第2068話 クラス対抗戦ルール説明とフィールド決定!
第2068話 クラス対抗戦ルール説明とフィールド決定!
クラス対抗戦初日は、朝からそれはそれは大波乱から幕を開けた。
「では、トーナメント表も決まったし、次は新ルール説明といくよ!」
「「「「!!」」」」
ラダベナ先生の言葉に合わせ、俺たちのいる第一アリーナ会場、ステージ前に、巨大なモニターが現れる。
操作しているのは控えているムカイ先生だな。相変わらず、寡黙ではあるが、ラダベナ先生のしたいことに合わせてタブレットを操作している。できる先生だ。
そして巨大モニターに映し出されたのは、分かりやすく映像化されたデータである。
「昨日インフォメーションで通知がされたように、クラス対抗戦は今年から新ルールが適用される! 理由は、学生たちの力の差が、無視できないくらい広がっちまったからさ!」
それはそう。
分かりみが深い。まあ、広げたのは俺だけどな!
ラダベナ先生の言葉に多くの人がうんうんと頷いているな。
中には俺のことを見る人も、というか大半が俺を見てる? いやぁ、参っちゃうなぁ。(全然参ってない)
「そこで学園は今までの公平なクラス対抗戦を廃止し、ハンディ付きクラス対抗戦にすることを決定した!」
ババン!
ラダベナ先生が熱く腕を振り上げると、モニターには「激ヤバ! クラス対抗戦がハンディ付きに変更!?」なる文字が躍る。
ざわざわざわざわとざわめきが会場を駆け巡ったな。
「いいかい? 勘違いしちゃいけないよボーイズ&ガールズ! ハンディが付くというのはそれだけあんたらが劣っている証拠! ハンディが少なければ少ないほど頑張ってきた証だよ! ハンディが少ない者は誇りな!」
さすがはラダベナ先生、はっきりものを言う。
その言葉に、学生たちが多少面食らったようだが、それでもグッと握りこぶしを作って前向きに受け入れているのを感じるな。発破を掛けられているとみんな理解しているようだ。
「ではハンディとはなにか! それは、この度導入されたアシストモンスターのコストの割り振りさね! 今まで防衛モンスターの名でされてきた召喚のルールを変更し、召喚体の移動できるマスの制限がとっぱらわれたのがアシストモンスターだよ!」
――――おおおおおおお!!
アシストモンスター!
これは非常にテンションが上がる!
学生たちも歓声を上げている者もいるな。なにせ、モンスターを連れていけるということは、疑似的なテイマーやサモナーの力を行使できるということだ。テンションが上がらないわけがない。
「そしてハンディは、このコストに適用される。若い組数のクラスはそれだけハンディが少なく、大きい数字のクラスはハンディが多く加算される仕組みだよ! これは〈1組〉の強さに比例してコストが割り当ててあるさね! つまり〈1組〉はコストの加算は無しだよ!」
「なぬ!」
なんか我らのクラスが名指しでコストの加算は無しを言い渡されたぞ!
いや、確かに〈1組〉はトップのクラス。加算ハンディついちゃダメだった。
これはつまり、逆に〈1組〉以外はハンディ付きだと言われたに等しいのだろう。
ああ、また俺に注目が集まってる!
いやぁ、参っちゃうなぁ。(全然参ってない)
「〈1組〉は加算無しで持ちコスト300点! それを起点にし、まず〈2組〉が持ちコスト1000点さね!」
「いきなり700点差!?」
おいどういうことだよ! 〈1組〉ってば300点しかコストないのに、隣の〈2組〉が1000点も使えるってよ!
ハンディ増えすぎじゃね!?
「安心をしな〈1組〉。ここからは緩やかに点数が増えていくからね。〈3組〉はコスト1450点だよ!」
「いえ、〈2組〉が1000点なのに〈3組〉が1450点って、緩やかさ全然ないんですが!?」
「ちなみに〈4組〉は1600点、〈5組〉1620点、〈6組〉は1640点、〈7組〉1660点という感じさね」
「あ、確かにだんだん緩やかになってる!」
「まあ、〈1組〉と〈2組〉にはLV100が居るからね。どうしても点差が開いちまうのさ。だが、そこからは少しずつ隣のクラスとの差も緩やかになっているからね。ハンディの数も同じく緩やかに増えていくんだよ。さあ、たった今新たなインフォメーションが張られたよ! 3年生のコストについてさね! 各自学生は自分のクラスがどのくらいのコストが使えるのか確認しな!」
ざわざわざわざわ。
お、ほんとだ。学園からのお知らせインフォメーションに各クラスのコストが載ってる!
〈1組〉=300点。
悲しい!
〈280組〉=8900点。
おかしくない……?
「一応言っておくけどね! ハンディを自分の力であるとか妙な勘違いをするんじゃないよ! 逆さね、そのハンディ数がなくちゃ〈1組〉とは戦えないということなんだからね!」
今日はよく〈1組〉が引き合いに出されますね!
まあそうだよね! ハンディがあるということは、周りは全員〈1組〉並の戦力を持っているということになるからね……!
確かに、これでもし〈1組〉に勝っちゃったりしたら、自分は〈1組〉並に強いんだと勘違いしちゃう人も出てくるだろう。ラダベナ先生はしっかり釘を刺しておくのも忘れてない様子だ。
しかし〈280組〉はすごいな。
8900点もあったらいろんな作戦が打てるな。
ついそっち方面も考えてしまうぜ。
「また、このアシストモンスターが倒されれば、当然召喚に使ったコスト分の点数が トドメを刺した ( ・・・・・・・ ) クラスに入るからね! そこんところを承知してモンスターを召喚するんだよ!」
うむ。〈1組〉はコストが少ない。
つまりアシストモンスターがやられても相手に渡るポイントは少ないわけだ。
まあ、8クラスの対抗戦なので、他のクラス同士も戦うのだから、下手をすれば万ポイント稼ぐことも可能なわけだ。〈1組〉も高みの見物をしていると、点数が追いつけなくて負ける可能性もある、ということだな。
「また、拠点が落とされた場合の点数も変更されてるよ。今までは一律コストの3倍だったけどね。今回は、落としたクラスが持つコストと同額が加算される仕組みさね」
「「「「!!」」」」
その説明にざわめきが一層強まったな。
つまり、〈280組〉がどこかの拠点を落とせば、なんと8900点が〈280組〉に加算されるということだ。なにそれデッカ!!
〈1組〉は他の拠点を落としても300点しかもらえないのに……!
まあこれってつまり「〈1組〉は拠点落としても旨味が少ないよ、あまり落とさないでね?」「アシストモンスターを狩ってた方がポイント高いよ!」ということなんだろうな!
1年生の時も2年生の時も、全試合でKO勝ち決めたからなぁ。もしかして、警戒されてる??
チラッとラダベナ先生の方を見たら、目が合った。
あ、こっち向いてる!
「さあ、あとはあんたたち次第さね! このコストを生かすも殺すも自己責任だよ! これ以外のルールは昨年度までのクラス対抗戦と変わりなし! 続いてフィールドと陣地決めに移るよ!」
新ルールの説明も終わり、クラス対抗戦のフィールド決めに移る。
あ、モニターがスロットっぽく回転してドルルルルルルって言い始めた!
「まずは第一試合から、ここさね!」
そう言ってラダベナ先生が片手を上げると、ピタッとモニターの回転が止まる。
多分、止めたのはムカイ先生だな! 第一試合は〈1組〉が参加する試合。
いったいどこのフィールドだ?
「第一試合の場所はここ、第一アリーナ。〈ヘカトン山〉フィールドに決定だよ!」
―――――――――――――――――
あとがき失礼いたします。
マージ君のクラスですが、3組に変更させていただきました……!
考えてみれば、留学生組に選ばれるくらい優秀な学生が10組なわけがなかったと調整しなおした形です。失礼いたしました。
これにより 留学生 ( 転校生 ) 組はクイナダ1組、 戦慄 ( エドガー ) 2組、 マージ ( ジョウ ) 3組所属です。
1組~3組は学生数が31人! 3組と4組のコスト数がやけに離れているのは、学生数のハンディ分です。
また、ヘカトン山フィールドのイメージ図を作製しました!こちらからどうぞ!↓
https://kakuyomu.jp/users/432301/news/2912051604357267857