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45話 最高と最強

腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが — novelba.com · All chapters

45話 最高と最強

いなくなったのは次の日だったよ…。

僕の言葉はハーディスには届かなかった。

それから僕はハーディスを探して探して探し回った…。

万物神の役目も果たさずに彼女をひたすら探し続けた。

どれくらい探し回ったかな…。

途方もない年月…世界中を飛び回り彼女を探した。

それでも…僕の力を持ってしてでも彼女を見つけることは出来なかった…。

100年以上探したかな?

そうしていつしかミーシェちゃんのお姉さん…つまりサラも生まれて。

もう…希望なんてどこにもなかった…。

それからしばらくしてだよ…。

ハーディスは自らの身を削って自分の力を封じてたみたいだけど…ついに隠しきれなくなったんだね…。

この世界の…3分の1の森林が消滅した。

彼女はずっと最果ての洞窟の最深部に身を潜めていたみたいだけど…それでも彼女の力は地上にまで影響をもたらした。

まあさすがに他の神も動かざる負えないよね…。

そして人間までも。

分かってる。彼等が自分の身を守るためにやった事だって。

隠しきれなくなって出てきたハーディスを人間や神々は攻撃を仕掛けた。

彼女がいなければこの世界が滅ぶことは無いからね…。

ハーディスがいなくなってからさらに力を付けた僕はハーディスの力を封じる手立てを見つけた。もう…彼女が苦しまなくてもいい世界が出来るはずだったんだ…。

それでも…

…それでも僕は間に合わなかった。

彼女が矢で撃たれた時は気がおかしくなるなるかと思ったよ。

涙なんて出て来なかった…。

出てきたのは不甲斐ない僕への嘲り…。

「あは…はは…万物神…万物神か…。」

僕の肩の中で虫の息になったハーディスを見た時…僕の中で何かが切れたんだ。

…僕は…僕は邪神に成り果てたんだ。

「それって…」

「そうだよ…。50年前この世界を壊滅の危機に追いやった邪神はハーディスじゃない。僕だよ。邪神エーテリアなんて言えばかっこいいかな?」

「…」

「別に同情なんて求めちゃいないよ。全て僕の不甲斐なさが招いた事だ。人間たちだって悪くない。明らかにハーディスはこの世界にいない方がいい存在だからね…。でもね…でも…ハーディスは…ハーディスはただの女の子なんだ…!普通の生活を求めたただの可愛い女の子なんだよ!あの後何とか力を抑えてハーディスの命を繋ぐために泣く泣く彼女を封印した僕の気持ちが君には分かるかい?分からないだろ?例え身勝手だと言われようといい。僕は彼女に 普通 ・・ の生活を与えてやりたい…。この世界にもはや意味は無いんだよ…。だから僕は復讐する。人間や神々に対してじゃない。僕は…この世界を創った僕に復讐をするんだ…。…新たな…誰もが普通の暮らしができる世界を再構築するっ!創造の前には…破壊が必要だ。この世界を破壊し、新たな世界を創り出すことで僕の復讐は完遂する。邪魔はさせないよ…優くん…!」

「随分と長ったらしく話してくれたが…俺にとってこの世界の存亡などどうでもいい。でも俺はお前の邪魔をする。てめえの理想にミーシェを巻き込んだことを後悔させてやる。」

「僕に勝つつもりかい?万物神であるこの僕に?身の程を弁えろよ?猿が…。」

世界樹の頂上で互いの傲慢がぶつかり合う。

最高と最強の衝突が幕を開けた。

「…始まりましたね。」

サラの前で冷静に状況を伺う1人の天使。

「天使長ザドキエル…。やっぱりあなたもエトくんの味方だったのね…。」

「当然です。何万年彼に使えてると思っているのですか?」

「この世界を…あなた達の好きにはさせない…。と言いたいところだけど私の中で第一優先はミーシェの事…。あなた…ミーシェが良くなる方法知らない?」

「手っ取り早いのはエーテリア様でしょうね。」

「そう…。ならユウに任せるしかないわね。」

「…」

「それまで退屈しちゃうしどうする?遊び相手になってくれる?天使長ザドキエル…。」

「遊び…ですか。いいですよ。あなたと私では生きている時間が違う…。足元をすくわれても知りませんよ?」

「最後の神というのは君か…。」

「…」

フロアにたどり着いた陸は1人の女性と対面する。

──…ぁ…ああ…そんな…まさか…!

「!、レイ…どうした?」

実体化しレイは焦りの色をうかべる。

「なんで…なんで君がここに居るんだ…!」

女性は顔を上げる。

「…レイラ…なんで君がここに…?君は…君はあの時命を落としたはずじゃ…」

「…自己紹介がまだだったな。私は勇神レイラ。勇者小宮陸。貴様の…勇者としての器…見極めさせてもらうぞ?」

いよいよ最終局面です。

ぜひ最後までお楽しみください。

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