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第2118話 2層は〈ゴーレム〉〈ローボー〉〈ササザン〉!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2118話 2層は〈ゴーレム〉〈ローボー〉〈ササザン〉!

安全が確認できたところでモナたちを呼び寄せると、その光景にやや圧倒された感。

「2層も1層の庭とほぼ同じですね」

「オリハルコーーーーーン!」

「あ、ソドガガ待ちなって!」

「おっしゃ! ここの池の鯉も全部釣ってやるぜー!」

「私もお供しますね」

〈採集無双〉のメンバーが護衛を引き連れて採集に向かう。

結果が判明したのは、それから20分後だった。

「ゼフィルスさん!」

「モナ、どうだった?」

「1層より微妙に出現数が上がっている感じです。種類はまだ増えてませんが、タイチさんの方は1層より2匹多く釣れたって言ってました」

「1層では全部の鯉を釣ったことにちょっと動揺してたっぽいのに変わり身早いなタイチは」

どうやらタイチが1層の時に考えていたっぽい罪悪感は吹き飛んでしまった模様だ。

話を聞けば、俺たちがボス戦中の間にサティナさんがアイテムの価値が分かるアイテムで鑑定したっぽい。

あの鯉が換金アイテムだと気づいてしまったようだ。そりゃ1匹でも多く釣ろうと思うよな。

「ゼフィルスさん、わたくしからも報告ですわ。やはりフィールド全域にモンスターの反応は無し、1層とほぼ全く同じ作り性質を持っていると見て良いようですわ。池の位置や木の生え方などに若干の違いがある程度でしょうか」

「サンキューリーナ、そういうのすごく助かる情報だ」

僅か20分で丸裸にされる2層フィールド。

そう、ここはバトルタワー型ダンジョン。そして空島の奥に建つ建物以外は、全て 救済場所 ( セーフティエリア ) だ。

まあ調べる場所も少ないよね。つまり、いつもよりも早いペースで階層を進めるということで。

「それじゃあ、2層のバトルタワーに挑みますか!」

「はい! これでこのダンジョンの特性がよりはっきりしますわ!」

「みんな、ここもレイドボスが居る可能性が高いわ。くれぐれも気を引き締めてね」

調べるところが無くなったので、またも建物へ移動し、ボスに挑む。

リーナもわくわくしているようだ。1層と2層の仕組みさえ解き明かせれば、大体のダンジョンのテーマが分かるからな。

シエラもこれまでの経験から1層と同じ仕組みの可能性が高いことを鑑みて、サブマスターらしく指示を飛ばしている。頼もしい。

「さあ、入るぞ!」

1層では慌てふためいたボス部屋の扉を潜り、俺たちが中に入ると、そこもやはり1層と同じ作りのボス部屋だった。

みんな続々と入ってきて、50人が入ったところで出入り口が消え、レイドボスが動き出す。

「ヴォォォォオオオオオオ!!」

「『看破』です! あれは――〈ゴッド・セカンド・アーマーゴーレム〉です!」

「 初級下位 ( ショッカー ) に居た〈アーマーゴーレム〉のレイドバージョンね!」

そう俺たちを待ち受けていた2層のボスは 初級下位 ( ショッカー ) の1つ、〈石橋の廃鉱ダンジョン〉の最奥ボスをしていた〈アーマーゴーレム〉のレイドボスだった。

二足歩行で上半身だけやけに発達した見た目が懐かしい。

「みんなも知ってるだろうが、こいつはタックル、突撃してくるから足を狙え! すっころぶぞ!」

「ならタンクは素早い私にお任せデース! 『目立ちNINJA見参』デース!」

「ヴォォォォオオオオオ!!」

「あ、意外にも軽快!? 結構動きが速いデース!」

「そりゃタックルしてくるんだからある程度は速いだろうさ」

〈アーマーゴーレム〉の動きは2層とまんま同じ。でもとっても速かった。

あの巨体とバランスの悪い上半身でどうやってあんなに俊敏に動けるのか謎だ。

なお、例のタックル突撃に合わせてみんなで足を狙ってみたところ、ものの見事にすっころんだよ。

「やっぱり〈アーマーゴーレム〉と同じね! 『大聖光の無限宝剣』!」

「大きいから転ぶ位置の調整がむしろ大変だけどな――『インフィニティ・バニッシュセイバー』!」

すっころんだということはもちろんダウン判定だ。

当然総攻撃。

パメラが引き寄せてくれたために誰もいない方向に倒れさせることができて良かったぜ。

なお、ただ1人巻き込まれそうになったパメラは『大忍法・影渡り』で瞬間移動して避けていたのでセーフだ。

「30メートル超の巨人が自分目掛けてすっ転んできたのは初めての経験だったデース! 割と怖かったデース!」

「パメラ、いい仕事だったわ!」

「お褒めいただけて光栄デース!」

「ヴォォォォオオオオオ!」

あ、膝に宝剣を受けた〈アーマーゴーレム〉がまた倒れた。

膝に宝剣受けたら、そりゃ倒れるしかないな。

第一形態が何度か総攻撃をすると沈んだので、もう第二形態である。

「『看破』! 第二形態は〈ゴッド・セカンド・メタルボディローボー〉です!」

「ゴーレムがロボになっちゃったわ!?」

「 中級下位 ( チュカ ) の〈 鉄姿 ( てつすがた ) の 鉱山 ( こうざん ) ダンジョン〉の徘徊型ボスですね」

第二形態は、俺たちが〈万界ダン〉15層で初めて経験した〈 鉄姿 ( てつすがた ) の 鉱山 ( こうざん ) ダンジョン〉で登場する徘徊型ボス〈メタルボディローボー〉のレイドボスだった。

あの上半身だけ大きかったバランスの悪い姿から大きく変わって、ブリキに近い形の二足歩行ロボットに進化。

四角い個性ある顔、その目と口がギラギラ光ってる。

「ビームが来るぞ!」

「! 遠距離攻撃なら任せるでやがります! 『 大強欲吸覇城占盾 ( だいごうよくきゅうはじょうせんたて ) 』!」

「ヴォォォォオオオオオ!」

それまで盾役として活躍できてなかったモニカが真っ先に防御しにいったな。

直後に目と口と、頭の冠っぽいところから4つのビームを放って攻撃してくる〈ローボー〉。

だが遠距離攻撃ならモニカだけで防ぎきる!

「軽い軽いでやがります!」

「反撃開始だ! ゼルレカは防御力デバフを厚めに頼む!」

「了解だ! 『エンド・オブ・バイタリティ』! 『怠慢と堕落の剣』! 『堕落の 剣 ( つるぎ ) 』!

「『必殺・絶刀』!」

「ヴォォォォオオオオオ!」

「ロケットパンチ来るぞ!」

「ゼフィルス、〈ローボー〉の攻撃パターンも全部知ってるの?」

「勇者だからな!」

「…………」

中級ボスなので戦ったことがないボスでも指示出しセーフ!

きっと大図書館に資料とかあるからね!

シエラがなんとなくジト目の気配を俺に送っている気がしたが、指示出しが忙しくて確認ができない! 俺、今何か大切なことを逃した気がしたんだ!

「ヴォォォォオオオオオ……」

「第二形態沈黙! 2本目のHPバーゼロです!」

「補給が必要な人は回復しておけ! 1層と同じなら、次は上級のボスのレイド版が来るぞ!」

エステルが素早く槍から〈幼若竜〉に換装しているところがエクセレント。

でも、それは今度からカイリかニーコ辺りに任せよう。

今までとは違い、今後はずっとレイドボスが登場するだろうからな。エステルが『看破』するのは勿体ない。

お、形態変化が終わるな。

「あれは――『看破』です! 第三形態は――〈ゴッド・セカンド・ササザン〉です!」

「やっぱり第三形態は――〈岩ダン〉のゴーレム系ボスだよな!」

「 上級下位 ( ジョーカー ) のランク6、35層守護型ボスの〈 浮遊型 ( ふゆうがた ) 警備用ゴーレム機・ササザン〉かしら?」

「シエラよく覚えてるな! 当たりだ!」

二足歩行のローボーはさらに進化して――浮遊型になって飛んだ。

俺たちの前には、30メートルを超す大型のロボが銃器を向けている。あかんなぁ。

「ビビビ、ビビビ! ウイーン! ウイーン!」

「今度の鳴き声は唸り声じゃないんだな! 『グラビティ・メテオ・エクスボール』!」

〈ササザン〉は警備ゴーレムの親玉なのでサイレンを鳴らす。

まるで「敵発見! みんな集まれ! 迎撃迎撃!」とでも言っているような個性あるアラームを放ちまくる。

もちろん俺たちはその間に攻撃を叩き込んだよ。

「ビビビ!」

「あたしに任せやがれです! 『強欲ドロードレインシールド』!」

「援護するわ! 『 守陣形 ( しゅじんけい ) 四聖盾 ( しせいたて ) 』! 『エンプレス・オブ・カバー』!」

反撃の各種大砲が俺たちに飛んでくる。腕から胸から様々な銃撃や大砲が放たれた。

元々〈ササザン〉は2メートル級の小さな警備リーダーだったのでそこまで迫力は無かったが、30メートル級ともなると全ての玉が大砲や巨大砲。主砲クラスだ。

それをモニカとシエラががっつりと迎撃し、防いでくれる。

「浮遊しているがボスの下には入るな! 一見安全圏に見えるが、あいつは常時浮いているわけじゃない。たまに落ちてくるから押しつぶされるぞ!」

「え? そうなの!?」

銃や大砲で撃つロボが浮遊していたら、そりゃ足元が安全圏だと思うだろうが、〈ササザン〉は結構な頻度で地面に落ちるのでそこは安全圏じゃない。

元の守護型〈ササザン〉は下に潜り込もうにもそんな隙間は無かったが、レイドボスになると地面と足の間にかなりの隙間ができて、フラフラ足元に向かいたくなってしまうのだ。だが、それは罠だ。たまに落っこちる〈ササザン〉によって潰され、〈敗者のお部屋〉に逝った仲間を俺は知っている。ゲームでな!

早速下へ潜り込もうとしたルキアが慌てて飛びのいた。

その瞬間、メルトの攻撃が命中して落下する〈ササザン〉。あぶねぇ、あと数秒言うのが遅ければルキアが戦闘不能になってたぞ?

「なんだか思い出してきたわ! 上からの攻撃は防げないでしょ! ――『神の天誅』!」

「ビビビ!?」

ドーンと強力な攻撃を真上から喰らった〈ササザン〉がまたも地面に落下。

これ、ダウン判定じゃないので要注意。

ただのノックバックだからな。

浮遊している相手に攻撃手段がないキャラでも攻撃できるアタックチャンスだ!

「今だ! 『聖剣』! 『スターオブソード』!」

「『 彗星槍 ( すいせいそう ) 』!」

「『急所はそこです』! 『 闘神拳 ( とうしんけん ) 』!」

「アリスもいくよー! 『雷神竜・インフィニティ』!」

「ダウンを期待ですの! 『氷龍』!」

「ビビビ!?」

もしかしてサーシャの言葉でフラグが立ったのか、なんと〈ササザン〉は浮くことに失敗して転けてしまい、ダウン。このパターン、〈アーマーゴーレム〉とそっくりだ。さすがは進化系。

「総攻撃だ!」

こうして〈ゴッド・セカンド・ササザン〉を撃破し、俺たちは2層も突破したのだった。

これで、〈神界ダン〉のテーマがわかってきたな。