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第14話

いつもの登山に行っただけなのに — fujossy.jp · All chapters

第14話

夜は大磯守様の息子さんと、その側仕えの方と一緒に食事をすると説明された僕は、大磯守様の隣に座らされた。「真雪、弥三郎だ」食事をする部屋で出会ったのは、僕と同じくらいか少し歳上に見える、肌が浅黒く、身体が大きくて落ち着いた雰囲気の人だった。「若殿様の側仕えをしております、弥三郎でございます」「は、はじめまして、宮前真雪です」「弥三郎、こいつは先の時代から来た者ゆえ、こちらのことは全く知らぬ。故にわしの傍に置くことにした」「……大磯守様、お言葉ではございますが、何故そのような得体の知れぬ者をお傍に置かれるのですか?若殿様も大磯守様を大変心配されておられます」弥三郎さんはそう言いながら、僕に冷たい視線を向けた。隣に座っていた盛継さんも、同じような目で僕を見ていた。「盛継、お主、弥三郎にも吹き込んだな」「父上、決して吹き込んだのではございません。私はそのままを言ったまで……」「お主も随分と頑固者だな」「それは父上も同じにございます」「まぁ、そうだな。だが、少なくとも、真雪が我らの敵ではないことだけは確かだ」そう言って、大磯守様は、食後に僕が持ってきていたチョコレートを四人で食べようと提案された。そこでチョコレートを取りに行こうとすると、大磯守様も付き添ってくださり、チョコレートの手渡しもしてくださった。