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第2145話 〈エースシャングリラ〉猫も天使も完走せよ!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2145話 〈エースシャングリラ〉猫も天使も完走せよ!

ダンジョン週間4日目には〈エースシャングリラ〉は〈猫界ダン〉に突入した。

「ここが、最上級のネコダンジョン、ですか!」

「おおー! ネコがいっぱい! しかもネコの住宅っぽいダンジョンです!」

「もふもふ~!」

初めて〈猫界ダン〉を見た元〈エデン店〉従業員メンバーのフェンラ、クラ、マルティが感動したようにコメント。

みんなも同じような感想をこぼしているな。

〈猫界ダン〉はまさに家の中を猫用に改造した世界がモチーフになっているから。

「あ! なんか家の中に自動猫じゃらしがあるよ!」

「ネコが格闘しています」

「なんだか憧れるな~」

チナノ、マユ、メナは例の自動猫じゃらし機が気になる様子だ。

だが、あれは罠も仕掛けられている。

「ああ!? 猫パンチで自動猫じゃらしが折れた!?」

「ネコがすっごく絶望的な顔しています!」

「憧れの自動猫じゃらし機が~!?」

あれ、簡単に折れるからな~。

格闘していたはずのネコも「うにゃ~!?」と言わんばかりの驚愕顔で固まってるし。メナもガビーンってなってる。どうやら欲しかったらしい。持ってけないよ?

「あんな高いところを歩いて、ネコは怖くないのかな!? なんか、ゴロゴロ寝転がってるんだけど!?」

「でも、あそこで食べるお菓子は最高そうです」

「エミメナちゃんはぶれませんね~」

「ははは! 豪胆でありますな! 我もあのような胆力を身につけたいですぞ!」

テルニアが見上げるのは天井付近にある平均台のような細い板。その上でネコが寝ころんでヘソ天していたんだ。完全にリラックスしておる。

あんな細くて高い場所でどうしてリラックスできるのかと驚愕していれば、エミメナはネコに近い感性をこぼし、キャロルはあらあらと自分の頬に手をやり、グラジオラは猫の豪胆さに笑っていた。

いや、本当に猫はなんであんな不安定な場所でリラックスできるのかね。

あと、是非あのヘソ天は撫でさせていただかなくては。

「ヘソ天を発見したですって!」

「とう! ルルが一番乗りなのです!」

「あ、ルルおねえちゃん待ってー」

「おおい!? 勝手に走っていくなー!?」

ちなみに件のヘソ天は幼女ズが真っ先に走って登っていってたよ。

頑張れゼルレカ! 万が一があったらちゃんと3人を回収してくるんだぞ!

「ここはパラダイスです。間違いありません」

「ユナ、ユナ、しっかり! なんかいつもとキャラが違いますから! ネコ好きだったんです?」

「マシロ見て、あそこ、ごめん寝してるネコがいる。もうちょっと近づいてみよう?」

「あ、あれは近づいちゃだめなんですよ! 警戒中に寝落ちしちゃったネコですから、起きると警戒継続してて――」

「ニャーーーーーーーー!!!!」

「ぴ、ぴえん!?」

あ、シオンがぴえんしてる。

アクティブ系のネコに近づいてしまったようだ。めちゃくちゃ威嚇されて襲い掛かられてる。

基本ノンアクティブなネコが多いが、中にはアクティブ系が混じっているからな~。あ、エフィによって速攻で光にされた。

そんな感じでみんな初めてのダンジョンだというのに観賞して楽しみ、たっぷり4時間遊んだところで先へ進むことになった。

「ず、ずいぶん時間掛かってしまいましたけど、大丈夫でしょうかゼフィルス先輩?」

「今回は大丈夫だぞミツル。30層のボスはかなり厄介だから周回しない予定だし」

「周回しないの? 珍しいね?」

「それだけ厄介な相手ってことだな。ぶっちゃけ誰一人戦闘不能にならずに突破するのが難しいボスなんだよ」

「そ、そんな厄介なボスなんですか?」

「おう。その名も、〈猫津波〉だ」

「〈猫津波〉!? あのクラス対抗戦で〈3年1組〉の拠点を削りまくったという!?」

ミツルとソアと話しながら〈猫界ダン〉を移動中。

そういえばクラス対抗戦で〈猫津波〉が使われた時、〈2年5組〉ってすでに退場してたんだっけ。

どうやら〈エースシャングリラ〉の面々にとっても〈猫津波〉とは初対面になるらしい。

今日ばかりはのんびり進んでも大丈夫なので丸1日掛けて30層まで進み、いざボス戦。

「ひゃああああ!? わ、私の城が、私の城が、ネコたちによって破壊されていきますー!?」

「ミ、ミアハさん、しっかりするであります! 破壊されても自分が城が控えております。安心するであります!」

「ヴァン先輩、ヴァン先輩! でも、でも!?」

「し、しっかりするであります!」

「おお~」

あのヴァンが先輩っぽい。

普段はミアハに近づかれただけで固まり、不意を突かれればぶっ倒れていたヴァンだが、さすがに〈猫津波〉戦では気を張っているからか、あの胸部装甲がすさまじいミアハがきゃあきゃあ言いながら近くに居ても固まらずに励ませている。

この調子で大きい女性にも慣れていってほしいものだ。

相変わらず数と肉球の力で防壁をぶっ壊して迫る〈猫津波〉だったが、こっちはシャロン、ヴァン、ミアハ、テルニアの4人が城を作れるので、代わる代わる防いで乗り切ったな。

なるべくヴァンとミアハの2人にやらせてみて、危なそうならシャロンが介入する感じで対応。テルニアは最終手段。

ヴァンとミアハに距離を詰めてもらおうという魂胆だったが、割と成功した? と思いきや。

「ヴァーン!?」

「ヴァンが倒れたぞ!? 限界だったか!?」

「ヴァン先輩、ヴァン先輩!? しっかりー!?」

「いや、ミアハが居るとおそらくヴァン先輩は帰ってこられませんよ」

戦闘終了と同時にヴァンぶっ倒れる。

気が抜けちゃったようだ。ミアハががくがくヴァンを揺さぶるのでユナが制して連れて行ってたよ。ナイス判断。

だが、これを続けていればヴァンもミアハに慣れそうだな。メモメモっと。

そんな感じで〈猫津波〉を突破し、ダンジョン週間5日目。

ここが結構重要な日だな。

「今日は周回しまくるぞ! そして〈猫津波〉で上げられなかったレベルを上げ、80を突破するんだー!」

「「「「「おおー!」」」」」

今日は〈猫界ダン〉60.5層のレイドボス、〈ヨウネル〉を周回しまくりLVを上げる心算。

結果は8周回だった。やはり、あの素早い〈ヨウネル〉を抑え込むのにコツが必要で、みんな中々に難しかったようだな。みんなの平均LVは79といったところ。

「さあ、今日はダンジョン週間6日目だ! 今日はいよいよ〈猫界ダン〉の最奥レイドボス――〈ベヒモス〉と戦うぞ! みんな、気を引き締めろ!」

「「「「おおー!」」」」

「またゼフィルス先輩がとんでもないことを言ってるよ!?」

「今日中に最上級ダンジョンの2つ目も攻略者の証が手に入ってしまいそうなんですが!?」

元気のいい「おおー」の掛け声に加え、ミツルとテルニアのツッコミの声が聞こえてくる。ふふふ、いいじゃないか!

もちろん俺はそのつもりだ。

〈エースシャングリラ〉のみんなが最上級ダンジョンを周回できるようになれば、〈ハンター委員会〉を連れて安全にキャリーができるだろう!

〈竜笛〉を持たせれば周回とパワーレベリングも出来て〈ハンター委員会〉も一気に即戦力だぜ!

加えて、あと半年で俺たちが卒業してしまう。

その時〈エデン〉のメンバーもだいぶ減ってしまうのだ。

レイドボス周回どころか、最上級ダンジョンにも潜れなくなってしまうだろう。

その時は〈エースシャングリラ〉のメンバーが〈エデン〉に合流することになる。

故に、〈エースシャングリラ〉の強化は急務だな。

……急ぎすぎて1年生なんて入学して半年でここまで来てしまったが、まあ良いことだとしておこう!

こうして〈エースシャングリラ〉はダンジョン週間6日目、〈ベヒモス〉を10周した。

これにて〈猫界ダン〉も完走だ!

もちろんこれだけに終わらず、ダンジョン週間7日目からは〈聖界ダン〉に突入!

その日に30.5層レイドボス〈ソロネ〉を、ダンジョン週間8日目には60.5層レイドボスの〈ケルビム〉を、ダンジョン週間9日目には最奥のレイドボス〈セラフィム〉を撃破したことで―――〈エースシャングリラ〉は〈聖界ダン〉まで完走してしまったのだった。

ダンジョン週間を丸々使ったパワーレベリングのおかげで、〈エースシャングリラ〉は最上級ダンジョン3つを攻略!

その平均レベルは、95になった。

よし! 〈ハンター委員会〉をお迎えに行こう!