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第1917話 〈オリハルコン〉を大量『発掘』で採り尽くせ

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1917話 〈オリハルコン〉を大量『発掘』で採り尽くせ

幻想的で美しい〈鉱ダン〉の46層以降の探索は、それはそれは順調に進んだ。

「4班と5班はその道を右へ進んでくださいまし、7班と9班は道を直進。道中のモンスターを蹴散らしてくださいませ。あ。2班、3班、6班、8班はそろそろ〈オリハルコン〉鉱床に到着いたしますわ! 中がモンスターの巣のようになってますから気をつけながら殲滅をお願いしますわ」

ここは入口近くの 救済場所 ( セーフティエリア ) にして司令塔、リーナのいる10班と護衛の俺たち1班が担当している。

他の班はそれぞれ道中の安全確保。

目指すは〈オリハルコン〉の鉱床だ。リーナが各班に指示を飛ばして道中の安全確認からモンスターの殲滅までどんどん指示を出しているな。

『フルマッピング』でマッピングはできても、罠の有無は分からない。

最上級ダンジョンの罠とか、〈採集無双〉が引っかかりでもしたら一発でアウトになりかねないので、こうして斥候を含む班を送って直接チェックしているのである。

また、〈オリハルコン〉の『発掘』は順調だ。

周りが水晶に覆われた美しく幻想的な光景を映しだしているこの洞窟は、至る所に『発掘』ポイントがあるわけだが、〈オリハルコン〉は専用の『発掘』ポイントからしか手に入らない。それが〈オリハルコン〉の鉱床だ。

〈オリハルコン〉が採れる鉱床は目立つというか、モロ見た目が違うので〈竜の箱庭〉でも見分けられる。

故にリーナがそこまでの最短ルートを安全確保している訳だ。

「お、ラナたちが第5鉱床のモンスターを片付け終わったみたいだな。早速〈採集無双〉が向かってるぞ」

「やはりレア鉱石は 専門職 ( プロフェッショナル ) に任せた方がいっぱい出ますわね。ゼフィルスさんの言う通り、〈オリハルコン〉鉱床は〈採集無双〉に任せる案で良いと思いますわ」

〈竜の箱庭〉にはソドガガが気合いと筋肉を唸らせて『発掘』ポイントをガンガン掘っている姿が映っている。ドロップは映らないが、報告ではじゃんじゃん溢れているそうだ。

これもソドガガという専門職が掘っているおかげだな。

それ以外のメンバーだと本当に1つの鉱床で3個ほどの鉱石が出るかどうかなのだ。

でも、〈竜激のツルハシ〉を使ったソドガガだと1つの鉱床で10個から20個近くの〈オリハルコン〉を掘る。もうね、桁が違うね。

1つ目の鉱床を掘った時も100個以上の鉱石の中に19個の〈オリハルコン〉が含まれていたんだ。もう〈オリハルコン〉の鉱床はソドガガに任せるしかない。

なにせ〈オリハルコン〉が採れる鉱床には限りがあるのだ。46層ではたったの8箇所しかない。他の『発掘』ポイントなんか無視してでも〈オリハルコン〉鉱床にソドガガを連れていくのが俺たちの使命である。

もちろん、ソドガガだけでは無く、他のメンバーもツルハシでそこら辺に大量にある鉱床を発掘しているぞ。数は力だよ。〈オリハルコン〉以外の鉱石や宝石もじゃんじゃん採れている。

「あ、『ギルドコネクト』! 4班と5班さん、敵影が迫っていますわ! 『発掘』を一時止めて臨戦態勢ですわ!」

こうやって安全確保が終われば『発掘』しつつ鉱石と宝石を採りまくっている。

もちろん、いくら安全を確保してもモンスターはどんどんリポップするので、たまにエンカウントも起こるな。4班と5班がリーナの指示ですぐに戦闘準備を終わらせ、にょきっと通路の端から頭だけ出して覗いてきたゴーレムが、通路の奥へと吹っ飛んでいった。その後に光にされると、ギルドメンバーたちは何事も無かったように『発掘』に取り組むのだ。なぜかって? それはもちろん――。

「見てみてお兄ちゃん! ピンクダイヤモンドなの~」

「なぬ!? アリスがとんでもない宝石見つけてるーー!?」

俺と同じく1班のアリスが、なんかとんでもないものを『発掘』してきた。

1班も4班や5班と同様、危険がないときは『発掘』しまくっているのだ。

宝石がドロップするからね。ダイヤモンドとか。

でもピンクダイヤモンドはドロップ率が相当低い激レアドロップなのに、採れちゃったのか。凄い。

「あたいはピンクどころかダイヤモンドすら出やしないんだが?」

「あたしん所もでやがります。アメジストなんかはいっぱい出るのに、もっとルビーとかサファイヤとかエメラルドとか大量に落ちやがれです! 『発掘』!」

そりゃ価値が高い物ほど落ちにくいからね。

あとモニカは強欲が強すぎて物欲センサーに嵌まっている気がするぜ。

モニカの幸運系スキル『ドロップ強欲』や『宝箱強欲』はモンスターと宝箱が対象なので、採集には効果が無いのだ。

ちなみに鉱石系にはほとんどのメンバーが目もくれていない。

〈オリハルコン〉の方が重要だと分かっているのだ。

この鉱石類は8割方市場に流しちゃおうね。

「47層もクリアですわ! 『マルチコネクトネットワーク』! みなさん、次は48層、行きますわよ! ここの〈オリハルコン〉鉱床も、全部確保できましたわ!」

次の階層へ進むタイミングは、その階層の〈オリハルコン〉鉱床の全『発掘』完了時だ。

46層を経験し、47層でルールも完成。続いて48層へと突入して全員で安全確保&ソドガガを出撃させる。

「『フルマッピング』ですわ!」

「『安全ルート探知』!」

「ほほう、どうやらここには〈オリハルコン〉鉱床が10箇所もあるみたいだな」

全部で最大100個から200個近く〈オリハルコン〉が採れるかも――ふはは!

その日は49層まで探索して、実に約500個の〈オリハルコン〉が採れた。

大量だーー!

だが、まだまだ足りない。

鉱床は毎朝5時にリポップするので、明日もまた大量ゲットするぞ!

「さすがに誰も来たことの無い場所でしたから、『発掘』ポイントも豪勢でしたわね」

「でも、採りすぎじゃないかしら?」

「いやいや、これでもきっと全然足りないぞ? 定期的に採りに来て、これからもいっぱい確保しないと」

「…………」

採集ポイントというのは、日を追うごとに回復する。

採れる数に限りがあり、そのポイントで何回採集系スキルが使えるかは、その回復次第なのだ。

例えば5段階のステージがあるとして、

1は〈枯渇〉。つまり、採集スキル不可。

2は〈少量〉、3は〈中量〉、4は〈大量〉、5は〈完全〉。

それぞれ、何回までそのポイントで採集スキルが使えるかが決まっているわけだ。

そして1の〈枯渇〉は採られたばかり、大体1日から3日経てば2の〈少量〉に回復する。

5の〈完全〉まで回復するには、大体1ヶ月くらい掛かるだろう。

ぶっちゃけると5の〈完全〉になるまで待つより、2の〈少量〉の時に採集して回った方が数が採れるため、毎日欠かさずチェックするのが量を集めるには最善。

でも時間的にもQP的にもそれは非効率なので、時々来るくらいが良いだろう。

まあ、明日も来るけどな!

「それじゃあ、せっかくだし。ここのボスを倒して帰ろうか」

「レイドボス、だな」

49層を突破したら、もちろん次は50層だ。

そこには、最近見慣れてきた巨大な扉。その中央には10の文字が刻まれている。

メルトの言う通り、間違いなくこの先はレイドボスだ。

さすがは最上級ダンジョンクラス。エクストラダンジョンにレイドボスが配置されているとか半端ない。攻略してあげよう。

「ここが最奥かは分からないけど、いずれにせよ倒せば転移陣が出るはず。挑むのに異論は無いわ」

「マジでやがりますか。ここ、普通の最上級ダンジョンよりも難易度高ぇんでやがりますよ? 〈転移水晶〉が使えねぇってことは、負けた場合それを使って帰還できねぇってことです。加えて、ここは助けも来ねぇでやがりますよ!? マジで挑むんでやがりますか!?」

「大丈夫だモニカ――負けなければいい」

「いや、そうでやがりましょうけども!?」

「勝てばいいんだ」

「負けた時は!?」

「…………一応、万が一、億が一にも備えて、復活用アイテムを1000個、用意してある」

「億が一にも負ける可能性が無いと思っているわりには結構準備万端でやがりますね!?」

もちろんだ。

ここに救助は来ない。〈転移水晶〉も使えない。が、ちゃんと「もし」があっても帰還できる手段を持って挑んでいる。まあ、その「もし」も、起きるはずがないけどな! ふはは!

あと、モニカのツッコミがとても心地よいです。

「というわけで、料理アイテムで腹ごしらえをしたら挑むぞ! みんな、ここのボスは負けると大変だ。億が一にも負けないように、全力で準備をしておいてくれ!」

「「「「「おおー!」」」」」

ここのボスは凄いのだ。

俺が〈鉱ダン〉に来たのは、このボスと戦うためだったのも目的の1つだった。

そう、もう察しているかもしれないが、〈鉱ダン〉50層、最奥のレイドボスは――LVキャップが100なのだ。

つまり、俺たちのLVも――100まで上がることを意味している。