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第1916話 46層で発見!〈オリハルコン〉の鉱床大発掘!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1916話 46層で発見!〈オリハルコン〉の鉱床大発掘!

最上級ダンジョン並みの難易度にして前人未到、これまでその攻略を拒んできたエクストラダンジョン、〈鉱ダン〉。

しかし、その歴史あるダンジョンが、今ピンチに立たされようとしていた。

そんなナレーションを入れつつ、実行してるのは俺たち〈エデン〉だけどな!

45層の守護型ボスを倒した翌日。

今日から46層へ突入するんだ。

「みんな! ダンジョン週間も残り2日、つまり、〈鉱ダン〉は残り2日で攻略するぞーー!!」

「なにがつまりなのかな?」

「ゼフィルス先輩の中ではダンジョン週間中に〈鉱ダン〉を攻略することは、もう決定しているですの!」

ふはははははは!

カグヤとサーシャの言う通り。

俺の中ではこのダンジョン週間中に攻略することは、もう決定事項だった。

なにせ、3日後からはテスト期間に突入してしまうのだ!

テスト期間。

それはダンジョンに潜れない、恐ろしい期間。

勉強に集中しなさいという学園からのお達しだ。

もちろん、学生である俺たちはダンジョンに潜ることができなくなる。なんてこった!

残り5層なのだ。こんな中途半端で潜るのを止められてはたまらない。

もしかすれば、この攻略できなかった心残りが原因でテストの点が落ちるなんてことだってあり得るかも! ダメだダメだ!

故に、俺は絶対に〈鉱ダン〉を攻略して、心置きなくテストに集中したいのだ!

そうみんなに熱く伝える。

「ここが最上級ダンジョンと同じ90層まで続くダンジョンだったらどうするつもりなの? さすがに2日で攻略は無理よ?」

「俺の『直感』さんが告げている! ゴールは近いと! きっと〈鉱ダン〉は全50層のダンジョンに違いない!!」

「…………」

シエラが最上級ダンジョンを例に出してきたが、大丈夫。エクストラダンジョンはメインダンジョンよりも長くはない。90層まで掛からないさ。

「もちろん根拠はある!」

「あるんだ!?」

「『直感』さんだけじゃないのか?」

俺があると告げたときのクイナダとゼルレカのこの反応。さては俺が勘だけで告げていると思っていたな? あれ? 割といつもそうかもしれない? いや、そんなことはないはずだ、きっと気のせいだろう。

「〈エクストラダンジョン門〉には5つのエクストラダンジョンがある! そして初級の〈食ダン〉は全20層、中級の〈海ダン〉は全30層、上級の〈秘境ダン〉は全40層のダンジョンだった。その法則から言えば、最上級の〈鉱ダン〉が全50層である可能性は、かなり高いと思っている!」

ちなみに〈道場〉だけは例外だ。ボスいないし。

「まあ、確かにそうね」

「言われてみれば確かに法則性がありますわ!」

「エクストラダンジョンでは難易度が上がる度10層ずつ増えていたのか?」

俺の言葉に〈エデン〉の頭脳陣であるシエラ、リーナ、メルトが呟く。

ふふふ、この法則が合っていることを、俺だけが知っている。

「まあ、とりあえず45層に転移だ! 目指せ50層! もしくは道中で〈オリハルコン〉が『発掘』できるようになれば重点的にその階層付近を巡るという感じでいこうと思う!」

「わかったわ」

「ゼフィルスさんの方針に賛成ですわ!」

「異論は無い。では、まずは復活しているであろう45層ボスを倒すところからだな。立候補を募るか」

「昨日戦ってないし、俺がやるぜ!」

「私も、肩慣らしをしておきたいわね」

「私もやるわ!」

「1班、2班、3班が出る!?」

「〈エデン〉の中でも超豪華構成メンバーですの!」

1班はもちろんゼフィルス班。2班は当然シエラ班、そして3班はラナと従者班だからな。強いぜ?

「ちなみに、45層のボスは〈死神型ゴーレム・デスチョッパーサスザス〉でしたわ!」

「思ったよりもヤバそうな名前でやがりますね!? というか、ゼフィルス先輩はそんなボスを相手に昨日〈倒していいぞ〉って軽いノリで言ってたんでやがりますか!?」

「楽勝でしたわー」

「うわ、同級生までやべぇ感じで染まっていやがるじゃないですか!?」

ノーアは今回5班に入ってたからなぁ。昨日そいつと戦ったんだよね。

聞いた話では、ボコボコどころかフルボッコにしたらしいが。

ということで、45層に転移した。

「シニゴー!!」

「出たな〈 死神 ( しにがみ ) 型ゴーレム〉、略して〈シニゴー〉よ!」

「そこの部分略しちゃった!?」

「後半の〈デスチョッパーサスザス〉の名前はどこ行っちゃったんですの!?」

ちょっとかっこいい〈デスチョッパーサスザス〉の名前は迷子になってしまったようだ。

〈シニゴー〉の見た目は、ゴーレムというよりも 人形 ( ドール ) 。

黒いぼろきれのような布を纏った、カラクリ型っぽい見た目のゴーレムだった。

見た目が幽霊っぽくて、ちょっと怖いよね。

「…………」

「あれ? シエラさん?」

「もしかしてシエラ、あれの見た目知らなかった?」

なお、ボスを見たところでシエラが微妙に固まっていたが「アレは人形。あれはゴーレム。幽霊ではないわ」となにやら呟いたかと思えば。

「大丈夫よ。問題なんてあるわけないわ――いくわよ! 『インパクトバッシュ』!」

と、かっこいい先陣を切ってぶっ飛ばしてたんだ。

さすがはシエラだ。

俺たちも続いて六段階目ツリーを叩き込みまくると――3分ほどで〈シニゴー〉はエフェクトの海に沈んだ。

「シ、シニゴー…………」

なぜか「ま、またこんなあっさり~」と嘆きの声が聞こえた気がしたが、きっと気のせいだな! 〈即死〉使いのボスとか、〈エデン〉にとってはやりやすすぎる相手だったぜ!

〈金箱〉も2箱回収。〈死神型ゴーレム〉の作製レシピと〈暗黒のゴーレム核〉という〈シニゴー〉を作る素材がゲットできた。

どうしようこれ? 闇系統はハンナじゃ作製できないんだけど。

俺の脳裏に【闇の魔女】のセルマさんが一瞬過ぎったが、「あ、そういえば新しく生産職の子が何人か〈アークアルカディア〉に入ったんだっけ」と思い出し、【合成師】の子が育ったら渡そうと決めて仕舞ったのだった。

なぜかセルマさんが一瞬手を伸ばしながら〈秩序風紀委員会〉に連れて行かれる光景を幻視した気がしたが、気のせいに違いないな。

「さあいくぞ! とうとう46層だ!」

ついに、〈オリハルコン〉がドロップする階層に突入する。

ソドガガの目が血走っているように見えるのは、きっと気のせいじゃないんだぜ。

46層の階層門を潜ると、そこは今までと一段と違った光景が飛び込んできた。

「わ、なにここ!?」

「綺麗~」

「水晶でできた洞窟、かな?」

サチ、エミ、ユウカが驚くのも無理はない。

そこはまさにファンタジー。

この世のものとは思えない洞窟の光景があったのだ。

暗い洞窟の外壁はキラキラした水晶のようなものがたっぷりとくっついており、天井を見れば氷柱のような水晶が無数に伸び、淡い光まで放っていた。

さらに地面からは至る所に『発掘』ポイントが点在し、輝く鉱石の鉱床が無数に飛び出している光景が広がっていた。

「ぬおおおおおおおおおおおお!!」

それを見たソドガガが興奮した様子で走り出す。

「あ、ソドガガちょっと待て! 1日1回しか使えない系のスキルは温存しておけよ!」

「あいよ! ソドガガはこっちに任せな!」

待ったを掛けて止まるようなソドガガでは無いが、そこは同じ〈採集無双〉のアンベルさんが追いかけていったので安心。〈採集無双〉の中で一番強いのは、女子のアンベルさんなのだ。ソドガガといえどアンベルさんには敵わない。見た目ではソドガガの方が強そうなんだけどな。

「よし、この階層を詳しく探索する! きっと良いドロップを掘り当てられるぞ!」

「「「「おおー!」」」」

さあ、お楽しみの時間だぜ!

「遠足に鉱山とかどうかと思ってやがりましたが、なかなかどうして。美しい光景じゃないでやがりますか」

「お、モニカはこういうの好きか?」

「こんなキラキラ美しい光景が広がる幻想的な洞窟、嫌いな人は少ねぇと思いやがりますよ?」

どうやら評価は上々。

エクストラダンジョン最後の〈鉱ダン〉は鉱石と貴金のダンジョン。

その最後の方では素晴らしい幻想的な光景が見られるとあって、46層以降は〈クリスタルロード〉とも呼ばれていたんだ。

だが、見惚れるみんなには悪いが、目的の物が近いため、ちょっと先に行かせてもらう。

「…………あった」

「ゼフィルス、そっちに何かあるの――なにこれ?」

「人工物、なのですか?」

それを見つけたところで後ろからラナやエステルが合流。

そこにあったのは、クリスタルでできた巨大な花。その中央には、美しいブルーに輝く1つの鉱床――『発掘』ポイントがあったんだ。

「いいや、人工物ではないな。ダンジョンが生み出した奇跡ってところか――ソドガガ! 来てくれ! 凄い鉱床を見つけたぞ!」

「ぬぅ!」

「〈今すぐ行く!〉だそうです!」

またモナが翻訳してる……!

どうやってソドガガのセリフを認識してるんだろう? 不思議だ。

そう思っているとすぐにソドガガたちと〈エデン〉のギルドメンバーたちが到着する。

どうやら俺に「凄い」と言わせた鉱床が気になって集まったようだ。

そして、その気は気のせいではない。

「うわ」

「綺麗」

「ここ、一段と綺麗。それに、輝いてる!」

「あの花の中心、絶対凄いドロップするところじゃん!」

「あれまるごと持って帰れないでしょうか!?」

みんなその鉱床に驚き、そしてキラキラした目で見つめる。

だが、そんなことはお構いなしにギラギラした目のソドガガが近づくと、その手に持っていた〈竜激のツルハシ〉を振りかぶった。

「例のスキル、使って良いぜ」

「『 竜激一魂 ( りゅうげきいっこん ) 大発掘 ( だいはっくつ ) 』!」

「あ」

ズドンと衝撃。

そしてその瞬間、輝く鉱石が噴出し、周囲にゴロゴロガラガラと転がったんだ。やっぱり竜激は凄い、1回で100個以上は確実に採れたな。お、ブルーに輝く鉱石も採れてる! 俺はそれを拾いエステルにパスした。

「『解析』! ――これは、間違いありません〈オリハルコン〉の鉱石です!」

「ぬ、ぬおおおおおおおおおおおお!!」

「やったなソドガガ! ここでは、〈オリハルコン〉が出るぞ!」

「ぬぅ!」

ガシっとお互いの手を掴む、ハンドシェイクというよりも、腕相撲のようなガッチリとした握手でお互いを祝い、さらに活を入れた。

さあ、お楽しみの始まりだ! 46層以降にある〈オリハルコン〉の鉱床、全部掘り尽くしてやろうぜ!