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第1921話 お土産たっぷりで笑いが止まらん!ふはははは!!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1921話 お土産たっぷりで笑いが止まらん!ふはははは!!

「わはははははははは!」

「ふはははははははは!」

笑いが止まらん。

〈鉱ダン〉を攻略した翌日、〈オリハル 効 ( こう ) ツルハシ〉のあまりの効力に、ソドガガと俺は笑いが止まらなくなっていた。

あの寡黙なソドガガがこんなに笑っているんだ。その効果は推して知るべし。

もうね、大量なんだよ。

「凄い。〈竜激のツルハシ〉だって凄まじい採集量を誇るのに、〈オリハル 効 ( こう ) ツルハシ〉みたいな特化型だとこんなに違うんですね!」

そう感動にキラキラした目のモナが見つめる先にあるのは――〈オリハルコン〉の山。

あの最上級ダンジョンのレジェンドレシピに書かれた、最強装備群を作るために必要不可欠な素材、〈オリハルコン〉が山になってたのだ!!

こんな光景を見て目を輝かせない者はいないぜ!

「ぬぅぅぅぅぅぅ!!」

「ソドガガもすごく楽しそうです。こんなに凄まじくも楽しい『発掘』は初めてだって言ってます!」

いや、言ってはいないと思うぞモナ。それとも俺の耳では聞こえないだけなのだろうか?

しかし、ソドガガが楽しんでいるのは分かる。笑ってるし。

その正体は〈オリハルコン〉を掘り当てる専用ツルハシの〈オリハル 効 ( こう ) ツルハシ〉。

これ、なにが凄いかって、今まで〈竜激のツルハシ〉では〈オリハルコン〉の鉱脈からしか〈オリハルコン〉が『発掘』できなかったのに、〈オリハル 効 ( こう ) ツルハシ〉なら46層以降であれば、普通の『発掘』ポイントからでも低確率で〈オリハルコン〉が『発掘』できるようになるのだ!!

なんて素晴らしい。なんて凄まじい! 100個掘ったら1個から2個くらいは〈オリハルコン〉が出る。

おかげで朝からソドガガは高笑いしながらツルハシを振るっているよ。

この〈オリハルコン〉の山を見る度に、俺たちも気合いが入るというものだ!

「よし、俺たちはレイドボスの周回に戻る! モナたちもくれぐれも気をつけてくれ!」

「わっかりましたー!」

〈鉱ダン〉では〈転移水晶〉などの転移系アイテムが使えない。

故にモナたちと別行動とかすごく心配だったのだが、『インビジブル』と『ハイド』系の装備を増し増しにして『ゲスト』も組み合わせ、大量の罠を持たせたことでなんとか別行動でも活動できるようになっていた。

俺たち50人はレイドボス。モナたちは49層で〈オリハルコン〉の『発掘』だな。

モナたちには一応緊急事態用に〈アークアルカディア〉製のアイテムも大量に渡しているし、なんとか大丈夫だろう。

「スターーーーーーーーーーーー!!」

「さあ、通算20回目の周回だ!」

今日もたくさん〈ドラゴレム〉をボコボコにして光にした。大魔王様の大活躍が凄まじいです。

〈金箱〉もザックザクだよ! 特に、生産アイテムのドロップ率が凄い!

なんと服飾系生産アイテムの〈聖なる竜の裁縫針〉と〈最上竜王級・機織り機〉までドロップしてしまったのだ。

さらには彫金系の生産アイテム、爆弾系の生産アイテムなどもドロップしてパナイ。

さすがは〈鉱ダン〉! 生産特化型のエクストラダンジョン!

その日は解散すると、俺はその足で〈エデン〉ギルドハウスにある工房へ向かった。

「アルル、いるか!」

「いるで~」

「おお、マリー先輩のマネか? なら俺もアルルの度肝を抜いてやらないとダメだよな!?」

「……いや今のはやっぱ無しにして!?」

そう、アルルのいる工房だ。

実は昨日、ちょっとアルルとの予定が合わなくてまだ 物 ( ぶつ ) を渡せていなかったんだ。

今日がその時である。大量にあるぜ!!

「遠慮するなアルルよ! アルルにはいつも世話になっている。そんなアルルにとっておきの凄まじいお土産を採ってきたんだ!」

「あ、あかん! これゼフィルス兄さんが止まらないやつやん!?」

「見てくれアルル! アルルが欲しがっていた〈オリハルコン〉を、〈鉱ダン〉の深層のさらに奥で、手に入れてきたんだ!!」

「な、なんやてーーーー!!」

「数は1200個もあるぞ!」

「な、なんやってーーーーーーー!?!?!?」

なんやてが2回。ありがとうございます!

1回目は単純に嬉しさマックスだったのに、2回目は驚愕と度肝を抜かれた叫びで質も良し。80個ほど工房に積み上げてその存在感をアピールしたんだ。

「これが、あと15倍ある」

「!! マ、マリー姉が悲鳴を上げる気持ちも分かるわ! 採ってきすぎやで!?」

15倍ある。

この 言葉の威力 ( パワーワード ) にアルルが一瞬仰け反った。

倍とかじゃないんだ。15倍なんだ。なんか凄いよね15倍。

「どうだアルル。欲しかっただろうこの〈オリハルコン〉が! さらには最奥のレイドボス、〈ドラゴレム〉の素材、それをつかったレシピも追加でドン!! これで装備を作製しまくれば、アルルはLV100に到達できるだろう。間違いないぞ!」

「~~~~~!! 俄然やる気が漲ってきたわーーー!!」

――LV100。

それは人類の頂点。

物作りに至っては、そりゃLV100で作ったものが一番強くなるのは当たり前だ。

そう、LV99までは極端な話、まだ未熟なんだ。本当に最強の装備を作りたかったら、生産職もLV100にするべき。

これだけの〈オリハルコン〉。そして〈ドラゴレム〉の素材群だ。

まず間違いなくアルルは近々LV100に到達するだろう。

そうなればアルルは、最強の装備が作れるようになる。

ああ楽しみ! 〈強化玉〉の用意もバッチリだ! すでに2万個を超えている。

学園中から〈総商会〉を通して買いまくっていたからな!

これで全ての装備を+10へ、そして性能限界突破まで持っていける!

「よし、アルルはレベル上げ! LV100になったら教えてくれ!」

「任せとき! 今日は徹夜でレベル上げするで!!」

気合いに燃えるアルル。だが、そこで俺の脳裏にあることが過ぎった。

「……いやちょっと待った。明日からテスト期間だから、無理はするなよ?」

そういえば明日からはテスト期間。このテンションでアルルが爆走すれば、テストが大変なことになってしまう予感。

「いやいや、こんなの持ってこられて待てとかそりゃ殺生やで! 大丈夫や、うちだって無理するわけやない。ちょっと徹夜でトンカチ打ち続けるだけや!」

「それが無理だと……よし分かった。もしアルルがテストで良い成績を修めたら、最上級生産アイテムを渡そう。これだ!」

「な、ななななな! なんやこれーーーーーー!?!?!?」

ここでドーンと第三の爆弾――もといアルルへのお土産を披露した。

最強の装備を作りたければ、最上級の素材、最上級のレシピ、最上級の職人、それだけではまだ足りない。最上級の設備も必要だ!

つまりは最上級の生産アイテムだな。これをエサにアルルには勉強をさせる。

これが欲しければ、と飴をチラつかされたアルルは、速攻で食いついた。

「任せときゼフィルス兄さん! うちはテストなんて壁を軽々と乗り越えてみせるで!」

「おう! がんばれアルル!」

テストという壁に燃えるアルル。無事レベル上げから視線を逸らせたようでなによりだ。

俺はその足でハンナの下へ向かう。

「ハンナー、いるか~?」

「あ、ゼフィルス君! いらっしゃ~い」

「お邪魔しま~す」

ハンナは錬金工房に居た。

アルストリアさんやシレイアさんも一緒だ。

「あら? ゼフィルスさんのテンションが高いですわね」

「きっとなにか良いことがあったんですね!」

「その通りだ! 実はな、〈鉱ダン〉を攻略してそこでしかゲットできない素材をたんまり入手してきたんだ!」

「へ?」

「〈鉱ダン〉、攻略しちゃったんですか?」

俺がうむと自慢すると、アルストリアさんとシレイアさんは目を点にした。

ハンナは大人しい。なんだかいつものことという雰囲気が出ている。

おかしいな。これでも結構大変だったんだぜ?

「そしてハンナたちにお土産だ。各種鉱石類に宝石。特に宝石類は錬金術師の領分だからな」

と言いながら、ハンナがここに置いてとポンポンする台にジャラジャラと宝石を取りだした。

「わ~! 綺麗~!」

「ま、まあ! これは!? 希少な宝石類!? ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドにトパーズ! シレイアさん、すぐに〈解るクン〉を用意してくださいまし!!」

「ここにあります!」

さすがはアルストリアさん。商家のお嬢様というのは伊達ではなく、一瞬で目の色を変えていたな。それを補佐して〈解るクン〉を素早く手渡すシレイアさんのサポートも慣れたもの。

唯一ハンナだけが「これ綺麗! 可愛い!」と和んでいた。

「普通に売っても高値がつくだろうが、これは錬金術でアイテムにするための素材にしてくれ」

「こんな高価な宝石を!? しかもどれも大粒ですわよ!?」

アルストリアさんが悲鳴に近い驚愕の声を漏らすが、これ、手に入れようと思えばソドガガがいくらでも採ってきてくれるので全く問題無いんだ。

むしろギルドメンバーがちょっとお土産で貰っていったほど余っている。

素材にしてしまうくらい、なんの問題も無い。

また、この余ったやつはマリア経由で売る予定だ。なんかすでに商談が殺到しているらしい。情報早いな!

「うん。任せてゼフィルス君! 宝石で欲しかったものがたくさんあるんだ。これで今まで作れなかったレシピも作れるよ!」

「おう、頼んだぜ!」

「さ、さすがはハンナさん。この宝石の価値に全く揺るぎもしていませんわ」

「しゅ、しゅごいです……!」

アルストリアさんとシレイアさんがそんな動じないハンナにおののいていた。

いや、多分だがハンナはこの宝石類がどれだけの価値を持っているかとか、分かってないんじゃないかな? 村育ちだからね。

でもこのまま知らない方がハンナは幸せだと思うんだ。教えないように言っておこう。

こうして〈鉱ダン〉のお土産を各所に加工を頼んだり、レベル上げに使ってもらおうとばらまいた。みんな、多かれ少なかれ感謝していたよ。

さあ、これでLV100になる生産職が出てくるのも時間の問題だろう。

そして俺たちのLVも――ついに98。

テストが明ければ、また〈鉱ダン〉でレベル上げして……ふはは!

俺たちがLV100になる日は近い!

これから来る夏休み、3年生の夏休みが、俺たち〈エデン〉の人類最高の頂点に到達する記念すべきイベントになるだろうな!

テスト明けが、今からとても楽しみだ!

第四十三章 ―完―

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あとがき失礼いたします。

第四十三章も楽しんでいただき、ありがとうございました。

近況ノートに次章予告を貼り付けました!

https://kakuyomu.jp/users/432301/news/822139845082484858

また、作者の大好きなお ★ ( 星 ) 様、お待ちしております!