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第1664話 激戦! 徘徊型参戦現象&エリアボス参戦現象!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1664話 激戦! 徘徊型参戦現象&エリアボス参戦現象!

「リーナ、徘徊型の出現位置は!?」

「『はい! 〈本教会〉から見て 北北西 ( 11時 ) からです! エリアボスは 東 ( 3時 ) から接近中ですわ!』」

「予備兵力を回す! 徘徊型は2班と8班、エリアボスには3班を回してくれ! ボス同士を合流させないよう気をつけてくれよ!」

「『承知いたしましたわ!』」

ここで緊急事態。

徘徊型ボスとエリアボスきちゃった!

つまりは〈徘徊型ボス参戦現象〉と〈エリアボス参戦現象〉だ。

3体のボスが一堂に集まろうとしている。

こんなことってある? あるんだそれが!

先程も言ったがこの〈アビスエル〉の特徴は、周りにいる全ての天使と悪魔を眷属にしてしまうこと。これはボスにも適用される。

基本的にレアイベントボスが来る前にエリアボスが倒せていないのならば、〈エリアボス参戦現象〉は発生すると思って良い。

そして深層でレアイベントボスが来ちゃった場合、割と半々の確率くらいで〈徘徊型ボス参戦現象〉が起こりうるのである。

そのため俺は、予備兵力として2班のシエラや3班のラナたちを含む半数のメンバーに待機を指示していた。ここにサチたちのいる8班が2班に合流。9班と10班は遊撃だ。

徘徊型ボスだってエリアボスにだって、通常モンスターが入ってくれば場が混乱してしまう。故に、6班、7班、9班、10班には通常モンスターを相手にしてもらうことにした。

「わたくしも攻撃に加わりますわ! 『四戦兵砲・エーテル・バスター・クワトロ』!」

「よーし、〈エデン〉部隊全面衝突だ! 全員、担当のモンスターを倒せ! 集中するぞ!」

「「「「おおー!」」」」

「エリアボス、『看破』! 名前は〈デッドワン・デビルキッド〉! 徘徊型の名は――〈能天使・アストベアス〉です!」

「徘徊型ってどう見ても 熊 ( クマ ) ですの!」

「 熊 ( クマ ) って 能天使 ( のうてんし ) だったの!?」

「グマアアアアアアア!!」

出たな〈クマエンジェル〉の進化系よ!

名前がまさかの 能天使 ( のうてんし ) 。

知ってるか? 能 ( のう ) に 点 ( 天 ) を4本書いたら―― 熊 ( クマ ) になるのさ。

故に 能天使 ( のうてんし ) とは――クマ型の天使なんだ!(※〈ダン活〉のルールです)

〈能天使・アストベアス〉、通称〈能天使〉は、真っ直ぐ、それもとんでもない速度で接近。真っ直ぐレアイベントボスに合流してこようとしてくる。

実際合流したら最悪だ。

だが、その間に立ち塞がるのは――我らが最強の盾、シエラである。

「ベアアアアアアアア!!」

「『アブソープション・ワン・フォートレス』!」

ズンっと建つ巨大な盾の城。

そこに身長10メートル級の〈能天使〉がガチのクマパンチを繰り出したのだが、ズドンと衝撃。防御したシエラはフィードバックも受けずにダメージゼロ。

それどころかもしダメージを受けていたら、今の攻撃を回復に変換してHPが回復していただろう。

〈六ツリ〉『アブソープション・ワン・フォートレス』は、ドレイン系を内包する強力な防御スキルだった。

「ベアアアアアア!?」

しかも残り続ける。超パワフルな〈能天使〉が超威力のクマパンチとクマシザーを連打しまくるが、シエラの盾はびくともしない。

それどころか。

「逃がさないわよ――『オープン・ザ・サウザンドシールド』!」

それは千の小盾スキル。

クラリスの千剣にも似た、千の盾を生み出す強力なスキルだ。

シエラの装備している4つの小盾と同じものが249個ずつ生まれ、千の盾となる!

それらはバッと〈能天使〉の周りに展開すると、なんと〈能天使〉を抑えつけてしまう。まるで牢獄だ。

「ベアアアアアア!」

「無駄よ」

いくら暴れて小盾が吹っ飛ぼうが新たにやって来た小盾が補強する。

暴れるにしてもスペースが限りなく狭くなって身動きが取りにくく、引き剥がせない。

「今よ!」

「『 闘神拳 ( とうしんけん ) 』!」

「グマ!?」

ズドンと衝撃。

最初に〈能天使〉に一撃を叩き込んだのは、セレスタンだった。

小盾と小盾の間から入り込んだ【闘神執事】最強の拳が抉り込み、〈能天使〉はノックバックもできずにビクンする。

だが、もちろんこれで終わらない。

「『ゼルワン・カイザーバスター』!」

「『森界・ヴィクトリーストロング・ベアード』!」

ズドドン!

さらに拳メンバー、ラウとミジュの攻撃だ。

小盾で囲っている関係上、あまり大きな攻撃は小盾に阻まれてしまう。

だが、威力を拳にギュッと込めに込めたパンチならば。小盾の間から放てる。

「ベエアア……アア??」

「仕留めましょう――『ワン・クリティカル・ノッキング』!」

「ベ!?」

ズドンとノッキングが突き刺さり、クリティカルヒット。ここで〈能天使〉はクリティカルダウンしてしまう。

「今よ――総攻撃!」

シエラから総攻撃の指令! 瞬間、仲良し3人娘の瞳がキラリと光る。

小盾が射線を空けると、すでに『女神化』し、加えて次のコンボ攻撃の威力が特大アップする『グラスプ・アタッチメント・シンチャージ』でチャージしていたサチたちが攻撃を解放する。

「「「『 三柱神授神器 ( みはしらしんじゅじんぎ ) ・ジャストメイトジャッジメント』!」」」

ズダーーーーーンっという音と共に超特大の攻撃が叩き込まれ、〈能天使〉のHPがマッハで減った。

◇

こちらはエリアボス。

〈デッドワン・デビルキッド〉、通称〈キッド〉はショタ風の悪魔型モンスターだ。

まるで貴族の吸血鬼っぽい格好をしているが、別に吸血鬼ではない。

ショタとなると小さいのか? と思うかもしれないが、その大きさは2メートル。

幼さの残る4頭身の2メートルサイズだった。

いや、微妙! ショタ、なのか……?

要は少年のような幼さを持つボスである。

しかしそこは61層のボス。かなり手強い、はず。しかし。

「『ドラゴンファング』!」

「『くノ一流・ 桜雨 ( さくらあめ ) 』!」

「さあ行くわよ! 『神の天誅』!」

シズの竜の顎、パメラの分身による連続斬り、ラナによる光の柱。そして。

「〈戦艦〉で相手にするには小さすぎますね。〈イブキ〉でお相手させていただきます――『レード・セーゼ・スラスト』!」

まるで雨のように発射する槍砲が〈キッド〉を襲う。

〈キッド〉は身体が比較的小さく、身軽で、魔法を使ってくるため普通ならなかなかやりづらい。

だが、もちろんラナにはそんなの関係無い。

「『大聖光の無限宝剣』!」

出ましたラナの理不尽の権化、無限の宝剣です!

追尾付きなので命中率は鬼高い。それが連射。

「オララ!?」

全弾命中。

〈キッド〉は凄まじい大ダメージを受けた。

「『ファースト・クレイジー・リボルバー』!」

そこへシズのあまりに狂った一発の弾丸が放たれる。

それはカルアの『急所一刺し』と同じ効果の六段階目ツリー。ノックバック中のモンスターに当たるとダウンする。である。

「オラ!?」

案の定、凄まじいラナの攻撃にノックバックしていた〈キッド〉に直撃し、ダウンさせてしまう。

「総攻撃よー!」

ここでラナバージョンの総攻撃が発令された。

◇

「全員、徘徊型やエリアボス、通常モンスターが合流しないうちにトドメを刺すぞ! 『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』!」

「ガアアアアア!?」

「怯まないでヒーちゃん!」

「「「シュラアアアアア!」」」

「クワァ!」

「ゼニス、ここで引いてはなりませんよ! 『ディボルト・オウ・シードン』!」

こっちも佳境を迎えつつある。

いくらヘイトを稼いでも、通せんぼうをしても、徘徊型やエリアボスはなんとしてもレアイベントボスに合流しようとしてくる。

故に、早めに倒す事が求められるわけだ。

周囲の通常モンスターは他のみんなが屠ってくれているので、俺たちもボスに集中できるというもの。

「きゃああああ!?」

「トモヨ! 第二弾進化を許可する!」

「! 了解だよ!」

「フィナ、エフィ、マシロもだ!」

『エルシール』でなんとか槍を封じようとしていたトモヨだが、またも途中で吹っ飛びスキルが 失敗 ( ファンブル ) してしまう。

変身の効果時間ももうすぐ切れるので、俺は第二変身の解放を許可した。

「『天使最高位盾士・ガブリエル』!」

「『天使最高位階級・ミカエル』!」

「『天使最高位突撃・ウリエル』!

「『天使最高位回復・ラファエル』!」

それはそれぞれ第二変身。下級ユニークスキル発動中じゃないとできない、さらなるパワーアップの上級ユニークスキルだ。

『大天使フォーム』の時は『エル』の名が付く同じスキルを連打するとクールタイムゼロでもう一度撃てる、というものだったが、第二変身したことで、もう『エル』という名のスキル・魔法なら制限無しのクールタイムゼロで撃てるようになっている。

今までスキルを切り替えづらかったのが、容易く切り替えられるようになったのだ。

加えてステータスも2.2倍になっており、とんでもなく強くなっている。

さすがは「天使」系、ダブルユニークスキルの二段変身技。

さらにそれぞれに特殊な効果が付属しており、例えばガブリエルならば防御スキルのMP半減と強化、飛行中の継続MP消費無しなど、かなり強力な効果を得られる。

効果は3分間。発動中は背中の天使の翼が4対8枚となり、4人とも凄まじく神々しい姿へと変化していた。

「これで決めるよ! 『エル・フォース』! 『エル・フォース』! 『エル・フォース』! 『エル・フォトンシールド』! 『エルシール』! 『エルシール』! 『エルシール』! 『エルシール』! 『エルシール』! 『ガブリエルの 盾壁 ( じゅんぺき ) 』! 『エルシール』! 『エルシール』!」

「いきます――『 天使転移 ( トラベル ) 』! 『神炎天罰』! 『エル・バランレード・ラグナロク』! 『エル・バランレード・ラグナロク』! 『エル・バランレード・ラグナロク』! 『エル・バランレード・ラグナロク』! 『エル・バランレード・ラグナロク』! 『エル・バランレード・ラグナロク』! 『天界の一撃・スペリオールジェネシス』!」

「祭だー宴だー全力だよー! 『アルティメットノヴァ』! 『ヴァーミリオンプロミネンス』! 『ジェットバーストフェニックス』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』! 『エル・セイバー』!」

「私は回復し続けます! 防御を考えなくてどうぞです! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』! 『オールエル・ヒール』!」

連打。圧倒的天使連打。

猛攻撃の連打がレアイベントボスの〈アビスエル〉を襲う。

防御スキルの威力が上がり、弾かれるようになってしまった〈四ツリ〉『エルシール』もこれで大丈夫。ガンと張り付いたトモヨが槍の動きを極力封じ、フィナとエフィがたたみ掛ける。

だが、さすがはレアイベントボス。槍から手を離し、闇に染まった魔法攻撃を全方位に放ったり、闇のオーラの爆発を浴びせたりなどじゃんじゃん攻撃を加えていく。

しかし、天使たちは避けもしない。それもそのはずで、ダメージは減った側からマシロに回復されてしまうからだ。『オールエル・ヒール』は全体回復と状態異常回復を内包する。

これを連打するだけで、攻撃を恐れない無敵の戦士の完成だ。

そして、トモヨにくっつかれて逃げることも出来ない〈アビスエル〉はとうとうHPがゼロになってしまう。