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第2162話 〈秩序風紀委員会〉でお仕事発表と班発表!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2162話 〈秩序風紀委員会〉でお仕事発表と班発表!

クエナにいいように使われた気がしなくもないが、俺も良い人材の確認ができた。

これは俺が 職業 ( ジョブ ) の発現条件を広め、研究所が頑張った成果であり、今どんな 職業 ( ジョブ ) がどれだけ広まっているのかもわかったわけだ。

うーん、いいですね~。俺が1年生の時から蒔いていた種が、こんなに実ったのかよ~。俺はとってもウキウキした。

「あ、もうこんな時間じゃないですか。ゼフィルスさん、そろそろ終わってください」

「やだ! 俺はもっとたくさんの人材が見たいんだ!」

「勝手にプロフィールを見ちゃダメですよ!?」

おかしいな。クエナの言っていることがさっきと違うぞ?

さっきは良いって言ったのに!

「もう仕方ありません。――そこの人、シエラさんを呼んできてください」

「そ、それは卑怯だぞクエナ!?」

クエナが禁じ手を使いよった!

「呼ばれてきたのだけど、何をしているのかしら? ゼフィルス」

「シ、シエラ!?」

「あ~、うん。ゼフィルスさんが暴走気味なんです」

「……分かったわ。こっちで回収しておくわね」

「ごゆっくり~」

クエナ、その返しおかしくない??

なお、俺はシエラに手を取られて連れていかれてしまったのだった。

「それで、あんなところでクエナと2人きりで、何をしていたのかしら?」

問い詰められた俺は洗いざらい話した。

女子のプロフィールの話でシエラのジト目圧が高まっていたけれど、優秀な人材を確認するためだと言ってなんとか押し通したんだ。

◇ ◇ ◇

「みんな集まってくださりありがとうございます! これから5日間、どうぞよろしくお願いします」

壇上のクエナが優雅な礼で挨拶する。

もちろん集まった3年生のクラス、上位20組の学生たちの前でだ。

1年生の頃、警邏の仕事は上位6組のみが対象だった。

だが時が経つにつれて、新しい校舎はできるわ、学生は1.7倍近くに増えるわで規模が拡大。

来場する方々も分校との交流を切っ掛けにしてさらに増えたらしく、今では警邏の仕事だけで上位20組が集められるくらい人手が足りなくなってしまったのだという。

ちなみに2年生や1年生も上位10組くらいが集められているらしい。

20組も集められているのは3年生だけだ。

結局〈秩序風紀委員会〉のギルドハウスには入りきらなかったので、外を使っての挨拶になったというわけだな。

ここで分隊長たちを紹介されて、警邏の仕事を教わることになる。

「3年生でこれまで警邏の仕事を請け負った経験があるという人たちはこっちに来てもらえますか? ちょっと今年は特殊な案件がありまして、そちらの警邏を任せたいのです」

「ん?」

一部の優秀な3年生たちはクエナに呼ばれ、〈秩序風紀委員会〉のギルドハウスに入ると、その内容を聞かされることになる。

「もう噂になっているところもあるんですが、学園祭期間中のアリーナの話です」

クエナの言葉に俺の背筋がスッと伸びる。

これは聞き逃せないな。心当たりがたくさんだ。

なぜか姿勢を正したのにシエラからジト目を向けられている気がする。

「実はですね、クラス対抗戦でレイドボスの召喚盤を使ったではないですか? あれを本校の学生以外にもさせてあげたいという要望が多数送られてきておりまして、学園祭期間中、第一アリーナと第七アリーナでは誰でもレイドボスに挑める〈レイドボス祭り〉をすることになったんですね」

レイドボス祭り!?

なんだろう、その胸ドキドキ、心をこちょこちょ 擽 ( くすぐ ) る言葉は!

いや、俺たちも昨日までずっとレイドボスを狩ってたか。焦る必要はなかった。

「知らない人もいるでしょう。具体的な内容は?」

代表して俺が聞く。キリッとして聞く!

俺が知らない人代表だ!

「まず第七アリーナですが、こちらはレイドボスが闊歩するアリーナで、中央にあるとあるアイテムを取ってくるという、アトラクション型を予定しているとのことです」

レイドボスを絡ませたアトラクション型!?

なにそのアトラクション!? ゲーム時代にはなかったぞ!

俺もやってみたい! レイドボスは倒しちゃってもいいのかな!?

「レイドボスを倒すもよし、見つからないよう隠れながらクリアするもよしの、レイドボスが跋扈するダンジョンをテーマにしたものらしいですよ」

ざわざわざわめく。

分かる。俺もざわめきたい! よし、行こう! そこ絶対行く! もう決定だ!

「それと第一アリーナですね。こちらは知っているかもしれませんが、レイドボス体験撃破コーナーとなっております。〈迷宮防衛大戦〉のようにボス補正があるわけではないレイドボスを相手にして、果たして倒すことができるのか。多くの企業の方々も見学に来るとのことで、注目を集めていますね」

そっちは聞いたことあるな。

なんでも、レイドボスを相手にするのは学生以外にしてもいいのではないか?

そんな言葉から始まり、ならば外部の者を学園にスカウトする会場にしたらいいじゃないか的な目的が重なって今回の話に発展したのだとか。

区分けされた場所に腕自慢たちを放り込み、その腕を確認する。今までは3日目の〈迷宮防衛大戦〉でしかそれができなかったが、今はレイドボスの召喚盤のおかげでいつでもレイドボスが召喚可能なのだから、それを利用した新たな試みを作った、ということだろう。

よし、こっちも参加しよう!

俺はワクワクしながらクエナの話を聞いた。

「ゼフィルス、落ち着きなさい」

こっそりと俺の背後に忍び寄ったシエラが小声で注意してきます。

俺が落ち着きがないのがバレてる!?

いったいなぜバレたんだ!?

「というわけで、今年のアリーナの警邏には戦力が要ります。あなた方には万が一があった場合に備え、アリーナの警邏をしていただきたいのです。レイドボスの居るアリーナでも普通に警邏ができる人材が、〈秩序風紀委員会〉には不足しているのです」

なるほど。そういうことだったか。

〈六ツリ〉すら開放していないとレイドボスの相手は難しい。

そんな危険地帯を警邏し、万が一の場合はレイドボスの居る会場に飛び出さなくてはいけないという事態になった場合、それができる人材が必要、と。

まあ、〈1組〉ならば可能だろうな。ふはははははは!

「えい」

「ぐふっ!?」

あ、シエラ! 脇腹に指をツンしちゃダメ! そこブレーキだから!

俺のテンションが止まっちゃうところだから!

まあ、そんなこんなで、俺たちは特別な場所の警邏をすることになった。

◇

そこからは色々と決まったよ。

〈支援課〉が速攻で作り上げたパンフレットを確認してそれぞれの配置場所や役割を決めていったんだ。

班割りも発表した。ドキドキ。

みんな、概ね納得して受け入れてくれたんだ。良かったよ。一部不満そうな人もいるけど。

俺が班割り表を作ったとは内緒にしておこう。

「シエラ! 3日目はルルと一緒の班なのです! よろしくなのですよ!」

「ゼフィルス殿。3日目はシエラさんによく捕まっておいてください。ルルに手を出すことは許しませんよ?」

「シエラに捕まっておけってどういうことだし!」

「それと、親子ロール――こほん。シエラさんとの間にルルを入れるのもダメですよ? いいですね?」

「……今なんか言いかけなかったか?」

シェリアの言葉に、俺、ルル、シエラの順に仲良く手をつないでテーマパークを遊んでいる光景を幻視した。親子連れかな?(※同い年です)

「あ、それとスクショはちゃんと提出してください」

「シェリアがぶれねぇ……」

1日目と2日目はシェリアとルルを同じ班にしてあげたのに(公正?)、スクショまで欲しがるとは。まあいいだろう。

「ゼフィルス! 2日目は同じ班ね! よろしくね! たっぷりと遊ぶのよ!」

「遊ぼうな!」

イエイ!

2日目はラナとエステルペアと班を組むのだ。

突然の呼び出しなんかで合流できなかったりすると困るので、休憩の時も一緒に行動するのが推奨されている。つまり、一緒に遊ぶということだ。

俺もラナたちと一緒に学園祭で遊ぶの、とても楽しみである。

「ゼフィルスさん! 初日はよろしくお願いしますわ!」

「その、よろしくお願いします!」

「クワァ!」

「こっちこそよろしくなリーナ、アイギス!」

初日はリーナとアイギスと学園祭を回るのである。こちらも非常に楽しみだ!

「なんだか、作為めいたものを感じるのよね」

「き、気のせいなんじゃないかな?」

シエラがなんとなく俺をジト目で見てきたのだが、もしかして、勘づいてる?

いや、きっと気のせいのはず。気のせいだよね?