第2077話 クラス対抗戦、第一試合終了!〈1組〉1位通過
第2077話 クラス対抗戦、第一試合終了!〈1組〉1位通過
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試合終了――〈残り時間:1時間41分44秒〉
〈1組〉『残り人数:31人』『ポイント:13533点』『召喚盤:6』1位
〈31組〉『残り人数:―人』『ポイント:2396点』『召喚盤:―』4位
〈55組〉『残り人数:―人』『ポイント:0点』『召喚盤:―』7位
〈90組〉『残り人数:―人』『ポイント:3500点』『召喚盤:―』3位
〈111組〉『残り人数:―人』『ポイント:0点』『召喚盤:1』6位
〈167組〉『残り人数:―人』『ポイント:1590点』『召喚盤:1』5位
〈219組〉『残り人数:29人』『ポイント:8点』『召喚盤:1』2位
〈280組〉『残り人数:―人』『ポイント:0点』『召喚盤:―』最下位
フィールド――『召喚盤:0』
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『だ、第一試合終了だーーーーーー!!』
ブザーが鳴り、第一試合が終了すると、会場に実況の方の声が届いた。
マジで試合が終わってしまったらしい。
〈111組〉と〈167組〉は!?
と思ったら俺たちの足元に転移陣。
そのまま〈1組〉は自分たちの拠点にみんなで一斉に転移していた。
「ゼフィルスさん、お疲れ様ですわ!」
「リーナお疲れ! 早速だが状況を教えてもらっていいか? いつの間に〈111組〉と〈167組〉を落としたんだ?」
「それは――」
「〈167組〉は私たちがやったわ!」
「ラナ!」
リーナの言葉を途中で遮り、超が付くほどのドヤポーズで出てきたのは、ラナ!
ラナはヘカトン山から〈90組〉への攻撃後、確かに〈167組〉を落としに行くと言っていたが、まさか。
「私が全力で攻撃したらね、なんか半分くらいまで拠点のHPが減っちゃったのよ! これはチャンスだと思ってね、そのままみんなで乗り込んで落としたのよ!」
超簡潔にしてとんでもないことを言いきるラナが素敵。
遠距離攻撃、ここに極まってんじゃん!
やっべ、ラナを強くしすぎたかもしれない!
「具体的にはセレスタンが『突貫』したわ」
「お、おう。シエラもお疲れ様。しかしなるほどな。それで納得したぜ――ラナもお疲れさまだ! 大活躍だったんだな!」
「ふふん! もっと褒めて良いわよ!」
拠点のHPが残り半分のところにみんなで乗り込んでさらに『突貫』されたら、そりゃ落ちるわ。
どうやら〈167組〉はヘカトン山からの超長距離攻撃にさらされ、混乱していたところを不可能の無い執事を含む少数精鋭部隊の強襲を受けて、陥落してしまったらしい。レイドボスも、なんか〈31組〉にやられたとか言ってたしな。
そこで今度はリーナがズイっと前に出てきた。
「こほん。〈111組〉はゼフィルスさんの指示通り、ロゼッタさんたちに行ってもらいましたわ」
「あ、よほどの隙をさらしちまったのか」
切り札のレイドボスが俺たちとやり合っていたのだから拠点は手薄。
リーナはどうやら遊撃の周囲班を出撃させ、電撃戦にて〈111組〉に乗り込んだらしい。
「やはりロゼッタさんの〈スプールルート〉は素晴らしいですわね。シズさんに持ってきてもらっていて良かったですわ!」
あの50メートル級の蒸気機関車で拠点に突っ込んだのか。
強力な防御スキルや、対乗り物特効スキルでもないと止めるの難しいだろうなぁ。
あとは城特効スキルを持つドリルで穿って〈111組〉も陥落してしまったらしい。
〈1組〉の拠点も、残り6人しか防衛担当が残ってないという超攻撃に全振りした三面同時攻撃だったが、〈1組〉は見事にやり切ったようだ。
「思うに、レイドボスを運用してみたいという欲求が、各クラスの判断を狂わせたのだと思われますわ」
「なるほど、その可能性はあるな。この第一試合を見て、他のクラスがどういう対策をしてくるのか……。俄然楽しみになってきたぜ」
そう言って俺は観客席を見る。
今回の試合時間は、18分ちょいだった。早っ!
もう途中経過を見てから行動を決めたのだと遅いということが分かるだろう。
途中経過の時点で2クラス退場してるしな!
さらに聞けば、レイドボスを手に入れた〈90組〉と〈167組〉はジャイアントキリングに成功、なんと〈31組〉を撃破したという。
これだけの質の差があって〈31組〉を倒せたのもまたレイドボスがあったからこそだ。
だが、〈31組〉も負けてはいない。なんと〈167組〉のレイドボスの術者を討ち取り、撃破に成功したらしい。レイドボスを持っていないのにも関わらずだ。すげぇ!
1対1なら返り討ちにしていただろうなこれは。
レイドボスは強いが、それでうぬぼれていると痛い目に合う。
それを、観客席の学生たちは身に染みて感じたことだろう。第一試合を見た学生たちは必死に対策を練るはずだ。
ふふふ、この後の試合はどんどんレイドボスを含めた運用法が開発されていくだろう。
もうね、超楽しみなんだけど!
◇
「だ、第一試合終了だーーーーーー!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」」
キャスが叫ぶと、観客席から熱い大歓声が上がる。
ここは実況席。各地で巻き起こっていたすさまじい戦況、息もつかせぬやり取りを見事に実況しきって、キャスが最後の盛り上げに叫んだところだ。
「素晴らしい! ブラボー! まさかの展開の連続でしたが、レイドボスが投入されたことで、ここまで熱い展開になるとは! 僕は手に汗握った拳が戻りません!」
「結果を見ればいつも通り〈1組〉が圧倒的点差を付けての1位通過、そして〈1組〉から最も離れていた〈219組〉が生き残って通過だったけれど、レイドボスのおかげでさらに試合に深みが増したわね」
「おおっとユミキさんも熱中するこの大迫力! やはり今年のクラス対抗戦はどこか違うぞーー! ではここで結果発表行ってみよーーー!!」
「1位は〈1組〉よ」
「最初から一番盛り上がるところ言っちゃダメーーーーー!?!?」
「こほん。どこのクラスもよく戦いました。学年で最も強い〈1組〉と、コストを最も所有している〈280組〉が一緒の試合会場という、非常に注目度の高い試合でしたが」
「〈280組〉は最下位だったわね。何度も召喚盤の前を通り過ぎてたのに気が付かないなんて、正直とても面白かったわ。なんども笑いそうになっちゃったわよ」
「ああっとユミキさんそれ以上はダメーー! 〈280組〉が立ち直れなくなっちゃうよー!?」
「こほん。僕は〈31組〉VS〈90組〉&〈167組〉戦が非常に熱かったですね。2面対決ではありますが、本来ならば〈31組〉の方が戦力が高く、良い勝負をしたはずです。それを〈90組〉のレイドボスが一転させました」
「〈167組〉は、レイドボス持ってたのに負けてたけれどね」
「ああっとユミキさんそれ以上はダメーー! 〈167組〉が立ち直れなくなっちゃうよー!?」
「こほんこほん! レイドボスも運用法次第ということでしょう。術者がやられればレイドボスは消えてしまうのです。どう術者がやられないようにするのか、それが今回非常に重要だと感じましたね」
「今回は見事に召喚盤持ちのクラスが分かれて、各自1体ずつしか召喚できなかったけれど、これが2体召喚できていたら、もっと分からなかったわね。正直、私もとても興味が湧いたわ。このクラス対抗戦に」
「ええー! なんか途中話が大変脱線してしまいましたが、ここで順位発表ーー! スティーブン君スティーブン君! 今回のクラス対抗戦は順位の付け方も変わるんでしょ?」
「ええ。その通りですキャスさん。今までは拠点が陥落した場合、今まで獲得した点数を全て相手に取られてしまうため、陥落してしまった順番に順位が付けられていました」
「ずっと点数的に1位を独走していたけれど、手を組んだ複数のクラスにやられて順位は最下位になっちゃった。なんてことも多かったわね」
「ええ。ユミキさんの言う通りです。ですが今回のクラス対抗戦は点数は奪われない。そのため点数での順位になるのです」
「ということは、もし拠点が陥落していたとしても、点数が1位ならば1位通過は可能ってこと!?」
「いえ、そこまでではありません。陥落した場合は負け判定なので、次の試合に出場することはできません。あくまで陥落したクラスの中での順位となります」
「今回の試合で言えば圧倒的点数に加え、生き残りでもある〈1組〉が1位確定ね。そして、もう1クラスの生き残りである〈219組〉が2位通過よ。そして陥落してしまった6クラスの中で点の判定となるわけね」
「ということは、最後に陥落してしまったけど持ち点が0点だった〈111組〉は3位じゃない!?」
「はい。普段のクラス対抗戦ならば、最後まで生き残ったということで3位でしたが、持ち点がゼロということは試合で全くと言っていいほど活躍しなかったないし、動かなかったとみなされ、順位が低くなってしまうのです」
「具体的には、0点は他に〈280組〉と〈55組〉がいるから、〈111組〉は6位ね。ちなみに最初に陥落した〈280組〉が最下位で、次に陥落した〈55組〉が7位になるわ」
「残りの3クラスは点を持っているので、その中で順位をつけるということだー! 順位は学園からのプレゼントに直結する大事なキーファクター! もちろん点数を上げておいた方が良いものを貰えるということだーーー!」
「今回は〈90組〉が3位ですね。点数は3500点。これは〈90組〉が拠点を1つ落としたために得た点数です。〈31組〉の拠点を撃破したため、〈90組〉は自分の持ちコストである3500点を得ました。これで暫定3位ですね」
「4位は〈31組〉2396点。ここはレイドボスを撃破したからこの点数ね。最後は〈167組〉。〈31組〉との対戦で〈カマクラ〉を10体撃破したことで1590点まで上がってきたけれど、結果は5位ね」
「いやぁ、すごい点数だーー! 点数のインフレがすごすぎる! 拠点を落としても貰える点数は多く、レイドボスを撃破しても多い! みんな、しっかり点を稼いで学園から良いものを貰おう! 噂では、上級装備などもプレゼントの中に入っているらしいよー!」
「「「「「おおおおおおおおおおお!!」」」」」
まだまだクラス対抗戦は始まったばかり。
しかし、第一試合で、すでにその熱は最高潮に高まっていた。
こうして1日目と2日目に行なわれた第一回戦は、非常に盛り上がりを見せることになる。