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第2043話 夏祭り午後!ぬいぐるみと子爵の身長秘話!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2043話 夏祭り午後!ぬいぐるみと子爵の身長秘話!

慌ただしくも、どこかちょっと面白いカタリナたちの番も終え。

午後2時台はカルア、リカと夏祭りを回る。

もちろん〈攻略先生委員会〉の出店、ぬいぐるみ店へ向かったんだ。

「こ、これは! 〈幸猫様〉のぬいぐるみがこうも量産を!? しかもこの腕、フラーラ先輩の作では!?」

「相変わらずリカちゃんはぬいぐるみが大好きねぇ」

「む!? フィリス姉さま!? 居たのですか!?」

「居たのです。ずっと売り子をしていたのよ? なのにリカちゃんもゼフィルス君も全然気が付かないんですから、先生少し困ってしまいましたよ」

「いやぁ、面目ない」

〈攻略先生委員会〉の出し物ではフィリス先生が売り子をしていた。お面の時もそうでしたが、お世話になります!

ちなみにタバサ先生とデートをしていた時もフィリス先生が売り子をしていたらしいのだが、〈幸猫様〉と〈仔猫様〉と〈愛猫様〉とタバサ先生の魅力に惹かれて全然気が付かなかったんだ。仕方なかった。

「ん。〈幸猫様〉なら安心。1つずつ頂戴」

「はい。ありがとうございますカルアさん」

「何が安心なのかなカルア? とはいえ私も買うのだが……1つずつ買おう」

「はい。リカちゃんもありがとね」

うむうむ。これは買いだ。絶対に逃せない夏祭り限定商品だからな。

ちなみに普通はおひとり様1点ずつまでらしい。

でも俺は特別に10点ずつ……! タバサ先生ありがとうございます!

午後3時からはカイリ、ニーコ、アルルと回った。

この3人で行動しているところは久しぶりに見たぜ。

どうやら引きこもろうとするニーコや、夏祭りでも鍛冶に勤しもうとするアルルを、カイリが引っ張ってきてくれたようだ。ナイスカイリ!

「ははは! どうだいゼフィルス君。両手に花だよ」

「羨ましいぞカイリ! その花の1つをどうか俺の手にも分けてくれ!」

「苦しゅうないよ! それじゃあニーコ君をあげよう」

「ぼくが勇者君に差し出されてる!? ぼくの自由はどこにいっちゃったんだい!?」

「ニーコはん、達者でな~」

カイリはアルルと、俺はニーコと手をつないでお祭りを回ったんだ。

そう言えばニーコとこうして手をつなぐのは初めて? なんか新鮮だったよ。

午後4時からはかなり驚きのシャロン、ヴァン、ミアハの3人だった。城組じゃないか!

「ヴァン! ついに耐えられるようになったのか」

「か、かなりぎりぎりであります!」

「もう~、ここまで慣らすの大変だったんだよ~。ね、ミアハ?」

「はい! ヴァン先輩は私が近づくだけですぐにバタンキューですので、何度も何度もゆっくり近づいて距離を詰め、今では2メートル近くまで接近できるほどになったんですよ!」

「それ以上近づかれるとまだダメであります!」

「それで夏祭りの人込みとか大丈夫か!?」

涙ぐましい努力でヴァンは現在バタンキューを克服中とのこと!

さすがに来年シャロンが卒業したら、せっかくの城使いがコンビネーションやコミュニケーションが取れなくなって大変なことになるだろうからな。

城使いたちの努力に敬意を表するぜ。

「あと、ヴァン先輩の 特技 ( バタンキュー ) が面白くてですね。どこまで耐えることができるのかも試し中なんですよ」

ミアハってこんなちゃっかり者な性格だったの? ヴァンはミアハに気に入られている様子だ。

ヴァン、強くなれよ!

続いて午後5時からは〈エースシャングリラ〉の1年生や2年生メンバーズ大集合。

一緒に回りたかったけれど組み合わせの関係であぶれちゃったみんなを集めて一緒に回ったんだ。

メーレイやロイ、リュウジたち騎士男子4人に、ユナやミトなどの女子たち。さらにグラジオラやナゴ、キャロルたち新メンバーに付き添いのサトルまで来て、なんとなく交流会みたいな感じになったんだ。こういうのも楽しかったぜ。

気が付けば日はだいぶ沈んでほとんど夜だ。

午後6時はフィナとエリサの番だな。

「ようやく私たちの番です! 教官を独り占めですよ!」

「あれ!? そこに私がカウントされてないんだけどどういうことかなフィナちゃん!? それを言うなら2人占めじゃない!?」

両手に花。

右手にフィナ、左手にエリサがヒシっと抱き着いて夏祭りを回ったんだ。

エリサが追い払われることはなかったので一安心だ。

もう本格的な夜の夏祭りという雰囲気になってきたので、迷子にならないようしっかりくっついてなきゃいけないよね。

そんなのほほんとしたやり取りをしていると、ここでいきなり衝撃的な話が飛び出す。

「聞いてください教官。実は私、少し身長が伸びたんです」

「な、なんだってー!?」

「ああ!? フィナちゃんずるい! 私が言おうと思ったのに!」

「ふふ、こういうのは早い者勝ちなんですよ姉さま」

「子爵」の子の身長が伸びる? そんなバカな……。それ俺が知っている幼女の生態と違うぞ!

だが残念かなここはリアル。聞くところによれば、「子爵」は16歳から成長期に突入し、卒業するといきなりギュイーンと急成長して大人のサイズになるという摩訶不思議な生態をしているらしいのだ。だが、フィナとエリサは2年前、当時3年生の時に〈転職制度〉を使ったため現在は 〇0 ( ぴーぜろ ) 歳だ。なのにここ数年伸びなかった身長が伸びてきた!? ホワイ……! どういうこと!?

「実は最近、「子爵」家で新たな研究結果が出ているんです」

「わ、私が言うわ! あのねご主人様、実は今まで16歳から成長期に突入して身長が伸びるものだと思われていたのだけど、実は正確にはそうじゃなかったってことが分かってきたの!」

「な、なんだってー!?」

まさかもう伸びないだろうと安心していたフィナとエリサの身長が伸びる要素が発見されたとでも言うのか!? 信じたくない! だが、俺の懸念はどうやら当たっていたらしい。

「どうやらきっかけは16歳、ではなく、LVだったみたいですよ」

「あー! フィナちゃん、私が言うって言ったのに重要なところを取ってった!?」

「LV? LVがどう関係するんだ?」

「それはですね」

「こ、今度こそ私が説明するわ! あのね、どうもLVが上がらなくなる、もしくはLVを上げなくなると身長が伸びるらしいの!」

「な、なんだってー!? え? それはつまりエリサたちがLVカンストしてレベルが上がらなくなったから?」

「うん! 身長が伸びてきた可能性があるんだって! 思い起こせば、私たちの身長がここまで伸びたのも、【ロリータ】がカンストしてからだったわ。【睡魔女王】がカンストした今、このままいけば卒業までにはボン、キュ、ボンよ!」

「な、なんだってー!?」

さっきから「なんだってー!?」が止まらない!?

LVカンストにそんな副次効果が!?

確かに、「子爵」は卒業したら急に伸びるとは俺も聞いたことはあったが、「卒業したら」とかちょっと曖昧な表現だなぁとは思ったよ?

卒業をきっかけに伸びるとか意味が分からなかったが、LVが関係していたのか!

なんてアンビリーバボーな生態。

「子爵」ってLVカンストすると、身長伸びるの!? ゲームではそんなこと無かったのに!? いったいどうなって――いや待て、今はそれよりも重大なことがある。

そう、エリサやフィナだけじゃない。それルルやアリスも伸びちゃうってことじゃないか! た、たたたたた大変なことだぞ! シェリアとか卒倒するのでは!?

「ちなみにどれくらい身長が伸びたんだ!?」

「1センチよ!」

「1センチ……! ……1センチ?」

確かに伸びてはいるが、それは誤差の範囲とも言えなくもないのでは?

「私たちにとってこの1センチは希望なのです。1人だけなら誤差で済みましたが、私たち2人とも1センチずつ伸びているのですからきっと急成長期が来たのでしょう」

「ほとんど諦めかけていた希望が見えてきたわ! 私は女魔王らしい姿に急成長するのよ!」

「では私は大天使らしい美女になりましょう」

やばい! 本当になりそうな予感がする!

まさかだ。まさかのまさかだよ! 〇0 ( ぴーぜろ ) 歳で身長が伸びるなんて!

でも女魔王らしい姿になったエリサや、大天使らしい姿になったフィナは、ちょっと見てみたい。

いやしかし、ロリ可愛なこの姿を捨てるなんて……!(葛藤)

「ということなのよご主人様。半年後の私に、是非期待してよね!」

「本当に半年でそこまでの成長を!?」

「「子爵」の子というのはわずかな時間、半年もあれば大人になっても不思議ではありませんから」

マジ不思議生態!

むしろフィナは変身したら大人になる、みたいな感じでも俺はいいと思うんだ!

「あ! フィナちゃん、話し込んでたらもうこんな時間よ!」

「いけませんね。教官、こちらへ」

「ちょおおおお!? フィナちゃん私を置いて行っちゃダメー!?」

こうして多分夏祭りで一番驚いた情報を頑張って消化しながら午後6時台を過ごしたのだった。

そして午後7時。

夏祭りを最後のメンバーと巡る。

「ゼフィルス、ここよ」

「シエラ……!」

そう、最後はシエラの番だ。