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第1665話 掃討戦! 各メンバーの戦いと決着!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1665話 掃討戦! 各メンバーの戦いと決着!

「オラオラオーラ!?」

「ベアアアアアア!?」

レアイベントボスの〈アビスエル〉が倒れると、それまで統一されていた攻めの意思が消えたのか、はたまた眷属から解放されたのか、〈キッド〉と〈能天使〉が我に返ったように困惑の声を上げた気がした。

「今よ! 『グロリアスバッシュチェイサー』!」

「トドメを刺すのよ!! 『大聖光の無限宝剣』!」

この隙にもちろんシエラとラナが動かないはずもなく、ズドドドドドンと攻撃開始!

「ベアアアアア!!」

「〈能天使〉のバフ? ナキキ、破壊しなさい!」

「『ハルマゲドン』っすーー!!」

〈能天使〉がこなくそーと言わんばかりに特大のバフを自身に掛け始めたため、ナキキがユニークスキルでぶっ壊す。

ナキキのユニークスキル『ハルマゲドン』は強力なダメージを与える攻撃だが、加えてバフ破壊、城破壊、防御破壊、展開中のスキル破壊などなどもできてしまう。破壊の権化とも言えるスキルだ。当てることさえできればシエラの『 四聖操盾 ( しせいそうじゅん ) 』やゼフィルスの『 完全勇者 ( アブソリュートブレイバー ) 』ですら 破壊 ( ブレイク ) できる。

タンクをシエラに取られてしまったナキキだが、ならばアタッカーだと言わんばかりに強力な一撃を叩き込んだ。

「グマ!?」

これにより〈能天使〉のバフが消えてしまう。

「ナキキ、離れて――『ビッグクマン・グロリアスクローベアード』!」

「ひょわっす!? それミジュの必殺技っすー!?」

続いてミジュの攻撃。〈天下一パイレーツ〉戦でも使ったミジュ、最強技が発動し 超巨大熊 ( ビッグクマン ) 本体が〈能天使〉を包み込むかのように激突する。

そこへサチ、エミ、ユウカも続く。

「私たちも行くよ! 『神宝剣・セツナ』!」

「 合わせ ( コンボ ) 技が全てなわけじゃないって教えてあげるよ! 『神宝本・終末のディストラクション』!」

「これで、終わりだ! 『神宝弓・スピリチュアルハンディング』!」

〈能天使〉がバフを消され、大ダメージを受けて困惑しているところに追撃。

すでにHPも心許なくなっていた〈能天使〉はこれの直撃を受けてしまった。慌てて体勢を立て直すが、その時にはこの2人が近くにいた。

「それでは、終わらせましょうラウ様」

「おう、特大の一撃を使ってやる! 『獣王の拳を防げる訳無し』!」

「『雷拳』!」

ラウの『獣王の拳を防げる訳無し』は防御破壊&強ノックバック。

防御スキルを発動してしまったが最後。防御スキルは破壊され、さらに特大のノックバックを食らってしまうのだ。しかも防御スキルを使っていなければ普通に強力なパンチで大ダメージ&ノックバックである。あまりにも強すぎる。

もちろん、ノックバックなんて隙をセレスタンが見逃すはずもなく、雷速の拳を叩き込む。

「ベ!?」

〈能天使〉はダウン。

「ナイスよセレスタン――総攻撃!!」

シエラ総攻撃第二弾がここで発動し、ついに〈能天使〉のHPもゼロになってしまうのだった。

◇

「シズ、殲滅よ!」

「畏まりました――『優雅に的確に速やかに制圧』! 『バースト・フォース・ガン・メイデン』!」

こちらは3班VS〈キッド〉。

相手が混乱しているうちに強力な攻撃を叩き込んでダメージを与えようと、ラナがすぐにシズに指示を出す。

出し惜しみは無し。相手が何か仕掛けてくる前に即で沈める。

ラナが出した許可はシズの奥義だ。

下級ユニークスキルでまずは二丁拳銃モード。ここに六段階目ツリー『バースト・フォース・ガン・メイデン』、2つの自由銃が加わると、合計4連攻撃が可能になるのだ。本来のメイデンは威力の下がった追撃しか撃てないが、ここに下級ユニークスキルが発動していると、このメイデンからも、全く威力の同じスキルが発動出来るようになる。

つまりはスキル攻撃が4倍になるのだ。マジでヤバい。

シズはカチャリと両手の銃二丁と空中に浮かぶメイデン二丁を〈キッド〉に向ける。

「ファイア――『フェイタル・サード・シューダン』!」

ドンッドンッドンッと発射される銃弾3つ×4丁で計12の弾丸が〈キッド〉に撃たれ、全弾命中。

『フェイタル・サード・シューダン』は3つの銃弾を放ち、3つ全てが当たれば〈即死〉判定を与えるスキルだ。もちろんボスには〈即死〉は効かない。

だがその場合、あらゆる状態異常を誘発する弾丸に化けるのである。

ボスとはいえ全ての状態異常を無効化しているわけではない。

そのボスによって、無効化できない状態異常というのは存在するのだ。

そして〈キッド〉は――なぜか〈拘束〉〈束縛〉〈魅了〉状態になった。

開発陣がこの〈キッド〉を捕まえさせてなにがしたかったのか、ちょっと気になってしまうぞ。

「『メイド・フォーシス・バルカン・グレート』!」

続いてはシズにとっては珍しい連射系のスキル。

4つの銃口から大量の弾丸を浴びせられてどんどんHPが少なくなっていく〈キッド〉。しかし、状態異常のせいで動けない。

「そ、総攻撃よ! 『神の天誅』!」

「『究極忍法・多重分身の術』デス! 連射ならこれで負けないデース!」

「「「「「いっくデース!!」」」」」

「『大忍法・彗星弾の術』デース!」「『忍法・影分身雷竜落とし』デース!」「『忍法・ 炎 ( えん ) ・ 爆裂丸 ( ばくれつがん ) 』デース!」「『忍法・影分身 爆裂丸 ( ばくれつがん ) 』デース!」「『大忍法・竜撃滅波』デース!」「『大忍法・超巨大手裏剣の術』デース!」「『巨大手裏剣の術』デース!」「『毒手裏剣』デース!」「『三属性手裏剣乱舞』デース!」「『豪炎斬波』デース!」「『氷結斬躯』デース!」「『雷斬り』デース!」「『くノ一流・ 一雨一度 ( ひとあめいちど ) 』デース!」

次々と襲う攻撃。パメラの超分身による連続スキル攻撃がぶっ刺さる!

非常に大きなダメージを受け、がっつりHPが減る〈キッド〉。

そしてなんとか〈魅了〉〈束縛〉が解除され、最後の〈拘束〉を解こうともがく〈キッド〉に、エステルが〈イブキ〉に乗ったまま槍を構える。

「これで終わりです――『 彗星槍 ( すいせいそう ) 』!」

それは槍投げにしてスラスト系の最強技。

まるで彗星のように投げられた槍は一直線に〈キッド〉へズバーンと命中して貫通。

そのまま『彗星槍』は雲すら晴らして空へ宇宙へと突き抜けていったのだ。残ったのは槍が通った軌跡の光のみ。

凄まじい威力。なんというかっこよさ。

これぞ――エステルの最強スキルである。

「オ、ラ?」

残念〈キッド〉。

〈拘束〉状態が切れる寸前でそれを食らってしまった〈キッド〉のHPがゼロになってしまうのだった。

◇

「メルト様! ボス3体、全部倒したみたいだよ!」

「危機は脱したか。ようやく本気で倒せるな」

こちらは遊撃。あふれ出てくる通常モンスターとの対戦中のメンバーズ。

ボス戦に邪魔が入らないように通せんぼうするため、今まで特大の気を遣っていたメルトたちだったが、ボスを倒したからにはもう少々討ち漏らして通してしまっても問題ない。ハンディの心配も無い。

「いくぞミサト!」

「オッケー!」

「『 重力加速 ( グラビティ・アクセル ) 』!」

メルトの〈六ツリ〉『 重力加速 ( グラビティ・アクセル ) 』は、〈五ツリ〉『グラビティ・レビテーション』とコンボで使う魔法だ。

『グラビティ・レビテーション』だけならばただ浮いてふよふよ浮遊するだけだが、そこに『 重力加速 ( グラビティ・アクセル ) 』を発動すると速度が加わり、飛べるようになる。

これを使い、メルトとミサトは敵陣に突っ込んだ。2人とも後衛なのに!

だが安心してほしい。メルトは【賢王】。防御魔法を使いつつ攻撃魔法を使うことも可能だ。

「『グラビティ・デトネーション』!」

まずメルトが使ったのは防御魔法。

周囲の空間を歪ませ、重力球を大量に作り出し、攻撃の進路をめちゃくちゃにしてしまう魔法。

大量の攻撃がメルトやミサトを狙ったが、全てが当たらず、様々な方向へ捻れて飛んでいく。加えて、これは分類が防御魔法ではあるが、攻撃にも使える。接近戦で突っ込んで来たモンスターは、この歪みに身体を蝕まれ、大ダメージを負ってしまう。

しかも重力球に囚われて突破出来てないおまけ付き。

「たははは~、やっぱメルト様の防御が凄いエグい!」

「やかましい! ほら、ミサトの番だぞ」

「オッケー! っとその前に『ノットアドミッション・ベルシール』! 『色欲の愛情』!」

ミサトの『ノットアドミッション・ベルシール』は味方全体にデバフ・状態異常の完全耐性を付与する魔法。何それオメガ強い。

だがこれに終わらず追加の『色欲の愛情』が半端ないのだ。これは『ノットアドミッション・ベルシール』発動中に使うと、〈完全耐性を付与する〉の部分を〈無効を付与する〉に変えてしまう、あまりにもやべぇルール違反魔法に化けるのだ。

え? 全部無効? ボスだってそんなにエグくないぞ!? なんて罪深い!

メルトの『グラビティ・デトネーション』は相手からの直接的な攻撃は防げるが、直接掛けてくるタイプ、つまり祈り系などのデバフ、状態異常には弱い。そこをミサトがカバーした形だ。

「準備オッケー!」

「よし、解除するぞ!」

ここで十分にモンスターたちを引きつけたと判断したメルトが『グラビティ・デトネーション』を解除する。瞬間、大量の攻撃がミサトとメルトに向かって放たれた。

そして。

「『全反射』!」

ミサトのやべぇ魔法が炸裂した。

敵陣のど真ん中に入り込んだことで、全包囲から攻撃されたが御安心。それは全てが反射されて、周囲のモンスターたちに返っていったのだ。

ここでメルトも動く。

「『コキュートス・ゼロ・ディザスター』!」

それは『ブリザードテンペスト』の上位ツリー。竜巻にも似た特大の周囲範囲攻撃の六段階目ツリーだ。

「「「「―――――!?」」」」

これには集まって来ていた天使と悪魔がガツンと巻き込まれた。

メルトの氷属性最強魔法でもあるため、その威力はとんでもなく、どんどん光が量産されていく。

「まだだ――『グラビティフィールド』!」

メルトのターンはまだ終わらない。

周囲のほとんどを屠りはしたが、まだ残っている。

ここで重力の固まりを作製。これはブラックホールにも似ている重力のフィールド。

つまりは重力でモンスターたちを引き寄せ、集めるための魔法だ。

「「「―――!?」」」

ダメージを受けダウンしたり、攻撃を再開しようとするモンスターに、立て直す隙を与えず、一箇所に集めるメルト。そして、

「これでひとまずは終わりだな。『グラビティ・メテオ・エクスボール』!」

モンスターたちを一箇所に集めたら?

もちろん次にすることは決まっている。

メルトは、モンスターたちの集まる重力球に向けて、強力な暗黒球のメテオを発動したのだ。これがボール系と呼ばれる中でも最強格の〈六ツリ〉魔法。

「「「「―――――!?」」」」

上空から降ってくる巨大なメテオ暗黒球が『グラビティフィールド』に直撃!

これで周囲のモンスターはほとんどが消え、未だに続々と天使や悪魔を送り出している教会に、〈エデン〉は本気の侵攻で次々と全てを制圧していったのだった。

終われば次に来るのは、〈金箱〉タイムである!