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第2069話 第一ブロック決定!ざわめく学生の噂話。

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2069話 第一ブロック決定!ざわめく学生の噂話。

戦闘課3年生、第一ブロック決定――〈第一アリーナ〉〈2時間制〉〈ヘカトン山〉フィールド。

出場――〈1組〉〈31組〉〈55組〉〈90組〉〈111組〉〈167組〉〈219組〉〈280組〉。

この情報はすぐに拡散され学園中を大きく沸かせた。

「〈1組〉、また第一 試合 ( ブロック ) かよ!!」

「勇者、第一試合をツモる確率、異様に高し……」

「誰かが裏で試合の構成を操ってんじゃねぇの!?」

「いや、試合はクジで決めてるから。大量のクジを大衆監視の中で引くからそんなことはできない、はず」

「ということは、勇者さんは素で毎度のように第一試合を引き当てていることになるんだが??」

「実際そうなんじゃん?」

「どんな確率だし! もう第一試合とか出場クラスにとって不運の代名詞みたいな位置づけになっちゃってんだぞ!」

「さすがにもう無いだろうと思ったが、あったな。うむ。第一試合になっちゃったクラスはドンマイ」

「〈31組〉のクラスリーダーとか、あんなにお祈りしてたのに届かなかったからな。第一試合のクジを引き当てちまった時のあの嘆きの声が、俺は忘れられねぇのよ。ごちそうさまでした!」

「超美味しかった」

「栄養豊富だったよね」

「混沌!」

「鬼かこいつら?」

「だが今回は新ルール適用だからな、分かんないぞ? もしかしたら第一試合でまさかの〈1組〉敗退になる……かもしれないし!」

「想像つかねぇ~」

「まあ、可能性は去年や一昨年よりも高いわね。なにせ今回は、学園が〈召喚盤〉を1つ貸し出してくれるのだから」

「それな! 一番テンションが上がる部分だよそこ! 最上級ダンジョンボスの〈召喚盤〉すら貸し出しリストに載ってたからな! もうお祭り騒ぎだぞ!」

「さらにすごいのは、レイドボスの召喚盤も貸し出せるという噂があることだな。――正式発表早ぅ!」

「レイドボスの召喚盤!? 〈ヘカトンケイル〉や〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉の召喚盤が貸し出される!?」

「俺も度肝を抜かれた! 〈ヘカトンケイル〉や〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉の召喚盤が5枚ずつくらいあるらしいぞ!」

「5枚!? ずつ!?」

「その召喚盤、どこから集めたの!」

「そんなの〈エデン〉が採ってきたに決まってんだろ!」

「採ってきすぎじゃね!?」

「あの、それってそれだけ〈ヘカトンケイル〉と〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉が狩られたってことじゃないの? 〈エデン〉確実に狩り慣れてるじゃん! 出しても負けちゃうよ!」

「レイドボスを、狩り慣れてる!?」

「新しすぎるパワーワードに、震える」

「混沌!」

「大丈夫だ。なにせレイドボスの召喚コストは、1500から2500らしい。ということは、クラスによっては複数召喚できるってことだ。全クラスでレイドボスを召喚すれば7体から10体は余裕で揃えられるだろ。その全ての戦力を〈1組〉に差し向ければ……!」

「!! あの1体で5000人を蹴散らす〈ヘカトンケイル〉たちを計10体!?」

「す、すげぇ! そいつは確かに〈1組〉でも持たねぇぞ!」

「まあ、あの〈迷宮防衛大戦〉の〈ヘカトンケイル〉と比べればボス補正が無い分弱体化はしているらしいが、それでもレイドボスだ。レイドの名は伊達じゃないだろう」

「ついでに言うと〈1組〉はハンディ無しのコスト300らしいから、レイドボスは召喚できない」

「「「「おお!」」」」

「ハンディっていうのは〈1組〉との戦力差を少なくするためのものだから、戦力的には〈1組〉が8クラス戦う、みたいな感じになるんだ。そりゃ〈1組〉だって危ういぜ」

「!! おい、今気が付いたんだが、第一試合に〈280組〉が出場するみたいだぞ!」

「今気が付いたのか!? もう他のところ超盛り上がってるのに!」

「〈最強クラス〉と〈最弱にしてコスト最高クラス〉の戦いだぞ……! 最弱クラスのコストはなんと、驚異の8900点!」

「どんだけ〈1組〉との差があるんだよ!?」

「レイドボス、一番強いのですら3体召喚可能って。戦術やべぇことになるぞ」

「まさかの〈280組〉が無双する!?」

「あの、一番不幸なのはレイドボスすら召喚できないクラスだと思うの」

「お前〈3組〉か!? コスト1450の〈3組〉じゃないか!」

「ぎりぎりレイドボス召喚できない……!」

「マージ大ピンチ……!」

「レイドボス召喚できないクラスは六段階目ツリー持ちが居るって聞いたぞ?」

「レイドボス召喚できるクラスにも六段階目ツリーが使える人が何人かいるんですがそれは?」

「おっふ」

「〈1組〉にはクイナダさん、〈2組〉には戦慄さん、〈3組〉にはマージが転入してクラス人数が31人だからな。その分コストが低いって話だ」

「俺、クラスメイトからレイドボス級の働きを期待されているように感じるんだぜマージで!」

「頑張れとしか言えねぇ!」

「ふう、とりあえず4組以降のクラスはレイドボスをどう運用するかにクラス対抗戦の命運がかかっていると言っていいな」

ざわざわざわざわ。

至る所でそんな噂話がざわめき、今まであった〈1組〉必勝という考えが一瞬で濁流の中に飲み込まれていったのだ。

本当にどこが勝つか予想できない。

また、人気沸騰中のレイドボスの召喚盤もさすがに数に限りがあり、貸し出しルールも特殊なものが採用されることになる。

それも発表されると、さらに盛り上がりを見せることになった。

「な! 人気のレイドボスの召喚盤は、フィールドにランダムドロップだと!?」

「素直に申請すれば貸し出してくれるのは普通のボスまで、レイドボスの召喚盤は数に限りがあるから、フィールドドロップを採用!?」

「レイドボスの召喚盤の数は――全部で64個しかないらしい。アリーナは7か所だ」

「確かに、7か所が同時に試合すると、1つのアリーナにつきレイドボスの召喚盤は約9つまでしか貸し出すことができない。〈280組〉とか最高で5体まで召喚できるんだから足りないのは分かる」

「だからフィールド各地にランダムに散りばめてあるレイドボス召喚盤を 回収 ( ゲット ) し、アシストモンスターを召喚しよう、だって!?」

「いや待て、組数が大きいクラスは点数の低いレイドボスを最初からレンタルできると書いてあるぞ。〈200組台〉が対象らしい」

「〈200組台〉はレイドボスを最初から持っていないとすぐやられちゃうから、という判断か!」

「フィールドにばらまかれているレイドボスの召喚盤はそのレンタルを抜いた5枚~9枚を想定しているらしいぞ!」

「ちなみに、拠点を落とすと、その拠点が持っていたレイドボスの召喚盤を奪えるらしいぜ」

「レイドボスの召喚盤の価値が跳ね上がるぞ!」

「交渉にも使えそうだな」

「やっべぇじゃん! 戦術大変なことになるじゃん!?」

ざわめきはさらに加速する。

いったいどんな戦術を使うのが有効なのか。レイドボスを召喚できない〈1組〉はいったいどういう行動をしてくるのか。

全くもって考える時間が足りない。

しかし、試合の時間は刻一刻と近づくもの。

試合は9時から開始される。

時間が近づくと、続々と選手が第一アリーナに集まってきたのだ。

「ああ!? もう〈1組〉が来てるじゃん!」

「先頭は勇者ゼフィルス氏! 威風堂々の風貌で肩で風を切って歩んできてます!」

「おいあそこ! あれは〈280組〉リーダー! ハザンだ!」

「名前負けしてる!?」

「でも今日は妙に自信ありげだぞ! まさか、有効な戦術を考えて来たのか!?」

「心なしか、〈280組〉のクラスメイトたちも自信ありげに見えるぞ……!」

「最強の〈1組〉を下す最大のチャンス! 最下位〈280組〉、下剋上なるのか!?」

「おい向こうを見ろ! 〈31組〉が来てるぞ!」

「ああ!? 〈嘆きのケーイ〉だ!」

「〈嘆き〉さんだ!」

「〈嘆き〉さん頑張ってください!」

「ついさっきの出来事で付いた〈二つ名〉がもうここまで浸透してる。すごい」

「本人乾いた笑いしてるけどな」

次々と会場入りしていくクラス。

その中でもやはり注目は、学園最強の〈1組〉、そして学園最下位の〈280組〉の対決。

あとクラス対抗戦という二つ名が生まれやすい週で最初に二つ名が付いた彼、〈嘆きのケーイ〉が居る〈31組〉もちょっと注目されている。

果たしてどこが勝つのか?

クラス対抗戦は8クラス中、2クラスが勝ち上がれるトーナメント形式。

かつてない新ルールの試合が今始まる。