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第2031話 最後の最後!〈エデン〉VS〈ア・クマオウ〉!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2031話 最後の最後!〈エデン〉VS〈ア・クマオウ〉!

「グマアアアアアアア!」

「HPバー2本目ゼロ! 第三形態に入りますわ!」

「みんな離れろ! 俺たちも補給の時間だ! ぐびぐび」

「ゼフィルスさん、よくご無事でしたわ!」

〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の2本目のHPバーがゼロになると、骨にも似ていた紫の鎧が大きくうごめき体中を覆っていった。形態変化だな。

形態変化のムービー中は俺たちも休憩時間。すぐに全員がハンナ特製の〈生命の 神玉薬 ( しんぎょくやく ) 〉、〈知恵の 神玉薬 ( しんぎょくやく ) 〉をぐびっと飲んでHPもMPも全回復する。

美味しい! なにこの特濃なリンゴの香りと味! ポーションにしておくのは惜しい味してるんだぜ。

改めて陣形を整えて何があっても対処できるようにしておくと、ついに〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の形態変化が終わる。

「グマアアアアアアア」

「ちょ、あれは本当にクマなんですの!?」

「もう完全に別物――あ、でもよく見たら顔だけクマだよ!」

「あくまでもクマであるつもりか悪魔王! いや、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉よ!」

形態変化を終えた瞬間の叫び声は今まで通りクマ。

しかし、その見た目はずいぶんと悪魔王らしくなっていたんだ。

サーシャとカグヤのツッコミに、俺もつい神妙な空気で乗ってしまったほどだよ!

その姿は全身黒の悪魔鎧姿。派手に割れまくった筋肉の形、シックスパックも裸足で逃げ出すような超筋肉のメタリックボディ鎧に、これまた筋肉をベースにしたかのような力強い悪魔の腕と足、背中にあったはずの小さなコウモリの翼だったものは超巨大なメタルな翼へと変化し、悪魔を肯定するかのような尻尾まで生えていた。

だが、顔だけはクマ。毛皮のクマ顔だった。そこだけ変化しなかったんだ!?

総合的にまとめると、完全に悪魔王と自他共に認めるだろう姿に変化していたんだ。まさに最終形態にふさわしい鎧だ! 顔だけクマだけど。

また、今度も武器が変化しており、最終形態では 槍杖 ( やりつえー ) 。槍と杖が合体したかのような形をしているやべぇ両手武器を手に持っていた。

片や 錨 ( いかり ) のような穂先、片や錫杖にも似た穂先が1本の杖に付いているのだ。装飾も派手に悪魔の王らしく闇っ気マシマシのデザイン。見る人が見ればとても欲しがるだろう良い装飾だったんだ。

「クマ」

素晴らしい見た目とこの鳴き声のギャップよ!

って、そうじゃない!

「来るぞ! モニカは『強欲ドロードレインシールド』! トモヨ、ラクリッテ、シエラも盾を!」

「グマッシャアアアアア!」

第三形態の形態変化が終わった直後、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉は 槍杖 ( やりつえー ) の 杖 ( 錫杖 ) の部分を上に、 槍 ( 錨 ) の部分を下にすると、ズガンと思いっきり地面を叩いた。その瞬間、下からはアースクウェイクが、上の杖からはなんと雷撃が発生してフィールド全体に飛んで行ったのだ。

二段式の全体攻撃だ!!

「マジでやがりますか!? 『強欲ドロードレインシールド』!」

「やば! 『主の盾』!」

「ポン! 今こそ現れるは最強無敵の盾狸王――『 幻獣霊最強 ( げんじゅうれいさいきょう ) ・ 狸王様完全盾 ( たぬきおうさまかんぜんたて ) 』!」

「後ろは任せて! 『オープン・ザ・サウザンドシールド』!」

「「「きゃあああああああ!」」」

形態変化後の最初の攻撃がマジ初見殺し。

こんなのをモニカに『必中 受け ( ドロー ) 』なんてさせたら、いくらモニカが強力な対遠距離攻撃体質だからといっても一撃でやられかねない。

それほどの強力な攻撃だった。

モニカが大きく雷撃を引き寄せて受け、トモヨが反射付きの盾で防御し、ラクリッテが巨大な狸王様を召喚してアースクウェイクを防御し、シエラが千の盾で疑似結界を構築するように展開してアースクウェイクと雷撃を同時に防がんとする。

「キキョウ! 『吸属封印盾』だ! カタリナも頼む!」

「はい! 『吸属封印盾』!」

「任されましたわ! 『絶界』!」

それでも攻撃が抜けてきそうだったのでキキョウとカタリナも追加で防御を張ってもらい、ようやく攻撃を抜けることに成功する。

「とんでもない威力です!」

「上と下からの同時攻撃!? しかも4人では防ぎきれないような雰囲気でしたわ!」

「でも防いだわ! ここから反撃よ! 『神の天誅』!」

「さっきの攻撃はキキョウが封印した! 一気に攻勢に出るぞ!」

「「「「おおー!」」」」

初手の攻撃は『天地の怒り』という全体攻撃。

天と地からの同時攻撃に加えて威力もとんでもないという初見殺しだ。

最低でも盾が5枚必要とかマジとんでもない。

キキョウが『吸属封印盾』で3分封じてくれたのは大きいな。『天地の怒り』が来ないと分かっていれば防御をある程度考えずに飛び込むことができる!

「グマアアアアアアア!」

「まだ雷撃は止まっていませんわ上からの攻撃にも気を付けてくださいまし!」

「地面と天からの二段攻撃が強力だ! 地面や空にばかり注目するのではなく、あの 槍杖 ( やりつえー ) を見ろ! 〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉が行動を起こすとき、あの杖で何かしてるぞ!」

「状態異常攻撃も確認した! ヒーラーよ、回復を密に頼む! 状態異常貫通を持ってるぞ!」

「たは! デバフ無効しちゃうよー! 『ノットアドミッション・ベルシール』! 『色欲の愛情』!」

リーナ、俺、メルト、ミサトに続き、じゃんじゃん意見や注意が飛ぶ。

〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉は杖を上にしているとき、天から雷をぶっ放す。まるで神の雷だ。

見た目が悪魔王のクマなんだけど、その攻撃で本当にいいの?

さらに状態異常攻撃、そしてクマブレスもぶっ放してく上に、槍も普通に振るってくるぞ。

さらに槍で地面を叩くたびにアースクウェイクが発生する。

これがかなり厄介で、足場が安定せず、槍攻撃を避けたと思ってもアースクウェイクでダメージを負ったりするのだ。しかも上に吹っ飛ばされる。

そう、上に吹っ飛ぶのだ。するとどうなるか?

「ぬおおおおお!」

「ヴァアアアアン!?」

「『魔法飛行』! ぬおおおおおおお!?」

タンクのヴァンが早速上に打ち上げられ、さらに本来なら回避不能な状況で雷に打たれかけた。そう、タンクすら打ち上げてくるのである。防御中に足場が隆起して吹っ飛ばされたらタンクであろうと隙だらけだ。さらに追撃の雷まで落としてくるのだからすさまじい。マジ凶悪な攻撃方法である。

幸いヴァンは〈魔法使いの箒杖〉を右手に装備していたのでぎりぎり飛行で回避してセーフである。いや、ちょっとかすったかな?

「上に吹っ飛ばされると雷に狙われるぞ! 『ゴッドドラゴン・カンナカムイ』!」

「盾持ちには厳しいですー!?」

槍杖 ( やりつえー ) がマジやりづれー。

特に身動きがとりにくい盾受けタンクが厳しいな。

ラクリッテやモニカたちは移動に難があるため、身動きが取れないときに下からやられるとかなり危ない。しかし。

「落ち着いて、下からアースクウェイクが来るときは地面が光るわ。その時に盾を慌てずに下に向けて受けるの。そうすれば衝撃も緩和できて吹き飛ばないわ」

「は、はい!」

「ありがとうでやがりますシエラ先輩!」

さすがはシエラ。

この状況で防御の仕方をクールに伝授。

ギルドメンバーの盾には大抵『衝撃耐性』などのスキルが備わっている。

この〈衝撃〉とはノックバックや吹っ飛びなどに影響してくるのだ。盾で受ければ〈衝撃〉が緩和されるため、吹っ飛ばないというわけだな。逆に言えば直撃したら吹っ飛ぶけれど。

「私は盾を持ってませんのですが!?」

「カタリナはぺーちゃんにまたがって!」

「フラウ! 感謝ですわ!」

「ヒヒン!」

フラーミナの元〈聖獣ペガサス〉だったぺーちゃんは、今は人馬のケンタウロス。空飛ぶペガサスのケンタウロスである〈 人弓 ( じんきゅう ) 神馬 ( しんめ ) ・ 射手 ( いて ) ペガウロス〉に進化している。ペガサス系の最終進化系の1つで、矢を撃ちながら援護してくれるぞ。

『仲間騎乗』スキルでカタリナを乗せて、フラーミナと一緒に行動する模様だ。

そっちは頼んだぜフラーミナ。

「キキョウとナキキはこっちだ! 片方が片方をカバーする形で守ってくれ!」

「わかりました!」

「任せるっす! って早速来たっす!? 『ブレイクスマッシュ』っすー!」

「こっちも来ました! 封印しちゃいます! 『吸属封印盾』!」

こっちのタンク、キキョウとナキキには2人でツーマンセルを組んで防御に当たってもらう。

ナキキが地面からの攻撃を防ぐから、キキョウが槍の攻撃や雷などを防御する感じだな。

もちろんアースクウェイクと雷だけじゃなく、フィジカルに任せたクマパンチや、槍による薙ぎ払いなどもしてくるのだからかなり厄介。

とはいえ時間が経つごとにだいぶ対応ができてきたな、攻撃に慣れてくるとアタッカーの出番だ。

「グマアアアアアアアア!?」

「この攻撃のあとは隙ができるぞ! そこだ! 『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』! 続けーー!」

「はい! 『 彗星槍 ( すいせいそう ) 』! 『ホーリースラストバースト』! 『スラストゲイルサイクロン』!」

「ルルも行くのです! 『変身・プリンセスメイクアップ』! とう! 『神世界インフィニティ』! 『ヒーロー・スターレイ』! 『大回転超切斬』!」

「『イエス・マイロード』! 『波動 剛歩爆 ( ごうふばく ) 』! 『雷拳』! 『 闘神拳 ( とうしんけん ) 』!」

「『天空 絶光 ( ぜっこう ) ・ 疾駆無秒閃々 ( しっくむびょうせんせん ) 』! 『天空華息吹・ヴァーテックスエッジ』! 『 神斬 ( しんざん ) 』!」

「グマアアアアアアア!」

隙をついては強力な攻撃を叩き込んでいく。

いくらメタリックなかっこいい鎧を着込んでいたってダメージは通るのだ。

いや、防御力もめちゃくちゃ硬いけどな。〈鉱ダン〉の〈ドラゴレム〉よりも硬いんだ。マジどんな素材で出来てるんだか。

ただ、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉もただではやられない。

HPが3割を下回ったところで、なんと杖を上向きからこっちに向きを変えてきたのだ。

こりゃブッパ系が来るぞ!

「モニカ、奪っちまえ! トモヨとミサトも反射だ!」

杖に収束したエネルギーが、強力な光を放ちながらぶっ放された。予想通り。

「やってやるでやがりますよ! 『究極レイド掌握奪取』!

「『主の盾』!」

「たは! 『全反射』!」

モニカの『究極レイド掌握奪取』はたとえレイドボスの攻撃でさえその主導権を奪うことができる。成功率はスキルLV依存だけどな!

そこでトモヨとミサトの反射で受け止め、モニカにスキルを掛けてもらうが。

「く~、思った以上におっもいよこれ!」

「や、やばたんかも~!」

トモヨとミサトが反射しきれずに弱気になる、そこへ。

「私も参加するわ」

「「「シエラさん(先輩)!」」」

「『カウンター・レイ・ストリーム』!」

「グマ!?」

「キタ! 掌握成功でやがります!」

「「いっけーーーーーーー!!」」

「お返しよ!」

「グマアアアアアアアア!?」

ついに反射に成功。

モニカも掌握に成功し反射の方向をボスへ、ブッパなされた雷の強力な魔法はすべて反射されて〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉に直撃してしまったのだ。そこに俺とルル、カルアが飛ぶ。

「『 英勇転移 ( ブレイブポート ) 』!」

「『瞬間移動』なのです!」

「『ナンバーワン・ソニックスター』!」

「グ!?」

狙うはむき出しの顔面!

「『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』!」

「『ヒーロー・セイバー・モーメント』!」

「『512・ヘル』!」

「グアーーー!?」

「これで、どうだーー! 『ゴッドドラゴン・カンナカムイ』!」

「―――!?」

ズドーン!

大きな衝撃が轟く。

自分の強力な攻撃を返され、俺たちの追撃を顔面に受けると大きくノックバックして隙ができる。

「今だ! 叩き込めーーー!」

「「「「「おおー!!」」」」」

「『二刀斬・ 如法暗夜 ( にょほうあんや ) 』! 『二刀斬・ 一念通天 ( いちねんつうてん ) 』! 『必殺の太刀・六閃華』!」

「この場に集いしは6属性全ての精霊! 精霊の王よ、今こそその呼びかけにお答えください――『精霊王降臨』!」

「『レボリューションセンチュリー』! 叩き込みますわ! 『ビッグウェーブデトネーション』!!」

「『ホーリーレイソード』! 『ディバインセイバー』! 『インフィニティ・ジ・エンド』!」

「『クマンパンチ・ストレート』! 『クマンネイル・アッパーカット』! 『クマンネイル・チョッピングライト』! 『ビッグクマン・ギガデストロイフィスト』!」

「『 神峰 ( しんほう ) の宝刀』! 『必殺・絶刀』! 『 狼王剣 ( アルマーレイ・エスパーダ ) 』! 『必殺・ 大神抜閃 ( おおかみばっせん ) ・ 破邪銀狼華 ( はじゃぎんろうか ) 』!」

「『アルティメットノヴァ』! 『ヴァーミリオンプロミネンス』! 『アルティマス・グラディウス』!」

「グマアアアアアアアアアアア!!」

最後の最後の大激突!

〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の反撃は全てタンク組が防ぎ、アタッカーが力を出し切っての最強攻撃を叩き込みまくったのだ。

「「「『女神化』! 『グラスプ・アタッチメント・シンチャージ』! 『神装全開放』! からの――――『 三柱神授神器 ( みはしらしんじゅじんぎ ) ・ジャストメイトジャッジメント』!」」」

「グマ!?」

ここでサチ、エミ、ユウカが超威力の一撃をぶっ放すと、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉があまりの衝撃に動きが止まる。

―――ここだ!

「『 太陽 ( たいよう ) の 聖炎 ( せいえん ) 』! 『 真 ( しん ) ・ 陽光剣現 ( ようこうけんげん ) 』! これで、トドメだーーーー『アトミック・レイ・サンブレード』!!!!」

「グマアアアアアアアアアアア!?」

最後は俺の〈ガラティーン〉の一撃が盛大に決まると、ついに〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉のHPは吹き飛び。

そして〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の鎧もはじけ飛んだ。

「悪魔の鎧がはじけちゃったーーーー!?」

「100%クマさんがこんにちはですのーーーー!?」

「太陽が悪魔を浄化したってことーーー!?」

カグヤ、サーシャ、クイナダのツッコミが冴える中、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉は最後完全に悪魔要素がなくなってクマになって倒れ、膨大なエフェクトの海に沈んで消えていく。

そう、ついに俺たちは、学園祭無敗を誇る〈万界ダン〉の最奥ボス、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉を撃破したのだった。