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第999話 上級職ランクアップ!? 生産職・採集職編!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第999話 上級職ランクアップ!? 生産職・採集職編!

「ではアルストリアさん、シレイアさんも上級職に就いて〈エデン〉の専属になってくれる、ということでいいかな?」

「はい。この度は良きお話をいただき、ありがとうございます。とても光栄ですわ。これからも誠心誠意〈エデン店〉を盛り上げて行くことを誓いますわ」

「わ、私もです! ハンナ様への恩やゼフィルスさんの恩に報いるためにも頑張ります!」

前々から話していたアルストリアさんとシレイアさん分の〈上級転職チケット〉が手に入ったので改めて専属の話を振ってみたら、2人からオーケーをもらえた。

やったぜ!

「わ~! アルストリアさん、シレイアさん! 大歓迎ですよ! 一緒に頑張りましょう!」

ハンナも大喜びだ。

アルストリアさんとシレイアさんはハンナと同じクラスで同じグループの友達だからな。

〈エデン〉に加入こそしないものの、ハンナとはパーティを組んでいるので〈エデン〉の生産工房は好きに使って良い許可を出せる。

〈エデン〉に加入しないのは、2人が〈生徒会〉に所属しているからというのが主な理由だ。

「私たちはハンナさんみたいに〈エデン〉最優先、というわけにはいきませんから」

「こ、貢献度を考えると、ハンナ様ほど生産量も大きくないですし。これまで通り一従業員みたいな立ち位置がありがたいです!」

とのことだ。そんなの気にしなくてもいいのにと思うが、貢献度を出されてしまえば仕方ない。なにせ〈エデン〉にはハンナがいる。同じ仕事量をこなす自信が無いと言われれば、まあ、うん。仕方ないよな。仕方ないかな?

というわけで今までと同じく〈エデン〉の生産工房で生産し、〈エデン店〉で売るという活動は変わらずにやってもらえるということで話が付いた。

勧誘とりあえず成功(?)でホッとしたぜ。

何しろ、2人は他のギルドからも勧誘がすごかったからな。

彼女たちを手放したくなくてまだ持っていない〈上級転職チケット〉を交渉材料としてしまったくらいだ。

〈エデン〉で活動してくれるようで本当に良かった。

「それじゃ、アルストリアさんとシレイアさんにはこれを渡しておくな」

渡したのは〈エデン〉のエンブレムが彫られたバッジ。(ケンタロウ作)

これは勧誘避けだ。この2人を上級職に〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉させたのは〈エデン〉であるとアピールする目的がある。

〈上級転職チケット〉を使った人材だ。手を出したら〈エデン〉と揉めるぞという意味である。

「ありがとうございます!」

「あ、ありがとうございましゅ! はうっ」

シレイアさんが盛大に噛んでいたが、そんなに緊張しなくても大丈夫だぞ?

エンブレムを渡すと次はいよいよ〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉だ。

「2人にはハンナと同じ【アルケミーマイスター】に就いてもらいたいが、大丈夫か?」

「はい。前に伺っていたとおりですわね。もちろん構いませんわ」

「ハンナ様と同じ 職業 ( ジョブ ) 、それも高位職に就けるだなんて光栄でしゅ!」

「これでみんなお揃いですね! 仲間が増えるのを待ちわびていましたよ~!」

というわけで早速〈測定室〉に2人を連れて行き、〈上級転職チケット〉を渡して〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉してもらった。

ハンナがなぜかもの凄く真剣な表情で嬉しがっていたのが印象的だったな。なんだろう、なぜか切実な思いが溢れていたんだ。

アルストリアさんとシレイアさんにはあれだけ〈エデン店〉の生産を手伝ってもらったおかげか、LVはすでにカンストしていたし、とてもスムーズに進んだ。

スキル構成に少し口を出させてもらうくらいは許してほしいな。

「ありがとうございますゼフィルスさん。もちろんそれくらい構いませんわ。むしろお願いしたいくらいでしたもの」

「私もです! ハンナ様がもう何度目かというくらい何度も自慢していましたから」

「はわわ!? わ、私そんなに自慢していましたか!?」

「していましたわ」

「していたです」

ということで2人の育成度合いを見せてもらったところ、なかなか考えられた構成をしていたのでその方向を伸ばす形でスキル取得に口を出させてもらった。

同じ 職業 ( ジョブ ) であるハンナが五段階目ツリーに足を踏み入れたというのも大きく、五段階目ツリーまでを構成するスキル群を見せてあげられたのもよかった。

なお、ハンナがLV30というのと、五段階目ツリーが開放されている事実にアルストリアさんとシレイアさんがビックリしすぎてフラついていたのは危なかった。

ちゃんと立たないと危ないよ?

アルストリアさんは錬金武器の作製がメインらしい。

武器に素材を組み合わせて特殊な武器を作り上げる感じの構成だ。

例えば投げナイフに麻痺系の素材を錬金させて麻痺付きの投げナイフを作製したり、大剣を20回使用するまで強力なバフが付くようにしたりとかいう感じだ。

武器のスキルを1回だけクールタイム無しで使えるようにしたりもできるため、ハンナとは別方向で活躍するだろうな。

シレイアさんは〈爆弾〉系の攻撃アイテム作製が専門とのことだ。

上級モンスターに通用する攻撃アイテムというのはまだまだ数が少ないため、今後の学生の上級ダンジョン攻略の助けになるだろうと期待している。

もちろん2人ともポーションや〈転移水晶〉も作れるぞ。

とはいえ大量生産特化型のハンナと比べるとその作製速度はあまり速くは無いので、自分の得意分野を活かしつつ、ハンナが手に負えない部分を助けてほしいと思ってる。

アルストリアさんとシレイアさんの2人が協力すれば、ハンナがもし生産出来なくなった時でもフォロー出来るだろう。……2人じゃまだ厳しいかな?

後はハンナに任せ、続いて採集課の2人、モナとソドガガの〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉に向かう。

「今日はよろしくお願いしますゼフィルスさん!」

「よ、よろしく頼む」

「ああ、こちらこそよろしくな。ソドガガも久しぶりだ」

モナは、今日ちゃんと男子の制服を着ていた。

授業が無いのだから制服じゃなくても良いと思うが、これが一番男っぽく見えるらしい。何も言うまい。

ソドガガとはモナのパーティで少し顔を合わせる程度の仲だ。

あまり話さない。口数が少ないのが特徴。ドワーフの男子でややずんぐりむっくりしている上に髭がある。こうして向かい合うのは初めてかもしれないな。

モナの話によればソドガガは上級職になれることに最初目が点になり、今はかなり喜んでいるとのことだが表情からは読み取れない。

「僕も慣れるまで時間が掛かりました。ソドガガの表情を読むのは慣れるしか無いですね」

モナもそう言って苦笑している。雰囲気から察するしかないようだ。

「じゃあ早速〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉してもらおうと思うが、最終確認だ。俺が指定する 職業 ( ジョブ ) に就いてもらうことになるが構わないか? 2人に就いてほしいのはモナが【マスター・ファーマー】。ソドガガは【 双工掘 ( そうこうくつ ) ドワーフ】だ」

「【マスター・ファーマー】……もちろん僕は構いません!」

「無論構わない」

2人からの同意を得る。

【ファーマー】の上級職、高の下【マスター・ファーマー】は採取全般の達人だ。

通常ルートだと中位職の【植物マスター】となり採取だけではなく伐採にも手が出せるが、これだと植物系に効果的なだけで、他の採取物に関して弱い面がある。

しかし【マスター・ファーマー】であればレア採取であるボスの鱗や抜け殻なども採取出来るし、モンスターの卵や虫素材、キノコまで様々なレア素材を入手できる。

採取系ならこれ一択だ。

【炭鉱夫】の上級職は高の中【 双工掘 ( そうこうくつ ) ドワーフ】。

ドワーフのカテゴリーなため高の中クラスとなっている。

とはいえ【採集】系は戦闘には参加しないのであまりステータスが伸びても、な部分はあるが。

【 双工掘 ( そうこうくつ ) ドワーフ】はなんと言っても発掘に強い。もうめっちゃ強い。

それだけではない。この 職業 ( ジョブ ) のすごいところは他の【採集】系上級職に自分と同じ仕事をさせられるところにある。【採集】系上級職ならどんな 職業 ( ジョブ ) でもいい。

要は人手を増やすスキルを持っているのだ。双工掘の名は伊達ではない。

なぜ〈心〉〈結晶〉〈宝玉〉関連のドロップを増やそうと思ったのにモナまで上級職にしたのかというと狙いはここにある。モナもソドガガと同じ仕事量をこなすことができるようになるのだ。大量のドロップが期待出来るな。ふはは!

というわけで2人には〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉してもらった。

〈エデン〉としては2人の加入は無し、今までと同じ感じのやり方にしてある。〈エデン〉に付いて上級ダンジョンに行った場合の割合はしばらく7:3で〈エデン〉が7割もらい、納品数によって少しずつ割合を減らしていくことになった。細かいところはリーナかセレスタンに任せる。

もちろん〈上級転職チケット〉を使っているので〈エデン〉には優先的に協力してもらう契約だ。

早速エンブレムが彫られたバッジを渡し、メルトたちと臨時の上級ダンジョン攻略メンバーを組んで〈嵐ダン〉へ出発してもらった。

リーナから救済アイテムの〈風除けの指輪〉を預かってもらうのも忘れてはいけない。

頑張ってほしい。

そして最後だが。レンカ先輩だ。