第2097話 〈1年1組〉と〈1年3組〉が〈3年1組〉に挑む!?
第2097話 〈1年1組〉と〈1年3組〉が〈3年1組〉に挑む!?
「フラーミナさんのユニークスキルです! みんな構えて!」
「出てきたのは、〈バトルウルフ〉のウーちゃん、ルーちゃん、フーちゃん! 〈アルティメット 心折 ( しんせつ ) モチッコ〉のチーちゃん! 〈最高位天精霊・フェアリエル〉のリーちゃん、最後に〈ヤマタノオロチ〉のヒーちゃんです!」
フェンラが警戒を促し、クラが叫ぶ。
出てきたのは6体のモンスターたち。
フラーミナの下級ユニークスキルは 弱体化 ( ペナルティ ) 無しで所持モンスターを全て召喚する。
持ち運べるモンスターは最大6体なので、6体召喚が可能だ。
そしてそのモンスターたちはフラーミナが育てに育てた相棒たち。
職業 ( ジョブ ) LV換算すれば、1体1体が大体〈上級姫職〉のLV70以上の力を持っている。
全モンスターが最終進化系にまで至っていた。
そのモンスターたちを見てざわめく他のクラスメイトたちをよそに、〈エースシャングリラ〉は冷静に分析する。
「ヴァイアとぺーちゃんがいないのはラッキーなんね?」
「いや、どう考えても違うと思うが。罠じゃないか? どうか?」
「罠だろうが俺はやるぜ! まずはバフだ! 『スポットライト・フィン』! 『スピーカー・フィン』! 『アルティメットステージ・フィン』! 奏でろ俺の歌ーー! 『ダンス・アイドル・ミュージック』!」
「最初から本気で行きます! 『火の大精霊・業火矢』セット! 一矢――『ハイエレメント・ストリーム』!」
まずバフを掛け捲るのはロイ。
浮遊するスポットライトとスピーカーが現れ、さらに現れるのは〈六ツリ〉の特別ステージ。そこでダンスをしながら華麗にロイは舞い踊る。
その脇からは膝を突いた状態で矢を構えたメーレイが、手加減一切なし。
〈六ツリ〉の大精霊の力を矢に込め、力強い火属性の攻撃を放っていた。
「アイドル対決とか負けられないね! 『プリンセスアイドルライブ』!」
歌対決? なぜか後輩VS先輩が勃発。
「あ、それは『忘却の彼方』で!」
「あれ? ――な!」
歌対決という平和なバトルとは裏腹に、メーレイは自分の中で最大級の攻撃が消されたことに驚愕に目を見開く。それをしたのはルキア。
ルキアの〈六ツリ〉『忘却の彼方』は相手に今使ったスキルを一瞬だけ忘れさせるスキル。つまりは直前に使ったスキル・魔法を 失敗 ( ファンブル ) させてしまうのだ。なお、ユニークスキル発動中の相手には効かないのがちょっとネックである。
メーレイは一瞬だけド忘れしてしまい。思い出した時にはスキルを失敗させてしまっていた。十分恐ろしいスキルである。これが時使いルキアだ。
「ウーちゃん、ルーちゃん、フーちゃん、練習した通りにお願い! チーちゃんはからめとって! リーちゃんは援護よろしくー! 『リンクオールスターズ』!」
フラーミナからの指示とバフの『リンクオールスターズ』によりモンスターたち全員にバフが与えられ一気に食らいつかんとする。
「どうか止めるのだ〈ヘカトンケイル〉よ! どうか?」
「ヴオオオオオオオオオオオ!」
だが、1年生たちのところにも切り札はある。連れて来たレイドボスはコスト2350――〈ヘカトンケイル〉だった。強烈なパンチが〈バトルウルフ〉たちを襲おうとする。だが、
「モチモチー!」
そこに割り込んだのは7メートル級〈モチッコ〉のチーちゃん。
打撃には弱い〈モチッコ〉だが、最終形態になってついにその弱点も克服。
大量のパンチを山ほど喰らってもHPの減りはさほど早くはない。
「「「「「ウォーン!!」」」」」
ここで反撃に出るのはウールーフートリオの〈バトルウルフ〉たち。
一気に〈ヘカトンケイル〉に躍りかかったのだ。
「怪獣大決戦なんね!?」
「言ってる場合かミト! 思ったより持たんが、どうか!?」
ちなみに〈ヘカトンケイル〉の術者はサンダダだ。
硬いタンクであり、ミトが常に回復できるためにやられにくいのが決め手だった。
「マルティ! ヒーラーは〈ヘカトンケイル〉の後ろに隠れるです!」
「通路が狭いよ~!」
「これは思ったよりもまずいです」
だが、ここで〈ヘカトンケイル〉が押され始めたのだからびっくり仰天。
問題は通路だ。
1年生の切り札はレイドボス8体による圧倒的戦力。
にもかかわらず、通路が狭い関係で十全に力を発揮できるのは1体のみ。無理に2体横並びにしてもぎゅうぎゅうでむしろ邪魔になってしまうからだ。
加えてフラーミナのモンスも6体召喚されているので狭い狭い。
「サンダダ!」
「〈ヘカトンケイル〉よ、薙ぎ払うのじゃ! どうか?」
「ヴオオオオオオオオオオオ!?」
フェンラがサンダダに振り、サンダダが指示を送るが、〈ヘカトンケイル〉の攻撃はチーちゃんが防ぎきり、薙ぎ払うに至らない。
「『モンスターハイヒール』!」
しかもフラーミナの回復魔法でチーちゃんのHPが回復してしまう始末だ。
思った以上に突破できない。
2年生以上の上級生がこれを聞いたら「なにを当たり前な」と言うだろう。
なぜかって? 相手が〈エデン〉メンバーだからだ。
そもそもの話、あの拠点の周りの防壁すら破られたことがほとんどないのである。
でもね、残念ながら今の1年生は、そんな光景を見たことがないんだ。
そう、〈エデン〉は今年度になってギルドバトルを全くできなかったのがここで響いていた。今の1年生、〈エデン〉のギルドバトルを知らない世代なのだ!
1年生たちからすれば、レイドボス8体という戦力が居れば、防壁の破壊くらいは可能だと思っていた。しかし、実際には3人という〈3年1組〉メンバーに阻まれ、防壁への攻撃を敢行しようとする学生たちも通路が狭くてなかなか近づけていない。
しかもそこへ。
「よっし、機は熟したかな? ヒーちゃん! あそこの集団だよ!」
「「「「ゴオオオオオオオオオオ!」」」」
「ひっ!?」
「〈ヤマタノオロチ〉が動いたぞ!」
今まで防壁の前で待機していたヒーちゃんが動き出し、脇から防壁まで進もうとしていた1年集団にけしかけられたのだ。
「させません! 『ヘヴン・フルホワイト・ブリザード』!」
「ニャンパラに沈むのだー! 『ネコ・パラダイスニャン・マキシマム』
「猫まみれになるとか、憧れるよね~『 幻化 ( げんか ) ・ 身転魔境夢 ( しんてんまきょうゆめ ) 』!
チナノ、マユ、メナが迎撃する。
全員〈六ツリ〉魔法だ。だが、ヒーちゃんは多少のダメージをものともせずに竜のヘッドをパンチに見立てて何度も突っ込んできた。
「「「「「きゃああああああ!?」」」」」
「チナノ、マユ、メナ! ――クラ援護いくよ! 『雷速・ 空踏閃刃 ( くうとうせんば ) 』!」
「がってんです――スライムにはスライムを! 『ヘルズ・スラ・アバドン』!」
「――――」
「「「「ゴオオオオオオオオオオ!」」」」
なんとか〈ヘカトンケイル〉を活かそうとしていたが、ヒーちゃんの動きを見てフェンラとクラがそっちへフォローに動く。
空中を蹴って雷の速度で一瞬で移動したフェンラが、その大剣でヒーちゃんの首の1つを斬って怯ませる。だが、足りない。ヘッドは8つあるのだ。残り7つが依然としてチナノ、マユ、メナたちの部隊を攻撃している。
そこへ現れたのはクラの暴食スライム。全身真っ黒のスライムは防御力はそこまででもないが、絡みついて状態異常を連発するのが厄介な【暴食】の悪魔だ。
ヒーちゃんに絡みついたかと思うと、一瞬で〈毒〉〈麻痺〉〈混乱〉〈恐怖〉を叩き込んだ。
「リーちゃん、ヒーちゃんを回復!」
「リリリ!」
だが、フラーミナの精霊天使のリーちゃんが状態異常を回復し、暴食のスライムへ8の顔から火炎放射を浴びせて葬りさる。
「ダメージ全然稼げないのですが!?」
「私のヘルスライムが負けたのです!?」
相手は【傲慢】LV100。
いくら【暴食】でもLV65とかではそりゃ勝つのは難しい。
レイドボスが無ければ、1年生ではやはり厳しいのだ。
故に、1体しか十全に力が振るえないこの通路で、唯一のレイドボスを抑えた時点で、勝敗は割と決まっていた。
「『すべてを喰らう顎の拳』! りゃりゃりゃりゃりゃーーーー!」
「もしかして、誘い込まれましたか!」
クラが両の拳に2メートル級のドラゴンの口を顕現させてヒーちゃんと殴り合いしているのを見ながらフェンラはようやく思い至った。
遅いと思うかもしれないがしょうがない。だって1年生もクラス対抗戦は初めてだったんだから。
だが、3年生は待ってはくれない。
「そろそろ本気いくよ! 『我が軍勢よ。蹂躙せよ』!」
「「「「「ウオオオオオオオオオオオン!」」」」」
『我が軍勢よ。蹂躙せよ』は軍団怒りモードの〈六ツリ〉スキル。〈五ツリ〉の『最後の力を振り絞れ』の上位ツリーだ。『リンクオールスターズ』発動中に限り、召喚中の全てのモンスターが怒りモードになるとんでもないスキルである。
フラーミナのモンスター6体は全て怒りモードになって一気になだれ込んだ。
ここだ、ここが一気に戦力を投入する場面。
フラーミナの手に光るのは――アクセ装備〈クーラーユニークアームレット〉だ。
ユニークスキルのクールタイムを半分にしてしまう装備である。
そうして、フラーミナの奥の手が投入されてしまうのだ。
「『召喚盤よ。我が軍勢に入れ』!」
「あれは、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉! フラーミナ先輩の召喚盤召喚ですか!」
そう、〈3年1組〉はコストの関係でレイドボスのアシストモンスターを召喚できない。
だが、普通に召喚盤から一時的に召喚することは可能なのだ。
さらに〈3年1組〉もまた、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の召喚盤を手に入れていた。〈3年50組〉からな。
サターンたちを打ち上げた実績を持つ素晴らしい〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉が再度降臨してしまう。
〈ヘカトンケイル〉よりも強いボスが登場して、さらに圧力も増した。
1年生たちもさすがにさきほどの勢いを失いつつある。
「3マス後退です!」
フェンラがしたのは距離を取ること。
召喚モンスターは召喚者から2マスまでしか移動できないのがルール。
さらにアシストモンスターではない召喚盤の召喚では使用時間に限りがあるため、下がって時間稼ぎをすれば勝手に消える。フラーミナが前へ出てくればそれはそれでいい。倒すチャンスだ。3マス後退して狭い通路から出ればレイドボス8体を十全に使って戦える。
この3マス後退は、普通ならば最善の指示だった。普通なら。
「『我に勝利を取ってこい』!」
「これは!?」
続いてフラーミナが使ったのは――モンスターたちが術者から3マス以上離れることができる〈六ツリ〉スキルだった。なんて罪深いスキル。さすがは【傲慢】!
これによって、みんな2マスに囚われずに前へ出ていくことが可能になってしまう。
「わ、私が止めてみますー!」
「エミメナ!?」
通路から押し寄せるレイドボスの前に飛び出したのは、〈1年3組〉リーダー、【メドゥーサ】のエミメナだった。
「『私の目を見なさい』! 一目で石へ――ユニークスキル『メドゥーサの魔眼』!」
「「「「「ウオオオオオオオオン!?」」」」」
『私の目を見なさい』は一瞬のタゲ固定。ほんの1~2秒ほどであるが強制的に自分にタゲを向けさせる〈六ツリ〉スキル。
そして、ここでユニークスキルを発動。それは目が合ったものを〈石化〉させてしまう強烈なユニークスキルだ。
目が合った者しか効果が無いが、目が合ってしまった者はたとえ『大耐性』を持っていても100%貫通し。『無効』を持つ者には〈封印〉を施した上で〈石化〉状態にするという狂ったスキルだ。(なお、ボス補正は『封印無効』持ちのため〈石化〉はできない)
つまり、目が合ってしまった時点でジ・エンド。
タゲ固定スキルがモンスターにしか決まらないのが幸い。
だが、ここでは完璧なシチュエーションだった。
エミメナの目が真っ赤に光り、それを見た先頭を走る3体のウーちゃん、ルーちゃん、フーちゃんが〈石化〉状態になりカチンコチンに固まってしまったからだ。
エミメナの狙いは狭い通路での足止め。
先頭を横に広がりながら走っていたために、固まったウーちゃんたちは他のモンスターたちを足止めする簡易バリケードのようになってしまったのだった。
さらにエミメナの活躍は続く。
「『状態維持の蛇睨み』!」
エミメナの背後に大蛇が出現。その目は相手の状態異常解除を妨げる。エミメナが目をそらさない限り、たとえ回復魔法やアイテムを使われてもこの〈石化〉は解除できなくなった。
エリサの『睡魔の砂時計』のパワーアップ版だ。
状態異常使いのエミメナにとって、このスキルは非常に高いキーファクターである。
「エミメナすごいです!?」
「あのモンスター大侵攻を止めちゃいました!」
「ヒーちゃんとチーちゃんが引っかかってこっちに来られません!」
これにより簡易バリケードとなったウーちゃんたちのおかげでフラーミナのモンスターたちは1年生を追いかけてこられない――はずだった。
しかし、1年生たちはまだ〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉という存在を知らなかったのだ。
「悪いけど、ここで1年生には退場してもらうからね! 『真の力を取り戻せ』!」
【傲慢】の罪深すぎるユニークスキル、『真の力を取り戻せ』は――元ボスに、ボス補正を取り戻させるユニークスキルだ。
対象はもちろん、――〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉。
そう、今この時、〈万界ダン〉の最奥を守る最強のレイドボス。
〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉が完全体で復活したのだ。
「グマアアアアアアアアアアア!!」
「へ!?」
「と、跳んだーーーーーー!?!?!?」
そう、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉は、跳ぶのだ。
なんと〈石化〉状態のウーちゃんたちを足場にした〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉は、アイ・キャン・フライを敢行!
そのまま正面で大蛇を召喚中で無防備のエミメナに躍りかかったのだ。
「防御ーーー!」
「グマアアアアアアアアアアア!」
「『ダイヤモンドキングシールド』! ぐおおおおおお!?」
「きゃああああああ!?」
「エ、エミメナーー!?」
「サンダダーー!?」
ズドーーーーーンとすさまじい衝撃。
近くに居た優秀なタンクであるサンダダが〈六ツリ〉スキルで割り込んだが、〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉はそんなものお構いなしにぶっ壊してしまったのだ。
だって〈エデン〉でもボス補正の〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の一撃なんて4、5人で受ける攻撃だもん。1人じゃ無理だった!
だが、成果はあり!
防御スキルのおかげでぎりぎりエミメナもサンダダも直撃を避けて生き残ることに成功したのだ。
とはいえ視線は逸れてしまったためにウーちゃんたちの状態維持は解け、リーちゃんが〈石化〉を回復してしまい、レイドボスたちの侵攻が再開する。
大ピンチ。サンダダは慌てて〈ヘカトンケイル〉を呼び寄せる。
「〈ヘカトンケイル〉よ!」
「ヴオオオオオオオオオオオ!?」
「クマアアアッパーーー!!」
最初の犠牲は多くの者を後退させるために立ち向かった〈ヘカトンケイル〉。
2秒も持たずに光になった。
これがボス補正無しとボス補正有りとの差……!
その戦力差は5倍とも言われ、30.5層を守る〈ヘカトンケイル〉と最奥を守る〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉ではさらに格が違う。
伊達に最凶無敵と学園祭で呼ばれてはいないのだ。
だが、〈ヘカトンケイル〉の犠牲のおかげでなんとかサンダダやエミメナを含む1年生は通路から脱出に成功。レイドボスを並べて取り囲んだ。
いくら強くても、7体のレイドボスが相手ならば〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉が召喚盤に戻るまでに時間は稼げるだろう。
そう思っていたのだが、それをノエルとルキアのコンボが封じてしまう。
「はい! 『リ・エール』いっくよー♪」
「悪いけど止めちゃうよ! 『タイムストップ』!」
「な!?」
「それじゃあもう一度♪ ――『アンコール』♪ 『リ・エール』♪」
「『タイムストップ』!」
「うそ!?」
「もういっちょー『タイムストップ』!」
『タイムストップ』はモンスターやスキル魔法などをほんの1秒か2秒程度止めてしまうだけのスキル。なお、ボス補正持ちには通じない。
故にボスは止められないはずだった。
だが、このアシストモンスターのレイドボスたちは今――ボス補正を持っていない。
故に、止めることが可能だった。するとどうなるか。
「グマアアアアアアアアアアア!!」
「うっそ! 〈ソロネ〉が!?」
「〈ベヒモス〉が!」
「〈バトルウルフ〉がやられたーーーー!?」
〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の大暴走。
襲い掛かった瞬間を『タイムストップ』された3体は、もれなく隙だらけのところをボコボコにされてしまい、光にされてしまう。
――それだけじゃない。
「ヘ〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉!」
「ユニークいくよ! 『クロノス』!」
「オオ!?」
「グマアアアアアアアアアアア!!」
かなりの強敵〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉だったが、ここでルキアが使ったのは本物のボス補正持ちのボスでも止めてしまうユニークスキル。
これにより止められてしまった〈ヘルズノート・バベルガリッチ〉はもろに〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉の猛攻を浴び、立て直す暇もなく光になってしまった。
他のレイドボスも怒りモードになったフラーミナのモンスターが抑え、あるいは相打ちになり、数を減らす。
「あ、それもダメ! 『ノットフリーズタイムオーバー』!」
「ス、スターーー!?」
中にはブレーキが効かずにそのまま壁へ激突。スリップダウンしてしまったところを討ちとられたレイドボスも居た。
これにより、1年生のレイドボスはあっという間に残り1体、〈フェアリークイーン〉を残すだけになってしまう。
「て、撤退! てったーーいっ!! みんな、全力で生き延びるのよ!」
「グマアアアアアアアアアアア!」
「「「「きゃあああああああああ!?」」」」
最終的に〈フェアリークイーン〉がなんとかかばいきり、多くの1年生は生き延びることに成功したが、唯一生き残ったレイドボスの〈フェアリークイーン〉は、残り20体しかいなかったのだった。
これが、〈エデン〉である。
20分後、レイドボスが復活したら再戦するか、非常に悩む戦力だった。