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第684話 大面接終了。男子の加入を真面目に考えるが…

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第684話 大面接終了。男子の加入を真面目に考えるが…

「なあミサト」

「ん? なあにゼフィルス君」

「新しく採用した8人がな、全員女の子なんだ」

「そうだね~」

エリサとフィナを見送った後、現在の採用したメンバーが書かれた紙に改めて目を通して俺は頭を抱えていた。

ヤバい。

トモヨ【堅固盾士】

シャロン【姫城主】

カタリナ【深窓の令嬢】

フラーミナ【犬力者】

ロゼッタ【姫騎士】

オリヒメ【人魚姫】

エリサ【ナイトメア】

フィナリナ【アークエンジェル】

と、見事に女の子ばかり。そしてトモヨを除いた全員が高位職、高の上だ。

それ自体は良い。しかし、

さすがに男子も増えてほしいと思う今日この頃……。

俺は頭を抱えながらも手前にあったトモヨのプロフィールを読み進める。

そこにはエステルがクラス対抗戦で戦い、リーナが絶賛していたタンク職、【堅固盾士】のトモヨのことが書かれていた。面接の2番目にいた子で、俺の一学期の授業、その第一期生となる子でもある。

職業 ( ジョブ ) 的には高の下ではあるが、盾タンクとしての実力は非常に高く、是非タンク不足の〈エデン〉に来てほしい人材だ。

だけど女の子、高の下なら男子でもいいだろう!

男の子ももうちょっとガンバレよ!

しかし、女の子だから不採用にしましたなんてナンセンス。

トモヨは俺の授業を受けた第一期生だ。

俺はトモヨの加入用紙に〈アークアルカディア加入〉の判子をポンと押した。

「ミサト、男子で誰か良い人材はいないか? できればヒーラーで」

「うーん、高位職ヒーラー男子の知り合いなら何人かいるけれど、性格に問題あり、かな。とても高貴な女子の多い〈エデン〉に入れられないよ~」

「男子~」

「それでゼフィルス君どうするの? あと枠は1つしかないよ?」

「それなぁ」

残りの枠は〈アークアルカディア〉に1つ。

〈エデン〉にはタバサ先輩とシャロンを加えたので空いているのは下部 組織 ( ギルド ) だけだ。

あそこは男子がセレスタンだけだし、あと1人は男子から選びたいところだ。

しかし、応募してきた者の中にめぼしい男子がいない件。

「なんで男子の応募ってこんなに少ないんだ?」

「それはね、女子の応募が多いだけなんだよ?」

ミサトがなんか言ってる。

〈エデン〉はほとんど女子メインのギルドになりつつあるからなぁ。女子から見れば入りやすいのかもしれない。

逆に男子から見ればむちゃくちゃ難易度が高いだろうな。女子目当てで跳び込もうものならセレスタンが弾くし。

おかげで男子自体が少ないのか……。

「多分ゼフィルス君が思っている理由と違うんじゃないかなぁ」

ミサトが俺を見てポツリと何かを呟いていたが、考えに耽る俺には聞こえなかった。

「う~む。ヒーラーで男子で、〈エデン〉の女子にちょっかい出さないまともな人、どこかにいないかな?」

「なんだかそれだけ聞くと聖人に聞こえるよね。思春期の男子だよ? 無理じゃない?」

うん。俺もそんな気がしている。

自分で言っているうちにむしろそんな男子がいるはずないわ! と思った。

いやレグラムやメルト、セレスタンがいるから、いるにはいるんだろうけどさ。

「ならレグラムみたいにすでに心に決めた人がいる男子狙いしかないか。ゲーマーにとってアレ眩しすぎるんだけど……」

大体のゲーマーは、恋人いるリア充 氏ね ( 爆発しろ ) と思ってる。これ常識。

レグラムは不思議と気にならないけどな。見ていてなんだか心が清らかになりそうだし。

ちなみに俺は思っていない。

しかし、ミサトはそんな俺の意見に首を振る。

「普通の交際男子はやめておいた方がいいよ。破局しちゃうから」

「…………」

考えてみれば〈エデン〉はほとんど女子、しかも強くて美人、可愛い子揃い。

目がいかない男子なんてレグラム以外いないだろう。他の女子に目移りするイコール、後はわかりみしか残らない。修羅場から破局までの道がよく見える。おかしいな。

リア充もダメ? どうしろと? これ男子入れるの詰んでない?

「それでゼフィルス君、もう臨時テストまで時間も無いし、面接の結果を発表したいんだけど」

「……仕方ない。他は全員不採用にしよう」

「いいの?」

「まあ、男子を抜きにしても今の時点で欲しいと思う人材は全員採用したからな。枠が一つ残っているというのも考えようによっちゃいいし、構わない」

「わかったよ。すぐ通知しちゃうね」

こうして第二回大面接は終了した。

今回、カテゴリー持ちが7人も採用できたのは大きい。

目的だったタンクとヒーラーも必要数確保出来たし大満足な結果だろう。

1枠の席は、もし条件に合ういい男子を発見したときように取っておく。

まあそれ以外でも急に欲しい人材が出来たとき用だな。タバサ先輩みたいな例もあるし。大面接は終わりにしても良いだろうという判断だった。

そうなると忙しくなるな。

採用したメンバーは全員がどこかしらのギルドに加入しているので、脱退して〈エデン〉に来るまで最低1週間は掛かるだろう。

テスト期間やクラス替えもあるから10日くらい掛かるかもしれない。

そうなるとクラス替えの後だな。

新しいメンバーで集まるのが今から楽しみだ!

「じゃあ、俺たちもテスト勉強をしないとな」

「テストまであと4日だもんね。ギルドではもう皆勉強会を開いてるって言ってたよ」

「なら、俺たちもこれが終わったら参加しようか」

そう、ミサトの言うとおりクラス替えのための臨時テストまで残り4日。

水曜日と木曜日の2日間かけて行なわれる。

前回と比べ日数が少ないのはこれがクラス替えだけの臨時テストだからだな。

今回のクラス替えでは転課も多いとのことで、実力テストは一般授業の必須科目、国語、数学、歴史の3点だけだからだ。これが水曜日の内容。

木曜日は特殊で、希望する〈専攻・課〉に集まりそれぞれの適性にあったテストを受けるらしい。入学受験のテストならぬクラス受験のテストみたいなものだろうか?

もちろん転課を希望しない学生はそのまま一学期の実地テストみたいなものを受ける。

二学期になって日が浅いので夏休みにどれほど努力したのかを見る場になりそうだ。

〈エデン〉のメンバーはその辺抜かりはないので、問題は水曜日の必須科目だけだな。

昨日、ギルドハウスの引っ越しをしていたメンバー達はテスト余裕組で、問題有り組は一足先に勉強していたらしい。

俺たちも大面接が終わったら合流するように言われていた。

ちなみにセレスタンは書類の後処理などがあるので後で合流する手筈となっている。

今日はみんなギルドハウスにいるようだし、俺たちも向かうとしよう。

臨時テスト。ちょっと楽しみだ。

また満点取ってやんよ!