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第2151話 さらなる最終装備!リーナ、シズ、パメラ!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2151話 さらなる最終装備!リーナ、シズ、パメラ!

「マリー先輩はいるかー?」

「いるで~」

俺がミリアス先輩の工房の次に来たのはマリー先輩の工房。

もちろんここに来たのは進捗状況と、新たな装備を受け取るためだ。

「装備はどんな感じだ!?」

「今全部完成してるのは3種類やな! 今日中に6種は出来る予定やで!」

「おお!」

装備お披露目会から6日。

新たに完成したのは3種類。

これには頭に全部という枕詞が付く。

つまり、残り3種は全部が揃って無いのだ。

理由は実はタネテちゃんとアルルだ。

彼女たちには授業があるので、卒業したマリー先輩のように毎日フルで時間を装備に当てられるわけではない。

故に、基本土日を使って装備を作っていた。平日は検証と実験と研究に使っているらしい。

というわけで昨日土曜日で3種が完成、今日で3種が完成予定だ。

「今回はなんだ?」

「聞いて驚くんやな! なんと1つは〈 姫総帥 ( ひめそうすい ) シリーズ〉や!」

「リーナの装備か!」

マリー先輩がそう言ってバサッと1つの布を取り去ると、トルソー(マネキン)に揃えられた〈 姫総帥 ( ひめそうすい ) シリーズ〉が日の目を浴びる。

「おおー!!」

「ドヤ」

まさに高官服。

高級将校の中でも飛び切りトップが着るにふさわしい高級高官服がそこにあった。

将校なのに最前線にでもいるような軽鎧装備。白や銀をベースにし、下は紺のスカート姿。足には銀に光る竜の鱗を使ったグリーブブーツが着用されていてかっこいい。

右肩にはエポーレットやエギュレットなどが着き、大変高官服っぽい。

頭の帽子は非常に大きく、革製に見える巨大帽子。

そして白銀の大きなマントが背に流れていた。

さらに際立つのが武器、そう、大砲である。持ち運べないんじゃないの? と思うような大きな砲が脇に鎮座していたのだ。

ラクリッテやミジュのように小型化も搭載したファンタジー砲台である。

「おお~! すげぇ! 素晴らしい!」

「せやろ? 特にこの大砲、アルルが一番時間掛かった言うてたわ」

「だろうな!」

いやぁ、素晴らしい装備だ。是非リーナに装備した姿を見せてほしい。

あまりの感動に俺の語彙が単純になっていくのを感じる、それくらい素晴らしい装備だったんだ。

「まだあるで、あと2種類や! 兄さん、ついてこれるか?」

「ふ、俺を見くびらないでもらおうかマリー先輩! マリー先輩でも、俺の度肝を抜くことはそうそう出来はしないぜ?」

「結構効いているように見えるんやけど気のせいかぁ?」

「さあ、早く次を見せてくれ!」

「まあええわ! 兄さんも度肝を抜かれる覚悟をしときや! 残りの2種はいっぺんにお披露目すんで! 〈 戦場冥王 ( せんじょうめいおう ) シリーズ〉と〈 特世女忍 ( ナンバーワン・くノ一 ) シリーズ〉や!」

「シズとパメラの装備かーーー!!」

バサバサっと2枚の布が天を飛ぶ。

中から出てきたのは2つの装備。そう、メイドと忍者の装備だ!

メイド服は、これ本当にメイド服か? と言わんばかりに大改造されたドレスに見紛う姿。

白と紺の色をベースに高級な、半分高官服ではないかと思うような逸品に仕上げられていた。

かろうじてエプロンドレスっぽい、という感じの高官メイド服だな。まさに戦闘メイドなんかが着そうな感じ。

脇にあるのはライフルのような銃。だがそれもファンタジーっぽい見た目になっており、装飾によって武骨とは縁遠いやや丸いフォルムになっていた。

もう1つはピンク色をベースとした。明らかに 忍 ( しのぶ ) 気の無い忍者装備。

マスクのような口元。あれで顔の下半分を隠すのだ。さらに長いマフラーみたいなものが揺れていて忍者っぽくてかっこいい。身軽な和服をベースとした姿。

下半身は腰掛けエプロンにスパッツのような感じで動きやすそうだ。

側には忍者刀が2本。

反りが無く伸びた刀はまさに忍者が使うよう。とってもかっこいい。

「色合いやちょっと形はいじらせてもろうたで」

「さすがはマリー先輩! マリー先輩さすがだぜ! これほど、これほどのものを作り上げてくれるとは! これ絶対シズとパメラに似合うぞ!」

「せやろ? さ、最後の仕上げや! うちも付いていって最終調整するで」

「助かるぜ! さあ行こう! 〈エデン〉のギルドハウスへ!」

前の時もそうだったが今回もマリー先輩がギルドハウスにやってきた。

もちろんサイズ調整のためだ。

俺たちは成長期。そう、成長期なのだ。サイズが前に計った時よりちょっと変わっているかもしれないしね。

マリー先輩なら、スキルでその場で微調整が可能だ。

そしてギルドハウスに到着して20分後。

目が死んだマリー先輩が更衣室から出て来た。

「人生は残酷なもんで満ちてるんやわ」

「マリー先輩が何かを悟った顔に!? いったい何が!?」

「あははデス。そ、そんな目で見ないでほしいデース」

マリー先輩の目はシズ、リーナと来て、なぜかパメラでストップ。

んん? もしかしてパメラ、成長してる?

ゲフンゲフン! 俺はなにも知らないし見ていない。そう、何も知らないのだ。

俺はそっと背中を見せて知らないふりをした。

どうやらパメラは一部が成長期だったらしい。

「ゼフィルスさん、どうでしょう?」

「リーナ! おお! 良いじゃないか! かっこよくて頼りになりそう! 装備を最初に見た時から思っていたが、やっぱリーナに似合うな!」

「! ありがとうございます。とっても嬉しいですわ」

リーナがわざわざ見せに来てくれた。その姿はとってもかっこいい。

おお! 我らが参謀! 我らが総帥! 姫総帥様ばんざーい! と少しひれ伏したくなってしまう、そんな姿だったのだ。

シズとパメラももちろん誉めまくると、俺はスクショを撮りだした。

「よしスクショだ! みんなスクショを撮るぞ! 並べ並べー!」

もちろん俺はたくさんパシャパシャした。

そんなお披露目と記念撮影をしているとみんなも集まってきてわいわいがやがや。

リーナたちの装備をみんなで誉めまくったんだ。

マリー先輩のドヤ顔が留まりません!

「さあ、これで準備はできた! そろそろ時間だ! 〈神界ダン〉に行くぞ!」

「ええ。ついに60層を突破する時ね」

「期待してるわよシズ、パメラ!」

「お任せくださいラナ様。たとえ強力なレイドボスだろうと、私が打ち破ってみせます」

「この装備、なんかすっごく力が湧いてくるデース! 今ならレイドボスが相手でも恐 る ( れ ) るに足りないデース!」

「まずは肩慣らしから行くぞ! 50層に転移してレイドボス周回を始め、まずはリーナたちに装備に慣れてもらう。お昼になったらいったん帰還して食事! 料理アイテムでバフを身に着ける! 今日はミリアス先輩から最高の料理を預かってきたぞ!」

「「「わー!」」」

みんな気合は十分なようだ。特にミリアス先輩の最高の料理に反応して目がキラキラしてるぞ! 最前線ではカルアが俺のすぐそばで見上げてきてる! その顔は今すぐ頂戴と言っているかのようだ。ダメだぞ?

「さあ、〈神界ダン〉に出発だー!」

「「「「おおー!」」」」

「いってら~。がんばってくるんやでー!」

マリー先輩のいってらっしゃいは超貴重。

俺たちもいってきまーすと声を上げ、そのまま〈神界ダン〉へ繰り出して午前中はレイドボス戦で装備に慣れる。

やはりリーナもシズもパメラも、かなり能力が上がってるな。

特にリーナは『【姫総帥】コネクト系:クールタイム半減』の装備スキルのおかげで『コネクト』の付いたスキルのクールタイムが半分になっている。

少し慣れるのに時間が掛かっていた様子だが、慣れてからの指示出しはすごかったよ。

「よし午前中のレイドボス周回はこれで撤収! いよいよミリアス先輩の最高料理の時間だ! 一度帰還するぞー!」

「「「「お疲れ様ー!」」」」

「ん! ゼフィルス、早く! カレー!」

「いや、カレーかどうかは分からないぞ?」

気を急くカルアに腕を引かれ、ギルドハウスへ帰還すると、ここで食事タイムだ。