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第2067話 方針決定!準備万端!さあ、クジを引こうぜ!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2067話 方針決定!準備万端!さあ、クジを引こうぜ!

クラス対抗戦新ルールの発表後、だいぶ遅くまでその作戦等について話し合った。

さすがに綿密に練られた作戦を考案するには時間も経験も足りないが、みんなで話し合えば色々と見えてくるものは多い。

特にゲームでも全くやったことのない新ルールなのだ。

どうなるかは俺でも読み切れない。

まずはテイマーやサモナーならばどう行動するかを基準にして基盤の作戦を立てる。

幸い、ゲーム〈ダン活〉時代、テイマーやサモナーが流行った時期があり、俺も便乗してテイマー、サモナーのみのギルドバトルメンバーを育成したことがあった。

その時の作戦をたたき台にしてあれこれ修正を加えた感じだな。

「今回のクラス対抗戦はハンディ付き! モンスターのみで戦おうとするな、モンスターで戦うのは組数が多いクラスだ。俺たちはどちらかというとモンスターを倒す存在だ。ここが俺たちの有利なポイント。そこをはき違えてアシストモンスターに頼ろうとしないこと、むしろ俺たちはアシストモンスターを使わない方がいいまである」

なんだか修正を加えているうちに、あれ? これって組数の若い俺たちはむしろアシストモンスター無しで良いんじゃない? という結論にまで発展したからな。

俺たちは手持ちのコストが少ないんだから、むしろアシストモンスター同士で戦わせたら負けるじゃん。

というわけで、最終的にアシストモンスターの召喚はギリギリまで待ち、臨機応変かつ、相手のアシストモンスターを倒しまくってポイントをゲットしまくろう! という結論に落ち着いてしまった。

そ、それ作戦とちゃうやん!?

ま、まあとりあえず方針は決まったので良しとしよう。うん。

どこと対戦するのか、コスト数やポイント数もまだ発表されてないしな。

「さあ本番は明日だ。今日はこの辺にして明日に向け英気を養おう! 解散だ!」

「「「「「お疲れ様~」」」」」

ということで本日は解散。みんな明日のクラス対抗戦のことを考えながら、帰路についたのだった。

そしていよいよ、クラス対抗戦の日がやってきた。

「ゼフィルス君~。朝だよ~? ちゃんと起きないと、えっと、遅れちゃうよ~?」

「んお……ハンナ?」

「おはようゼフィルス君」

「おはよう~」

寝ている俺を驚かさないように優しく起こしてくれるハンナがマジ癒し天使。

こんなに優しく起こしてくれるものだから、俺も起きられないことも多いんだけどな。なんだか、ハンナのセリフの副音声に「もうちょっと寝ててもいいよ」って優しさが聞こえてくる気がするんだよ。ハンナに甘えてしまっている俺がいるぜ。

なお、最近は俺がまだ寝ているとじーっと寝顔を見つめてくるのがハンナのマイブームらしい。きっと俺が起きるまで待ってくれているのだろう。

今日はクラス対抗戦のある日! 遅れることなんてできないぜ!

俺は根性で起きた。

「今日はゼフィルス君が大好きなカツサンドを作ってきたんだ~」

「おお! そりゃ勝つるぜ! 間違いない! ハンナのおかげで今日の勝利は間違いないな!」

カツ勝つ!

ハンナの手作りなら絶対勝利だ! 優勝間違いないね! 決勝戦4日後だけど!

「今日はサクサクシャキシャキを目指してみたんだよ。食べてみて」

「いっただっきま~す!」

朝の支度をしてテーブルに着けば、ハンナ特製の出来立てほやほやカツサンド。

しかし、今回はいつもとちょっと違う。

なんとパンが焼いてあるのだ!

いつもは柔らかいサンドイッチ。耳を切ったふわふわな食パンでサンドされているが、今日は片面を焼いたトーストでカツとキャベツが挟まれている。

手に持てば温かく、マジで出来立てほやほやというのが良くわかった。

ごくり、と思わず喉が鳴り――実食。

食べた瞬間、サクッという音と触感が一瞬で脳を爆発させた。

「ん~~~~~!!」

そう、サクサクだったんだよ。

カツは出来立てにソースが垂らしてあって十分ザクっとサックサク。

キャベツはシャキシャキで瑞々しく、もう言うことなし。

そしてトーストだ。食パンではなく、敢えてトーストを採用することで、こっちも噛んだ瞬間にトースト特有のザック! という音が侵食する。

音と音のハーモニー、噛めば噛むほどサクサクのザクッザクが口と脳に響くのだ。香ばしい香りも相まって、俺の口の中が一気に幸せになる。

「う、美味い!!」

「良かった~」

いや、ハンナすごい! マジでハンナすごい!

ちょっと目頭熱くなったもん、感動で。

トーストにカツを挟むカツサンドは出来立てほやほやでないとこの食感は楽しめないだろう。

味も素晴らしい。ソースの量が絶妙なのだ。完全に俺の好みの量がバレてる。

一口一口噛みしめながら食べていたはずなのに、気が付けば俺の皿は空っぽだった。いつの間に最後の一口食べきった?

「ご、ごちそうさまでした」

「お粗末様~。ゼフィルス君、もっと食べたい?」

「食べたい! だが、我慢しよう。ここで食べすぎるわけにはいかないからな」

「出店もあるもんね。そっちも楽しもうね!」

「おう! そうだな!」

クラス対抗戦は一種のお祭り。

学生をスカウトするためにいろんな企業さんたちも来るので露店にも力を入れている。

そっちも楽しみなんだよ~。

ハンナの朝食は美味しすぎてあのままだと気が付いた時には動けないほど食べちゃってそうだから、キリの良いところで我慢しなければ。

準備をして、俺たちは出発した。

「まずクラス対抗戦のトーナメント発表だよね」

「だな。俺がクラスのリーダーだから、対戦表を貰ってこないといけない」

「私も行っていい?」

「別にいいが、〈錬金術課〉の方はいいのか?」

「うん? うん。私は決勝戦にだけ出ればいいから」

「実力者は言うことが違うんだけど」

ハンナの戦歴、1年生の時に殿堂入り。

2年生で〈上級生産職個人戦の部〉が出来て出禁が解除されるも――普通に優勝。

そんなわけで、3年生では決勝戦にシードで送り込まれるっぽい。

うん、つまりハンナが忙しいのは最終日のみなのだ。

「でも〈戦闘課〉は気合凄いね。〈1組〉には勝てないって声もいっぱい聞こえるけど……?」

「気にしない気にしない~」

道中、クラス対抗戦で気合を入れる人もいれば「優勝無理やー!」となぜかラリアットしてる学生もいる。うんうん、盛り上がってるな~。これぞクラス対抗戦の空気だよ!

「3年生は第一アリーナにリーダー集めて引くから、ハンナは観客席にいるか?」

「うん。この〈姿隠しのマント〉着てるから安心して」

「了解だ」

ハンナと観客席で別れて俺だけ会場入り。

すると、すでに多くのクラスが待っていた。

お、ラダベナ先生とムカイ先生発見!

「さあ、そろそろ時間も迫ってきたね! ではこれより、クラス対抗戦〈戦闘課3年生〉の部の対戦表を作成するよ!! 毎年恒例のクジ引きさね! それが終われば新ルールの説明を改めてさせてもらうよ!」

――――おおおおおおおおお!!

歓声が轟く。

昨日の夕方に正式発表された新ルール。

前々から戦力差を埋めるためにルールの変更が起こる可能性がある、と周知されていたが、まさかの大胆なルール変更に学生たちも――別に悲観してないな。むしろ希望が湧いてるように見えるぜ。さすがは学園長、読みが大当たりしている予感!

「さあ、クラス順にくじを引きな! まずは〈戦闘課3年1組〉!」

「はい!」

早速俺の番キターーーー!!

俺は盛り上がるテンションを何とか心に留め、しっかりとした足取りとキリッとした表情でムカイ先生の前にあるボックスの前に移動した。

ハンナも観客席から見ているのだ。キリッとしなければ、きっと俺の表情は気を抜いた瞬間盛大に緩んでしまうだろう。キリリッ!!

ボックスに手を突っ込み、番号ゲット。果たして何番だ!?

「さあ、みんなも気になるだろう〈1組〉の番号は、1番!! ――第一ブロックだよーー!!」

―――――おおおおおおおおおお!?

「おっしゃーーー! 縁起がいいぜ!!」

「はわ!? 勇者氏が喜んでる!?」

「最初の試合でなぜ喜べるのか!?」

「1番縁起がいい!? た、確かに。でも俺たちにとって一番手に取りたくないカードに変化したんだけど!?」

ざわざわざわざわ。

良い感じのざわめきが会場を満たす。

はっ! しまった。つい喜びに気が緩んでしまったぜ。キリリリッ!

これでもう大丈夫!

その後2組、3組と順番にクジを引いていく。

テンポよく次々とブロックの組み分けが決まっていくんだぜ。

しかしなかなか第一ブロックが埋まらない。はて?

「次! 31組から40組、上がりな!」

「どうか第一ブロックだけは、第一ブロックだけは、避ける感じでお願いしましゅるーー!!」

「31組! 1番! 第一ブロック!」

「あんびゅろばーーーーーーー!?!?!?」

「ああ!? ついに生贄が」

「ふう。これで俺たちのクラスが第一ブロックになる可能性が、また減ったな」

「31組南無」

こうして朝のトーナメント決めは盛り上がりながら進行し、3年生280組全てのエントリーが終了した。

第一ブロック――〈1組〉〈31組〉〈55組〉〈90組〉〈111組〉〈167組〉〈219組〉〈280組〉。

第四十七章 ―完―

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あとがき失礼いたします!

作者の大好きなお ★ ( 星 ) 様、お待ちしております!