第1048話 ついに発動『プレイア・ゴッドブレス』!
第1048話 ついに発動『プレイア・ゴッドブレス』!
ほとんどの女子メンバーがぬいぐるみを購入したお土産屋を去り、続いてはボス戦へと向かう。
いや、そのぬいぐるみどこ置くんだろうね。俺は気になって仕方が無いよ。むしろボス戦より気になっている。
だが、このぬいぐるみはお土産だ。きっと寮の部屋に飾ってくれるよね?
「〈エデン〉へのお土産が出来たのです!」
あかん。
その部屋はあかんよルル。
俺たち〈エデン〉メンバーはここに全員いるから、お土産買ってあげなくても良いからね?
そう説得してみたのだが、ルルは可愛く首を傾げただけだった。
ふう。
気持ちを切り替えて、ボス戦だ!
「食らえ――『フルライトニング・スプライト』だーーー!!」
10層の大軍雪兎に八つ当たり。
五段階目ツリーの雷の花火、アレをウサギの軍に撃ってやったよ。(※打ち上げ花火を地面に撃ってはいけません)
さらに1日目、2日目は封印していた〈イブキ〉を開放。
「エステル、アイギス、ロゼッタ。雑魚は任せた」
「了解しました」
「任せてください!」
「クワァ!」
「雪兎を排除しますね」
〈馬車〉ではボスにダメージを与えられない。
だが、眷属なら別だ。
まあ、囲まれてボコられると一瞬で戦闘不能になるので運用には注意が必要だが、それさえ分かっていれば、囲まれないよう運用出来る。
3人の〈イブキ〉がまるでジェットス◯リームアタックがごとく通過したあとには、眷属雪兎は皆無だった。
ふ、ちょっと本気を出してしまったぜ。
その後ボス兎はフルボッコにされて光にされた。
ドロップは〈金箱〉! ふははははは!
続いて20層の冷凍ボスコウモリ――〈冷凍軍艦バットン〉。
こいつの眷属は空を飛んでいるため〈浮遊戦車イブキ〉でも届かない。
〈イブキ〉は地上からほんのちょっと、それこそ20センチメートルくらいしか浮いていないため空を飛んでいるモンスターへは攻撃が届かないのだ。
エステルのスラスト砲も上には撃てないしな。
上から攻撃してくるので割と接近に気が付きづらく、割と囲まれることもある。
ってあ! また誰かが囲まれてる!?
「カタリナ、救出!」
「はい! 『箱結界』! 『結界移動』!」
「ふお~なんか新感覚! カタリナさん助かったよ~」
どうやらコウモリに囲まれていたのはトモヨだったようだ。
カタリナがトモヨを結界で囲ってそのまま結界ごと逃がす。しかし、ヘイトが切れていないのでコウモリがじゃんじゃん追いかけてきた。
結界とはいえ何度も攻撃されれば破壊されてしまう。
カタリナの結界は追いついたコウモリによって壊されてしまうが、移動したことで囲まれた状況から脱出し、追いかけてくるコウモリを一方向に限定できたのは大きい。
ここからはトモヨに任せても大丈夫だ。
「いっくよー! 『ライトニング・イージス』!」
一方向からの攻撃ならば防御は容易いと言わんばかりに雷を纏った2枚の巨大盾を繰り出すトモヨ。これは近づく者にライトニングが飛んで反撃ダメージを受ける盾だ。たまに〈麻痺〉になることもある。
コウモリがそこに飛び込むと反撃の電撃にやられて動きを止めてしまう。
盾に受け止められて塊になって止まったコウモリは隙だらけだ。
もちろんそんなものを見逃す〈エデン〉メンバーではない。
「逃がさないよ~『移動スケールダウン』! 『攻撃スケールダウン』!」
「行きますよゼニス! 『ドラゴンブレス』!」
「クワァアアアア!」
まずルキアが相手にデバフを放って遅くした。
動きが鈍ったコウモリへまずゼニスが先制のドラゴンブレスで一掃する。
やべかっこいい!
さらにそこへメルト、レグラム、オリヒメさんが大技を放った。
「『グラビティ・ロア』!」
「これでトドメだな。行くぞオリヒメ」
「はい! 『天海の 雷鳴声 ( らいめいせい ) 』!」
「食らうがいい! ――『天海の雷鳴剣』!!」
メルトの重力の ロア ( ブレス ) とオリヒメさん、レグラムによるコンボスキルの雷が降り注いで眷属コウモリが全滅する。
これで残りはボスコウモリだけだ。そこにフィナが上空から接近する。前回もやっていたが、あれはMPを常時消費することで空を飛ぶスキル『天空飛翔』だ。
「今がチャンスです! 『天落』! そして『天罰』です!」
「キィーー!?」
『天落』スキルの斬撃がヒット。地面に転落させられた〈バットン〉に向かって、フィナが追撃の『天罰』スキルを使った。これは空中からの叩っ切りスキル、高い上空から一気に下降してぶった切り、その高低差によって威力が変わるスキルだ。基本的に地面に近い位置にいるモンスターに高い上空から突撃するスキルで、空を飛んでいる敵には『天落』スキルとコンボで使う。
前回は『天罰』を忘れたのでフィナに『天落』とコンボで使うと良いよとアドバイスしておいたのが功を奏した様子。
しかし、転落した〈バットン〉が大きく息を吸う動作をしてフィナへ向いた。
氷の息だ。フィナは追撃スキルを使っているため避けられない。今回はシエラがメンバーに入っていないので盾で口を塞ぐあれは無理だ。
ならば、目を塞ぐ。
「エリサ、闇檻!」
「『闇の檻』!」
咄嗟の判断でエリサの『闇の檻』が〈バットン〉の頭を覆って強制〈暗闇〉状態にする。そこから放たれた氷の息は見事にフィナとは見当違いの方向へ外れていった。
「エリサナイス!」
「やあーー!!」
「キィ!?」
そこへフィナがお返しですと言わんばかりに〈バットン〉に突っ込んだ。
フィナの『天罰』は思いっきり〈バットン〉をぶった切り、大ダメージを与えて地面に叩きつけてダウンさせる。
もうここからはお察しの総攻撃タイムだ!
「ナイスフィナちゃん!」
「ありがとうございます姉さま!」
おっと忘れちゃいけない事がある!
「ラナ――頼むぜ!」
「まっかせなさい!」
ラナはいつもの装備とは違うものを羽織っていた。
これは【大聖女】の発現条件を満たす三種の装備の一つ。
――〈聖の装束〉。
ユーリ先輩とのダンジョン探索でゲットしたこれだが、これの効果がもうすんごいのだ。
「行くわよ――『プレイア・ゴッドブレス』!」
〈聖の装束〉の効果は単純に『祈り系威力上昇』のみ。
ラナの支援回復の威力がまた上がってしまうな!
だが、それだけではない。プラスもう一つ利点がある。それが新しく 使用可能 ( アクティベート ) にした五段階目ツリー『プレイア・ゴッドブレス』だ。
これの条件は〈聖の装束〉を装備していないと発動出来ないというもので、その効果は超限定的だが、そのかわりとんでもない性能を秘めている。
その能力は―――〈次のボス戦でドロップした◯個のレア度を上げる〉だ。
幸運系魔法。
LV10の時はこの対象が三個に増える。ランダムではあるものの、これの影響はボス素材に留まらず、なんと宝箱の等級にも影響するのだ。
するとどうなるのか?
「トドメを刺すよ。『3連バースト』!」
「キィ……」
「今回の宝箱は…………〈銀箱〉と〈金箱〉?」
「金銀版出たーーーーー!!」
ドロップした宝箱は2個だった。しかしおかしな点があった、いつもなら等級が同じなはずの宝箱だが、今回は等級バラバラで、1つが〈銀箱〉、もう1つが〈金箱〉だったのだ!
おそらく、今回は宝箱が2つで両方とも〈銀箱〉だったのだろう。
しかし、ここにラナの『プレイア・ゴッドブレス』の効果が発動。〈銀箱〉の1つが〈金箱〉になってしまったのだ! なってしまったのだ!!!!(重要)
そう、『プレイア・ゴッドブレス』とは、確率で〈金箱〉を生み出す金の卵のような魔法なのだ! まさに魔法、これこそが魔法と言うにふさわしい(錯乱)。
これさえあれば、さらに〈金箱〉がドロップするだろう。
〈木箱〉でも〈金箱〉に変わるからな!
これはもうあれだね。ふははははは!!