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50話 ギリースの災い

腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが — novelba.com · All chapters

50話 ギリースの災い

今回はちゃんと50話ですw

魔神領

「由希、姉さんから念話が届いた。」

「!…本当ですか?!」

「ええ。」

「…陸は?!陸は無事なんですか?!」

「落ち着きなさい…。大丈夫。陸くんも姉さんも無事よ。」

「…そう…ですか…。」

由希は安心したように腰を下ろす。

「ユウが万物神エーテリアとの戦いを始めたみたい。」

「…藤山くん…大丈夫ですかね…。」

「大丈夫…と言いたいところだけど万物神の力ははっきり言って未知よ。いくらユウが強くても相手の力はそれを上回るかもしれない。」

「…」

「ま、私は信じてるけどね。」

「…ベルさん…。」

「大丈夫よ。ユウは強い。私や由希よりも強いわよ?」

「…そうですね…。」

「魔王ベルフェゴール、松山由希はいるか?」

そこにコリンが入ってきた。

「…コリン…どうかしたの?」

「いや、兵士たちの報告が妙でな…。」

「妙…?」

「ああ、ギリースの方で…ゾンビが現れたというのだ。」

「ゾンビ?魔物?」

「いや、その国の住人らしい…。」

「…ギリース…ゾンビ…」

由希が何やら考える仕草をする。

「…ベルさん、ギリースのゾンビって何だか聞いたことありません?」

「ギリース…ゾンビ…」

「「あっ…」」

「なんだ?二人とも心当たりがあるのか?」

「…はい。」

「そう言えばあの時は血の教団のことばかりであれのことはあんまり警戒していなかったわね…。私とミーシェで蓋をして終わったもの。」

「…そうでしたね…。」

「待て、何の話だ?」

「…私達が藤山くんと再開した時にギリースで血の教団の幹部、マリクと戦ったのよ…その時巨人によって地下水脈の入口を壊されて…その時にゾンビになるウイルスが発生して結構混乱を招いたのよね。」

「その時は私とミーシェで蓋をして解決したんだけど…今思ったらゾンビにするウイルスなんて聞いたことないわね…。」

「そんなことが…」

「コリンくんはここでこの城を守ってくれる?私と由希でギリースを見てくる。」

「分かった。」

「てことで来たわけだけど…。」

「…思ってたよりひどいですね…。」

ギリース王国東の街。

そこでは家屋が半壊しており、辺りには死臭が充満していた。

「これがこの国の現状です…。」

そこにギリース王国の騎士団長、ハルが現れる。

「…ハルさん。」

「代表会議依頼ですね…。」

「私の張った結界は?壊されたの?」

「はい。」

「結構強めの結界を張ったつもりだったんだけどね…。」

「…ベルさんの結界を破るってことは結構な実力の魔物が地下水脈にいるんでしょうか?」

「どっちにしろ気は引き締めないとね…。」

「…はい。」

「それでは私が水脈を案内致します。」

2人はハルに連れられ、地下水脈へと向かった。

「おかしいです…!ここの魔物はこんなに強くなかったはず…!」

ハルは魔物を切り捨てながら言う。

地下水脈に入って直ぐに魔物の群れが3人を囲んだ。

「S級の魔物が沢山いるわ…奥に統率者がいるのかも…。」

「…とりあえずこの場は私が片付けます。離れててください。」

「ええ。」

「頼みます…!」

ベルとハルはその場から離れる。

「…精霊魔法…ソードサンクチュアリ!」

魔法陣から何本もの剣が魔物目がけて飛んで行く。

その剣は魔物に当たると次々に浄化して行った。

「す、すごい…!」

「さすが神級魔法ね。」

「…ありがとうございます。先を急ぎましょう。」

由希の精霊魔法で結界を作ってウイルスを吸わないようにしながら、3人はさらに奥へと進んでいく。

「そう言えばこの水脈は手作りみたいだけど…。なんのために作ったの?」

ベルがハルに尋ねた。

「この水脈はずっと前からあるんです…。言い伝えによれば過去に災いを封じ込めたとか…。まあ迷信ですけどね。」

「ふぅん…。」

「…わ、災い…大丈夫ですかね…?」

由希が心配そうに尋ねる。

「まあ大丈夫じゃない?迷信らしいし。」

「そうですね。それよりも今はウイルスの原因を突き止めるべきです。」

災いなんて迷信だ。

そう信じ込んで3人は最深部の階段を降りた。

…のだが。

「な、なんか壺っぽいものがあって蓋が割れてるんですけど。」

ベルが後ずさりながら言う。

「…な、なんか禍々しいオーラ出てますね…。」

「なんなら奥になんかいますよ…。」

壺の隅には謎の紫色の影。

「ゲゲッ!ヨクモオレヲフウインシテクレタナッ!ニンゲンドモメ!」

1つ目の巨大な怪物が3人の前に姿を現す。

「…な、なんなの?!こいつは!」

由希が後ずさる。

「敵なのは確かです!」

ハルが剣を構えた。

「…昔姉さんの書物で見た事がある…。こいつは病魔よ。」

「病魔って…てことは…」

「…ウイルスもこいつの仕業ってことですね。」

「ゴチャゴチャウルサイヤツラダ!…シネ…!」

病魔の脅威が3人に迫った。

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