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第2129話 10層まで攻略!各生産職専用装備をゲットだぜ

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2129話 10層まで攻略!各生産職専用装備をゲットだぜ

楽しい楽しいバルフ周回をしていたら、あっという間に〈転職制度〉の日がやってきて、学園は落ち着きを完全になくしていた。

「さぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 次の転職者は誰かーーーーーーーーー!!」

体育館で狂ったような叫び声が反響する。

俺の知る体育館では防音措置で反響とかしなかった気がするんだが、めちゃくちゃ響いてるな。

そんな狂った声を張り上げる人物は、学園に1人しかいない。

この〈転職制度〉の名物、ミストン所長の狂い声だ。

「次! な、これは――高位職、【本気の無職】です! 発現条件未解明 職業 ( ジョブ ) 有り!」

「確保ーーーー!!」

「ま、待ってーーーー!?」

ああ、また1人学生が白衣の研究員に確保されて連れていかれてしまった。

しかし【本気の無職】とは珍しい。

「【本気の無職】って何かしら?」

「気にしてはいけませんよラナ様。名前からしても良い印象は皆無です」

うむ。今のままだと能力もパッとしないしな。

あ、エステルに諭されたラナが俺にアイコンタクトを向けている!

何々? ――「教えて?」

良かろう! ならば俺が解説しようではないか!

「【本気の無職】っていうのは 職業 ( ジョブ ) の反対側に位置する無職の極致だ。なんと低位職の【ビギナー】から〈 転職 ( ジョブチェンジ ) 〉しないと就くことができない、非常に稀有にして発見されやすい 職業 ( ジョブ ) だな」

「 職業 ( ジョブ ) の反対側なのに無職の 職業 ( ジョブ ) って、つまりどっちよそれ!」

知らねぇよ……! でも攻略本にはそう書いてあったんだよ。

「この世界では、16歳になると5月1日までに 職業 ( ジョブ ) を選択しなければならない、それを過ぎたら強制的に【ビギナー】になってしまうだろ?」

「常識ね!」

「だからこそ【ビギナー】になってしまった者はなんとか〈転職〉しようと足掻くわけだ。故に【本気の無職】は発見されやすい。なにしろ【ビギナー】に就いて2年すると勝手に発現条件を満たすからな」

「…………なんであなたがそれを知っているのよ?」

「勇者だからな!」

この世界でデッドラインの5月1日を超えてしまった者は強制的に【ビギナー】になる。そこで2年が経過するとな~んにもしないでも【本気の無職】が発現するわけだ。やばいよね。

ちなみに能力もすっごく弱いぞ。

しかし、ここからが大逆転の始まり。

【本気の無職】に就いた状態である条件を満たすと、上級職、高の下、【無職伝説】に〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉することができる。

【無職伝説】はなぜこうなったのかわからないほど強いスキルをいくつも持っているのだ。おかげで【無職伝説】に就いたキャラ30人オンリーでレイドボスを倒そうなんて狂った企画も出てきて本気の伝説を打ち立てた動画も出たりした。あれは面白かったなぁ。

【本気の無職】が発現した3年生の彼は果たして【無職伝説】まで行けるのだろうか? ちょっと情報をリークしておくのも良いかもしれないぜ。

「さあああああ次行ってみようーーーーーーーー!?!?!?」

「高位職が発現していなかった者はこっちに来てくれ!」

「俺たちが発見した発現条件の実験台になってくれるというのなら、高位職の発現条件を教えようじゃないか」

「現在判明しているだけで32職もあるぞ? さあ、選ぶといい」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

研究員たちの誘い方が大変マッド!

別に変な意味でも何でもないのに、なんかすんごい実験動物みたいなことをさせられそうな雰囲気してるんだよ。ほら、誘われた学生、ビビってるビビってる。

結局3年生はこの日、多くの人物が高位職になったらしい。

特に低位職の学生はゼロになったそうだ。〈276組〉のリーダータミアも含めて。やっぱ低位職じゃこの先厳しい、ということだろう。

研究所の職員たちも自分たちの成果が示せてむせび泣く人も居たな。

またこの日、新たに12の高位職の発現条件が発見・解明され、これでノーカテゴリーのうち、44の高位職が選べるようになった。素晴らしいことだ!

残りのノーカテゴリー高位職は約半分、今後もこの調子で全ての高位職が選べるように、頑張っていってほしい……!

◇

〈転職制度〉が終わると次はお祭りの準備。

なんのお祭りかって? もちろん学園祭だ!

11月中旬は学園祭が行なわれる。

残り1ヶ月と半月後だ。

非常に楽しみ。

今年のクラス対抗戦では、ボス補正無しとはいえレイドボスと戦うことができた。

そして、今後も希望があればアリーナでボス補正無しのレイドボスとトレーニング対戦が組めるとのこと。それが学園祭期間中は一般開放されて来園者にも体験が許されるそうなのだ。これでレイドボスという認識が世界中に伝わっていくことだろう。

学園の方針は本当に感服するぜ!

そして、学園祭では本物に近い、ボス補正有りのレイドボスと戦うことができる。

そう、みんなも知っている〈迷宮防衛大戦〉だ!

みんなワクワクしていることだろう。

なにせ、未だかつて倒した実績のない〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉を倒すことができるかもしれないのだから!

上位のギルドでは 来 ( きた ) る〈迷宮防衛大戦〉に向け、レイドボスと戦いながらその戦法を磨いているとのこと。

〈ギルバドヨッシャー〉も今の段階で情報が大量に手にできたことに大はしゃぎしてたからな。〈 悪魔王 ( ア・クマオウ ) 〉を倒せるかもしれないのだ。そりゃはしゃぐだろう。

なお、〈エデン〉のメンバーは参加をちょっと待ってほしいと言われて待機中。

なんでだろうね?

え? 〈エデン〉が相手をしたら〈エデン〉だけで倒せてしまうから?

それは否定できませんね~。

まあ、確実に50人で倒せるだろう。むしろ50人で倒せるところを見せる方がいいのでは? という意見もあって先生方が〈迷宮防衛大戦〉の扱い方を苦慮しているらしい。

うむ。早く決まってほしいものだ。

そんな感じで学園が学園祭の雰囲気に徐々に染まっていく中、俺たちは順調に〈神界ダン〉で攻略&素材集めをしていた。

「ついに10層も攻略よ!」

「ええ。ここからが中級の領域だから警戒していたけれど、割とあっけなかったわね」

そう、俺たちは〈神界ダン〉の10層に突入していた。

6層のバルフ、7層の〈サボッテンダー〉、8層の〈竹割太郎〉、9層の〈マザーマッシュ〉、そして10層の〈パンパカーン〉を順調に倒し、10層のショートカット転移陣を起動したところだ。

各周回もしていて、7層から9層では各10回周回をして素材とレシピを吐き出してもらいながら、レシピにどういう傾向があるのかを調べた。

なにせ、ボスごとにドロップするレシピが毎回ガラッと変わるからな。

階層を更新するごとに、そのボスが何をドロップするのか探らなければならないのだ。うむ。

おかげで7層からはソフィ先輩の専用装備、〈 道具の名匠王 ( マスター・アイテム ) シリーズ〉レシピもドロップしたし、8層からはタネテちゃんの専用装備〈 工芸の匠王 ( プロフェッショナルクラフター ) シリーズ〉レシピがドロップした。9層からはミリアス先輩とアルルの専用装備、〈 料理王 ( マスター・シェフ ) シリーズ〉と〈 神炎 ( しんえん ) の 鍛冶王 ( かじおう ) シリーズ〉レシピも手に入れた。

特にタネテちゃんとアルルの専用装備がドロップした時はもうひゃっほーだったぜ。

口からシャウトという名の魂が飛び出かけてしまったほどだよ!

これでみんなの装備が、素晴らしい最高の最終装備が作れるんだ!

ここ10層ではレンカ先輩の専用装備がドロップする予定。

しっかり周回しないとな!

ちなみに10層は〈 楠玉 ( くすだま ) の 遺跡 ( いせき ) ダンジョン〉の最奥ボス、くす玉から大量の爆弾をばらまく〈パンパカーン〉から始まり、レアボスの〈クスクスジバックン〉を経由して、最終形態は 上級中位 ( ジョーチュー ) の〈謎室の 古跡 ( こせき ) ダンジョン〉、通称〈謎ダン〉で登場する守護型ボス、〈爆弾王・ハッピー〉だった。

どいつもこいつも爆弾使いで、受け損なうと大変なことになるボスだが、シエラが言うようにあっけなく終わった感が強い。

周回するのも容易だろうから、レンカ先輩の度肝――ではなく喜ぶ顔を見る日も近いだろう。

そんな中学園長から連絡があった。

曰く、ついに〈迷宮防衛大戦〉の行く末が決まったのだという。

そして、学園長室まで来てほしいというのだ。

どういうことだろうと思うじゃん? その後にな、聞いちゃったんだよ。

「また、カイエン君が素晴らしいアイディアを出してくれたのじゃ。そこでゼフィルス君の意見を聞かせてくれんかのう?」

そう、またカイエン先輩が新たな何かを考案しちゃったんだってさ!!(歓喜)

これは急いで向かわねばなるまい!