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第1614話 よーしパワーアップの時間だ!ランク4へ出発!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1614話 よーしパワーアップの時間だ!ランク4へ出発!

久しぶりの〈城取り〉予約。

これがはしゃがずにいられようか?

いやいられまい。

俺はテンションの赴くままにこれ以上のパワーアップを決意した!

六段階目ツリーの開放に動くぞ!

「あ、ゼフィルス君、ミーア先輩が昨日はありがとうって、さっきお土産を持ってきてくれたよ。新作料理だって!」

「素晴らしい! 素晴らしいよミリアス先輩! ありがたくいただきます!」

ハンナからミリアス先輩が作りし高級料理アイテムの数々が入った〈 空間収納鞄 ( アイテムバッグ ) 〉を受け取る。

確かに昨日、俺たちがボス戦をやりまくっている間ずっと料理していたからなミリアス先輩。新しい加工台が手に入ったのだ、そりゃあ使いたくなるというものだ。

そして今朝、ハンナのクラスまで持ってきてくれたらしい。後でお礼にいかないと!

「見てくれシエラ! ミリアス先輩から大量の料理アイテムを貰ったぞ!」

「はぁ」

〈 空間収納鞄 ( アイテムバッグ ) 〉を掲げて見せたらなぜか溜め息を吐かれた不思議。

「ランク4ダンジョンに行くのはこの際いいとして、六段階目ツリーって、確かに、伝説には残されているけれど……」

そう、このリアル世界では六段階目ツリーの公式記録なんてものはない。五段階目ツリーですらほぼ無かったからな。

だが、伝説上、つまり物語などではこの六段階目ツリーの話も残っている。

六段階目ツリー。

それは〈ダン活〉の 職業 ( ジョブ ) たちの終着点。

最後のツリーだ。

上級職のLV60で全開放され、この時 職業 ( ジョブ ) が持つスキル・魔法・ユニークは全てが習得可能になる。

そして、それができるようになるのが上級上位ダンジョンのランク4以降なのだ。

俺はシエラの言葉に頷き、説得する。

「今までも法則はあった。下級職ならばLV0で〈初ツリ〉、LV20で〈二ツリ〉、LV40で〈三ツリ〉が開放された。つまりLV20毎の開放だ」

「その法則になぞらえれば、上級職はLV0で〈四ツリ〉、LV30で〈五ツリ〉を得たため、LV30毎に開放される。ということは〈六ツリ〉はLV60で得られる、と言いたいのね?」

「その通りだ!」

「それは私も考えたことがあったけれど……」

伝説上、七段階目ツリーなどという存在は一切書かれていないのだが、六段階目ツリーならばいくつかの物語に登場するらしい。

つまり、それだけ六段階目ツリーとは存在するものと思われているのだ。

俺とシエラの会話を聞いたギルドメンバーたちがざわめいているのが聞こえるな。

「分かったわ。覚えるか、覚えられないかは別にしても、上級上位ダンジョンのランク4に挑むことには同意するわ」

「さすがシエラだぜ!」

さらに大きくざわつく室内。

またも未踏破ダンジョンに入ダンすることが決まったわけだが、雰囲気は大きな期待感に溢れている。すなわち、今俺の言った六段階目ツリーだ。

「ろ、六段階目ツリーか~」

「もしかして、この防具に付いている〈女神化〉の能力が、目覚めちゃったりするのかな?」

「最強の一矢でボスをなぎ倒す。うん、これは憧れちゃうよね」

物語では六段階目ツリーは最強と書かれていることが多く、凄まじい巨悪が相手でもそれを打ち払う描写がたくさん描かれているらしい。

みんながそれを夢想するのも分かるというものだぜ。

特にサチ、エミ、ユウカなんて、ご自分の〈神装装備シリーズ〉に不思議な「〈女神化〉時にパワーアップ」なる能力が備わっていて、未だに使用不可のグレー色をしているからな。これが六段階目ツリーに関わってくるのではないかと思うのも当然だ。そして、その予想は大当たりであることを俺は知っている。まだ内緒だけどな!

「うふふ、今より強くなっちゃうのね! いいわ、すぐにいきましょうゼフィルス! 強くなって〈天プラ〉なんてけっちょんけっちょんにしてやりましょ!」

「おうよ! 六段階目ツリーを得て〈天下一パイレーツ〉を返り討ちにしてやろうぜ!」

「…………どう聞いても過剰戦力だわ」

ラナがウッキウキなので俺もウキウキだ!

おかげでシエラがポツリと呟いた言葉は聞こえなかったよ。

Sランクという地位を守るため、俺たちは強くならなくてはいけない!

強くならなくてはいけないのだ!

ふはははははは!

そんな切っ掛けを得てしまえば〈エデン〉の動きは早い。

どのみち今日はダンジョンに潜る予定だったので、それが上級上位ダンジョンのランク4になっただけのことだ。

俺たちはすぐに装備に着替え、出発することにした。

「ゼフィルス君、がんばってね~」

「おう! お土産は期待していてくれハンナ~」

お留守番のハンナに手を振って、49人+〈採集無双〉の面々で〈上上ダン〉へと向かう。

冬休み中はいつもそうしていたからだろう。俺たちが並んで歩いてもざわめきは――いや、やっぱりあるな。それどころか増しているまである。

「〈エデン〉だー!!」

「また上級上位ダンジョンに向かってるぞ!」

「こ、この前ランク2を攻略しなかったっけ?」

「それどころか、前人未踏だった〈秘境ダン〉の奥地まで攻略してしまったって話だ」

「俺は上級上位ダンジョンのランク1とランク2も冬休み中に攻略したって聞いたぞ!?」

「それ全部本当よ」

「「「「ユミキさん!?!?」」」」

あれ? 今ユミキ先輩が居たような、気のせいだったかな?

カイリを見てみれば、なぜか顔を赤くして両掌で顔を覆っていた。

いったい何があったし。

「もう噂が広まっているのね! ほんと、この学園の人たちは優秀だわ!」

「俺たちが攻略したという話がいつの間にか漏れているのだが、それは優秀に入るのか??」

「いえ、攻略したという話が漏れるのはあなたが原因でしょ。むしろ自分から宣言していたじゃない」

「加えて、学園長のところにも攻略報告に行っていますからね。攻略ギルドの発表は公爵家の義務です。本来であれば偉業扱いですしね」

「本来?」

ラナの言葉に俺が疑問を呟けば、シエラのツッコミとエステルの冷静な説明が帰ってきた。

うん、そういえばテンションに任せて攻略宣言したわ。俺の胸にある攻略者の証は、今日もいっぱい輝いている。

そして〈上上ダン〉に到着。

「ケルばあさん、いますか~?」

「はいはい。待機していたよ。あまり意味はないかもしれないけどね」

そんなことを言いながら受付に顔を出してくれるのは、ケルばあさん。

この前の年載せで80歳になられたらしい。

だが、未だに滑舌もよろしく、全然現役バリバリに見えるんだぜ。

いつも通り、ここに来る時間さえ申告しておけば、普段上級中位ダンジョンの受付にいるケルばあさんが駆けつけてくれるのだ。もちろんタクシー的な馬車は使っている模様。

「うん。今日も綺麗なもんさね。どこに行くんだい?」

「ランク4の〈 巣多 ( すた ) の 樹海 ( じゅかい ) ダンジョン〉にいってきます! 初入ダンです!」

「相変わらず景気がいいねぇ。手続きするからパーティ表を翳しな」

「はい!」

〈学生手帳〉を専用の機械に翳してピロリン♪。

これで登録完了だな。事前に組んでいたパーティが俺たちの間に紡がれるのを感じる。

「よし、いいよ。気をつけていっておいで」

「はーい! それじゃあ、いってきます!」

ケルばあさんに手を振って背を向け、メンバーに合流。

「よし、みんな! 向こうでは何が待っているのか分からない。気を引き締めて行くぞーー!」

「「「「おおー!」」」」

「これまでの 上級下位 ( ジョーカー ) ランク4では、視覚によるモンスターの大軍が襲ってきた。 上級中位 ( ジョーチュー ) ランク4では、聴覚によるモンスターの大軍が襲ってきたよな。もしかすれば 上級上位 ( ジョウジョウ ) ランク4でもモンスターの大軍が襲ってくるかもしれない」

「あれ? 何が待っているのか分からなかったんじゃ?」

「ちゃんと予想出来てるですの!」

俺の具体的な言葉に、みんなが気を引き締めるのが分かった。

これ、結構的を射ているからな。前もって想定できるのと出来ないのとでは、心構えに雲泥の差ができる。

どさくさに紛れてこう助言しておけば、トラブルは最低限に抑えられるだろう。

ちょっとカグヤやサーシャがツッコミを入れてきていた気もしたが、俺はそれをニヤリと受け止め、号令を掛ける。

「――よし、行くぞ!」

「「「「「おおー」」」」」

俺は振り向いて門を潜った。

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あとがき失礼いたします。カウントダウン!

〈ダン活〉小説12巻の発売まで、あと1日!

よろしくお願いします!