか。」

「そうだよ?それが私にとってとっても幸せなの…!」

「そうかい。」

「うん!エーテリアは?…幸せ?」

幸せ?こんな普通のことが?そんなの決まってる。

「…幸せだよ。」

そう、僕は幸せだったんだ。ハーディス、君といれることがね…。

「あ、サンドイッチ作ってきたんだ!お花見しながら食べましょう?」

「そうだね。お腹減った…。」

「うふふ、今日は私が腕によりをかけて作ったのよ〜?」

「へぇ…そりゃあ楽しみだなぁ…。いただきます。」

「どーぞっ。」

「…うん…美味しい…美味しいよ。」

「本当に?」

「嘘は言わないさ。」

「えへへー…良かった〜。私もいただきまーす。…うん、我ながら美味しくできたな〜。」

「ふ…ハーディス、ほっぺに付いてるよ。」

「ひゃっ…あ、ありがとう…。」

「っ…」

なんだよ…神らしくない…。

なのになんだろう、君を見ていると胸が苦しいんだ…。

これは…なんだろうね…。

「…というわけなんだ…どう思う?ザドキエル。」

僕はこのことをザドキエルに相談した。

「…エーテリア様…あなた…まさか…」

「ん?何か知ってるの?」

「い、いえ…ふふっ、あのエーテリア様にも人間らしい所があるんですね…。」

「ちょ、なんの話し?」

「いいえ。それよりもこんなに 神界 こっち にいてもいいんですか?彼女…寂しがりませんか?」

「そうだね、そろそろ僕は戻るよ。」

「ええ。…エーテリア様。」

「ん?」

「いつかあなたは答えを出さなくてはいけません。」

「…」

「あの神…邪神ハーディスの力は…強大です…。」

「…分かっているさ。だからこそ僕が一緒に居るんだ。」

「そうですね。」

「もうっ!遅い!エーテリア!」

「ごめんごめん。」

「も〜…仕方ない許してあげる。さ、今日は何する?ふふふ、もっと私にいろんなものを見せて?エーテリア。」

「ふ…喜んで。」

そうだ…今はこの幸せな時を楽しもう。

…でも、幸せなんて…そう長くは続かないんだ。

「…エー…テリア…私…」

ハーディスの部屋にあった花が

…枯れていた。

「…大丈夫。大丈夫だから…」

「近づかないで!」

「っ…」

「どう…して?私は…幸せになっちゃ…いけないの?」

ハーディスは割れた僕のあげた首飾りを握りしめる。

…ザドキエルの言う通り…ハーディスの力は強大過ぎた。僕の力を上回るくらいにね。

「大丈夫。大丈夫だから…僕なら君に触れる。」

「嫌…もうこれ以上…何も失いたくない…!」

「僕は君と居ても平気なんだ…ね?」

「エーテリア…私…私…!またこの力のせいで…」

「負の感情を持ってはダメだよ…ハーディス。落ち着いて…。」

「エーテリア…!」

「引っ越そうか…ハーディス。」

「っ?!」

「ハーディス…僕は…君のこと…ちゃんと守るから。いつまでも一緒にいよう。ハーディス、僕には君が必要なんだ。なんでだろうね。前までは別にただ暇つぶしができればいいと思ってた。でも今は違う。ハーディス…僕は君といたい。きっと僕がその力を何とかしてみせる…。」

「エーテリアぁ…」

「ふふ…行こうか…ハーディス。」

「…うん…。」

ハーディスとなら…どこまでも行けると思った。

でもね…現実はそんなに甘くないんだ…。

「っ…まさか…ハーディスの力はがここまで強いなんてね…。ゴホッゴホッ!」

僕は日に日に弱って行ったよ。ハーディスと一緒にいたからね。

「エーテリア…風邪?」

「…そうだよ。神様も風邪を引くんだ…。うつすと悪いから離れていてくれるかい?」

「…うん…」

風邪なら…良かったんだけどね…。

「エーテリア…やっぱり…風邪じゃないんでしょ…?」

「…大丈夫。直ぐに良くなる。」

「私と…いるからなんでしょ…!」

「言うな…ハーディス。」

「でも…!私のせいでエーテリアが…!死んだらやだよぅ…エーテリア…!」

「ハーディス…。」

「あなたが傷つくくらいなら…私…」

「ハーディス…。」

「っ…ん…?!」

ハーディスの口を塞ぐ。

「ぶはっ!な、何を考えてるの?!そんなことしたらあなたは…!」

「…ハーディス…ゴホッ…僕は…僕は例えば僕が傷ついたとしても…君と一緒にいたい…。僕は…一緒にいたい…だから…!だから僕の前から居なくならないでくれよ…!」

「エー…テリア…」

それでも…彼女は僕の前から姿を消した。

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読者の皆様本当にありがとうございます!

なんか後20話じゃ終わらなそうw

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