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第1771話 〈SSランクギルドカップ〉表彰式!!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1771話 〈SSランクギルドカップ〉表彰式!!

「決まったーーーーーーー!! 今ここに、学園最強ギルドが決まったーーーーーーー!!」

「激闘の〈SSランクギルドカップ〉を制したのは――Sランクギルド、〈エデン〉です!!」

―――――うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

試合終了と共にキャスとスティーブンの実況者が叫ぶと、観客席は火山が大噴火したかのような爆発的な歓声に包まれた。

本校としても初の試み、〈SSランクギルドカップ〉。

故に目新しく、そして誰もが引きつけられ、そして分からされた。

本校一のギルドは〈エデン〉であると!

〈エデン〉は本校の顔であり、リーダーであるとしっかりと刷り込まれた。

それを見る学園長の顔に安堵は無い。

むしろここからが本番なのだ。キリッとして表情を引き締める。

「コレット君、頼むぞ」

「分かっております。こちら、蘇生茶でございます」

「いや、違うのじゃ。お茶を出せという意味じゃないんじゃ!」

「冗談です。学園長の顔が強ばっていたので、リラックスさせてあげようと」

「これは気を引き締めていただけじゃ……」

とある場所でそんな会話がなされる。

〈SSランクギルドカップ〉が終われば当然主催者の言葉が待っている。

つまり学園長のお言葉だ。

先も言ったとおり、今や〈SSランクギルドカップ〉は世界中から注目の的。

大企業やお偉いさんのみならず、中小企業からもたくさんの人たちがスカウトに訪れているのだ。

ここで学園長がしっかりしなければ、学生の就職率にも大きな影響を引き起こすだろう。

「ゼフィルス君は本当によくやってくれた。これでかなりの学生が就職できるはずじゃわい」

大盛り上がりの〈SSランクギルドカップ〉に 出場した ( ・・・・ ) 。

結果は微妙だし、え? いたの? と言われるような学生も。出場しただけで箔が付くというものだ。

今なら高揚した気分でさらに就職OKの声が引き出せるやもしれん。

だがそれは、学園長の手腕に掛かっている。

「学園長、会場が落ち着いてきました。頃合いかと」

「うむ。では、いってくるわい。――ラダベナ先生、ムカイ先生、頼むのじゃ」

「任せてくださいな学園長、しっかりお届けしますよ」

「―――」

いつも審判など、重要な役割に付いてくれるラダベナ先生と裏方のムカイ先生と合流。

頭を下げる礼を取り、見送るコレットを背にして、3人は会場へ転移した。

「迷宮学園・本校の学生たちよ! 素晴らしいギルドバトルじゃった!」

アリーナの中央にはステージが建ち、そこで学園長が演説、いや、学生たちを褒め称える。

美麗賛辞、数々の褒め言葉で学生を褒め称える学園長。

「――本校は今年、最大の階層更新を記録した! なんと上級上位ダンジョンまでも攻略し、多くの学生が上級ダンジョンへ進出しておる!」

ここ、強調する部分。

もちろんこれは企業などへのメッセージだ。

そう、学生たちは弱くないぞ、という。

確かに今年卒業の学生は高位職が少なく、来年の卒業生に見劣りするだろう。

だがそれでも、上級ダンジョンの進出者は多いのだ。

上級ダンジョン、そこは一昨年まで、入ダンすること自体が一握りのエリート学生しかできなかった。それが今年は、中位職の学生も入ダンしているのである。

つまり、実力は君たち企業の方々よりも上なのじゃよ? と暗に伝えていた。

これには多くの企業もハッとした。

確かに、いくら見劣りするからといっても、もしかして自分たちよりも強いのでは?

学園長の巧みな話術は、これまで学生たちがしてきたことを後押しする。

上級ダンジョンへの入ダン経験、〈SSランクギルドカップ〉の出場者、Cランクギルドのメンバー。

次々と付加価値を付け、明日卒業を迎える学生たちを、魅力的な存在へと押し上げる。

「明日は卒業式じゃ! あまり学生に無理をさせる気は無いが、このあと 後夜祭 ( こうやさい ) を予定しておる。ふるって参加してほしい」

その言葉に、まだ就職先が決まっていない学生と、企業勢の目がギラリと光った。

学園長はほくそ笑む。

後夜祭、またの名を――就活イベント。

当然のようにブース分けされており、未だに就職が決まっておらず、かつ就職したい学生たちが集まるブースを用意。そこに企業勢を送り込むのだ。

もちろん就活とは関係無い学生は違うブースでお祭りを楽しんでもらうので安心してほしい。

「(これが最後のチャンスじゃ。本校の学生たちよ、最高の場を用意したぞ。がんばるのじゃ)」

そう心の中で激励し、続いて表彰式に移る。

◇

〈SSランクギルドカップ〉戦――決勝戦、勝利!!

俺は溢れる気持ちがうっかり飛び出さないように抑えつつギルドメンバーの集まる控え室に帰還した。そして一言。

「勝ったぞーーーーーーー!!」

「やったわね!!」

「ん! 大勝利!」

「あい! ルルもとっても嬉しいのです!」

大勝利にバンザイ!

まずは転移したメンバーみんなとハイタッチを交わしていく。

「うわ~、早くラクリッテちゃんたち来ないかな~。今すっごくラクリッテちゃんに抱きつきたい!」

「ルルもアリスとキキョウと抱き合いたいのです!」

「みんな嬉しさ爆発ね!」

「はい。姉さまが犠牲になってくださっただけはありました」

「私やられてないよフィナちゃん!? あ、もしかしてやられてたかも? うん、そうかも! これはご主人様に慰めてもらわなくっちゃ――ってフィナちゃん!? この手を離して!?」

「はいはい。私が抱きしめてあげますから。姉さま、よく頑張りました」

「きゅん、フィナちゃんが優しい……」

「たはは~、見てよメルト様、エリサちゃんが籠絡されてるよ!」

「普段とギャップがありすぎてよく分からなくなっているのだろう。完全に騙されてる。フィナは、姉を操る術を心得ているな……」

盛り上がる控え室。

転移で戻って来てからこの調子だ。

上がったテンションは下がらず、俺もはしゃぎっぱなし。

クールなシエラがどこで止めるかタイミングを計っている気がするが、それまで存分にはしゃがせてもらおう!

そう思ってたら控え室の扉が開き、他のメンバーが到着した。

「みんな見てたよ~! 優勝おめでとうなの~!」

「ありがとありがとなのですアリス~!」

一番手はまさかのアリス。続いてキキョウが到着。

「わ、わ、えっと。みなさんおめでとうございます!」

「心から祝福します。優勝おめでとうございます」

キキョウの後ろからはシェリアがスッと音も無く現れて祝福。

どうやらアリスやキキョウを見てくれていたらしいな。

さらにサチ、エミ、ユウカやトモヨ、他のメンバーも次々と到着していき、控え室はどんどん盛り上がりを見せていく!

「これは、しばらく落ち着かなさそうね」

「ふふ、いいじゃないですかシエラさん。たまにはこういうのも」

そんな会話が俺の耳に届く。振り向けば〈エデン〉の大事なサブマスターと司令塔。シエラとリーナの姿が!

「シエラ! リーナ! お疲れ様だ!」

「ゼフィルス、お疲れ様」

「お疲れ様ですわゼフィルスさん。優勝おめでとうございます」

「これもシエラやリーナ、〈エデン〉メンバーみんなのおかげだな! すっげぇ嬉しいぜ! シエラも、〈ギルバドヨッシャー〉の手をいくつも潰してくれたんだって? 大感謝だよ!」

「私はリーナに言われたところを守っていただけよ。でも、さすがに強かったわね。力や戦闘ではなく、戦術が巧みというか、何手も先を読んでくる動きというか。まるでゼフィルスと相対しているように感じたわ」

「分かりますわシエラさん。〈ギルバドヨッシャー〉の行動は本当に一手にたくさんの考えが練られていて、本当に気の抜けない試合でした。何度もゼフィルスさんに頼ってしまいましたもの」

「ははは! そういうときは頼っていいんだぞリーナ。俺も〈ギルバドヨッシャー〉の作戦にはなんどか危ない場面があったからな。特に〈本拠地ちょい残し戦法〉の時なんかほんとにヒヤッとしたぜ。まさかあれを導入してくるとか」

いつの間にか〈ギルバドヨッシャー〉戦の振り返りになってしまったが、2人にはこういう話題があっている。

シエラは相変わらず指示されたポイントはきっちり守り、パーフェクトな働きで〈ギルバドヨッシャー〉の作戦をいくつも阻止した。

リーナはあまりのハイレベルな戦術についていくのが厳しく、俺へ何度も指示を仰いだのを気にしているようだが、そんなことは気にせずどんどん指示を仰げと言っておいた。

今振り返っても〈ギルバドヨッシャー〉の動きは凄かった。

特に一番驚いたのは〈ダークアクマーフィールド〉と〈ゴリムックエリア〉の敵味方バフ。

あれ〈木箱〉産なのに効力がアホみたいに高いので、うっかり赤本拠地を落としかけてしまったんだ、タイミングも完璧だったし、俺じゃなければ間違い無く〈ギルバドヨッシャー〉の思う壺だっただろう。

本当にインサー先輩たちは最高だったよ。

そう会話していると、放送が流れる。

「選手の皆様、これより〈SSランクギルドカップ〉の表彰式を行ないます。代表の方、参加を希望される選手の方は――」

「おっと、それじゃあ準備しないとな」

「ええ。ゼフィルス、これ使って」

「ありがとうシエラ。〈スッキリン〉発動っと!」

いったいどこに持っていたのか、浄化アイテムの〈スッキリン〉で身体をスッキリ爽快リフレッシュ。

どうやら表彰式のために控え室に置いといてくれたらしい。さすがはシエラ、シエラには感謝感謝だぜ。みんなも爽やかリフレッシュしたところで準備完了。

「よし、それじゃあ行くぞ!」

「「「「「おおー!」」」」」

〈エデン〉からは48名の選手全員!

転移で会場に再び戻ると、すでに特設ステージが建造され、その上に学園長、ラダベナ先生、ムカイ先生が立っていた。

さらには多くの選手がステージを中心に次々と転移してきている。

「これより表彰式を始める。栄えある第1回〈SSランクギルドカップ〉を制したギルドは―――Sランクギルド〈エデン〉じゃ!」

―――――わああああああああああああああああああ!!

学園長の一言にまたも爆発したかのような歓声が轟く会場。

ふはははははは! この歓声、大変気持ちが良いぞ! ふはははははは!

「これより表彰状とトロフィーの授与を行なう。代表者2名は前へ」

「「はい!」」

〈エデン〉の代表者。つまりは俺とシエラだ。

返事をすれば、それまで歓声が響いていた音も鳴りを潜め、みんなが俺たちに集中する。シエラ大丈夫かな? チラッと見ればすまし顔で俺の斜め後ろを付いてくるシエラ。

大丈夫そうかな?

そのまま学園長の下まで案内される。

「ギルド〈エデン〉よ。〈SSランクギルドカップ〉を見事制した。その勇敢で類い希な実力、相手の行動を読み切る戦術眼、全てが素晴らしかった。そなたらは学園で最も強いギルドである。これを祝し、これより〈エデン〉を、本校初のSSランクギルドに昇格するものとする! 〈エデン〉よ、優勝おめでとう」

「ありがとうございます!」

―――――わああああああああああああああああああ!!

学園長の言葉、今回はちゃんと聞こえたぞ!

俺は受け取った表彰状を手にバンザイしながら会場中に見せた。

再び大歓声が上がったよ。

さらに続いては金に輝くトロフィーだ。

これがデカい。俺の身長くらいあるんじゃないの? 非常に良き!

表彰状をシエラに持ってもらい。俺はトロフィーを受け取った。

―――――わああああああああああああああああああ!!

もうずっと歓声が上がりっぱなしだな!

周りの選手の祝いの言葉も、全然聞こえないぜ!

俺は再びトロフィーを掲げる。

多くの歓声と拍手が俺たちに降り注いだ。

3日間の激闘。

〈SSランクギルドカップ〉戦優勝!!

俺は、この世界が大好きだ!!

第三十九章 ―完―

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あとがき失礼いたします。

近況ノートに次章予告を貼り付けました!

https://kakuyomu.jp/users/432301/news/16818792439895584730

また、作者の大好きなお ★ ( 星 ) 様、お待ちしております!