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第1926話 〈ドラゴレム〉40戦、ついに至る人類の頂点!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1926話 〈ドラゴレム〉40戦、ついに至る人類の頂点!

LV100。

それは人類の頂きにして前人未到の極地。

そんなところにハンナが一番乗りを決めてしまったのだ。これは絶対騒ぎになる。

でもハンナはそんな注目を望んではいないのだ。

故に、俺は隠れ蓑としてもっと大騒ぎにしてしまおうという結論に達した。(学園大震撼)

そこで行なったのが、例の「俺たち、これからLV100になってきます」宣言だ。

学園中がその話題一色になっているうちに有言実行、俺たちもLV100になってしまい、ハンナの一番乗りもうやむやにしてしまおうという魂胆だ。ハンナがすでにLV100になっているとバレないうちに実行しなければならない。

最終的にハンナも合わせて51人全員が同時にLV100到達宣言だ!

ハンナにはいつもお世話になっている。これでいつも朝食をご馳走してくれるお礼を少しは返せるだろう。(※引き換えに学園が大震撼中)

こうして挑んだ〈鉱ダン〉の最奥レイドボス。

ここも普通の最上級ダンジョンと同じく、1度倒せば50層最奥ボスの扉が別で出現するのだが、そっちは1戦だけやった後は放置して、ずっとレイドボス周回でレベル上げを目指した。

たった2レベ上げるだけとはいえ、その必要経験値は膨大。

全員のLVが100になったのは、翌日の日曜日のお昼頃のことだった。

「みんな、そろそろだ! 必要経験値から考えて、これが終われば〈エデン〉のメンバー、全員のLVが100に到達するだろう! 最後の戦いだ! 気を引き締めていくぞ!」

「もう〈ドラゴレム〉との戦いも40回目よ! 今更負けないわ!」

「はい。次の戦いで勝つのも、私たちです」

「油断はしないわ。いつも通りやるだけよ」

俺の言葉にラナ、エステル、シエラがいつもの自信のある表情で返してくる。

他のメンバーもそれぞれ気合い十分だ。良い表情をしているな。

「いくぞ!」

俺は振り返り、10と書かれた最奥レイドボスの門を潜った。

〈ドラゴレム〉、40回目の戦いだ!

当の〈ドラゴレム〉は、なんだか「え? また来たの!?」みたいな雰囲気を出してヤケクソ気味に降下してきた気がしたが、きっと気のせいに違いない。

みんなでボコボコにしたよ。喰らえ大魔王様の仇だー!

40回やっても〈エデン〉の戦闘不能者はゼロ。これも大魔王様の活躍のおかげだ。

「ス、スターーー!!」

「トドメだーーーーー! 『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』!」

最後は30メートルもある光る聖剣でズドンと斬ると、そのHPがゼロになり、もう40回目となる〈ドラゴレム〉はエフェクトの海に沈んで消えていったのだった。

そしてステータスを確認する。

「お、おお!」

「わ! なってるわ、LV100に!」

「ついに、ついについにたどり着いたのですね。頂きに!」

「これが、LV100……」

ドッと一瞬で盛り上がる〈エデン〉メンバーたち。

一番必要経験値が多い俺やラナ、〈上級姫職〉組などの高の上の 職業 ( ジョブ ) 持ちが一斉にLV100に到達していた。これにて〈エデン〉のダンジョンメンバーは、全員が前人未到のLV100に到達したことになる。

「凄いですわ! まさかわたくしがLV100だなんて、2年とちょっと前の私に教えても、きっと信じられなかったはずですわ!」

「私もたった1年ちょっとでLV100に到達できるとは、全く思いませんでしたわ! クラリス、帰ったら早速お爺様に自慢しに行きますわよ!」

「いえいえいえ、ゼフィルス様が事前に宣言しているとはいえ、学園長の息の根が止まってしまいそうなので少々お待ちくださいお嬢様! もうちょっと少しずつ、柔らかくお伝えする方法を模索しますので!」

「柔らかくお伝えする方法なんてありませんわ! それよりコレットさんやドクターシトラスに蘇生してもらった方が確実ですわ!」

「学園長の意識が吹っ飛ぶのは確定ですか!?」

どうやらリーナとノーア、クラリスは学園長への報告を模索しているらしいな。

確かに、伝え方は大事だ。どうすれば学園長は一番驚いてくれるだろう?

その時、学園長はもの凄い悪寒が走っていたらしいが、もちろん俺はそんなことは知らなかったんだ。

「見てみてフィナちゃん私のレベル!」

「見られないでしょ姉さま。それに知っています。みんなLV100ですから」

「ふっふーん! 実は私はそれだけじゃないのよ! 私のLVは、なんと101よ!」

「…………」

「あ、ちょ、フィナちゃん!? なんで 擽 ( くすぐ ) るの!? あひゃひゃ!?」

「ちょっとムカッときたので。八つ当たりです」

「あひゃひゃひゃ!? フィナちゃんやめへー!?」

おっと、エリサとフィナの方では、フィナがこめかみに怒りマークを付けてエリサを擽っているな。エリサの防御力ではフィナは防ぎ切れないようだ。

ちなみにエリサがLV101というのは――合っている。一部のメンバーのLVは100を突破していたりするのだ。LVだけな。SUPやSPは増えてない。あくまでLVだけ100を突破している状態だ。

その理由はエリサのスキル『魔王レベルLV1』。

これは自身の 職業 ( ジョブ ) LVをスキルLV分+するという効果だ。

『魔王レベル』のスキルLVは1なので、 職業 ( ジョブ ) LVが+1されてLV101になっているだけだ。

なんでこんなことをしているのって? その理由は〈即死〉だな。

状態異常の〈即死〉は自分よりも下のLV持ちじゃないと効果を発揮しない。

つまり同じ LV100 ( カンスト ) 同士だと、〈即死〉は本来効かないのである!

そこで登場するのが『魔王レベル』だ。

自分を 職業 ( ジョブ ) LV101にして、 職業 ( ジョブ ) LV100の到達者にも〈即死〉が効くように調整している訳だ。

実際この『魔王レベル』、ただ 職業 ( ジョブ ) LVを増やすだけで能力値なんかは一切上がらないため、当初は「なにこれ効果しょっぼ! いらなっ!」と取得候補の 埒外 ( らちがい ) に置かれることもよくあったのだが、それは罠だ。これがないとLV100相手に〈即死〉が刺さらないんだぜ。

『魔王レベル』にSPを振らなかったばっかりに基本 LV100 ( カンスト ) しか戦わない最上級のギルドバトルで役立たずになってしまった〈即死〉使いは数知れず。

「お、『即死無効』の装備持ってないじゃん! 〈即死〉を喰らえー!」と発動したが全く刺さらず、逆に返り討ちに遭って絶望するプレイヤーが続出したのだ。

それ以来、『魔王レベル』が人権スキルと呼ばれるまでに見直されたんだよなぁ。懐かしいぜ。(ちなみに人権スキルとは、このスキルを持ってない奴は役立たず、という意味だ)

ちなみに〈エデン〉ではエリサやシズが 職業 ( ジョブ ) LV101になっていたりする。

このエリサの『魔王レベル』や、シズの『冥王レベル』などのLVアッパー系は、LV100になってからその真価を発揮するスキルなのである!

…………ただ、現在LV100が俺たちだけなので、果たして使いどころがあるのかは、ちょっとわからない。

LV100の者を増やさなければ。

「それじゃあ最後のSUPとSPを振るぞ! みんな、絶対に間違えるなよ!」

「「「うん!」」」

「「「おおー!」」」

みんな俺が渡した最強育成論メモを取り出してSUPとSPを振る。

この作業も最後かと思うと、ちょっと寂しいぜ。俺はまだ4つ目のユニークスキルが未解放なので、SPは10残してあるけどな!

早く解放イベントやりたいなぁ。あれ、最上級ダンジョンのランク5〈神界ダン〉の攻略が条件だから、まだまだ先は遠いぜ。

「終わったわ!」

「これがLV100のステータスなんですね。とても強いです!」

「…………ねぇゼフィルス、この最強育成論メモの数値と、ステータスが 寸分 ( すんぶん ) も 違 ( たが ) わないのだけど?」

「全部計算して作ったからな!」

「…………」

これにて最強育成論メモはお役目を見事に果たした。

1人1人に聞いていけば、シエラのようにみんな最強育成論メモの数値と寸分違わないステータスになっているとのことだ。

ようやくここまで来たな。

ステータスの育成が、今終わった。

まだ〈エースシャングリラ〉が残っているが、アレはまだまだヒヨコも同然なので、とりあえずは一段落と言っていいだろう。

あとは装備だ。

装備が揃い、俺の4つ目のユニークスキルを解放さえすれば、最強メンバーが揃うだろう。

もう少しだ。

俺はLV100に到達して輝く笑顔で喜んでいるメンバーを見渡しながら、そう思った。