LNCrawler

第688話 新メンバーと別れてテスト結果へ!さて順位は?

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第688話 新メンバーと別れてテスト結果へ!さて順位は?

―――〈戦闘4号館〉。

規模は〈戦闘3号館〉とほぼ同じ巨大サイズで、今年度になって〈転職制度〉の運用が決まり、夏休みから大規模工事で作られた建物だ。

短時間で作ったからなのか外見は俺たちの通う〈戦闘3号館〉とほとんど同じだ。

いつの間にこんな巨大建造物を作る土地を用意したのか、〈戦闘3号館〉の近くにあったような気がした建物類は全て無くなり、夏休みの終わりごろにはすでに校舎やグラウンドなど大体の整備が終わっていたのだから恐ろしい話だ。さすがゲームの世界。ファンタジーだぜ。

さらっと言ったが、つまり〈戦闘3号館〉と併設して作られたのだ、〈戦闘4号館〉は。渡り廊下で繋がっていて、俺はこの渡り廊下を歩くのが少し楽しみだったりする。

これは来年度、〈新学年生〉を〈2年生〉に組み込むための措置の一つだ。

来期は〈新学年生〉が俺たちの同級生になるからな。そうなると〈戦闘3号館〉だけではとてもではないが収容できない人数になることが予想されるため新たに校舎を作ったとのことらしい。なるほどである。規模が大きい!

また、来年度に向け、まだまだ工事は終わっておらず、これからもいくつかの建物が建つ予定との事だ。

ということで、〈戦闘3号館〉に到着、一緒に来た新メンバーたちとはほとんどここでバイバイである。校舎はすぐ隣で渡り廊下もあるから〈戦闘3号館〉からでも教室に行けなくは無いが、今日はクラス替えの発表が掲示板に張り出されるため〈戦闘4号館〉の玄関口から入ってもらわなければならない。

「うう、名残惜しいな~」

「行きますわよフラウ、名残惜しくてもゼフィルスさんを困らせてはいけませんわ」

「そうですよ。はい、みなさんも行きますよ」

耳と眉が下がったヘナヘナ顔で手を振るフラーミナをカタリナが引っ張っていく。

しっかり者のイメージのフラーミナが寂しがっている光景はギャップがあるな。

ロゼッタが新メンバーたちに声を掛けて連れて行く。しゃきっとした騎士って感じがする。

「クラス何組かな~。心配だけど楽しみ~」

「シャロンさんなら 職業 ( ジョブ ) も非常に貴重ですし、上位のクラスに入れると思いますよ。一緒のクラスになれるといいですね」

「私もオリヒメさんと一緒のクラスがいいけど~、どうだろう? オリヒメさん凄く頭良いし、難しいかな?」

「私は今回〈戦闘課〉のテストを初めて受けさせていただきましたから、実技が少し厳しかったですし、どうでしょう?」

シャロンは若干自信がないようだ。俺もシャロンが勉強しているところは少しだけ見させてもらったがそんな出来ないと言うほどではないと思う。今までのことで自信が持てないだけだろう。徐々に自信を付けさせてやるぜ。

また、オリヒメさんはかなり勉強が得意だ。クラスが違えどオリヒメさんの名は聞こえてきていたからな。初めて会ったときはすぐには繋がらなかったが、オリヒメさんは夏休み前の期末テストは〈回復課〉で1位だったそうだ。すごい。

そんなわけでシャロンはクラスが別になってしまうかもしれないと危惧しているわけだ。

シャロンの【姫城主】という貴重な 職業 ( ジョブ ) でどこまで戦えるか、と言ったところか? クラス対抗戦で決勝にまで残ったのだから上位は確実だと思うが。

「ねーご主人様はどうせ〈1組〉確定なんだし私たちがどのクラスになるのか、一緒に見ていかない?」

「姉さま?」

「待って待ってフィナちゃん、ほら、みんなを見て、名案って顔してるでしょ?」

「…………すぐに授業が始まりますから、やっぱりダメです」

「えー、フィナちゃんだって今迷ったくせに――あびょ!?」

エリサが俺の左手に組み付いて誘ってきたが、最後はフィナがチョップで黙らせて連れて行った。フィナはしっかり者だなぁ~。

「じゃあ、俺たちも行こうかトモヨ?」

「はい! 嬉しいです!」

「いつも通りの話し方でいいぞ?」

結局7人とは〈戦闘3号館〉の前で別れ、手を振って見送り、俺はトモヨと2人で門を潜った。

そしたらすぐにセレスタンがやって来た。

「おはようございますゼフィルス様」

「おはようセレスタン。相変わらず早いな」

「ゼフィルス様の執事ですから」

「で、出待ち!? いえ朝待ち!? こ、これが執事グランプリ優勝のセレスタンさん!?」

セレスタンと挨拶していただけなのになぜかトモヨがおののいていた。どうしたのだろうか?

「トモヨ様もおはようございます」

「は、はい! おはようございますセレスタンさん! 本日放課後からギルドにお世話になりますトモヨです!」

トモヨのテンションが高いな。手を前に重ねて 深深 ( ふかぶか ) とお辞儀で返していた。

「これはご丁寧に、こちらこそよろしくお願いいたします。後、ギルドの場所ですが本日は〈エデン〉のギルドハウスにお越しください。また、どなたかギルドメンバーと同伴がよろしいかと思います。私の方で情報を流させていただいていますが、場合によってはたどり着けない場合がありますから」

「ゼフィルス君に送ってもらいます!」

セレスタンよ、後半はどういう意味だ? なぜギルドにたどり着けないのか?

いつの間に〈エデン〉のギルドハウスは迷いの森に作られたのだろう?

セレスタン流の冗談かな?

しかし、一緒に行くのは構わないのだが、トモヨにはセレスタンの言っている意味が理解できている様子なのが不思議だった。

「それとゼフィルス様とトモヨ様のクラスですが」

「ああ、すまないセレスタン、今日は自分で掲示板を見たいんだ。いいか?」

「もちろんです。そう言われると思っておりました」

「さすがセレスタンだ。じゃあ早速見に行こう、楽しみだ。あ、トモヨはどうする?」

「え? わ、私もゼフィルス君ともうちょっと一緒に居たいな、じゃなくて付いていこうかなって」

「おう。んじゃ行こうか」

こうして俺たち3人は玄関口から入り、掲示板が張り出されているところまで向かった。

「おお、むっちゃ込んでる。――のにまるでモーゼのように」

掲示板前は相変わらず人が敷き詰めていた。ごった返している。

しかし、近づくと、なぜか俺に気が付いた人が左右に分かれていく。まるでモーゼのように。

なんか、前にもあった気がする。

ふふふ、ここでも【勇者】の威光が輝いてしまったようだ。いやクラス対抗戦で1位を取った影響かな? あれ名声値すんごいもらえるし、ありえる。

「おい、あれ」

「あれって確か盾士1年生で有名なトモヨだろ? 何で〈エデン〉リーダーと一緒にいるの?」

「情報が遅れてるぜ、あのトモヨは〈エデン〉の新しいメンバーになったんだ」

「な、なんだって!?」

「それは本当なのか!?」

「掲示板を見ろ、色々と面白いことになってるから。って、そっちの掲示板じゃねぇよ!?」

なんだかトモヨがやたら注目されているな。

まあ、トモヨくらい動ける1年生は少ないからな。決勝戦にも残っていたし、トモヨはかなりの実力者と認識されているに違いない。

さて、まずテストの順位はどうかな? ちなみに座学で300点満点。実技で100点満点だそうだが。

第1位・ゼフィルス 点数400点

ふはははははは!! 俺の〈ダン活〉知識に死角無し! 死角無しさーー!!

「さ、さすがゼフィルス先生。満点1位なんて……」

ほら、トモヨもこんなに驚いてくれたぞ。うむうむ、臨時とはいえ教師が低い点なんて取れば教え子に示しが付かないからな。面目を保てたぜ!

今回は臨時なために上位10名だけが張り出されている。こんな感じだ。

〈戦闘課1年生〉

第1位・ゼフィルス 点数400点

第2位・セレスタン 点数398点

第2位・シエラ 点数398点

第4位・レグラム 点数396点

第4位・メルト 点数396点

第6位・ヘカテリーナ 点数394点

第7位・キール 点数391点

第8位・アイシャ 点数388点

第9位・ラムダ 点数387点

第10位・ミサト 点数381点

おお。上位6位まで〈エデン〉と〈アークアルカディア〉で独占してしまったぞ!

さらに前回15位だったミサトが10位につけているな。

すげぇぜ。勉強会の成果が出たのか? みんな頑張ったな!

ちなみにだが、ここに〈新学年〉は含まれていないので、前回4位だったカタリナはいない。ミサトは繰り上がってちょっとラッキーだったな。

それでも前回7位と8位にいたキールとアイシャを抜かしてのリーナ6位はすごいな。後で褒めようと思う。前回10位にいたラムダは繰り上がって9位のようだ。

あ、あとアイシャというのは俺たち〈1組〉のクラスメイトだった【シャドウ】に就いていた女子のことだ。あの子すごく頭がよかったからなぁ〈1組〉の高いカリキュラムに余裕でついてこれていたし。

さて続いて、いよいよクラス替えの表を見るとしましょうか。

――――――――――――

後書き失礼いたします。

前回のテストは429話です(一応記載)。