第705話 この二週間を振り返る!イベントたくさんだ!
第705話 この二週間を振り返る!イベントたくさんだ!
翌日の月曜日、今日からまた学校授業の始まりだ。
それと同時に10月も半ばまできている。
この二週間、色々な事があったなぁ。
テスト期間から始まって、クラス替えがあった。
新しいクラスになって初めの頃は新クラスメイトたちとの交流を深めたものだ。
そのためすでに全員とそれなりに良い感じの仲となっている。
あっちの〈新学年〉もどたばたしてる、新メンバーのみんなは結構忙しいみたいだ。
しかし、ギルドの親睦会や練習には必ず顔を出し、俺やタバサ先輩たちの教えをよく吸収し、レベルリセットからのSP振りでいい感じに育っている。
新メンバーは今週で三段階目ツリーが開放される予定だからな。とても楽しみだ。
そして中級上位ダンジョンの攻略。
上級下位ダンジョンを目指すため、かなりのペースで突き進み、今では攻略者の証が2つ、全階層の半分クリアしているダンジョンが2つという戦果になっている。
おそらく、月末には中級上位ダンジョン五つの攻略をクリアできるのではないかと睨んでいるな。
他のメンバーの状況。
新メンバー、生産組以外のメンバーは全員が中級中位ダンジョンに進出。
リーナやリカに引っ張られて続々と中級上位ダンジョン進出を果たしているようだ。
また、ギルドメンバーは新メンバーとアイギス、タバサ先輩を除いて戦闘組は全員が同じクラスなので情報共有がしやすい。これまではギルド部屋に一度集まって情報共有をしていたが、教室でパーティを組んで 直 ( ちょく ) でダンジョンに行くことが可能になった。これは結構大きい。
まあ、新しいギルドハウスに行く時間が減ってしまうのは少し寂しいかもしれないが、効率を優先するのであればいい感じ。
さらに教室でパーティを組むにあたってこんな現象も起き始めていた。
「ふむ、タンクが足りないな」
「ラクリッテもトモヨも、向こうのパーティに行ってしまったからな」
「困っているようだなレグラム、メルト」
「ラムダか」
「どうだろう、自分でよかったらタンク役を引き受けようか?」
「いいのか? 俺たちは助かるが」
「もちろんだ。その代わりといってはなんだが、セーダンとキールも入れていいか? なんでもギルドが新しい人材の勧誘でばたばたしてるらしくてな、パーティが組めないらしい」
「もちろん構わない。俺たちとしても助かる」
「決まりだな」
向こうではクラスメイトの貴重な男子、メルト、レグラム、ラムダ、キール、セーダンがギルドの垣根を越えたクラスメイトパーティを結成してダンジョンに挑むことにしたようだ。
こうやってクラスメイト同士で臨時パーティを結成するという光景がところどころで見られるようになったのだ。
これは現在例の〈新学年〉になった学生の勧誘合戦で、ギルドがどこも忙しいが故の 皺寄 ( しわよ ) せ現象だ。
新学年生は中位職、または低位職から誰もが憧れる高位職へと転職した。
今までEランク、Dランクで燻っていたがもっと上を狙える。つまり、ステップアップできるということだ。
そんなわけで新学年生によるギルドの脱退と移籍が相次いでおり、多くのギルドは新規加入を大募集していた。中にはギルドの見学・体験も出来ると 謳 ( うた ) って新規募集をしているギルドもいた。部活動かな?
そしてラムダのいるギルド、Sランク〈キングアブソリュート〉を始めとする上位ランクギルドには当然のように募集をかけるまでも無く応募が殺到、上級生たちが必死に捌いている間、ラムダ、セーダン、キールなどの1年生組はパーティを組むのにメンバーが不足してしまったのだ。
〈エデン〉でも〈新学年〉メンバーが育つまでタンクやヒーラー不足は否めない。
つまりはクラスメイトと持ちつ持たれつで利害が一致したということだな。
え? 俺は誘われないのかって? 俺は上級に挑むために今は固定パーティを組んでいるというのは共通認識だからな……。男子たちに誘われなかったからって寂しくないぞ!
でもちょっと寂しい。
ちなみに、やはり〈1組〉ともなるとアタッカーが多く、タンクはかなり少数なようでトモヨとラクリッテはクラスの人気者だ。トモヨは新メンバーでただ1人の〈1組〉ではあるが、すでに〈エデン〉メンバーたちと打ち解けている様子だ。
俺も打ち解けたい。
と、長くなったがクラス替えして1週間、クラス間の仲は良好だ。
そんなところで担任のフィリス先生がホームルームでさらに仲が深まりそうなイベント名を告げる。
「みなさん、11月には学園祭が行なわれますね。学園全体で3日間、大きなお祭りが行なわれます。私たちの〈1組〉でも催しや出し物を行なう予定です、新しいクラスメイトとさらに仲良くなるチャンスですね」
フィリス先生が拳を顔の前に持って来てフンスしながら可愛く言った。
この人は新卒の先生だけあって、去年まで学生として参加していたはずだからか、なんだか思い出に浸って楽しむ気満々みたいな雰囲気を出してらっしゃる。思い出に浸るフィリス先生が可愛らしい。
「そして、学園祭まで残り一ヶ月、これが準備期間となりますので、ホームルームで〈1組〉は何をやりたいのか、何をやるのかを決めていきたいと思います。クラスリーダーさんは前へ出てきてくださいね」
クラスリーダー、それは俺のことだ。
フィリス先生に言われて前へ出る。
「ゼフィルス君、クラスのみなさんを引っ張ってください」
「もちろんです! 全力を尽くします!」
当然学園祭も全力だ! 全力で楽しんでやる!
ゲーム〈ダン活〉時代、この学園祭の出し物は大きなイベントだった。
学園祭当日の3日間はダンジョンが封鎖されるというデメリットはあるものの、この学園祭期間でしか売っていない限定アイテムや装備があるほか、この学園祭でしか満たせない発現条件などもあり、〈転職〉についても重要なポジションとなっていた。
【ギャンブラー】とか学園祭で行なわれるとある大イベントで1位を当てないと発現条件満たせなかったからな。逃すと1年間ゲットできなくなるので1位が当たるまでロードを繰り返したものだ。さて、リアルではどうしようか……。
また、とあるイベントに参加すれば〈賊職〉と呼ばれている 職業 ( ジョブ ) グループの条件が満たせる。これもここでしか満たせないので要注意。【盗賊】や【暗殺者】、【復讐者】なんかのあるグループなため、俺はリアルになってから一度もこれに就いた人を見かけてないんだよな。〈転職〉が必要だからなのか、やはり〈賊職〉に就くのが嫌だからなのか。
遅れて取得出来るノーカテゴリーのグループだけあってかなり強力な 職業 ( ジョブ ) で、対人能力や斥候能力がとても強く、いやらしいデバフ系なんかが盛りだくさんなんだ。実はちょっと欲しかったりする。
そんな重要なイベントが盛りだくさんの学園祭、今回はリアル参加だ。どう行動するのが吉なのか。今から楽しみで仕方がない!
まずは〈1組〉でやりたい事のアイディア出しを行ない、みんなに宿題として1つアイディアを考えてきてくれと言ってその日は解散した。
そうして帰ろうとしたところで、ラムダに声をかけられた。
「ゼフィルス、話があるんだが、いいだろうか?」
「もちろんだ。どうしたんだ?」
そう聞くと、ラムダがラナの方を少し気にしながらこっそりと言った。
「ユーリ殿下からの伝言だ。ギルド〈キングアブソリュート〉が上級下位ランク1〈嵐後の倒森ダンジョン〉、その40層に到達した」
「! へえ!」
ユーリ殿下にあの話をして約1ヶ月。
〈キングアブソリュート〉は着実に上級下位ダンジョンを攻略している様子だ。
俺もうかうかしていられないな!
第十三章 -完-
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あとがき失礼いたします。
近況ノートに次章予告を貼り付けました!
次章ちょっと気になる方はどうぞ!
https://kakuyomu.jp/users/432301/news/16817139557803453901