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第1053話 3学期初日! また選択授業の臨時教師に就任!?

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1053話 3学期初日! また選択授業の臨時教師に就任!?

〈集え・テイマーサモナー〉のメンバーが帰った後、メッセージでモナとソフィ先輩に連絡を取った。

モナには先ほどの話と、もしよければモナのパーティメンバー〈採集無双〉の釣り担当と伐採担当の2人も上級職になるか? というお誘いだ。

もちろんタダでとは言わない。色々とたくさん上級ダンジョンで採集してきてほしいものがあるからこその申し出だ。

〈青空と女神〉の〈エデン〉専属、ソフィ先輩には早速〈孵卵器〉の作製を依頼した。

〈ピュイチ〉は〈プリミティブ・エミュー〉という 中級下位 ( チュカ ) に出てくるモンスターの卵から特殊進化ルートで進化するので、上級ではなく 普通 ( 下級 ) の〈孵卵器〉だ。

すぐに返事が来て「上等なものを作ります」と気合いの入ったメッセージが届いていた。

フラーミナにもメッセージを送っておかないとな。

ちなみに 契約 ( テイム ) をすることは【テイマー】などなら誰でもできるが、 契約 ( テイム ) を解消させるには【牧場主】や【モンスターブリーダー】のスキルが必要だったりする。アイテムでも可能ではあるが、そっちは使い捨ての消耗品だ。

〈集え・テイマーサモナー〉と交換した卵はすでに 契約 ( テイム ) が解消されているのでフラーミナが 契約 ( テイム ) し直せば良いだけだな。

そしてテイムされていない卵は2日以内にテイムしなければいけない決まりだ。未契約のまま〈孵卵器〉でモンスターを孵化させてはいけないという決まりもあるので注意だな。

また、今回〈ピュイチ〉のテイマーにフラーミナを選んだのは、フラーミナにも〈馬車〉〈戦車〉能力を与えたかったからだ。

〈戦車鳥ピュイチ〉はその名の通り【騎士】系でもテイムできるが、彼女たちにはすでに〈イブキ〉があったための人選だな。

〈集え・テイマーサモナー〉は早速アニィを【モンスターブリーダー】へ〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉するとのことで、これで〈ファーム〉の騒動は一時的に収まるだろう。その間に学園が動き【モンスターブリーダー】の数を増やせば問題解決だな。

「これで、ゼニスを〈ファーム〉に預けても大丈夫そうですね」

「クワァ~」

「そんな寂しそうな声を上げないでください。私も悲しくなってしまいます。ですが大きくなるとここには住めないのです。ゼニス、たくさん会いに行きますから辛抱してください」

「クワァ~!」

こっちではすでに別れの挨拶中だった。

行きたくない~と肩に抱きつくゼニスをアイギスがとても 宥 ( なだ ) めている。

「大丈夫です。向こうにもたくさん良い方々がいますよ。可愛がってもらえるはずです」

「クワァ~!」

ゼニスはギルドハウスの 住人 ( マスコット ) なのでみんなに可愛がられていた。

それも寂しい理由なのかもしれない。

だが、さすがに進化すればギルドハウスに置いてはおけない。ゼニスには苦労を掛けるがなんとか理解してもらわないといけない。アイギス、頑張ってくれ。

元々ゼニスを〈ファーム〉に預けるという話だったのに、 大事 ( おおごと ) になってしまったな。

「ゼフィルス様、卵を保管しておきます」

「頼むセレスタン」

その後、一通りゼニスを甘やかして寝かしつけて、俺たちも寮に帰った。

翌日。1月13日月曜日。

今日から冬休み明け。学園登校の再開だ。

久しぶりの学園生活に胸を躍らせて登校する。

今日から3学期だからな。色々と決めることも多いのだ。

ホームルームでフィリス先生が「久しぶりですみなさん。3学期も元気良く過ごしましょう」から始め、色々注意事項を語っていく。

「みなさんも歳を重ね、進級も間近に感じてきましたね。進級するということは後輩が入学してくるということです。その心構えを育て、もうすぐ先輩になるという自覚を持ってくださいね」

3学期になると進級まで本当にあと僅かと感じるな。

後輩か~ふふふ、早く会いたいな~。そして〈エデン〉に引き込むんだ。ふはは!

「そして今年は進級の際、〈新学年〉がみなさんの学年に編入してきます。そのことも、今のうちから覚悟を決めておきましょう。〈新学年〉の子たちは、みんな高位職ですよ?」

フィリス先生のお茶目さを含んだ言葉に少し教室がざわめいた。

2年生からは〈新学年〉が合流する。すると単純にクラスが増える。

つまりクラス落ちする可能性が高まるということだ。

1組に在籍したければ3学期は特に頑張らなければいけないと暗に言っている。

2年1組か~、全員〈エデン〉メンバーで揃えてしまってもいいのだろう?

…………人数が 溢 ( あふ ) れてしまうな。さてどうしたものか……。

「また、3年生の卒業も間近になってきました。これから3年生の就職活動が活発になる時期となります。様々な企業の方々が来園されますが、就職活動の邪魔は御法度ですよ?」

うむ。分かっている。〈ダン活〉は就活するためのゲームだ。

就活を邪魔すると敵認定される。〈 決闘戦 ( 果たし状 ) 〉を送りつけられても文句は言えない。あれ? それって良いことでは? ゲフンゲフン!

3年生の諸君、がんばってほしい!

「それと、3学期から新たな選択授業を選ぶことが出来ます。もうみなさんも慣れているかと思いますので申請の期限だけ伝えますね。あ、それとゼフィルス君は後でまた職員室に来てください」

「はい?」

おや? 呼ばれてしまったぞ? しかも選択授業の話の途中で。

おかしいな、〈育成論〉の選択授業は2学期で任期が終わったはず。

今更〈育成論〉を説いたとしても、それを実行できるほどLVが低い学生なんて今の時期は居ないはずだが……?

はて、なんだろう? 俺には身に覚えが無い。ほんとだよ?

なぜかクラス中の視線が俺に集中した。とりあえず「わかりました」と言っておいたよ。

〈エデン〉メンバーの視線に「また?」みたいなものが混じっていたのは多分気のせいだ。

軽い授業が終わって放課後。

今日は午前中で終わりなのでみんなが食堂へ向かうなか、俺は1人職員室へと向かった。

「失礼します。〈戦闘課1組〉のゼフィルスです」

「あ、ゼフィルス君、こっちですよ」

19歳美人教師だったフィリス先生だが少し前に 20歳 ( はたち ) になられた。

20歳 ( はたち ) 美人教師だ。

しかし、まだまだ手を振っておいでおいでする様子はどこか無邪気な子どもっぽい。

とても良いと思う。

「お昼時に呼び出してしまってごめんなさいね」

「いえいえ大丈夫です。それでいったいどうしたんですか? もう〈育成論〉の任期は終了したはずですが」

何しろ教える生徒がいないのだ。

3学期に授業を受けたとしてもLVがすでに高くなってしまい後戻りもできないため、 得 ( え ) るのは後悔だけである。

「もちろん分かっています。それでゼフィルス君に教えてもらいたい生徒なのですが、一般の学生向けではないのです」

「? 学外の人向けということですか?」

学外、つまりは以前授業に押しかけてきたお偉い方さん向けに授業をしてほしいということだろうか? それなら断る! 〈ダン活〉は学生キャラのみ仲間にできるゲームなのだ!

だが、前にもあったなそんな話。あの時に学園長にしっかり言っておいたはずだしそれはないか? あの時うっかり〈転職〉の情報爆弾を放り投げてしまったのは良い思い出だ。

いや待てよ? 発想を変えるのだ。〈育成論〉を活かせるのはLVが低い学生、もしくは 職業 ( ジョブ ) に就いていない子だ。つまり。

「ということは16歳、今年入学する予定の子を前もって授業してくれということですか? それなら大歓迎です!」

「ええっと、残念ながら違うわね。入学前に授業をしていたらそれはもう学生じゃない」

違ったようだ。

え? じゃあ本当にお偉いさん?

「順を追って説明するわね。――実は今ここ〈迷宮学園・本校〉は未曾有の教員不足に陥っています。来年入学する学生が増えるからです」

俺はスッと姿勢を正した。そうしなければいけない気がしたのだ。

教員不足。入学する学生が増える。

なぜか俺は無関係ではない気がしたのだ。(気のせいではありません)

「そして困ったことに今年――いえもう去年でしたね。去年は高位職の学生がとても増えました。高位職の発現条件の一角の発見を始め、様々な新発見も多く、さらに学園でも様々な改革もありました。今学園は情報の最先端を独走していると言っていいの。そして正直言うとね、学外の人を雇っても即戦力になりえないのよ」

「あ、はい」

俺は「あ、はい」としか言えない。身に覚えがありますね。フィリス先生も途中から熱が入ってきてさっきまでの敬語口調がどっか飛んでいってしまったようだ。それほど大きな問題ということだろう。

そ、それで俺にどうしろと?

「でもね、即戦力になり得る子たちがいるの。それが今年の卒業生よ」

「――なるほど! 卒業予定の先輩たちなら学園の情報にも聡いというわけですね!」

おお! なるほどと納得する。そういえば目の前のフィリス先生もここの卒業生かつ新卒の先生だった! ヘッドハンティングは有りなのだろう。

ということは19歳美人教師が増えるのか。脳裏にメガネと女教師風のスーツに身を包んだお茶目なタバサ先生の姿が過ぎった。とても良いと思う。

ちなみにエリサとフィナの姿は過ぎらなかった。

「ええ。学園は優秀な3年生に声を掛けて教師に就任してもらおうと思っているのよ。でもね、それだけではまだ足りないの。それだと今の1年生、そして2年生と知識はそう変わらないわ。だから学生に教えられるレベルになるよう研修する必要があるのよ」

なるほど、ようやく俺がここに呼ばれた理由が分かった。

「ゼフィルス君には是非その3年生に研修してもらいたいの。選択授業枠での研修教師として。お願い」

手を合わせてお願いしてくる20歳美人教師。

俺が蒔いた種ですからね。もちろんやらせていただきます。

「そういうことでしたら、喜んで」

こうして3学期は選択授業の研修教師をすることが決まったのだった。

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後書き失礼いたします。

祝、累計1200話達成!

いつも応援ありがとうございます!

これからも〈ダン活〉をよろしくお願いいたします!