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第2160話 頭脳陣会議!ボスがユニーク2つ以上持っている

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2160話 頭脳陣会議!ボスがユニーク2つ以上持っている

無事強敵だった〈クマ(本物)・時々・クマロボ〉を撃破した。

いやぁ、マジ強敵でしたね~。

「まさか第三形態がユニークスキルを使ってくるなんて」

「第二形態でも別のユニークを使っていたじゃない! 2つもユニークスキルを持ってるなんて反則よ!」

「俺たちも持ってるけどな!」

「まさか、レイドボスまでユニークスキル2つ持ちが出てくるなんて、ここは間違いなく深層、ということですわね」

もちろん、あの姿に油断せず、俺たち〈エデン〉メンバーの頭脳陣とラナはその認識を共有する。

深層に入り、一気に難易度が上がったのだ。

俺たちと同じく、まさかボスがユニークスキル2つ持ちになってくるとは予想外過ぎたのだろう。やってきたのがあのクマとクマロボだったのにも関わらず、〈エデン〉の頭脳陣の表情は真剣だった。

「みなさん、ここからの道中、バトルタワーの深層では全てのボスがユニークスキルを2種類撃ってくると考えていいでしょう。それを必ず念頭に置いて行動してくださいな! もし防御が間に合わないことがあれば、わたくしが問答もせずにみなさんを私の下に集めます!」

「それが良いわね」

「クールタイム的に、リーナのユニークを第二形態に使うと第三形態の時に使うことができなくなるから、第二形態の時には温存する方向で行くか」

「リーナ、新しい専用装備でもダメなの?」

リーナの専用装備のシリーズスキルは『本拠地を守りなさい。全員集合ですわ』のクールタイムを軽減する効果がある。

「はいラナ殿下。わたくしの『本拠地を守りなさい。全員集合ですわ』はクールタイムが1時間。専用装備で軽減にしても次に使えるまでに20分も掛るのですわ」

「となると、カイリのスキルが重要になるな」

「! そうね! カイリもレイドボスの前にタンクを集められるわ! 名案よ!」

「さすがゼフィルスさんですわ! では第二形態では基本カイリさんのスキルを使用し、第三形態ではわたくしが。もし第三波などが来ようものならキキョウさんのユニークスキルで禁止にする方向で作戦を練りましょう」

こんな感じで2つ目のユニークスキル対策をしていく。

ボス戦において、最も警戒すべきなのはユニークスキルだ。

それが2つ。しかも上級上位ダンジョンには、経験したことのないレアボスもいるので、初見のユニークスキルが2発降ってくるようなものだ。

それを初見でやり過ごさなければならない。できなければ全滅もありうる。

さすがはラストダンジョンの深層、かなりの難易度だった。

「いっそのこと上級上位ダンジョンのレアボスを今から全て経験してしまいに行く、という方法もありだな」

「! なるほどですわ。第二形態はレアボスのレイドボス化ですもの。上級上位ダンジョンのレアボスもユニークスキルを使ってきますわ! 初見じゃなくなるというだけでもかなり生存率に影響が出ますわね!」

「でも、上級上位ダンジョンのレアボス、そのレイドボスが登場するのもおそらく71層までよね。72層はどうするの?」

「〈万界ダン〉で言うのなら、上級上位ダンジョンを抜けるとエクストラダンジョンに入るから、〈食ダン〉のボスだな」

「ならエクストラダンジョンを突破したあと、76層と仮定して、おそらく76層のボスからは全てオリジナルが登場するわよ?」

「シエラはこう言いたいんだな? 75層までは既存のレアボスのユニークスキルを確認できるから、第二形態も何とかなるだろう。だが、76層からは第二形態のユニークスキルも初見のオリジナルになる。なら今から初見のユニークスキルに慣れておいた方がいいと」

「どうせ2つのオリジナルユニークスキルを使うボスがこの先待ち構えているのだから、上級上位ダンジョンにわざわざユニークスキルを確認しに行く時間は省いても問題ない、ということですわね。シエラさんの言葉も分かりますわ」

議論は白熱するな。

シエラは上級上位ダンジョンに行く時間が勿体ないと思っているのだろう。

それも分かる。

あ、そうだ。どうせ議論しているのなら、これも議論してもらわないといけないな。そう思い、俺は新たに議論すべき燃料を放り込む。

「もしかしたら、この先で第一形態から第三形態まで全てがオリジナルレイドボスになったら、第一形態からユニークスキルを使ってくるかもしれないよな」

「「「「「!!」」」」」

この言葉で、周囲の視線が一斉に俺に向いたのを感じた。

そう、そうなんだよ。今は第二形態と第三形態だけ気にしてるけどさ。

「深層のオリジナルレイドボスがユニークスキルを使ってきた」ってところをもっと注目しないとダメなんだ。

俺たちプレイヤーもこれにやられたんだよ。

【勇者】系列以外の 職業 ( ジョブ ) はユニークスキルが2つだ。

故に、ボスもこれ以上ユニークスキルが増えないと思い込んでしまうんだよ。

だが、そんなこと決まってはいない。

ボスがユニークスキルを3つ使ってくることも、ありうるのだ。

だって形態変化で別物のボスに進化するんだもん。そう、もはや別物なのだ。

そりゃユニークスキルだって形態ごとに別のものを使ってきても不思議はないはずさ。第二形態と第三形態で2種類のユニークスキルを使ってきたようにな。

「そ、それは!」

「ユニークスキルが、今後は3種類放たれるようになる可能性……」

リーナが言葉に詰まり、シエラが考える仕草でつぶやく。

「……これは私の直感だけど、多分ゼフィルスの言うことは合ってるわ。きっとこの先のどこかで3つ目のユニークスキルも撃ってくると思うわよ」

「ラナ?」

ラナの勘!?

ここでラナの勘キタ!

リーナとシエラが俺の言葉でも信じたくないような半信半疑っぽい顔だったのに、ラナの言葉によって一気に現実味を増して、これは今後本当に起こることなんだ、という顔をしている!

ラナの勘、信用ありすぎだろ!

ラナは本当にいつも俺の欲しい言葉を言ってくれるな!

「これは大変なことになりますわ!」

「さすがラストダンジョン、ということかしら。2つならともかく、3つすべてが初見殺しのユニークスキル。対策を検討しないといけないわね」

ざわざわざわざわ。

みんなしっかり聞いたのだろう。とってもざわついているな。

知っているユニークスキルではなく、知らないユニークスキルが3発だもん。

クールタイムの影響で特定の対策スキルが使えなかっただけで全滅、なんてこともありうる。マジ初見で突破できる難易度じゃねぇ!

〈エスケープドロリン♪〉が12層でドロップしたのも、これを見越してなんだよなぁ。無理なら一度引き返せっていう。

「こうなったら、3つのうち1つはキキョウに禁止してもらうことも視野に入れましょう」

「だな。報告書には書き留めたいから、その時は周回をお願いしたいが」

「もちろん構いませんわ」

〈エデン〉の奥の手の1つ、キキョウの禁止。

俺たちも敢えて切らせない特大の手札だ。

なんとキキョウの禁止は、レイドボスのユニークスキルであろうが禁止にできてしまうのだ! 最強のセーフティーである。

しかしそれだと――報告書に書けない。俺たち先駆者の役割は後続へ情報を伝えるという重要な役目もあるからな。

レイドボスがいったいどんなユニークスキルを使ってくるのか、それを見定めるため、敢えてキキョウのユニークスキルを切らせないところがあった。

まあ周回中はばんばん禁止使ってるけど。

そんなわけで、初戦ではキキョウの禁止を使わないことが多いのだが、もうそんなことこだわっている場合じゃないと判断する。

初戦でも第一から第三のどこかでキキョウの禁止を使い、ユニークスキルを封じてしまうのが最善だと判断。

だけどそれだと報告書が書けないので(本当は書ける)必ずそのボスは周回し、全てのユニークスキルを明らかにすることを条件とした。

続いて話し合いは、その3つがクールタイムに入っていた場合の話に移る。

ちなみにキキョウの『羨ましいからそれ禁止』は1試合、1戦闘に1回制限だ。

〈クーラーユニークアームレット〉を使用した場合、解除から数えてクールタイム2時間で2回制限に変化するものの、ボス戦では1回使用が限度だな。

みんな、良い真剣度だ。

なお、俺たちが真剣に話し合っている傍らで、ルルやアリス、カルアがしっかりと真剣に宝箱から中身を回収していたのは別の話である。

ハイウドの専用装備とか出たらしい。