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第12話

いつもの登山に行っただけなのに — fujossy.jp · All chapters

第12話

「どうした?茶が熱いか?」「あ、はい、そう、です……」「そうか……」不意に、大磯守様が僕との距離を詰め、左手を僕の太腿に置いた。「ふふ、愛いな、お主は」「!?!?!?」僕が困惑していると、大磯守様はチョコレートの食べ方を聞いてきたので、僕は箱を開け、その中から包装紙に包まれたチョコレートをひとつ、取り出した。「この紙は包み紙なので外して、中身を食べます」「分かった」僕の言う通りにしてくださる、大磯守様。「ん、これは美味いな。甘くて口の中で溶けて…茶にも合う」チョコレートを口にした後、お茶を飲んで、すごく嬉しそうな顔をされて、それも美しくて、僕は更にドキドキしてしまう。「お主もやってみろ」「は、はい……」手はお茶を飲まれた時は離れたのに、すぐに僕の太腿の上に戻ってきていた。僕はこのドキドキをなるべく意識しないようにしながら、チョコレートを食べ、続いてお茶を飲んだ。甘いチョコレートと、ほろ苦いお茶の相性がすごく良くて、美味しかった。「美味いだろう?」「は、はい、美味しいです」「ふふ、良き味だ」「!?!?!?」チョコレートもお茶もなくなってしまうと、大磯守様の手は太腿だけでなく、僕の頬にも触れてくる。こんなこと、女の子にもされたことがほとんどない僕にとって、それはとても刺激的すぎた。