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第1147話 入学式で高位職連発!あの子たちは俺が教えた

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1147話 入学式で高位職連発!あの子たちは俺が教えた

チームを5つに分けて〈エデン〉は入学式の会場へとそれぞれ向かう。

俺が担当するのは〈戦闘5号館〉の体育館。

理由はここが新築だから、というのもあるが、高貴な身分の人や獣人カテゴリーの人たちがここに集められているからだ。

ちなみに白衣の研究員も大量にいる。

やっぱりあれだな。新築だからかな?

俺たちが1年間過ごした〈戦闘3号館〉の体育館も別に汚いわけでは無かったが、新築の煌びやかさには勝てない。

入って思ったことは1つ。「むっちゃ綺麗じゃねぇか!」だった。

新築っていいよね。

そのまま俺たちは体育館の2階席、観戦席とも言える場所に向かった。新築に圧倒されていた在校生もぞろぞろとそこに集まっていく。

数千人が入れる規模の体育館の観戦席もこれまたドデカい。

しかし、数は限られている。早めに良いところを確保しに行かないとな。そして、すでにどの辺が体育館全体を見渡しやすいか下調べはついている。

おかげでなんとか良い席の確保に成功した。

「学園長の演説は、すぐ終わったな」

「学園長もこの時期は大変ね。同じ演説を繰り返さないといけないのはちょっと辛いわ」

何しろ入学生の数が膨大だ。

とても1箇所に集められる数ではない。

故に去年もそうだったが、いくつか集合する施設に向かい学園長は何度も同じ演説を繰り返さなければいけないのだ。ご苦労様です。

学園長は演説が終わると忙しそうに〈戦闘4号館〉の体育館に向かっていった。

ちなみに地理的に言うと、〈戦闘5号館〉は〈戦闘2号館〉の横に隣接されており、渡り廊下などで繋がっている。

〈戦闘4号館〉は〈戦闘3号館〉と隣接だな。

ただ、〈戦闘4号館〉と〈戦闘5号館〉の間には訓練場や体育館、校庭があるため繋がってはいない。

そんな感じだ。〈戦闘5号館〉の体育館からだと次に近いのは〈戦闘4号館〉の体育館となる。

「あ、先生方の登場よ!」

「お、フィリス姉様が出てきた、キリエ姉様もいる」

「あ! あそこにタバサ先輩――じゃなくてタバサ先生がいます!」

「え、どこどこ!?」

学園長他、色々な先生方からありがたいお話が終わると、今度はジョブ測定だ。

先生方が続々と出てきたかと思えば、〈 空間収納鞄 ( アイテムバッグ ) 〉から長テーブルを取り出し、おそらく「分家」の【メイド】さんや【チーフ】さんがパパパッと白いテーブルクロスを掛けて、あっという間にジョブ測定の会場が完成する。

一種のパフォーマンスだ。

去年も見た光景とはいえ、凄まじい。

タバサ先生やフィリス先生がいつの間にかテーブルの前に座っており、〈竜の像〉を置いて準備完了していた。段取りが素晴らしいな。練習したのだろうか? 俺は去年フィリス先生のところで測定したから、今年はタバサ先生のところで測定したいな。え? だめ?

「ではこれよりジョブ測定を開始します。新入生は並んでください。ジョブ測定が終われば随時解散ですが、くれぐれも迷子にならないよう気をつけてくださいね。毎年浮かれて、もしくは落ち込んで帰り、気が付けば見知らぬ場所に迷い込んでしまっていたという事態が多く発生しています」

「あ、アイス先生です!」

ステージに立って学生に指示を出していたのはハンナの1年生の時の担任、アイス先生だった。

アイス先生の言うとおり、この日は迷子が多発するらしく、外の衛兵さんが多く巡回していたりする。浮かれて道に迷うというのはよく分かるんだぜ。

さて、先頭集団がジョブ測定を受け始めたな。

む、向こうからは研究員がぞろぞろ出てきたぞ。

俺たちも負けてはいられない。

しっかり見極めなくては。

「【筋肉戦士】が出たぞーーーー!!」

「いやだから【筋肉戦士】はいいんだって!」

1発目から盛り上がるジョブ測定。まだ筋肉が良 職業 ( ジョブ ) 判定を受けている様子だ。

思わずツッコミを入れてしまったじゃないか!

「あ、あれはサーシャですよゼフィルス君」

「お?」

シャロンが指さす方向には見覚えのある女子がいた。

シャロンに初めて紹介してもらった桃色系の髪が特徴の女の子。

紹介された子が多すぎるので、俺が勝手に紹介組と名付けている中で一番印象深かった子だ。

その紹介組の中でも見込みのありそうな子は前もってちょっとしたアドバイスを吹き込んである。まあ、大半は見込みのありそうな子だったんだがな。

1人1人に 職業 ( ジョブ ) につく 方法 ( ヒント ) も伝授しておいたし、半分くらいは目的の高位職に就けるんじゃなかろうか。

この 入学式 ( タイミング ) で就くのが難しくても、学園でたくさん授業を受けてから再度ジョブ測定してもらえれば目的の高位職に就けるだろう。

下級職は就くためにクエストをクリアしなければならないものもあるのだ。転職が条件の 職業 ( ジョブ ) なんてものもあるしな。

そしてサーシャは、シャロンの言葉が正しければこのタイミングで高位職に就ける組だったはずだ。

果たして。

「「「「おおおお!!」」」

突如歓声が轟く。

サーシャが両手で口を押さえて感激しているのがよく見えた。

「【 氷姫 ( こおりひめ ) 】だ!」

「〈氷属性〉特化型魔法使いの最高峰と言われている 職業 ( ジョブ ) よ!?」

「まさかこんな早くから大物登場かよ!」

「すげぇ! こりゃ今年も豊作の予感!?」

「早速勧誘部隊を送るのよ!」

うむ。周りの在校生たちも慌ただしく動き出したな。

何しろ初っぱなから〈姫職〉が出たからな。

でもサーシャは渡さないぞ?

そして、その後も豊作。

「なー!? 高位職が、高位職が止まらないー!?」

「あっちは――【魔法 幼 ( ・ ) 女】!?」

「【ヒーロー】なショタまで現れたわ!?」

「【ヒーロー】と【魔法幼女】の双子 姉弟 ( きょうだい ) だと!?」

「か、可愛い~~!!」

「あの子、お持ち帰りするわ!」

「お、俺たちも行くぞ!」

「おい、やめとけバカ!?」

「来んなこのロリコンが!」

「ぐぼはぁ!?」

「だから言ったのに。こういう時は女子に任せるもんなんだぞ」

「ちょっと待て、あっちの4人の女子も凄いぞ!?」

「ちょ、【武装鋼ドワーフ】に【アルフの守り手】、【 熊掌者 ( ゆうしょうしゃ ) 】に【巫女狐】!? 全部高位職の中でも上位に来るものばかりだ!?」

「あの子たちパーティを組んでいるのかしら、仲が良いわ」

「その話もらったぜ! 俺がパーティごとギルドに勧誘してぐぼはぁ!?」

「あなたは黙ってなさい。私が行くわ」

「あい……」

「す、凄い豊作だ……。去年から予想していたが、予想を遥かに超える!?」

「お、おい、掲示板を見てみろ。他の体育館では【大魔道士】と【大剣豪】の発現率もヤベぇらしいぞ! 条件をほぼ解明できたという噂は本当だったんだ!」

「今の段階で10人ずつ!? これからどんどん増えていくと思われる!?」

「100人ずつを超えそうなペースだとよ」

「だ、【大魔道士】と【大剣豪】が――100人!!!?」

「お、おい〈エデン〉を見て見ろ」

「マジか、あの人たち、この豊作に全然動じてねぇ」

「くぅ、これが格の違いか!?」

「混沌!」

在校生が慌ただしい。

それに対し〈エデン〉は余裕の貫禄だ。

ふっふっふ、何しろ今高位職に就いた子たちはみんな俺が教えた子たちだ。

後で連絡できるのだよ。慌てる必要などないのさ。ふはははははは!!

「…………」

そしてシエラがジトッとした目で見つめてくるのだ。ありがとうございます!

ふははははは!

結局、俺が教えた紹介組は、4分の1程が希望通りの 職業 ( ジョブ ) に就けていた様子だ。

【大魔道士】と【大剣豪】が多いな~。あれは去年、インパクト目的で俺が直接研究所にリークした高位職だからな。この1年でほとんど条件が特定されたんだろう。

高位職が発現する度に盛り上がる会場。

割れんばかりの喝采。

混乱する先生たち。

勧誘に走る在校生。

とにかくとんでもなく盛り上がった入学式は、いろんなところに波紋を起こしまくってこうして進んでいったのだった。

あ、学園長が戻ってきたけど、固まった。

―――――――――――

後書き。

Q.〈ダン活〉の世界では【魔法少女】と【魔法幼女】、どちらが強いですか?

A.【魔法幼女】です。