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第2166話 懐かしき卒業生たちとの再会!ガルゼインサー

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第2166話 懐かしき卒業生たちとの再会!ガルゼインサー

まさかの初手筋肉。

この広い広いアリーナで、最初にバッティングするのが3年連続で筋肉とか、どんな確率だろうか?

何かの陰謀が動いている気がするんだぜ。いや、きっと気のせいなんだろうけど。

「リーナ、警邏の巡回ルートのナビを頼む」

「お任せください。こっちですわ」

「クワァ! クワァ!」

「ゼニスが喜んでいますね。この3人で出歩くのは久しぶりですから」

アイギスの言葉に思い出すのはいつかのデート。

そういえばこの3人で行動するのはあの時以来か。

ゼニスは、この警邏もデートの1つ、とでも思っているのかな?

真面目にやんなきゃダメなんだぞ?

とはいえまだまだ早い時間。場所取りなんてしている人はちらほら居るものの、筋肉のように近づく者を接待しようという人はいないようなのでスムーズに進む。

そうするとゼニスも遊び心の方に傾倒するようで、周りに誰も見ていないのを見計らってバッグから飛び出すと、俺の両肩に脚を乗せて着地してきたんだ。

「クワ! クワァ!」

「あ、ゼフィルスさん、すみません」

「構わないよ。ほら、いいこいいこ」

「クワァ!」

「も、もうゼニスは、羨ましいですね。今日はなんだか、ゼフィルスさんに甘えたい気分なのかもしれません」

「ははは、最近遊べてなかったからか? ほらほらほら」

「クワァ!」

俺の頭にじゃれて抱き着いてくるゼニスをよしよししたり構ったりしていると、いつの間にかアイギスが隣に居て話が弾む。

「もう2人とも、しっかりしてくださいな。というかわたくしはアイギスさんが羨ましいですわ! ゼニスさんをだしにして、ゼフィルスさんと上手く会話を引き出しているではありませんの!」

「あ、リーナさんが怒です」

「ちょっと羽目を外しすぎたようだな」

リーナに巡回ルートを案内してもらいながらアイギスと仲良くしていたらリーナがぷんぷんした。反省してリーナとも会話を弾ませる。

「リーナもこっちへ来い」

「あれ? そういう感じになるんですの? もちろんいきますわ!」

「真面目だったリーナさんが、欲に負けた瞬間を見てしまいました」

「だって、アイギスさんが羨ましかったんですもの。わたくしもゼフィルスさんと話さないと不公平ですわ」

「しかたありません。では私が周りをしっかり見ていますね」

「お願いいたしますわアイギスさん」

今度は 交代 ( スイッチ ) してリーナが俺の横にキタ!

そしてアイギスは警戒のため前へ。ゼニスも再びバッグにインだ。

もちろんリーナだけに案内をさせることなんてしない。

俺はリーナとも楽しく会話しながら真面目に警邏に取り組んだ!

そう、これはデートではない。警邏なのだよ。俺は真面目に取り組んだんだ。いいね?

「リーナさん、そろそろ交代してください」

しばらくするとアイギスが若干頬を膨らませて戻ってきた。可愛い。

となれば。

「さて、それじゃあ次は俺とアイギスが交代かな?」

「いいえ、ゼフィルスさんはこの班の要ですからここに居てください。リーナさん、分かっていますね」

「仕方ありませんわね。では、次はわたくしが先頭を歩きますわ」

「あれ? ローテーションじゃないのか?」

「ゼフィルスさんはここに固定なので」

どうやら俺のポジションは後方固定らしい。

リーナとアイギスが交代しながら前方を確認し、もう1人は俺と後方を警戒するようなスタイルに落ち着いたんだ。

お、俺は真面目に警邏してます!

「おいおいゼフィルス、久しぶりに会ったと思ったら両手に花じゃねぇかよ」

誰とも分からず言い訳していたら、後ろから指摘が入った!

俺はちょっとドキッとしながらも振り返る。まさか〈秩序風紀委員会〉の誰かにバレた!?

そう思ったのだが、振り向いた場所に居た人物たちを見て驚いた。

「ガルゼ先輩!? それに、ミミナ先輩も!」

「はははは! ゼフィルスよ、元気にしていたかよ!」

「お久しぶりです」

そこに居たのは、元〈獣王ガルタイガ〉のギルドマスター。

ゼルレカの兄でもある、ガルゼ先輩だったんだ! さらに当時サブマスターだったミミナ先輩も一緒! 俺が1年生の時に卒業していった先輩が、今目の前に!

「どうしたんだガルゼ先輩! 久しぶりじゃないか! いや、そうか、今年の学園祭か!」

「おうよ。なにやら、面白そうなことを計画してるらしいじゃねぇか」

「私たちのところにもお知らせが届きまして。こちらも落ち着いてきたので一度母校に行ってみようという話になったのです」

「俺たちも新しい傭兵団を結成してな。今日はそのほぼ全メンバーを連れてきちまったぜ」

「やっぱりか!」

ガルゼ先輩たちが来たのは、例の〈新・迷宮防衛大戦〉のお知らせを見てだったらしい!

ガルゼ先輩が親指で指す方向に目を向ければ、あれは〈 覇姉 ( ぱねぇ ) のサテンサ〉先輩に、〈 冷熱 ( クールヒート ) のクエスタール〉先輩じゃねぇか!

今年卒業していった先輩も含め、見知った人たちが多数席を取っていて、こっちに手を振ってたんだ。俺たちも振り返す。

「というか自分の傭兵団? ガルゼ先輩たち、傭兵団を作ったのか!?」

「おう。今はどこも人手が足らなくてな。どっかの誰かさんが〈転職〉ブームや上級ダンジョンの入ダンブームを作ったおかげで全く仕事に困らねぇぜ」

「学園の卒業生たちを集めた新傭兵団なんですよ。今はとある大きな街の上級ダンジョンを任されているんです」

「おお!」

ガルゼ先輩たちは確か、所属する傭兵団のところにそれぞれ帰ったと聞いたが、その後独立、卒業生たちで再度集まって新たな傭兵団を結成したようだ。

この世界の傭兵とはつまり、迷宮学園で言う〈救護委員会〉みたいなもの。

ダンジョン内を巡回したり、〈救難報告〉があれば助けに行く、なんてことを生業としている専門組織だ。

古巣の傭兵団は主に中級で活動しており、上級で活動できる傭兵団はまだ非常に貴重な存在。

新しく結成したばかりで実績が何も無いガルゼ先輩たちの傭兵団がたった1年で大きな街の屋台骨に食い込めた理由とのこと。

「ったく~、俺の下にまでゼフィルスたちの活躍の話がばんばん届くんだぞ? その度に血気盛んな奴らがダンジョンに押し寄せるもんだから、新たな警備体制を組んだりと、この1年てんやわんやだったぜ」

「嬉しい悲鳴というやつです」

「そいつは良かったぜ!」

〈転移水晶〉制度を推し進めたり、〈転職〉の意識改革をした俺の努力が、巡り巡ってガルゼ先輩たちの 立身出世 ( りっしんしゅっせ ) の助けになるとは嬉しいことだ。

つうか積もる話多すぎ!

もっとじっくり話がしたいんだけど!

「もっとじっくり話がしてぇが、どうやら仕事中みてぇだからな。名残惜しいがここら辺にしておくか」

「ガルも成長しましたね。相手に気を使うなんて、学生の頃も同じくらい気遣いができてほしかったですよ」

「ミミナのそれは余計だっての」

残念ながら俺たちは警邏中。

旧友と再会を喜び合うことはOKでも、話し込むことはNGだ。

ここら辺でお別れだな。

「ゼフィルスたちは3日目、出るんだろ?」

「もちろんだ!」

「なら、少なくとも学園祭期間中にまた会えるな」

「おう! またなガルゼ先輩! ミミナ先輩も! サテンサ先輩たちにもよろしく言っておいてくれ」

「はっはっは! 了解だ!」

こうしてガルゼ先輩たちと名残惜しくも別れる。

大丈夫だ。学園に来ているということは、また会うこともあるさ。

いや、本当に積もる話だらけだな。まだゼルレカの進捗とか報告してないし。

というか今のゼルレカを会わせてやりたい。きっと驚くぞ~。

そんなことを考えつつ手を振ってさよならし、巡回を再開する。

あと30分で開催だ。

残りの巡回ルートはもうそろそろおしまいなので、少し時間が余る。その場合は引き返しつつ同じルートを巡回しながら開催まで待機する方針だ。

そう思っていたら、俺たちはまたも懐かしい方に出会った。

「む! あなたはまさか、ゼフィルス氏ではないか!?」

「インサー先輩!?」

特徴的なオカッパヘアーにめがねを掛けたオタク男子。

そんな姿、見間違えようもない。

巡回ルートの最後に出会ったのは、元〈ギルバドヨッシャー〉のギルドマスター、インサー先輩だったんだ。

それだけじゃない。元〈ギルバドヨッシャー〉所属の卒業生たちが集まってアリーナを観戦しようとしていたんだ!

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あとがき失礼いたします。

本日はコミックス33話の投稿日!

本話はすごいですよ。

ついにケイシェリア、ルル、シズ、パメラ、セレスタンがコミックス初登場!!

5人の新キャラ登場で超豪華な話となっております!

是非是非読んでみてください! おすすめです!

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