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第2007話 25層~27層!アルティメット落としが脅威的!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2007話 25層~27層!アルティメット落としが脅威的!

25層はちょっと厄介だ。

その名も〈 岩鳥 ( いわどり ) の 巣窟 ( そうくつ ) ダンジョン〉の追想。

谷のようなダンジョンを進む際に崖から鳥型のモンスターが襲ってくるという奇襲型ダンジョンだ。

しかも相手が飛行系なので、 中級中位 ( チュウチュウ ) の中でも最も人気のなかったダンジョンである。俺もここに来た時は対飛行モンスター用のメンバーで固めて挑んだっけ。ハンナが錬金砲を撃ちまくっていた印象が強く残ってるな。

〈万界ダン〉の25層ではさらに厄介になり、 巨大 ( アルティメット ) な鳥が上からなんと〈モチッコ〉を落としてくるフィールドに変貌していた。

「また来たぞ! 『アルティメット落とし』だ!」

「10メートル級の〈アルティメットモチモチモチッコ〉を持ち上げて落とすなんて、やりますね」

「モチーン!」

エステルの言う通り、ここのモンスターは力強い羽ばたきで1層に登場した10メートル級の〈アルティメットモチモチモチッコ〉を落としてくる『アルティメット落とし』が脅威だ。しかし、

「ただ落とすだけなんて見切られて当然だわ――『カウンター・レイ・ストリーム』!」

「モチモチー!?」

「ギャー!?」

うむ。シエラがカウンターで上空の〈アルティメットストームバード〉もろとも〈アルティメットモチモチモチッコ〉をぶっ飛ばしたな。

モチッコ ( アルティメット ) 落としは脅威だけど、カウンターは取りやすいんだ。シエラ曰くな!

新しい盾の性能も光り、すさまじいカウンターでワンパンしていたよ。

シ、シエラがかっこいい! 16層の怯えるシエラはどこに行っちゃったのー!

「ゼニス、私たちはあっちの群れへ行きますよ」

「クワァ!」

「『神飛・ドラゴンオーバーストライク』!」

「ギャー!?」

はい。あっちでは鳥集団にドラゴン襲来です。

目にも止まらない速度で飛翔し群れに突っ込んできたドラゴンに、翼を広げれば20メートル級を誇る〈アルティメットストームバード〉たちが次々吹っ飛んでいく光景は圧巻の一言だよ。ゼニスって進化して『鳥キラー』が生えちゃってるからなぁ。空の王者のようなスキルをいくつも持ってるんだよ。

まあこんな感じで〈 岩鳥 ( いわどり ) の 巣窟 ( そうくつ ) ダンジョン〉の追想もさほど脅威にはならず、俺たちは守護型ボスまでたどり着いた。

「これ、双頭の鷲?」

「右の頭に〈3〉、左の頭にも〈3〉のハンディアイコンがあります!」

「身体は1つなんだけど!?」

「分かれているのは頭だけですのー!?」

ハンディが高すぎるとボスが強力すぎてタンクでも受けきれないため、基本高くてもボスのハンディは〈4〉くらいまでだった。今までは。

5ハンディ以上の20層、25層ボスは2体というのが常識だったな。

しかし今回はその常識を打ち破り。なんと登場したのは身体は1つ、頭は2つの双頭の鷲型ボスだった。これ、本当にハンディ分かれてる!?

カグヤとサーシャのツッコミが的確過ぎるんだぜ!

しかも鷲なものだから空も飛ぶという、30.5層のレイドボスを前にしてとんでもないボスを配置していたものだ。

もちろん守護型ボスなので、こいつを倒さないと階層門は開かない。

「あ、でも守護型だから行動範囲は広くはないわね!」

「飛んでも旋回するだけですね」

「旋回しているせいで右頭と左頭が向きを変えてくるのが面倒だな」

ラナが『神の天誅』で右の頭だけズドンしながら気が付いたように言えば、エステルもそれに続くように告げる。

ただ、メルトとしては旋回で回るたびに右頭と左頭の位置が逆になるため、魔法を撃ちづらい様子だ。なんとボディに攻撃を決めてもダメージにならないのだからマジパナイ。

ボスは旋回しながら大量の羽を雨のように降らして攻撃してくる。

こっちからの攻撃手段がなければ一方的にやられかねない、とんでもないボスだ。あと急降下からのかぎづめ攻撃がかなりのインパクトだ。

とはいえ優秀なタンクたちが真の最強装備となった盾で弾いていくので問題は無い。

「ミジュ、行けるか?」

「任せて、ゼフィ先輩は私が送り届ける――『ビッグクマン・エンドオブドライブ』!」

鳥を叩き落すのはいつだって猫――とは思わないでもらおう。クマだって叩き落とせるさ!

ミジュが乗っているのはまさかの〈クマエンジェル・バワード〉。天使の翼を持ったクマの〈乗り物〉〈戦車〉だ!

『ドライブ』系のスキルを使い、一気に空を飛ぶ双頭の鷲、〈ブラックダブルヘッデド・イーグル〉へ接近し、俺は飛び移った。

「ナイスーーー! 『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』! ――今だ! 乗り込め!」

「ギャー!?」

「とう! 『ヒーロー・セイバー・モーメント』なのです!」

「私もいくっす! 『ドワーフ大噴火』! 『巨神の一撃』っす!」

そう、その背中に次々と飛び乗ったのだ。

これで〈乗り物〉から降りてスキルが使えるようになったので攻撃開始。

「『ビッグクマン・グロリアスクローベアード』!」

なんか ミジュ ( 運転手 ) まで飛び乗ってきちゃった!

まあ仕方ないね。

こうして人生初の超大型の鳥に乗って大飛行は、乗った大型鳥をフルボッコしながらの旅になったのだった。

飛行系ボスは打たれ弱いというか、 装甲 ( 防御力 ) が低いことが多く、このボスも例外ではない。俺たちの攻撃で、片方の頭がやられると、攻撃の頻度が半分になってやりやすくなり、ほどなくしてもう片方の頭も撃破されたのだった。

「おっとナキキ、手を掴め! 飛ぶぞ! 『 英勇転移 ( ブレイブポート ) 』!」

「ミジュはルルが回収するのです! 『瞬間移動』なのです!」

ちなみに飛び乗った組は転移で逃げているのでセーフ。

まあ、落っこちても多少HPにダメージを負うだけで怪我はしないのが〈ダン活〉だが、やっぱり空のダイビングからのドカーンはいろいろ遠慮しておきたい所存!

「『ドロップ革命』ですわ! 今度こそレジェンドを当てますわよー!」

そう気合を入れていたノーアだったが、結果は惨敗。

「また2つともレジェンドではありませんでしたわー!」

「料理レシピフィーバーだったな」

「ん! んん! ノーアでかした! すっごくでかした!」

今回の鳥は〈超究極的チキンカレー〉と〈超究極テリヤキチキン集〉のレシピだった。

〈超究極的チキンカレー〉では、カルアがとってもノーアナイスをしていたよ。目は輝かんばかり、というかきらっきらに輝いてた。

また、〈超究極テリヤキチキン集〉は〈集〉だけあってテリヤキチキンを使ったアレンジメニューも結構な数がレシピに書かれていて大変良き。

これは絶対にミリアス先輩に作っていただかなくては。テリヤキチキンバーガーとかかぶりつきたいです!

よし、次行くぞー!

「26層は……ねぇゼフィルス? 6層と書かれているところはなぜこんなにおどろおどろしいのかしら?」

「え? いやぁそれは俺にはなんとも……」

か、開発陣に言ってほしいなぁ。開発陣なんてここにはいないけど。

シエラが俺の背後に一瞬で隠れた26層は――〈 戦場 ( せんじょう ) の 跡地 ( あとち ) ダンジョン〉の追想。つまり。

「あ、落ち武者のようなアンデッドがうようよいますね」

「むむ! シエラが怖がりそうなのです! ルルが成敗しちゃうのです!」

そう。シェリアとルルが言ったように、ここは主にゾンビやスケルトン系の多いアンデッドホラーダンジョンなんだ。

6層台がとってもボーナスステージです!

「ゼフィルス、離れないでね?」

「もちろんだ。今度こそ俺はシエラから離れない」

「ゼフィルス……」

「あ! ちょっとそこのシエラとゼフィルスも手伝いなさいよ! シエラも、アンデッド系なら 操盾 ( 自在盾 ) で対抗できるの知ってるんだからね! 『レクイエム』!」

「…………」

ラナの指摘、ごもっとも! シエラは近づくのが怖いだけで、〈 幽霊 ( ゴースト ) 特性〉の無いアンデッド系ならば自在盾で対処することができる。

でもな、今は俺、シエラを守っていたい気がするんだ。

「シエラはここにいろ。シエラの分まで俺が倒してくる!」

「……私も少しくらい手伝うわ。後が怖い気がするもの」

「そうか?」

シエラがそんなことを言うなんて珍しい。

でも俺の後ろに隠れたまま自在盾でガンガン叩いてアンデッドたちを倒したり、あるいは味方を助けたりする今回のシエラは、大変いじらしくてけなげで、とても可愛かったとここに明記しておこうと思う。

次は27層か、ここもまたとても特殊なダンジョン。

その名も――〈 餅天 ( モチテン ) の 聖戦 ( せいせん ) ダンジョン〉の追想だ。

――餅天。

それは〈 モチッコ ( 餅 ) 〉と〈 スライム ( 寒天 ) 〉の意味。

そして〈聖戦〉。

そう、ここは――モチッコとスライム。

どちらが真の 軟体系 ( マスコット ) 王者か決める、モチッコVSスライムが激しいバトルを繰り広げているダンジョンだ。