ものは使いようとはよく言った話
ものは使いようとはよく言った話
プシューッ
「おはようマスター!」
「おはよう、妖怪メカクレスキー」
「フフフ…そのユニークなニックネームも、随分私に馴染んで来たものだな」
馴染んでいいのかよ…。
マイルームを訪ねて来たのは妖怪メカクr…じゃなくてバーソロミュー・ロバーツ。
もう付き合いもだいぶ長い上に、この海賊の性癖狂いにも慣れてきたので、私の扱いもこの有様だ。
「それでどうかした?大体予想出来るけど…」
「それはもちろん…チラッ」
「…雷落とされないようにね」
バーソロミューの視線の先を見て、自分の予想が当たったことを察する。
「ん?お前か…海賊」
インドラ様の前に来ると、帽子を取って跪き恭しく頭を下げるバーソロミュー。
「ごきげんようインドラ神。今日も今日とて神々しいご尊顔…拝謁出来ることに感謝する。あ、これはいつもの献上品だ。マスターに預けるよ」
「はいはい」
受け取ったのはラム酒。
多分後で飲むだろうからとりあえずデスクに置いておこう。
「フッ…相変わらず礼儀はなっている」
「インドラさまからの褒め言葉です」
「感謝しろよー?キシシッ」
「もちろんだとも!!!!」
「声でっか…」
インドラ様とヴァジュラたちに声をかけて勝手にテンションを上げているバーソロミュー。
船乗りであるバーソロミューは、神様に対しては思うところがあるらしく、よく部屋を訪れては恭しく挨拶をしている。
ラム酒の献上も欠かさない。
あいつロザリオ持ってなかったっけ?
そこはいいのか?
ただ、私には…いや、私じゃなくてもわかる。
この男がここまで通い詰める理由は、インドラ様が目当てではない。
この男の目当ては…そう。
「インドラさま!この人間ぼくにだけ返事がでかくてうるさい!」
「おや、それは申し訳ないレディ。ついつい君の持つ美しい宝石に興奮が抑えきれずに…」
「えー?ぼく別に性別ないからレディってわけじゃないんだけど?」
「ああ、そうだったね。だが、そちらのヴァジュラと区別をつけようとすると、どうしてもこの呼び方になってしまうんだ。不快な思いをさせたなら面目ない」
「ふーん。まあぼくはどっちでもいいけど」
「…」
二体いるヴァジュラのうちの一体…この少女体のヴァジュラだ。
私やインドラ様、少年体のヴァジュラと話すときと明らかに差がある。
声のトーンが違うし何より顔が…。
理由は…もはや言うまでもないけどあえて言う。
メカクレだから。以上。
ちなみにインドラ様には、この妖怪メカクレスキーについては説明済み。
流石はインドラ様。理解がとても早かった。
『こういう趣味の人間がいる』ってざっくりとした括りで理解してもらえた。
ヴァジュラ目当てで自分を訪ねて来ていると知ったときは若干機嫌を損ねかけたけど、バーソロミューが来訪の度にラム酒を献上しているのと、普段の挨拶が丁寧なことで大目に見てもらえることに成功した。
混沌・悪の海賊だけど、普段から紳士的な振る舞いをしてくれていて助かった…。
「フフフ…流石に毎日君の姿を拝見するわけにはいかないが、空を翔ける君にふさわしい雲のような美しい前髪…そしてそこから覗くはつらつとした輝かしい瞳…朝からこんなにも美しい宝石を見られて私は感激だ…」
「そんな言葉前にも聞いたような…お前、他に言うことないのか海賊ー?キシシッ」
「何と…!私が以前君に贈った言葉を今でも覚えていてくれたとは…ッ!あぁ…だが私への蔑みで歪むその瞳もまた…美しい…」
「変なやつー」
(流石に覚えるだろ…)
(流石に覚えるであろう…)
(流石に覚えますね…)
私もインドラ様も少年体のヴァジュラも、今だけはまったく同じ思いだと自信を持って言える。
そしていい加減妖怪メカクレスキーの様子が気持ち悪く思えてきた。
「バソ…ちょっとヒートアップしすぎ」
「おっと…すまないマスター。私としたことが長居しすぎてしまったようだ」
「いつも長居してんじゃん」
「ははは!それは言わない約束だろう?さて、朝から美しいメカクレを愛でることができて、今日は特別いい日になりそうだ。では私はこれで…ごきげんよう」
太陽のような眩しい笑顔で爽やかに挨拶し、バーソロミューはマイルームから去っていく。
バーソロミューを見送ると、私は先程まで妖怪から雨あられのように褒め言葉を浴びていた少女体のヴァジュラに尋ねる。
「ねえヴァジュラ。一応確認だけど、バーソロミューが来て嫌な思いはしてない?」
「ん?別に嫌とかはないけど?変なやつだなーとは思うけどさ」
「うん、まああの妖怪不快な思いさせない努力はしてるからね。ただそうだな…もし何か気に食わないこと言われたら、ヴァジュラの形態になればいいよ」
「これのこと?」
そう言うと、変化するヴァジュラ。
第二再臨のインドラ様の横に浮かんでいる、あの姿のヴァジュラだ。
「そうそう。それ見たらダメージ食らうから」
「えー?これだけで?」
「うん、効果は抜群にあるよ」
どうしてそんなことがわかるかって?
そんなの…
『マスター!!あの雷霆神の傍らに浮かんでいるメカクレの彼女!!常に人型でいるようにお願いできないものか!!せっかくの…せっかくのメカクレが…目そのものに変化してしまうのはあまりにも…あまりにも無慈悲じゃないか!!』
って泣きつかれたことがあったからだよ。
「よくわかんないけど…何かされたらそうするかぁ」
「うん、君はあまり嫌な思いはしないかもしれないけどね。むしろあいつが来てダメージ受けてるのって、あの言葉をそばで聞き続けてる私の方だったりするからさ」
「神もだ」
「え…インドラ様も?」
苦々しい表情を浮かべるインドラ様。
「あの歯の浮くような言葉が、よくもまあ降り注ぐ雨のようにさらさらと流れ出てくるものだ」
「よく動く舌ではあるなとは思いますが」
「そっちのヴァジュラも!?」
「はい。ただインドラさまにも我々にも明らかに敵意はないようですし、この部屋に来る度に必ず献上品を持参していますから、言葉にさえ耳を傾けなければ害はないかと」
害って言っちゃったよこのヴァジュラ…。
まあでも、少女体のヴァジュラが不快に思ってないのなら…とりあえずは大丈夫そうかな?
私はデスクに置いたラム酒を手に取る。
「インドラ様、バーソロミューからもらったラム酒…今開けますか?」
「なら…そうするか」
「じゃあ食堂から、グラスと何かナッツかチョコ系のおつまみ持ってきますね。氷は要りますか?」
「ん」
「わかりました、ロック用の氷ももらって来ます」
「ヴァジュラ、お前たちも行け」
「「了解!」」
〜食堂の厨房〜
「ウイスキーのグラスはこれでしたか?」
「うん、そうそう。あとは氷…ロック用の氷がこのあたりにあったはず…」
「冷た!あ、もしかしてこれー?」
「あ、そうそう。よし、じゃああとはおつまみだけだな。ミックスナッツとかあればいいなぁ…」
「ん?マスターにインドラ神のヴァジュラたちか」
「あ、エミヤ」
ヴァジュラたちと厨房の棚を探していると、エミヤが後ろから声をかけてきた。
「酒のつまみでも探しているのか?」
「うん…」
「ちなみに酒は何を?」
「ラム酒」
「ふむ……ん、そういえば…」
エミヤはしゃがみ込むと、近くの棚を開ける。
「よし、このくらいなら食べ頃だな。君たち、これを持っていきなさい」
エミヤが差し出してくれたのは、オランジェット。
砂糖漬けにしたオレンジにチョコを浸した、上品な味わいのお菓子だ。
「美味しそう…ありがとうエミヤ」
「よかったらこれも一緒に持っていきたまえ」
さらにミックスナッツをお皿に移して、お盆に乗せてくれるエミヤ。
よく見ると、温かいおしぼりもついている。
「何から何まで…ありがとねエミヤ」
「なに、大したことはない」
「ではインドラさまのもとへ戻りましょう」
「そだねー」
エミヤから受け取ったおつまみのお盆と、氷を入れたグラスをヴァジュラに運んでもらいながら、部屋を目指す。
「そういえばヴァジュラたちは、普段は何か食べたり飲んだりはしてないの?」
「ぼくたちは食事をしなくとも、インドラさまの魔力があれば十分に動けますから」
「インドラさまから『食べろ』って命令が下れば食べることはあるけどね」
「そうなんだ…じゃあ何か食べたらサーヴァントみたいに少しは魔力を摂取できたりもするのかな?」
「んー?どうだろ?多分できると思うけど」
「意識して試したことはありませんね」
「そっかぁ…」
つまりヴァジュラたちも、基本はサーヴァントと同じような扱いなんだな。
そんな雑談をしていると、いつの間にかマイルームの前にいた私たち。
自動ドアを開ける。
プシューッ
「ただいまー!インドラさまー!」
「ただいま戻りました」
「お待たせしました、インドラさま」
「ん、戻ったか」
「じゃあお酒開けますね」
キュポンッといい音を立てコルク栓が開く。
そして氷が入ったグラスに、綺麗な金色の液体をゆっくり注いでいく。
ダークラムか…私も飲めたらなぁ…。
「では…どうぞ」
グラスをインドラ様の前に置き、おつまみのミックスナッツとオランジェットもテーブルに並べる。
「お前の分はどうした?」
「あ、お酒飲めないので…お茶で」
部屋に常設されているお茶を淹れて、自分のカップに注ぐ。
「まあよい…ならば飲むとするか」
カラン…といい音を立てて、グラスの中身を味わうように飲むインドラ様。
ウイスキーみたいな蒸留酒も、この神様なら浴びるように飲むこともできそう。
ただインドラ様は、あくまで人間たちの飲み方で楽しんでいる様子。
多分、どんなお酒も楽しみながら飲めるお方なんだろうなぁ…。
そんなことを考えながら、おつまみのオランジェットを取ろうとしたときだった。
プシューッ
「やあマスター君!」
「げ…高杉社長」
「げ、とは失礼だな!いやそんなことより、今シミュレーターで祭りの出店を開いているらしいぞ」
「出店?」
「ああ、射的に輪投げに風船すくい…食べ物なら焼きそばにたこ焼きに林檎飴にチョコバナナ!他にもまだたくさんあったはずだが…とにかく!早いところ支度をしたまえ支度を!全出店を制覇してやろうじゃないか!」
「そ、れは…」
正直楽しそう…だけど。
今はインドラ様のお酒に付き合っているところだから、ここで席を立つのは…。
「ほらほら、もたもたするな!」
「あっ!ちょ…ちょっと!」
行動を起こさない私に痺れを切らした高杉社長は私の腕を掴み、部屋の出口まで引っ張ろうとする。
と…そのときだった。
プシューッ
「ここに!メカクレが!!いると聞いて!!!!」
「インドラさまー!連れてきたよー!」
「は?何だ?」
「え…バーソロミュー!?」
突然開いた自動ドアから出てきたのは少女体のヴァジュラ。そして先程別れたばかりのバーソロミューだった。
「海賊…その男はお前の趣味に合っているか?」
このカオスに少しも慌てる様子もなく、インドラ様はグラスを傾けながらバーソロミューに尋ねる。
インドラ様の言葉に反応し、高杉社長をじっと見つめるバーソロミュー。
「ふむ…フフッ…なるほどなるほど…フフフ!いやぁこれはいいメカクレ青年だ!」
「メカクレ…青年?」
ひとり意味がわからない高杉社長。
「そいつはシミュレーターで開かれている祭りに興味があるようだぞ?」
「は!?待ちたまえ僕は…」
「シミュレーターで祭り?なるほどそれはいいことを聞いた!さあメカクレの青年!限られた祭りという時間を共に楽しもうじゃないか!」
「ちょっ…いや力強いなこの海賊!?」
「さあさあ遠慮せずとも!」
上機嫌にそう言いながら、バーソロミューは高杉社長を引き摺りマイルームを意気揚々と出ていった。
「あの…インドラ様?」
「何だ」
「今…何をしたんですか?」
「ヴァジュラ…説明してやれ」
「はーい!あの赤い髪の奴が部屋に現れてから、ぼくが霊体化して部屋を出ていって…さっきの海賊を呼び戻したってわけー!キシシッ」
「あぁ…それで…。でも、いつものバーソロミューなら実力行使に出ないのに」
あの妖怪はああみえて『YESメカクレNOタッチ』を掲げるほどの紳士のオタクだ。
メカクレを愛ではするが、そのメカクレに触れることはしない。
疑問に思っていると、インドラ様がまたグラスに口をつけ答える。
「以前取引を行った」
「取引?」
「先程の男が部屋に現れた場合、ヴァジュラがあの海賊を呼びに行く。そして適当な理由をつけて、力づくでも部屋から追い出す…といったものだ」
つまりこれ…
メカクレの高杉社長を、メカクレヴァジュラが呼び出した妖怪メカクレスキーで撃退するってことだよね!?
ダメだ…メカクレがゲシュタルト崩壊起こしてきた。
「バーソロミュー…そりゃ応じるよな」
「キシシッ…あの海賊、ぼくの写真何枚か渡したら速攻で承諾してたからねー!」
追加のお宝まで渡されたら…狂喜乱舞して承諾するだろうなあの妖怪。
「ついこの前メカクレという概念を知ったばかりなのに、もう使いこなしてますね」
「当然であろう」
すでに空になったグラスをテーブルに置いて、私をじっと見つめるインドラ様。
「お前との時間に邪魔が入ったらかなわんからな」
「…ッ!?」
「使えるものがあれば、惜しみなく使う。ただそれだけだ」
インドラ様はヴァジュラに命じ、空になったグラスに酒を注ぐ。
そして私はというと…。
一切酒を飲んでいないにも関わらず、じんわりと熱くなっていく顔や耳を、何とか隠すのに精一杯だった…。
〜おまけ〜
インドラがバーソロミューと取引をした話
「おはようマスター…おや、留守か」
ある日の朝、いつものメカクレヴァジュラの姿を拝見しにマスターの部屋を訪れたバーソロミュー。
だがマスターは留守だった。
朝食を食べに出ているのだろうか。
インドラ神もいない。
今日は彼女には会えなかったか…まあ仕方ない。こんな日もあるだろう。
肩を落としながら部屋を出ようと振り返ると…。
「またお前か」
「今日もですか」
「お前暇なのかー?キシシッ」
「おぉ!神よ!!」
諦めて帰ろうとした矢先に降臨したるはお目当ての雷霆神…いや、正確にはその神に付き従うメカクレの彼女なのだが。
希望を完全に捨てる前でよかった…。
「ごきげんようインドラ神!マスター含め不在だったので出直そうとしたところだったが、今日の私はとても運がいいようだ!」
「…まあよい。酒はあるな?」
「もちろんだとも!」
「あの人間は朝からブリーフィングだ。しばらく戻らんがまあ入れ」
「感謝する、インドラ神」
さも自分の部屋のようにバーソロミューを部屋に通すインドラ。
だが今のバーソロミューからすれば関係ない。
ほくほくとした面持ちでマイルームに入る。
「さて…献上品は一旦こちらに失礼するよ」
ラム酒の瓶をマスターのデスクに置く。
「ちょうどよいところに居合わせた。海賊…それは神からの品だ。神にはさほど価値がわからんがお前からすれば至宝なのであろう?」
「ほらよ海賊」
「おや、ありがとうレディ。しかしこれは?」
ヴァジュラから手渡されたのは封筒。
中に少し厚みのある何かが入っている。
封を開け、中身を見る。
「こ、こ、これは…ッ!!?」
中身を見ると、目を見開くバーソロミュー。
手の震えが治まらない。
そこにあったのは、枚数にして10枚程の写真。
モデルはもちろん…少女体のヴァジュラだ。
「なんて…なんて可憐な宝石なんだ…!!このメカクレの左右の位置を替えたものもサリーを着たものも花冠を被ったものもメガネをかけたものもティアラとヴェールを被ったものもセーラー服を着たものもフォーマルなドレスを着たものも何もかも可憐で美しい…ッ!!」
「……………そろそろ本題に入るぞ」
「おっと、ん“ん“ッ…申し訳ない、すっかり興奮してしまった。それで本題とは?」
あまりの取り乱しっぷりに若干引き気味のインドラだったが、平静を取り戻したバーソロミューを見てようやく本題に入る。
「それはお前にくれてやる。その代わり…お前にはとある仕事を引き受けてもらう」
「なるほど、取引か。ちなみにその仕事とは?」
「こいつだ」
インドラは普段マスターが使っているタブレットを操作し、とある英霊の画面を見せる。
「ほう、これは良いメカクr…コホンッ…いや失礼した。確か高杉晋作と言ったかな?」
「そうだ。この男がこの部屋を訪ねて来たらヴァジュラがお前を呼びに行く。そこでお前には…この男を部屋から引き摺り出してもらう」
「なるほど。ちなみに、この彼を追い出す理由が何かあるのだろうか?」
バーソロミューが尋ねると、インドラは顔を顰めながら忌々しそうに呟いた。
「この男…何かとあの人間を連れ出そうとする。神の相手を務めている最中であろうが構わず…だ。あいつもあいつで余計な騒ぎを起こされてはたまらんと対応せざるを得ん状況だ」
バーソロミューは察した。
つまりそれはマスターとの時間が…。
「なるほど、この彼はインドラ神の邪魔をする不届き者というわけか」
「そうだ。当然…引き受けるであろうな?」
「もちろんだとも!最高の贈り物をいただいたのだからそのくらいの働きはするさ!」
「先程も言ったが、合図としてヴァジュラがお前を呼びに行く。あの男が懲りるまで続く仕事にはなるが、そこは大した問題ではなかろう?」
「当然だよインドラ神…メカクレの彼女から呼び出されたらメカクレの彼を引き剥がしに行く…こんな夢のような仕事は断る理由などないからね!」
神からの取引に一体どんな難題が待ち受けているのかと思えば、まさかこんなに福利厚生が手厚い仕事とは…。
この神は人間の心というものをよく理解している。
「ならその仕事はお前に安心して託せそうだな。混沌・悪の海賊と聞いていたが…存外、頼まれた仕事には真面目に取り組むものだな」
「フフフ…海賊は大抵ろくでなしと相場は決まっているからね。ただ、最高額ともいえる報酬をいただいたのなら報いはするさ。それに…」
「それに…何だ?」
バーソロミューは先程もらった封筒を見つめ、普段の爽やかな笑顔でもメカクレへ向ける笑顔でもない…所謂海賊の笑みを浮かべる。
「せっかく手に入れた宝を横取りされたくない…その気持ちは私にはよくわかるのさ」
「フッ…なるほどな」
どうやらこの海賊に目をつけたことは間違いではなかったようだ。
報酬なら…まあいくらでもくれてやれる。
「神からの話は以上だ」
「感謝する、インドラ神。では私はこれで」
丁寧にお辞儀をして部屋から出るバーソロミュー。
さてさて…
とりあえずこの至高のお宝たちを部屋でじっくりと堪能して汚さぬようシートを被せねば。
END