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第1992話 シエラとアイギスとの共同作業が勃発です…!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第1992話 シエラとアイギスとの共同作業が勃発です…!

「ソノマン――マ?」

真の最強装備を着たアイギス強し。

ユニークスキルを使った巨大ブレスで集められた兵隊さんたちを一気に薙ぎ払ってしまったのだからさあ大変だ。

〈ママキノコ〉も鳴き声の途中で「 マ? ( マジで? ) 」みたいな顔して振り向いていたからな。上手に焼けました~!

これぞ真の最強装備を身に着けたアイギスの力だ。

ゼルレカ、クイナダの活躍も素晴らしい。

真の最強装備を身に着けた3人が、あとから駆けつけたのに一気にこの場を攫っていく。いや、そうはいかない。

「アイギスたちに負けられないな! 『ゴッドドラゴン・カンナカムイ』!」

「マ!?」

「『大聖光の無限宝剣』! あとはボスだけよ! ゼフィルスに続きなさい!」

「ソノマンマー!」

「あなたはこっちを向いていなさい――『完全魅了盾』!」

「そこに私がカウンターでズドンですわー! 『ミョルニル』!」

「マ!?」

「眷属を召喚させるな! このまま一気に倒すぞー!」

〈ママキノコ〉の厄介な点は、この階層の〈アルティメットポイズンマッシュ〉たちを集めることと、自分で胞子を飛ばし、眷属〈アルティメットポイズンマッシュ〉を作ること。

眷属はボス戦中の1班、2班、3班しか倒せないが、この階層に最初から居て集まっただけの 通常モンスター ( 集められた兵隊さんたち ) は他の班でも倒せる。

圧倒的に通常モンスターの方が多かった訳だが、それもアイギスたちに屠られ、眷属は俺たちで一掃した。残りはほぼボスだけだ。

道が開けたため一気に攻勢に出る。

「ソノマンマー!」

「空飛ぶキノコだと? 却下だ――『アーカーシャ・グラビティ』!」

「マ!? ソノマンマー!」

「今度はバフっすか! 却下っす! 『ハルマゲドン』!」

抵抗する〈ママキノコ〉が今度は胞子ではなくキノコ自体を放り投げてくるが、メルトに叩き落とされ、ならばと自己バフをしてパワーアップするがこれもナキキに強制解除されてしまう。

却下が多い! ――俺もやるぜ!

「ソノマンマー!」

「却下! 『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』!」

今度は両腕が燃える『燃えるマザーパンチ』の進化系を繰り出そうとしたのを却下し、俺は『聖剣』の一撃を叩き込む。でも今のちょっとだけ見たいと思ったのは秘密だ。

「マ―――」

ズドーンと一撃。

『聖剣』系で斬られると、一瞬身体が硬直する。

「トドメだ!」

「いくっす――『巨神の一撃』!」

「トドメの一撃――『ヴィクトリーバスター』!」

「派手に行くよー『魔王砲』!」

「おーっほっほっほ! 隙だらけですわー『超カウンターブラスター』!」

「ここでフィニッシュです――『ホーリーレイソード』!」

「相手が悪かったな――『ジェネシス・ヘクサ・アポカリプス』!」

「たは! 最後は私も参加しちゃうよ~『エナジードレイン』!」

「最後に大技でトドメでーす! 『大忍法・ 激炎龍 ( げきえんりゅう ) 爆楼 ( ばくろう ) 』デース!」

「さすが3パーティ推奨、強いボスでしたが、ここまでですね――『ドラゴンファング』!」

「これでトドメです――『 彗星槍 ( すいせいそう ) 』!」

「これが本当のトドメよ――『神の天誅』!」

「マ~!?」

一瞬動きを封じられた〈ママキノコ〉には対処できないほどの攻撃が降り注ぐ。

大量の攻撃がズドドドドドドドドドドンと突き刺さり、HPが急激に削られていき――そしてとうとうゼロになる。

「マ~…………」

ドシーンと倒れた〈ママキノコ〉は、「マ、マジかよ~」と言わんばかりの言葉を口にして、膨大なエフェクトの海に沈んで消えていったのだった。

「はい、『ドロップ革命』ですわ! 〈金箱〉をお出しになりますのよ!」

「マ~……」

ノーアに〈金箱〉を出すよう言われ、最後の最後まで「マジか~」と消えていった〈ママキノコ〉が、ちょっと可笑しかった。

そして〈ママキノコ〉の消えた後には、〈金箱〉が残されていたのだった。2つな!

「はーっはっはっはー!」

「おーっほっほっほー!」

思わず高笑いが出るとはこのことだ!

俺はチラッと再び守護型の方にも振り向いた。そっちにも〈金箱〉2つ、こっちにも〈金箱〉2つ。

ふははははははは!! 合計〈金箱〉が4つもあるじゃないかーー!

「ゼフィルス! 早速開けましょう!」

「だな! ――今回は総力戦だった。開ける権利はみんなにもある! 50人クジ引きを敢行するぞ!」

「当ててやるわ!」

そうして当たりクジを引いたのは、シエラ、アイギス、クイナダ、ゼルレカの4人だったのだ。

「当たったわね」

「羨ましいぞシエラ!」

当たりクジと俺を交互に見るシエラ。俺は残念ながら当たらなかった。

ちなみにラナはガクンとしてエステルに介抱されている。

しかしなんだこの当たったメンツは!

シエラは今回新装備の小盾で周りのモンスターたちから俺たちを守ってくれたし、アイギス、クイナダ、ゼルレカは言わずもがな、真の最強装備を着た面々。

新装備メンバーズだったのだ。

何かの意図を感じなくもない……! まさか〈幸猫様〉が!?

「ゼフィルスさん」

そう思っていると、アイギスが話しかけてきた。しかし。

「アイギス、待ちなさい」

「いいえシエラさん、待てません」

シエラがズイッと前に出てきてアイギスと横目で見つめ合っていたんだ。

「そ、それじゃああたいらは守護型の方を開けるぜ」

「ごゆっくりね~」

そう言ってゼルレカとクイナダが守護型ボスの2箱を開けに行く。

必然的にシエラとアイギスはエリアボスの〈金箱〉を開けるわけだが。

「ゼフィルス、私と共同作業、する?」

「いいのかシエラ!?」

俺はシエラに共同作業を誘われたんだ。さっき約束していたことを実行してもらえてとても嬉しい。しかもその誘い方がなんともいじらしくて、可愛かった。少し照れた様子で上目遣いがダイレクトハートヘッドショット。

俺の返事は「する!」の一択だったんだ。

しかし、それだけでは終わらなかった。

「あ! 一瞬の隙を突かれました!? あの、ゼフィルスさん、私も共同作業を!」

「なぬ!」

なんとアイギスまで誘ってきた!

少しゼルレカとクイナダを見送って出遅れてしまった様子で慌てて誘ってくる姿がまた良い。これは、ひょっとして恩返し? 真の最強装備の恩返しなのか?

もちろん俺は「ありがとう、一緒にやろうアイギス!(キリッ)」と返しておいたんだ。

シエラが一瞬でジト目になった気がした。

「まずは私からいくわ、ゼフィルス、こっち来て」

「おう!」

〈金箱〉の1つにしゃがみ込んだシエラの隣にお邪魔します。

「ゼフィルス、もっとくっついて」

「お、おう!」

シエラがグイッと身体を寄せてきます! それはもう密着するほどに!

しかし、金属アーマーのせいでシエラの感触は分からない。

くっ! 今すぐ装備を外したい!

「いくわよ?」

「おう! 集中集中――ああ〈幸猫様〉〈仔猫様〉〈愛猫様〉〈神猫様〉! いつも素敵な〈金箱〉をありがとうございます! 中身もとっても素敵なものをよろしくお願いします!」

8割くらいシエラでいっぱいな頭を〈金箱〉に呼び戻し、なんとか集中して〈幸猫様ファミリーズ〉へお祈りを成功させた。いざ、オープンだ!

俺とシエラで蓋を持ち、ゆっくりと開けると。

中に入っていたのは――〈超燃えるママキノコソード〉という……昔〈マザーマッシュ〉からドロップした〈燃えるキノコソード〉の 進化系 ( 上位装備 ) だったんだ。

ネ、ネタ装備が〈金箱〉級に昇格してんやん!!

ちなみに見た目は大剣。ソードの先が相変わらずキノコになってるが、このキノコ傘の模様は〈ママキノコ〉のもの……!

そしてエステルの『解析』結果を聞いたシエラは。

「…………記念に〈 空間収納倉庫 ( アイテムボックス ) 〉に入れておきましょう」

「記念とは!?」

珍しくシエラがボケた。

それ、〈 空間収納倉庫 ( アイテムボックス ) 〉の中で埃を被るやつじゃない!?

〈 空間収納倉庫 ( アイテムボックス ) 〉の中じゃ埃なんて被んないけど!

記念って、もう二度と日の目を見ることはない、とかそんな意味だったっけ?

その時、ふと〈燃えるキノコソード〉使いだったジーロンの姿が思い浮かんだ。

ふむ。機会があればジーロンに売るのも悪くはない。使い慣れているはずだし、最上級の〈金箱〉武器となればきっと飛びつくだろう。

「ゼフィルスさん、次は私と」

「アイギス!」

「…………」

続いてはアイギスとの共同作業だ。

アイギスの隣にしゃがむと、その装備の出来に目が自然と吸い寄せられる。

真の最強装備だ。

ああ、真の最強装備だ!

「ゼフィルスさん、その、あまり見られると恥ずかしいのですが」

「おっとすまんアイギス。だが、どうしても気になってしまってな」

「ど、どうしても気になるのであれば仕方ありませんね。ゼフィルスさんなら見ても良いですよ?」

「い、いや。大変魅力的な提案だが、みんな待ってる。今は〈金箱〉を開けるとしよう」

「あ、はい」

ここにあるのは最後の1つだ。

向こうはすでにクイナダとゼルレカが開けたあとの模様。

みんな最後の〈金箱〉に超注目している。そんな中さっきの発言をしたアイギスは、とても真っ赤になって恥ずかしがっていたんだ。

心の中でプライスレスしておいた。

〈幸猫様ファミリーズ〉にお祈りし、いざオープン。

「これは――召喚盤ですね」

「「「「「召喚盤!」」」」」

「『解析』! これは〈マママッシュの召喚盤〉と書かれていますね」

「あのボスの召喚盤なのね! そこそこ強かったけど、誰か使うかしら?」

2つ目は〈召喚盤〉だった。

なるほど、悪くは無い。〈ママキノコ〉は眷属を召喚しまくる群体型ボス。攻めにも守りにも向いているなかなか優秀なボスモンスターだ。

まあ、ビジュアルから採用を見送る人も多かったが、推奨レベル85のボスである。かなり強いことは間違いない。

「シャロン使うか?」

「私!? 私かぁ。うん、一応受け取っておくね」

ということで、これはシャロン行きになった。

マジで防衛戦とかかなり役立ってくれるのでシャロンに渡しておくのは悪くない。

使う時があるかは分からんが。

「ゼフィルス先輩、こっちも終わったぜ!」

「槍と盾が当たったよ~。〈金箱〉級だけどね~」

「……中々の当たりだな!」

ゼルレカとクイナダのところは、もう槍と盾以外キノコじゃないんじゃない? と言えそうな〈オバキノコ〉から槍と盾がドロップしたようだ。

しかもキノコ型ではない、普通の形の槍と盾な。それを見るシエラの顔がとても複雑そうだ。だが、これで本当にキノコ要素が無くなってしまったが、本当に良かったのだろうか……?

ちなみに性能は〈金箱〉級ではあるものの、結構強いぞ。

こんな感じで10層を攻略すると。

もう良い感じの時間だったため、今日はこの辺で切り上げ、俺たちは帰還したのだった。