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第2059話 〈エースシャングリラ〉六段階目ツリー開放だ

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2059話 〈エースシャングリラ〉六段階目ツリー開放だ

〈スタダン〉はランク4。

そのレベルキャップは上級職LV60だ。

しかもモンスターが〈道場〉をはるかに超えるペースでたくさん居るのでレベル上げに最適。

俺もゲーム時代から大変お世話になったよ。

ボス戦でレベル上げするのもいいけど、数を倒すのもいいよね!

そうしてレベル上げを始めて3日。ダンジョン週間6日目のことだ。

ついに〈エースシャングリラ〉に初の六段階目ツリー開放者が現れたんだ!

「や、やりましたよーーー!!」

「おめでとうミツル君!」

最初に六段階目ツリーが開放されたのは、ミツル。

〈エースシャングリラ〉のサブマスターだった。ギルドマスターであるソアがぱちぱちと拍手でお祝いする。

「ミツル、そういう時は剣を上に向けてポーズを取るんだ! こうだ!」

「ええ!? こ、こうですか!?」

「もっとシャキンと体を伸ばせ! プリンスなヒーローがそんなんでどうする! まるで勝ち鬨を上げるかのように――こうだ! やったぞー!!」

「や、やったぞおおーー!!」

「おお~(ぱちぱちぱちぱち)」

ミツルと横に並んで勝ち鬨――六段階目ツリー開放のポーズとシャウトを共にする。

うむうむ。やはり勇者やヒーローにはポーズがないとな!

ミツルの 職業 ( ジョブ ) は【プリンスヒーロー】。

今のミツルは、その名に恥じないプリンスのような装備を着ていた。

分類は鎧だが、見た目は完全に貴公子風。舞踏会にでも出るの? というようなキレッキレのショタ貴公子装備を着ていた。

そんなミツルが剣を抜き、片手で高らかに上げるポーズは非常に絵になる。うむ。良いものが見れた! パシャパシャ。

「こりゃお姉ちゃんもビシバシ頑張ってミツル君に追いつかないとね~」

「姉ちゃんもあと1レべなんだからすぐだよ」

ソアはほんの少し遅れて現在LV59。

ほとんど誤差の範囲だが、【幼女賢者様】の方が必要経験値が多いっぽい。

SUPは2人とも同じ35なんだけどな。

ちなみにソアの姿は賢者というよりお姫様。

まるでミツルと対になるかの如く、ふわっとした足の隠れる大きなドレススカートに身を包んでいた。ソアも舞踏会で踊る感じ? ミツルとクルクルダンスさせたらスクショが光っちゃうだろう。間違いない!

幼女がこんなの着てスクショが光らないわけがない! パシャパシャ。

そこでまたも「おおー」っという歓声の声と拍手が聞こえてきた。

また誰か六段階目ツリーに至ったな。六段階目ツリーラッシュだ!

「うん、私も強くなりました。これでリーナ先輩の教えを十全に吸収できそうです!」

「おめでとう。私も少しマシロに追いついた。あとLV40。今年中に追いつけそうな予感」

こっちでは【後陣の姫大名】のユナに【 思伝生誕 ( しでんせいたん ) の 海姫 ( うみひめ ) 】であるシオンが開放したようだな。

ユナの装備は変わっているが、見た目は前の装備にかなり沿うようにしていて艦服系の高官服。袖を通していない羽織るだけの高官上着がアクセント高め。

相変わらず、高官が服を着て歩いている感じがとても似合うな。

シオンは海姫だからか若干露出度高め。

青をベースに昔のオリヒメさんが着ていたようなマーメイドドレスに近い服装備を着ている。ただ、一部が大変大きいので直視するのは危険だ。少し前に不意にバッティングしてヴァンがぶっ倒れてたからな。それから胸だけは露出度を低めにしてある。

「みんな装備が生まれ変わって、とてもやる気に満ちていますから六段階目ツリーの開放もあっという間でしたわね!」

「だな! これなら残りの3日間で色々戦術を教えられそうだ! よし、六段階目ツリー開放者たちにはまず試し打ちをしてもらうぞ!」

「試し打ちと聞きまして、それならこのクラにお任せください!」

「クラも六段階目ツリーに至ったのか!」

「フェンラもマルティもですよ!」

「ラッシュいっぱいだな! よし! それじゃあ次の巣をぶっ潰すぞ! クラとフェンラは配置に着け!」

「アイサーです!」

「なんだか一番槍に選ばれてます!?」

「クラ~、フェンラ~、がんばれ~。応援と回復ともふもふはこのマルティに任せてね~!」

「それでは前借りしちゃいます! ひしっ!」

「もふ~♪」

いやぁ、和むわぁ。

ちなみに【暴食】のクラは異世界風道着。下はミニスカスパッツだ。クラは本当に、こういう格好が非常に似合う。こんな子が【暴食】とは思うまい。

でも【暴食】の専用武器が拳系なところからも分かるように、【暴食】って接近戦も得意な 職業 ( ジョブ ) なんだよ。

巻き込まれたフェンラはクラとお揃いの道着風剣士だが、下半身は黒タイツに近いフィットする感じのズボン。速さに自信のある【 雷速空戦雷狼 ( らいそくくうせんらいろう ) 】らしく、スラっとした良い足をしているんだぜ。

【モフモフ選手権世界一】のマルティはふわふわもこもこの、どう見ても冬装備。

首元の大きな大きなファーがすごい。あれは埋もれてみたいとは誰もが思うようで、女子は一度はマルティのウェルカムもふもふに埋もれている。

この9月という夏の日にそんなの着ていて大丈夫なのかと思うが、なぜかこの装備には『耐暑』スキルが備わっているので暑くないのだ。

いや、この見た目で『耐寒』ではなく『耐暑』スキル持ちとか、すごいね!

いったい何を考えて作ったのか開発陣!

「「「「「ウオオオオオオオオオオオ!」」」」」

「それじゃあいっちゃいます! 『全てを飲み込む暴虐の食』!」

「「「ウオオオオオオオオオオオ!?」」」

でたー! 【暴食】の六段階目ツリー!

闇の津波がモンスターを飲み込み、動きを封じ、大量の上級モンスターですらずぶずぶと絡めとる。そして奪うのはHPとMPだ。

数が相手だと、マジ【暴食】が強い。

特に突っ込んでくるだけのモンスターにはめっぽう強く、ここ〈スタダン〉との相性は抜群だ。

今までの五段階目ツリーでは呑み込まれていても、HPが尽きる前に突破したり、振りほどいたりした個体もいたが、六段階目ツリーではそれも皆無。

みーんな仲良く動けず、全部光になってしまったんだ。たったの一撃でモンスターの巣が壊滅だよ!

「つっよいです!」

「つっよいな!」

思わずクラと見つめ合って頷き合ってしまうくらいの強さだったんだぜ。

【暴食】やべぇわ。

フェンラたちの出番が無くなってしまったので、ここで終了。

まさかの【暴食】による一発終了だった。さすがは【大罪】罪深い!

まあ、フェンラの足はギルドバトルでこそ輝くからね、楽しみはクラス対抗戦に取っておこう。

そしてその日の夕方には、みんなが六段階目ツリーを開放していた。

「ははは! 豪快豪快! 我が力が漲っておりますぞ! 今なら我らだけで最奥ボスも倒せるやもしれませんな!」

「間違いないな! 〈六ツリ〉はレイドボスに使うのが前提になっているくらい強いスキルだ! 上級上位ダンジョンの最奥ボスなんて〈六ツリ〉連打しとけば勝てるさ!」

「なんかすさまじいこと聞いたんだけど!? え? 〈六ツリ〉ってそんなに強いの!?」

グラジオラはさすがの勘だな。

〈六ツリ〉がどれほどのスキルなのか、肌で感じている様子だ。

テルニアも驚きつつ感覚を研ぎ澄ませているように見える。いいね。

「上級上位ダンジョンですら〈六ツリ〉は強すぎる。クラの【暴食】を見ればそれが分かるだろう、もはや通常モンスターにはオーバーキルすぎるんだ! 故に、〈六ツリ〉を慣らすのならボス戦が一番! よって明日は朝からボス戦メインで狩るぞ!」

「「「「ええええーーーー!」」」」

「ついでに他の4か所のダンジョンも攻略して最上級ダンジョンの入ダン条件を満たしておくのもいいな!」

「「「「「えええええええええええ!?!?!?」」」」」

「ゼフィルス、それはさすがに3日で終わらないんじゃないかしら?」

「大丈夫だ。そのためにあれがあるだろ?」

「あれって、もしかして?」

「おう。――LV60になって六段階目ツリーの開放までいったんだ。後はボス戦で慣らし運転すればよし。ボスなら別に〈スタダン〉にこだわる必要も無し。ということで〈ダンジョンワールド・エンド・テレポート〉、通称〈エンテレ〉を解禁するぞ!」

「また〈エンテレ〉を、しかも上級上位ダンジョンで使っちゃう気なのーー!?」

うむうむ。テルニアのツッコミサンキュー!

じっくり育てる期間は終わりを告げた!

ここからはいろんな最奥ボスと戦って経験を積む時間だ!

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あとがき失礼いたします。ちょっとしたお知らせ。

〈ダン活〉がCM化されました!(単行本16巻とアニメ化告知です)

MX 本好き のCMにて放映中です!

Youtubeでも見ることができます!

アニメ化の準備も順調です!

作者もようやく忙しい時期を超え、

ふう、今日の仕事も終わり。

おお、今日は時間が少し余ったなぁ。

この少しの時間、何に使おうかなぁ……。

そうだ。仕事をしよう。

こんな感じの日々から、

そうだ。ちょっとコミックスの更新をチェックしよう。

くらいの余裕が出てきました!

以上、アニメ化企画、順調に進んでいる報告でした!