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第1573話 〈金箱〉は『ドロップ革命』によって最上級へ

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1573話 〈金箱〉は『ドロップ革命』によって最上級へ

「上級上位ダンジョン! 最初の〈金箱〉ドロップにバンザーイ!」

「「「「バンザーイ(ですわ)(なのです)!」」」」

〈金箱〉ツモ!

しかも上級上位ダンジョンで初ということもあって俺たちのテンションはうなぎ登り、いや、コイの滝登りである! そのままテンションが龍になってしまうかもだ!

そんな俺のバンザイにラナ、ノーア、ルル、エリサが素早く反応して合わせてくれた。

俺は素晴らしいメンバーに恵まれたなぁ。

「なんてことですか、出遅れてしまいました」

「わ、私もなんだよ! 油断しちゃった~」

なお、波に乗り遅れたフィナとシャロンが悔いていた。

ふふふ、安心してほしい。

「ならやり直すぞ! せっかくの上級上位ダンジョンの〈金箱〉だ! みんなも一緒にいくぞ!」

そう、やり直せば良いのである!

「上級上位ダンジョン! 最初の〈金箱〉ドロップにバンザーーーイ!」

「「「「「バンザーーーーイ!!」」」」」

ふはははははは! 楽しい~! 〈金箱〉は最高だーーーー!!

「ちょっとゼフィルス、落ち着きなさい。いい加減帰ってきて、〈金箱〉は開けなくていいの?」

「んにゅあ? おお、シエラ!」

「おお、シエラ。じゃないわよ。やっと正気に戻ったかしら?」

ここでブレーキストップ。

あまりにテンションが上がりすぎて天井さんを突破し、危うく宇宙まで行って帰って来られなくなりそうなところでシエラが引っ張り戻してくれたんだ。

「さ、さすがはゼフィルス君のブレーキ役!」

「目を見張るレベル。誰でも出来ることじゃない」

何やらシヅキとエフィがこそこそと内緒話をしている予感!

いかんいかん。

初の上級上位ダンジョン〈金箱〉、しかも『ドロップ革命』の影響でドロップテーブルが上がれば、守護型なのに徘徊型のドロップ級となるために、俺のテンションが吹っ飛びそうになってしまったようだ。(吹っ飛びました)

いつもテンションを抑えてくれる天井さんを見れば、ここのところ突破されまくった影響であちこちボロボロだ。これでは俺の振り切れるテンションを抑えることはできないかもしれない。シエラだけが頼りだ!

「ふう。ほらゼフィルス、後ろを見て。階層門が開いたわ」

「おお?」

そりゃ守護型ボスを倒せば開くだろうと思ったが、そういえばみんな初だった!

ここは一斉周知しておく場面!

「5層の階層門が開いたぞーーー! これで守護型ボスを撃破することで階層門が開くことが実証されたぞ!」

「「「おおー!!」」」

「これでまた攻略方法が1つ解明したな! よし、続いて〈金箱〉を開けるぞ!」

「「「「おおー!!」」」」

〈金箱〉開錠宣言!

階層門の時よりも声が大きいのは気のせいではあるまい!

みんな階層門よりも〈金箱〉なのだ!

「では、俺が開ける」

「むむ? まあいいわ! 次は私だからね!」

ラナが素直に譲ってくれる。素晴らしい。ラナも最近は〈金箱〉ばっかりで満たされているからか、こういう時、よく譲ってくれるようになったんだ。

ラナよ、成長したな! 俺は嬉しいぞ!

俺は誰の目にも追いつけないような速度でシャチっと〈宝箱〉の前にしゃがむ。

「今ゼフィルス先輩、瞬間移動使わなかったか?」

「答えはノーなのです! ゼフィルスお兄様は〈金箱〉が目の前にあれば、瞬間移動と見間違える速度で姿勢を整えるなんて朝飯前のへっちゃらなのです!」

「〈エデン〉に入ってどんどんゼフィルス先輩のイメージが変わっていくんだけど!?」

む、ただ宝箱の前に座っただけでなぜかゼルレカから驚愕の目で見られた。

いったいなぜ!?

「さあゼフィルス、早くお祈りしなさい! 私が〈幸猫様〉に届けてあげるわ!」

なんか大聖女が申してる!

ふっ、いくら大聖女と言えど〈幸猫様〉へのお祈りならまだまだ負けないぜ?

「〈幸猫様〉〈仔猫様〉〈愛猫様〉、いつも〈金箱〉をありがとうございます! 良いものをください! よろしくお願いいたします!」

真摯に祈る。

きっと俺の願いは〈幸猫様〉たちに届くだろう。

クワッと目を見開き、〈金箱〉の蓋を掴む。

「いざ!」

パカッと開ければ中に入っていたのは――レシピ!

「レシピですわ!」

「エステル、『解読』よ!」

「はい! 『解読』です!」

もう上級上位ダンジョンの徘徊型ドロップともなればレシピ率が非常に高くなってくる。故にこれは徘徊型ドロップの可能性が高い!

〈幼若竜〉大活躍だ!

「読めるようになってきたぞ」

ドキドキ。

この瞬間が一番ドキドキするんだぜ!

果たして『ドロップ革命』は成功したのか!?

「これは、お、おお、おおおおお!? ポーション系のレシピか!?」

「「「「ポーション!?」」」」

一瞬で全員の脳裏に和むハンナの笑顔が駆け抜けたことだろう。

そう、上級上位ダンジョンの初の〈金箱〉はポーション系のレシピだった。しかも!

「名前は――〈アルティメットエリクサー〉。分類は〈MPポーション〉だ! しかも、 上級上位 ( ジョウジョウ ) を超えた、最上級レシピだぞ!」

キタキタキタキターーーーーーーー!!

『ドロップ革命』大成功だーーーーーーーー!!

徘徊型は、ワンランク上の等級がドロップする。

つまりこのレシピは、最上級ダンジョンのポーションレシピということだ!

「最上級!?」

「〈アルティメットエリクサー〉!? なんか凄そうな名前ね!?」

まあな!

実際アルティメット系というのは六段階目ツリーで出てくるような名前だ。

効力も察して余りある。

具体的に言うと普通の〈エリクサー〉が基本300回復で、ハンナが作ると効力が増して630回復だった。2.1倍だ。

そして〈アルティメットエリクサー〉の回復量は、なんと1000回復。ハンナが作ってくれれば2.1倍で2100回復もしてくれるのだ!

LV50の俺のMPが装備の効果をフルに使っても未だ1800に届いていないくらいだと言えばこの効力の高さが分かるだろうか? 全回復である。クマ最高!

さすがは最上級のポーション。

つまりLV100で使うことが想定された回復アイテムである。

これを専門の【薬師】系上級職が作れば、最高で4000回復を超すことも可能だというのだからもうヤバいよね。

まあ、4000回復にするには希少な素材を使うし、消耗品の量産にはマッチしないので、ここぞというときに使うラストなエリクサーになってしまうため、やっぱり2100級がちょうど良いと俺は思っている。こっちは量産も比較的容易なのだ。

最上級ダンジョンの素材さえあればだが。

「作製の材料を見る限り、基本最上級ダンジョンで採れる素材で作るみたいだが、等級が1つ下である上級上位ダンジョンの素材でも作れると書いてある。例の如く等級が格上のアイテムを作製するときは倍くらいの素材が必要みたいだが」

「大量には生産出来ない、というわけね」

「モナたちの力がいるわね!」

ラナは作る気満々だな! 俺も同意見だ!

「となると、採集ポイントを探す必要がありますわ。ですが、今の所そういうポイントはありませんでしたわね」

「〈謎ダン〉と同じなら、今後採集専用の部屋みたいなのが現れるかもしれないよ?」

「確かに、その可能性はありますわね」

リーナとカイリが早速採集ポイントについて意見を交わしている。

そして、カイリの考察は当たりだな。

何しろ、次の6階層に入ると、そのコンソールが変化していたのだから。

そしてホクホクな俺たちは意気揚々と5層の階層門を潜り、6層で例の如く手分けしてコンソール探しをした。すると。

「これは、コンソールが複数ありますわ。これまであった〈赤、黄、青〉の他に〈緑・青〉と〈赤・黄・黒〉です。――ええ!? 〈金〉色のボタンもありましたの!? しかも道中に!?」

通信をしているリーナが目まぐるしく情報を収集しては纏めていく。

そう、先程まで赤、黄、青しかなかったコンソールはそのバリエーションを増やし、ボタンについては出口だけではなく、道中にも配置されているのが確認されたのだ。

これまでは赤、黄、青のボタンを探し出して1つずつ押すと次の階層門が現れた。

だが、そんなのまだ序の口である。

あ、ちなみに〈緑・青〉のコンソールを起動すると採集部屋に行けるぞ!

よし、早速ボタンを押しに行くぞ!

ふはははははは!!