第2149話 最終装備を着た女子9人のお披露目回だー!
第2149話 最終装備を着た女子9人のお披露目回だー!
「さあ次はいよいよ女性陣の登場やー!」
「よ、待ってましたー!」
今回は同時お披露目なので、1人ずつではなく女性陣9名全員が壇上にやってくる。
「ん!」
一番左に並ぶのはカルア。胸を反らし、カルアにしては非常に嬉しそうに自分の着ている装備をアピールしている。
よほど後回しと言われていた自分の最終装備が完成したことが嬉しかったのだろう。こう、嬉しい気持ちを素直に表現されるとこっちまで嬉しくなるな!
カルアは前の新装備をさらに忍者、もしくは暗殺者のようにした軽装をメインにした動きやすい作りの黒色の装備になっていた。かっこいい。
以前は【スターキャット】専用装備、今回は【スターエージェント】専用装備だ。
下級職と上級職の関係からか、割と共通点の多い作りになっているな。
だが、より豪華に、よりかっこよくなっている。靡くマフラーがすごくいい。
「カルアかっこいいぞ! そして似合ってるぞ!」
「ん!」
俺は拍手で褒めたたえた。ピコピコ揺れる猫耳が、大変グッドです!
「うむ。動きやすく、刀も振りやすい。非常に良い仕事だ」
リカは袴と甲冑鎧が合体しているような雰囲気の装備だな。戦装束装備である。
頭は兜ではなく赤い鉢巻が揺れていてかっこいい。
なんとなく、3年生の時のキリちゃん先輩を思い出す姿だった。
特に抜いた太刀と小太刀がかっこいい。
太刀の方は紅蓮に煌めき、敵を屠ることに全力を注ぐと言わんばかりの波動を発しているかのようだ。
小太刀の方は逆に白銀の煌めき。まるで雪のような静けさ。何人たりとも足を踏み入れてはならないという美しき白雪を思わせる刀だった。
リカは構えたまま刀を見てうっとりしている。
リカにとっては防具は機能美、刀は芸術の様子である。
「リカも戦装束かっこいいな! 最っ高に似合ってるぞ!」
「ありがとうゼフィルス。これでもっと多くのボスを斬ろう」
もちろんリカも拍手で褒めたたえた。
「えと、どうでしょうか??」
「ラクリッテちゃんすごい! 可愛い! かっこいい! 抱きしめたい!」
「ひゃう!? ノエルちゃん、もう抱きしめてます! 壇上に上がってきちゃってます!」
続いてラクリッテ。
その姿は、オリハルコン糸で編まれた鎧装備に守られている。
〈 幻想盾狸 ( ラクシル・ファントム ) シリーズ〉。その名の通り、まるで幻想にでも足を踏み入れたかのような、灰色の輝き。霧や煙を掴むような色合いが各種パーツに使われており、頭にはサークレット状のヘルム、背中にはオリハルコンの糸で編まれたであろう、幻想的な灰色のマントを着ていてかっこいい。
「ラクリッテちゃん、盾出して!」
「う、うん! 行きますよ! ドーン!」
「「「「おお~!」」」」
ラクリッテは右手に巻かれたブレスレットに両手盾を小さくして装着できる。
それを解き、両手盾を元の大きさに戻して出したのだ。
狸王様の腹盾の模様が描かれた、抜群に硬そうな灰色のオリハルコン製の両手盾。
その正面に居れば惑わされそうと思うと同時に突破できなさそうと思わされる、秀逸な逸品だ! もちろん拍手で誉めまくった!
「わ、私はどうかなメルト君?」
「ああ。シャロンもよく似合うと思うぞ」
「ばっちりでありますな! 硬そうであります!」
「うん。ありがと。ヴァン君もね」
続いてはシャロンだ。後ろに下がった男衆に聞き、感想を貰って嬉しそうである。
いや、男にじゃないな。メルトに一直線に聞いてたな。ヴァンも喜びながら誉めていたが、ありがとがついでっぽかったような。いや、きっと気のせいだろう。
シャロンの〈 難攻不落 ( なんこうふらく ) の 姫城主 ( ひめじょうしゅ ) シリーズ〉は、ヴァンの全身鎧とは別方向の城主装備。
自らが城の化身なのではないかという、瓦屋根をイメージして組まれたアーマー、とでも言えばいいか。
城の瓦屋根を思わせる独特な形状のオリハルコンアーマーが肩、胸、腰、腕などを中心にして身に着けられている。スカートもどこか外壁っぽいイメージ。
頭には城を模した髪飾りを身に着けていて、城を擬人化したと言われても納得しそうだ。
大盾も城のシルエットのような、もしくはクリスマスツリーを思わせるギザギザ形をしていてオリジナリティにあふれ、左手の杖はもろに旗だった。かっこいい。
「良いぞシャロン! まさに城主、これを突破できるものはいない!」
「ふふ。ありがとねゼフィルス君!」
シャロンも拍手で褒めたたえた。
「どう? どう? エミちゃん、ユウカちゃん! 似合ってる? 似合ってない!? すっごくないかなこの装備!?」
「すっごく似合ってるよサチっち!」
「うんうん。先にこんな装備を着ちゃうなんて、羨ましいよサチ!」
続いてサチ。
〈 神装剣士 ( しんそうけんし ) 女神シリーズ〉という名前のまんま、【神装剣士】の専用装備だ。
神の衣、オリハルコンの糸で編まれた赤を基調としたオリハル服に、赤いオリハルアーマーが装着された軽装備。
ショルダーアーマーは覆う形ではなく、機械兵を思わせるピンと伸び屋根のように肩を覆うロマン型。
スカートは広く大きく、タセットも三段に組まれ大変かっこいい仕上がりだ。
頭には簪を挿していて大変キレイに仕上がっている。さらに。
「それで、これが〈神装剣士の光の剣〉と〈神装剣士の光の盾〉だよー!」
「「おおー!」」
サチが抜いた剣は神々しい光のオーラが纏った光の剣。
ノーカテゴリー最強職と言われる【神装】系装備にふさわしい、かっちょいい装備だった。光の盾も同じく光のオーラがまぶしいね。
俺も一緒になってサチにいいねを連発したよ。
続いてはロゼッタだ。
「か、かっこいい! 着たら本当に騎士だよ! 姫騎士だよ!」
「これは絵になります! すごくいいですよロゼ!」
「ありがとうございますフラウ、カタリナ。自分でも思いますが、気持ちまでしゃっきりするようです」
ロゼッタの装備は〈 天守護 ( てんしゅご ) の 騎士姫 ( きしひめ ) シリーズ〉。
白と赤をベースにした姫騎士装備だ。
フラーミナが言うように非常に騎士っぽい出で立ち。
オリハルコンで作られた鎧が体のサイズピッタリ、まるで体のラインを沿うかのようにほっそりしており、コルセットを思わせる形。下はスカート。頭にはサークレット状のヘルムを被っている。
左手には白と赤の大盾。大きなヒーターシールド型を装備し、右手にはどこまでも白い長剣を持っている。
その出で立ちは騎士の中の騎士。女騎士、いや姫騎士と言うにふさわしい。
そんな スチル ( 見た目 ) とポーズを取っていたらもうさ、スクショが捗ってしまったよ! パシャパシャ!
あ、ちなみにもちろんこれまでの男子、女子全てのスクショは押さえてあるぞ!
次はミジュとナキキだな。
「ああ、ミジュもナキキも可愛いじゃないですか。それにかっこいい、決まっています。とても似合っていますよ2人とも」
「むぎゅ」
「ちょ、シュミネ、壇上に上がるのはルール違反っすよ!?」
「そう、ちょっと離れて、恥ずかしい」
ここでハプニング?
ミジュとナキキの晴れ姿に感激したお母――じゃなくてシュミネが、思わず壇上に上がって2人を抱きしめてしまったのだ。このシャッターチャンス、しっかり記録に残したぜ。
ミジュは相変わらずシュミネに子ども扱いされるのが恥ずかしそうだ。ナキキは、ちょっと照れてるくらいだな。
ミジュの装備は〈 森界 ( しんかい ) の 熊掌者 ( ゆうしょうしゃ ) シリーズ〉。
鉢巻が揺れ、森で一番という覇者が羽織る一張羅を着込んでいる。
その装備全てに「勝利」「優勝」とでも書かれていそうな雰囲気のオーラを放っていた。
両手に装備するのは〈 森界 ( しんかい ) の 熊掌者 ( ゆうしょうしゃ ) の 全てをぶっ飛ばすクマの拳 ( ゴッドマキシマムベアビクトリー ) 〉。
どこかクマっぽさのある、ミジュの拳の一回りどころか十回りくらいありそうな大きなグローブだ。こんなのにぶん殴られたらそりゃぶっ飛ばされるだろうさ。
ちなみに小さくもできるぞ。普段は殴る時だけビッグにする感じな。
ナキキの装備は〈 破壊王 ( はかいおう ) シリーズ〉。
ハルマゲドン。最終決戦用、とでも言えばいいだろうか。
目立つのはその巨大なハンマーだ。名を〈 破壊王 ( はかいおう ) の 撃滅破壊鎚 ( ビッグバンハルマゲドン ) 〉。それを軽々と片手で持つナキキがマジ破壊王。
防具は金色のアーマーが使われた鎧。オリハルコンとヒヒイロカネが混ざった独特の鎧は、神の鉄槌を思い起こさせる。
体にフィットしているのでそこまで大きくは無いが、非常に力強さが感じられる装備だな。頭には王たらしめる冠型ヘルムを被っている。
左手の両手盾を展開すればナキキの姿自体が半分以上隠れてしまうので展開はちょびっとだけ。ラクリッテのように腕に小型化して装着するタイプだ。
ミジュもナキキも大変良かった。俺は拍手で誉めまくったんだ!
最後のクイナダは〈 大軍一将之真神 ( たいぐんいっしょうのまかみ ) シリーズ〉だ。
「おおう、女大将って感じがするぜ。あたいもこんなの着てみたい」
「分かるでやがります。クイナダ先輩、今一番輝いているでやがりますよ」
「ありがとう2人とも。でも、ちょっと恥ずかしいな。ふふ、えへへ♪」
ゼルレカとモニカに褒められて満更じゃなさそうに照れているのはクイナダ。
その姿はまさに将だな。
リカとも似た感じだが、どこか違う和風の女武将。鎧の類ではなく軽装なのでアーマーの類は無く、豪華な和装を着ている感覚。足だけはライダースーツのようにぴっちりと装備されており、グリーブのような膝近くまであるブーツが足を守っている。
頭の鉢巻は揺れ、手にもつ青龍刀を思わせる大きな薙刀は迫力満点だ。
思わずスクショが光ってしまうぜ!
これにて全員のお披露目が終わった。
「ま、こんなところや! 協力してくれたんはハンナはん、アルル、タネテはん、あとここにはおらへんけどホーゼルっちゅううちの従業員が手掛けた最高傑作や! 今後も作り続けていくかんな、みんな楽しみにしとき!」
「「「「わあああああああ!!」」」」
締めにマリー先輩からの言葉が待望していたメンバー全員に突き刺さる!
瞬間、ギルドハウスは大歓声に包まれたんだ。
よし、このノリで俺も行くぜ!
「みんな! 新しい装備が欲しいか! 最終装備が欲しいか!」
「「「「欲しいー!」」」」
「俺も欲しいぞ! なら手に入れるには〈神界ダン〉しかない! 俺に続け! これから〈エデン〉は、41層より奥を目指す! そして、ギルドメンバー全員分の専用装備レシピを手に入れるぞ!!」
「「「「おおー!!」」」」
士気マックス。
最終装備が全員に行き渡る日もそう遠くはない!
「行くぞ! 〈神界ダン〉へ、出発だ!」
俺たち〈エデン〉はこうしてギルドメンバー全ての専用装備を手に入れるため、〈神界ダン〉の攻略に向かった。
第四十九章 ―完―
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あとがき失礼いたします!
作者の大好きなお ★ ( 星 ) 様、お待ちしております!