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第1215話 ランク7ダンジョンの試練。一面が氷の迷路?

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1215話 ランク7ダンジョンの試練。一面が氷の迷路?

「ここは、建物の中でしょうか?」

「景色が一変したな。一旦〈イブキ〉を停めよう。リーナ、頼めるか?」

「お任せくださいまし! 〈竜の箱庭〉を起動します! ――『フルマッピング』ですわ!」

未知の通路や建物の中も【姫総帥】のリーナに掛かれば一発よ。

〈イブキ〉の上でも地図系のスキルなら発動は可能だ。リーナが早速〈竜の箱庭〉に『フルマッピング』を使って全体の地図を浮かび上がらせた。

「出ましたわ。これは、また、凄いところですわね」

「なにこれ? 入り組んだ迷路じゃないの!」

「複雑に入り組んでいるわね。今までのダンジョンとはかなり構造が違う印象だわ」

「モンスターも調べてみますわね――『モンスターウォッチング』!」

〈竜の箱庭〉に展開された地図を見てラナとシエラが唸る。

リーナはさらにモンスターも見えるようにして地図完成。

それは完全に迷路の本なんかに描かれているような複雑な迷路の地図だった。

もちろん迷路の壁は天井まで届いているため空から移動することはできない。

「これは、地図無しで適当に進んだら迷って帰って来られなくなるわね」

「〈竜の箱庭〉、そして〈転移水晶〉があることが心強いですわ」

何しろ迷路だ。シエラの言うとおり適当に進んだら迷って帰り道すら分からなくなるだろうな。

ここを攻略するには救済アイテムだけでは足りない。支援職の力も必要だ。

上級馬車や支援職の力、救済アイテムがなければこの迷路をひたすらしらみつぶしに歩いて突破しなければならないのだ。うむ、厳しいダンジョンである。これがランク7ダンジョンだ。

「ゼフィルス、階層門はどこ――にあると思うかしら?」

「なんか今つっかえなかったかシエラ?」

「……気のせいじゃないかしら?」

まるで俺ならこの迷路の中のどこに階層門があるか知っているような聞き方だった気がしたが、気のせいだっただろうか?

いや、そんなことはないだろう。だって俺だってここには初めて来たのだ! でも階層門の位置は知ってるよ。

「そうだなぁ。勇者の直感的なあれやそれやで推測とかしてみると。あの辺が怪しいんじゃないか?」

「…………そう。怪しい、ね」

一度俺の指さした方を向いたシエラがなぜか「怪しい」のところで俺を見た。

その目はジト目だった。まるで俺が怪しいみたいに言っているように感じたが気のせいのはずだ。ちょっとテンションが上がったのは内緒。

「ゼフィルスさんの直感は頼りになりますわ。早速そっちの方向に行ってみますわよ!」

「了解です」

リーナとエステルがテキパキと動く。

よーし、俺も動くぞー!

その様子をシエラはジト目で見送ってくれたのだった。

〈イブキ〉発進。

操縦席の近くに設置された〈竜の箱庭〉を見ながらエステルに指示を出して進んで行った。

途中でモンスターと遭遇すると、一度降りてデータ確保&腕試しをすることもあれば〈イブキ〉でそのまま光にして進むこともある。

〈採集無双〉は建物の壁だろうがお構いなく『発掘』しては貴重な素材を掘り当てまくっていたな。なお、発掘で通路に穴が空くことは無い。

21層からは溶けない氷材や透明な結晶体の素材などが手に入る。この氷材は溶けない建材として使えるのでギルドハウスを氷の建物なんかにも出来てしまうぞ。リアルだと寒いからやらないけど。

ゲーム時代は氷の建物に水着キャラを遊ばせてスクショしまくったなぁ。懐かしい。あれには夢とロマンがあった。

そのまま〈イブキ〉を走らせ、罠なんかもハマったものは全部蹴散らして先ほど俺が怪しいと示した地点へと到着する。

「あ! 階層門発見ですわ!」

「こんな行き止まりにあるの!?」

「これは、普通なら見つけるのも一苦労ね」

見つけた階層門があった場所は入り組んだ通路の1つ、その行き止まりだった。

分かれ道が何十、何百もある中でその1つの通路に階層門があるというのはなかなかにハードである。

「うーん、エリアボスが近くに居るはずなんだけど、会えないね」

「それな。多分この壁の向こうに居るんだろうが、地図を見るとこの道と繋がっている場所はかなり遠くになっちまうな」

ここではカイリの『エリアボス探知』も微妙に役に立たない。

壁が貫通できればいいのだが、こればっかりはセレスタンのドリルでもムリだからな。ダンジョンの壁は破壊不能オブジェクトなんだ。

エリアボスは諦めて階層門を潜る。

すると22層は、20層までと同じくだだっ広い氷の大地が広がっていた。

「ここは氷の迷路じゃないのね」

「迷路を抜けたのね! やったわ!」

「イエーイ!!」

迷路を抜けたことにはしゃいでラナとハイタッチ。

その後にシエラやリーナともハイタッチだ。

「イエーイ」と言った辺りで10層の陽キャボスが頭を過ぎったが、すぐに捨てた。

そう、実は氷の迷路はずっとは続かない。21層、36層、51層の3箇所のみのエクストラステージだ。

まあ、あんなフィールドがずっと続いていたら攻略が遅々として進まないだろうしな。

ここはまだ上級下位ダンジョン。最初なのでこんなものだ。これが 上級中位 ( ジョーチュー ) とか、 上級上位 ( ジョウジョウ ) とかになってくると本格化するんだが、まあそれについては〈六ツリ〉があればなんとかなる。逆にいえば〈六ツリ〉が前提のステージだ。

とにかく今は〈氷ダン〉の攻略だな。

迷路のエクストラステージで思った以上に時間を取られたので今日はここまで。

22層から〈転移水晶〉で帰還した。

翌日の日曜日でもやはり36層で足を止められ、40層で帰還。

とはいえなかなか順調だろう。

これなら明日で最奥まで攻略できそうだ。

そう考えていたのだが、ここでまさかのクエストが届く。

それは学園からの依頼、「どうか教師のレベル上げを手伝ってほしい」というクエストだった。