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第2159話 腹筋ピンチ!クマ時々クマロボに気を付けろ!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2159話 腹筋ピンチ!クマ時々クマロボに気を付けろ!

ボス撃破の流れで〈金箱〉をオープン!

すると61層の時計型ボスからは、ルキアの〈 先駆 ( せんく ) 時兎 ( ときうさぎ ) シリーズ〉が手に入った。

「やっと私の装備キター!」

「良かったなルキア」

「うん!」

「まあ、学園祭までの完成にはちょっと間に合わなさそうだが」

「うん?」

うん。今でもタネテちゃんたちがギリギリだから、さすがに今日はルキアの装備も手に入ったからねじ込ませて、とは言えん。

ということで、ルキアの装備は学園祭の後になるだろう。

「他には、まさかの時間操作対策用のアイテムと装備が――1点ずつ!」

「これは周回しろということかね??」

「ああ。まさに周回しやすくさせるためのアイテムだな!」

こんなボスやってられるか! 俺は先に進むぞ!

そんなことをさせないため ( ボス周回をやっていきなさい ) 、運営も考えていやがる。時間操作の対策のために特定の時間操作をされた場合、そのデバフを解除できるアイテムと大剣が当たった。

大剣で時間操作をぶった切るとか、くそう、ロマンじゃねぇかよ!

ノーアに渡しておこう。

「そして最後の1つは、〈究極タイムブーストポーション〉レシピが手に入った! 特にこの〈タイムブーストポーション〉はヤバい。移動速度がとんでもないことになるぞ!」

「〈城取り〉でとんでもない効果を発揮しちゃうよ!?」

当たりはルキアの装備の他には1つ、ポーションレシピが大当たり。

これは移動速度を一時的に上昇させる類のブーストポーションだが、最上級ダンジョンの61層で手に入った通り、〈ダン活〉でもトップクラスのブーストポーションなのだ。

これを超えるブーストポーションは無い。

ゲーム時代。

全体移動速度バフ魔法が使えるメンバーを仲間に組んでいない時なんかに重宝した。こぞってみんな使ってたんだよな。そして、これはここでしかドロップしない。

1回目で当たらなければ周回が必要になる。開発陣め~!

だが、リアルではこれはしばらく封印したいと思う。

こんなのが世に出たら、〈城取り〉の在り方が変わってしまうよ! 財力があってポーションを買える側が超有利になってしまう。

いや、それは普通のことなんだが。なんかこう、フェアじゃない気がするので販売はしばらく見送ることに決定したんだ。

「あなたはギルドバトルのこととなると、妙に誠実というか、慎重なことを言いだすわよね」

「もちろんだ! 俺はギルドバトルガチ勢だぜ?」

「はぁ」

未来のギルドバトルの善し悪しが俺のこの手に掛かっているのだ!

そりゃ慎重にもなるというものだ!

気軽にゴーサインしちゃダメなものとか、結構あるのだよ。

未来のギルドバトルは俺が守る!

そんな使命にメラメラ燃えている俺とは逆に、シエラの目はクールだった。

「次はいよいよ、62層ね!」

「上級上位ダンジョンのボスが登場することでしょう。問題は、その第三形態ですわね」

「今まで最奥ボス、レアボス、ステージの高いボスと来ていたのに、61層からパターンが変わったものね」

宝箱を手に入れて62層に入ダンし、モナたちを送り出したところでリーナやシエラがさっきの現象について振り返る。

うむ。今までと61層でパターンが変わったのだ。

今までの第三形態ではステージの高いボス、つまり第一形態と第二形態が 中級下位 ( チュカ ) のボスだとしたら、第三形態は 上級下位 ( ジョーカー ) 級のボスがリクルートされてレイドボス化し、再登場していた。

しかし、61層の第三形態は――オリジナルだった。

完全オリジナルである。他のところにはいない、〈神界ダン〉61層のみ登場するボスだった。

まだ上級上位ダンジョンの全てのボスを知っているわけではないが、みんなが感覚として「あ、これは〈神界ダン〉のオリジナルボスだ」と直感していたんだ。

そう、大当たり。

この〈神界ダン〉では61層以降の深層では、第三形態にオリジナルボスが登場するようになるのである。

「今まで第二形態が一番警戒対象だったけど、深層では第三形態も大きな障害になりそう、ということですわ」

「ここも、何が出てくるか分からないわね」

「これまでのパターンでいけば、62層は上級上位ダンジョンのランク1、〈幻惑の迷路ダンジョン〉。通称、〈 幻迷 ( げんめい ) ダン〉の最奥ボスの可能性が高いな」

〈幻迷ダン〉と言えば時々系!

「クマ! と思わせて実はロボでした!」と変身する時々系ボスが跋扈するダンジョンである。ちなみに最奥ボスは〈変形ロボ・時々・合体ロボ〉。通称〈クマロボ〉だったな。

「…………とんでもないクマが飛び出してきそうね」

「ぶふっ!?」

最奥ボスを思い出してしまったのであろうシエラの不意のセリフに俺の腹筋が震えた。

ただでさえ61層でこれまでのパターンを変えて来て、今後どんなボスが登場するのかわからないのに、時々系のせいでさらにボスの予想がはっちゃめっちゃになっている模様……!

シエラの頭の中では、とんでもない合体をしたクマが容赦なく襲い掛かって来て、直前で別の何かに変身して戸惑わせてくる。そんな光景を幻視しているのかもしれない。腹筋がきつい……!

ふう。61層で一度上級中位ダンジョンのボスをワンクッション置いておいてよかったよ。これが何の心構えもなく初めての深層でいきなり時々系ボスに当たってたら、シエラでもやられていたかもしれない。

開発陣もそれを考え、敢えて61層に上級中位ダンジョンボスを配置していたと言われていたからな。

62層では予想していたにもかかわらず腹筋を持っていかれたプレイヤーも多かったんだ。

そんな話し合いをしていると、モナたちがほくほく顔で戻ってきた。

深層に突入してから、採集物がさらにドン増し増し状態になっているようで、「入れ食い状態だよ~」と語ってたからな。今回もたっぷりゲットして戻ってきたようだ。

「それじゃ、モナたちも戻ってきたし、そろそろ行くか! 腹筋の覚悟だけはしておくようにな!」

「腹筋?」

こうして俺たちは62層にも突入!

ボスはやはりというか、〈クマロボ〉の最終形態がレイドボスになって待っていたんだ。

「クマ!」

「いいや自分を見てみろ! お前はクマじゃない。ロボだ!」

「クマ!?」

そんなやり取りから始まったボス戦も第一形態、第二形態と張っ倒し、そしていよいよ第三形態に突入すると――やはりというか、オリジナルボスへと変化したのだ!

「『我はクマ也り。あるいはクマロボ也り』」

「な、なんだとーー!?」

ボスがしゃべった!

ここはプレイヤーとして、ツッコミを入れなくてはいけない部分!

「『看破』なのだよ! こいつは――〈究極のクマ(本物)・時々・究極のクマロボ〉と出たのだよ!」

「ちょっとそれどういうことよニーコ!」

「ぼくだってよく分からないよ!?」

「『クマロボ! と見せかけて、本物の究極クマチョップ!』」

「防御ーー!」

「合体したり変形してたロボが、本物のクマになっちゃった!?」

「形態変化でどこまで本物の命宿ってるですのー!?」

ぐはっ!

カグヤとサーシャのツッコミが腹筋に効く! 特にサーシャのそれな!

ロボに人の心が芽生えるなんて設定はよくあるけどさ! それを通り越してロボが本物のクマになっちゃったなんて作品は多分ここだけだよ! しかもだよ!?

「『時々――クマロボモード!』」

「ぐっふっ!?!?!?」

せっかく本物のクマになれたのに、またもクマロボになっちゃってんじゃねぇか!! 俺の腹筋がピンチ!

「『時々――本物のクマ』」

「また本物のクマったーーー!!」

大暴れするクマ。と見せかけてロボがミサイル30発をぶっ放す!? その中をまたも本物のクマになったボスが大暴れ!

もうわっけわかんないよー!!

「こんのー! 『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』!」

「『本物のクマ――白刃取り』」

「なぬ!?」

「ゼフィルス先輩の聖剣を、白刃取りした!?」

「なにこのボスー!?」

「『時々――クマロボモード! ミサイル発射!』」

「ちょ!? ――シエラ、カバー!」

「『クイーンオブカバー』!」

やべぇ、俺としたことが注意散漫だった。

脳天の弱点に向けて『 天光勇者聖剣 ( あまのひかりのゆうしゃせいけん ) 』を振り下ろしたら、なんかこのクマ、白刃取りしやがったんだよ!

しかも、その体勢のまま本物のクマからクマロボになっちゃって肩の部分がパカリ。ミサイルをぶっ放してきたのだ。

ちょ、聖剣白刃取り中にミサイルブッパとかあり!?

幸いシエラが防いでくれたが、危なかったぜ。

冷静に思い返してみれば、弱点攻撃されるときこのクマは白刃取りするんだった。

くっ! 腹筋に気を取られすぎていてうっかりしてたぜ!

「ゼフィルス、大丈夫なの!?」

「ああ。今度からは気を付ける!」

大丈夫かと聞かれたら、ぶっちゃけ腹筋が大丈夫じゃないが、そんなことをシエラに言えばクールなジト目が返ってくること間違い無し。

いや、ぶっちゃけ欲しいけど、今はそれどころじゃないのだ。惜しいけど!

「『クマーーーーーーーロボ! クマーーーーーロボ!!』」

「ちょっと待って、あの光!」

「え? ちょ、マジ!?」

「ユニークスキルのエフェクトですわ!」

「リーナ!」

「はい! 『本拠地を守りなさい。全員集合ですわ』!」

さらに驚くべきことにこの第三形態のクマ、なんとユニークスキルのエフェクトを繰り出してきたのだからガチでヤバい。

ユニークスキルは第二形態のレアボスのレイドボス化の時にしか今までしてこなかった。だが、このオリジナルは、ユニークスキルまで操るようになるのだ。

それはつまり、1戦中に第二ユニークスキルと第三ユニークスキルの2発を使ってくるということ……! 俺たちの下級ユニークと上級ユニークにちょっと似てる。

最初はなにが起こるか分からないので全員を集め、ユニークスキルに備えるセオリー通りに動く。

「『クマーロボット大行進パニック!』」

「これは!?」

「いっぱいのクマさんなのですーー!」

こいつのユニークスキルは『クマ時々クマロボ流・ 本物 ( クマ ) とロボの大侵攻』。

本物のクマも偽者のクマロボも含め大量の2メートル級眷属がフィールド中にあふれ出す大パニックである。

「クマ津波だーーー!?!?」

「ロボ津波ですのーーー!?!?」

「迎撃ーーー! 全員迎え撃てーー!」

1体1体が俺たちよりも大きいクマやらクマ型のロボやらが押し寄せるのを俺たちはなんとか防ぎまくる!

ユニークスキル、これはユニークスキルなのだと、大強化フルバージョンを使いまくった!

10の防御スキルの内、2つが破壊され、大強化フルバージョンでも3つが半壊にされるなど超が付くほど強力な攻撃だったが、何とか防ぎきることに成功。

「今だー! 『インフィニティ・バニッシュセイバー』!」

「崩すぞ! 『ジェネシス・ヘクサ・アポカリプス』大強化フルバージョン!」

「『グマーロボ!?』」

反撃の俺とメルトの一撃が突き刺さり、ユニークスキル後だったボスはダウンしたんだ。

相変わらず巨大なアポカリプスの光が6つ、順にズドンズドンズドンズドンと降り注ぐ光景は超かっこいいぜメルト!

「今だー! 総攻撃ーー!!」

「「「「「おおー!」」」」」

こうして苦労して第三形態のボスも無事、討ち取ったのだった。

俺の腹筋、何とか耐えきってくれたんだぜ。

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あとがき失礼いたします!

昨日10月21日は、〈ダン活〉1021職にちなんで〈ダン活〉の日!

実は〈ダン活の日〉に色々と情報が公開されております!

詳しくは〈ダン活の日〉で検索してみてください!

Xでは声優の声当てクイズなるものもあるとか……!