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第2117話 ラストダンジョンの宝箱からは何が落ちるの!?

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2117話 ラストダンジョンの宝箱からは何が落ちるの!?

〈神界ダン〉のバトルタワー1層のレイドボス撃破!

すると〈ビリビルクマサブロー〉が消えた跡地には、しっかり〈金箱〉が残されていた。4箱も!

そう、1層とはいえレイドボス。

初級のボスがレイド化していただけでもあれはレイドボスだ!

そりゃそのドロップも、もちろん4箱だ!

「やった〈金箱〉よ!」

「〈パーフェクトビューティフォー現象〉ばんざーーい!」

「ん! 〈金箱〉ばんざい!」

「ばんざーいなのです!」

〈金箱〉が4箱もドロップしたのだから万歳は確定だ!

一気にみんなで走り寄って〈金箱〉の周りに集まる。

「ねぇねぇゼフィルス! この〈金箱〉、中身は何かしら!? 〈クマアリクイ〉の防具? 〈ビビルクマジロー〉の防具? それとも〈ビリビルクマサブロー〉の防具が入っているの!?」

「大変気になる議題だな!!」

ラナが良いところに気が付く。

第一形態が〈クマアリクイ〉、第二形態が〈ビビルクマジロー〉、第三形態が〈ビリビルクマサブロー〉だったもんな!

マジでこのドロップ、どういう分類になるのか気になるよね。俺も当初超気になったもん。これ、なんのドロップになるのって。

「ほほう! 素材を見てみると、〈ゴッド・ファーストの大毛皮〉など〈ゴッド・ファースト〉という名前ばかりのようだね!」

「〈クマアリクイ〉などの名前は無いようですわ」

「なるほど。そうなるのね」

おう。俺が言う前にネタバラシ!

ニーコが研究者魂を発揮して〈幼若竜〉で素材から読み取っちゃったよ。

うむ。ここに出るのは〈クマアリクイの~〉ではなく〈ゴッド・ファーストの~〉何々なのだ。〈クマアリクイ〉の何かが欲しければ〈万界ダン〉で手に入るもんね。

「なんだかちょっと肩透かしを受けた気分だわ!」

「俺もだ! そこは究極のクマアリクイ素材とかにしておいてほしかったぜ」

「でもなんかこう、楽しいわね!」

「俺もだ! なんかこう楽しい!」

「…………」

シエラが付いていけないとでも言うようなジト目で俺を見つめてくる。

俺のテンションはますます上がるというものだぜ!

「それじゃあ早速〈金箱〉を開けるぞ!」

「さっさと開けたまえ勇者君! この〈金箱〉の中身には、果たしてレジェンド級が入っているのか!? もし入っているのならここから先のボス、全てにレジェンド級が手に入る可能性があるということなのだよ!? ぼくの知的探求心が早く回答を求めているのだ!」

あ! 俺よりテンション高めな人が1人!

もちろんニーコのことである。そこ気になるよね。

そう、そうなのだ! ここのボスは1層だったのにレイドボスだったのだ!

ならば、ならばならばだ。当然あれが手に入るのかとても気になるだろう。

そう、レジェンド級の装備、アイテム、レシピだよ!

1層という浅い層でレジェンド級は果たして手に入るのか!?

もちろん今回は敢えてノーアの『ドロップ革命』は使っていないのだ! 非常に気になるところ!

「ゼフィルス、1箱開けちゃって」

「いいのかシエラ!」

「最後のダンジョンだもの。その最初の宝箱は、ギルドマスターであるゼフィルスが開けるべきよ」

なんて嬉しいことを言ってくれるんだシエラは!

それでこそサブマスターの鑑! 俺は感動した!

「私もいいわ! 最初の宝箱はゼフィルスに譲ってあげるわよ! 1箱と言わず、4箱全て開けて良いわ!」

「いいのかラナ!?」

いつもは俺と同じくらい〈金箱〉欲求の強いラナが、俺に4箱全てを譲ってくれると言う! おお! 俺は超感動した!

「新しい等級のダンジョンに入ったら、まずはギルドマスターから開けるのが〈エデン〉流ですものね。わたくしももちろん賛成いたしますわ」

「そういうことならルルも許しちゃうのです!」

「さんせーなの?」

「それでいいと思いますよアリス。聞けば次もレイドボスみたいですから」

「また4箱手に入るのです!」

みんなが俺に4箱開ける権利を譲ってくれる。

これほど嬉しいことは、そうそう無い!

なにやらキキョウがアリスにこっそり囁いていた気がしたが、俺には聞こえなかったんだぜ。

「よっしゃ俺に任せておけ! とんでも素晴らしいものを当ててやる! それこそ、いつまでも語り継がれるような伝説の装備を当ててやるぞ!」

「「「おお~!」」」

俺がグッと握り拳を作って掲げると、歓声が上がったんだ。

掴みはOK。

〈金箱〉の前に座ってお祈り開始!

「ああ〈幸猫様〉〈仔猫様〉〈愛猫様〉〈神猫様〉! いつもいつも素敵な〈金箱〉をありがとうございます! どうか中身もとっても素敵なものをよろしくお願いします!」

届けこのお祈り!

お願いを聞けば、きっと〈幸猫様〉たちは答えてくれる!

真剣にお祈りを捧げて、いざ1つ目の〈金箱〉の蓋をガッと掴む。

みんなからの注目がグッと増したのを感じたな。

これは記念すべき 最後 ( ラスト ) ダンジョンの最初の〈金箱〉。

さっき俺が言ったように、もしかしたら永遠に伝説として語り継がれたり、歴史に残ったりするかもしれない。

そんな歴史的瞬間、歴史的価値の詰まった中身。どうか良いもの来てください!

パカっと開けたところで俺たちは目を見開いた。

「「「「おお!」」」」

「剣?」

「剣だ」

「剣だよ! きれ~」

ざわめくみんなの声の通り。中に入っていたのは一振りの剣。抜き身の鞘無し。

俺がそれを取って掲げると、なんとも神々しい光のようなものが輝いているように見えたんだ。

「ニーコ」

「もちろん準備は万端さ! 行くよ勇者君――『解析』! これは――レ、レジェンド級キターーー!! 名前は――〈神剣・エターナル〉だよ!」

「「「「おお!!」」」」

レジェンド級! 1層からレジェンド級がドロップしましたーー!

しかも〈神剣〉!!

しかも〈神剣〉である!!

永遠 ( エターナル ) とか、できすぎなくらい最初のドロップにピッタリの武器だった!

「〈神剣〉!?」

「〈神剣〉って、神の剣ってことだよね!?」

「エターナル。かっこいい~」

普段冷静系であるユウカが驚き、エミがサチに振るが、当のサチは剣に目を奪われてメロメロだ。

〈神剣〉という名前の剣は今までもちょくちょく出てきたが、レジェンド級は初めて。

これが本物と言われれば、納得してしまいそうな、神々しい剣だった。

「『解析』の結果、これは汎用武器のようだね。〈神〉カテゴリーを持っているから【神装剣士】などが装備すれば『女神化』なんかが使えるみたいだけど。〈 永遠 ( エターナル ) 〉の名の通り、自己バフの効果時間を大幅に延長したりできる武器スキルを持っているようだよ」

「解析ありがとなニーコ」

こんな時でもニーコは変わらず研究肌。

当たったのは悪くない武器だった。汎用武器なので、ぶっちゃけ誰が使ってもいい。

とはいえ、これはあくまで現物ドロップ。能力値はそこまで高くは無い。

俺が求める数値には届いていないので、売ったりするには抵抗ないな。

これは是非学園に渡して飾ってもらおう。見た目はとてもいいからな。きっと映えるぞ~。

「リーナ、これ預かってもらえるか?」

「了解ですわ。責任をもって預からせていただきますわ」

俺が剣を横向きにしてリーナに渡すと。

リーナはなぜか剣を下賜されるがごとく恭しく受け取っていた。

そこまで気を張り詰めなくていいよ?

「よし。それじゃあ残りの3つも開けるぞ! まずはこれだ!」

2つ目の〈金箱〉からは、またもレジェンド級の現物ドロップ。

〈 王槍 ( おうそう ) ・ラン〉がドロップ。

ニーコの『解析』にさらにざわめく。

「〈王槍〉!?」

「〈王〉の名が付いた武器は初めてのドロップなのだよ!」

「はいはい落ち着いてねニーコ君~」

あ、ニーコが「うひょー」と飛びついてきた。

即でカイリが捕獲して連れて行ったな。ナイス判断だ。

しかしついに出て来たか〈王剣〉〈王槍〉〈神剣〉〈神槍〉と呼ばれる武器の類が。

この〈神界ダン〉はまさにそういう武器の宝庫。

いわゆる〈 宝具 ( ほうぐ ) 〉みたいな位置づけの装備の類がザックザック手に入る。それがここ、〈神界ダン〉なのだ。

「3つ目行くぞ!」

「カイリ君、この腕を離したまえ!」

「ニーコ君がおとなしくするって約束するならいいよ?」

「それはできない約束なのだよ!」

「それじゃあ諦めてね?」

「ノーーー!」

よし、そのまま抑えているんだカイリ。

その間に俺は宝箱を全て開けきる。

3つ目の〈金箱〉からは〈 宝鎧 ( ほうがい ) ・ブライト〉、4つ目の〈金箱〉からは〈 宝拳 ( ほうけん ) ・ベアーズ〉が出た。

「ん?」

あれ? おかしいな。

3つ目までは良い感じにかっこいい装備だったのに、4つ目がベアーなんだけど?

「「「おおー」」」

「クマなのです!」

「クマの拳なの~!」

「なんだか強そうです」

しかし幼女組には好評の様子。

全部現物なのだが、4つ目は両手に装備するクマの腕っぽい拳武器だった。

強そうだけど、力も抜けそう。

まあ、今回のドロップは学園が欲したら渡してもいいだろうな!

〈神剣〉〈王槍〉〈宝鎧〉が飾られているところに混ざるクマの拳グローブ。いや、考えないようにしておこうっと!

「この調子で2層にも行ってみようか!」

「賛成なのです!」

「いいわ。次の階層の様子も調べないといけないものね」

いいもの当たった! という雰囲気を全面に出しながら続いて俺たちは、ボス部屋から転移陣――ではなく、向かいの階層門を潜り、次の2層へと入った。

この辺はバトルタワー型ダンジョン特有の特徴だな。

ボス部屋なのに転移陣ではなく階層門で移動するのはちょっと変な気分になるんだぜ。

そうして俺たちが入った2層では、1層とほぼ同じ空島の庭園が広がっていた。

そう、ここは普通のバトルタワーのように階層を上がったら即モンスターラッシュの来るダンジョンではない。

1層1層で神域の 救済場所 ( セーフティエリア ) が設置されており、そこで休憩しながら1歩1歩挑戦し進んで行く、エンドコンテンツなのだ。

おお! そこら中に採集ポイントが見える! まずはモナたち呼んでこないと!