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第837話 上級職ランクアップ! ルル編!

ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~ — kakuyomu.jp · All chapters

第837話 上級職ランクアップ! ルル編!

〈ダン活〉には〈姫職〉というグループがある。

〈姫職〉の 職業 ( ジョブ ) は大体が「姫」の文字が入っているのだ。

しかし、ルルの現在の 職業 ( ジョブ ) 名は【ロリータヒーロー】。

〈姫職〉のグループには入っているが姫の文字は無い。

何が言いたいかというと、「姫」の意味があるプリンセスの名を持った【プリンセスヒーロー】は無敵。ということだな(違わない!?)。

デバフ系も使え、攻撃、防御、速さが非常に強いヒーロー職だ。自己バフも使える上に『小回り剣技』が『真・小回り剣技』に進化して剣攻撃速度が倍速になり、普通スキルを1回使うタイミングで2回攻撃できるようになる速度を持つ。つまり『常時2回攻撃』、この言葉の意味が分かるだろうか?

〈上級部門・公式 最強職業 ( トップオブジョブ ) ランキング〉第五位。

―――【プリンセスヒーロー】。

デバフとバフを兼ね備えた強 職業 ( ジョブ ) だ。

変身して〈プリンセス〉になると火力がとても高くなるので、ダメージディーラーとして非常に強力。

プリンセスなヒーローの攻撃は問答無用で敵を倒す強撃なのだ!

「【プリンセスヒーロー】! お姫様ヒーローなのです! ヒーローはお姫様だったのです!?」

うむうむ。

お姫様でヒーローなのはルルだ。

もうこの言葉だけで最強ではなかろうか?

2回攻撃とかもう付属でいいかもしれない。(ルル付属2回攻撃)

「ふう。どうだルル、【プリンセスヒーロー】やってみないか?」

「あい! お姫様でヒーロー、やってみたいのです!」

「おっし、じゃあ早速〈宝玉〉を使ってもらおう! ルルに必要なのは、〈 天聖 ( てんせい ) の宝玉〉だな」

やっぱりランキングが高い 職業 ( ジョブ ) は〈天聖〉なんだよなぁ。

【プリンセスヒーロー】も使うのはレアリティの一番高い〈 天聖 ( てんせい ) の宝玉〉。シエラやラナたちと同じだな。

俺は〈 天聖 ( てんせい ) の宝玉〉を取り出すと、ルルに渡した。

「ありがとうなのですゼフィルスお兄様! 早速使うのです!」

「くっ、スクショが無いのがつらい!」

受け取ったルルは早速〈 天聖 ( てんせい ) の宝玉〉を使った。

するとキラキラした粒子のエフェクトが小さなルルに吸い込まれるようにして消えていく。とても尊い光景だった。ルル、カッコ可愛い! 決めポーズ取らせてスクショ撮りたい!

シェリアとか連れてこなくて良かったぜ。内緒だぞ?

「ゼフィルスお兄様、出来たのです!」

「偉いぞルル。よし、この〈上級転職チケット〉をあげよう」

「わーいなのです!」

ルル、素直、可愛い!

これだけ喜んでもらえると嬉しくなるよな。

「後は身に付けるものは姫職装備系と上級ヒーロー系。これはエステルから借りた〈姫騎士装備一式〉の頭装備とアクセの〈ヒーローの変身ベルト〉を装備してくれ」

ここでポイントなのがルルの装備だ。

【プリンセスヒーロー】に就くには、〈姫職〉系装備と〈ヒーロー〉と名の付いた上級装備が必要なのである。

ここで思い出してほしいのがルルの装備。

ルルの初期装備は〈スィートロリータ装備一式〉。

そう、実はルルの装備だけ姫職装備じゃないんだ。能力はほぼ変わりないんだが。

【プリンセスヒーロー】に就くには、他の〈姫職〉をスカウトし、その初期装備である姫職装備系を手に入れて子爵っ娘に装備しなくちゃいけないのである。

ここがかなり引っ掛けで、「初期装備はこのキャラの専用装備だ」みたいな固定観念を持っていると「〈スィートロリータ装備一式〉を装備しているのになんで【プリンセスヒーロー】が出ないんだ!?」となる。要注意ポイントだ。

ちなみに姫職系の初期装備の中で、姫の名が無い装備は「子爵」だけだ。そこに気がつけるかがポイントだった。ゲームではな。

やっぱりロリータからプリンセスになるのは大変なのだろうな、とプレイヤーには受け入れられていたけど。

あと、「その装備おさがり有りなの!? 俺にもおさがりください!」という熱心なファンもいたな。まあ、あげないが。

エステルの頭装備にしたのは特に理由は無い。

ノエルから借りても良かったが、現在ノエルは制服姿なので持ってないかもしれないと、借りてきたのだ。

「言われたとおり〈ヒーローの変身ベルト〉は装着済みなのです!」

「偉いぞルル~。んじゃ、これも頭に着けてくれ。これで準備完了だ」

「あい! エステルお姉ちゃんが前に被っていた、えっとカチューシャなのです?」

俺が渡したそれを見てルルが首を捻った。

まあカチューシャに見えなくも無いな。分類上は鎧なんだが。

ペガサスの翼を模した鎧飾りだ。

〈ダン活〉ではHPが体を守ってくれるため本物のヘルム系は被らなくて良いのだ。飾りだけで十分な防御力を持つ。マジファンタジーだぜ。

ぶっちゃけると、女の子キャラが超強い〈ダン活〉で顔の隠れる装備なんか採用したらユーザーからブーイングが来るだろう。おかげで〈ダン活〉の女の子装備では、顔の隠れてしまうフルフェイスのような装備は存在しない。開発陣の英断に感謝だ。

見た目はカチューシャに見えるそれをルルが頭に着けると、スクショを取りたくなった。

可愛い。いや待て、そうじゃない。ここは〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉をするときなんだ。俺よ、静まれ! クールになるんだ!

「どうですかゼフィルスお兄様?」

「最高に似合ってるぜ! 1枚いいですか?」

「にゅ?」

静まるの無理。だってルルが可愛いもの。1枚も撮れないのつらい。

その後、ノエルやミサトたちにも似合ってるか聞きに行ったルルたちがキャッキャし、少し落ち着いてからいよいよ〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉の時間となった。

「行くのですよ。とう!」

ルルの「とう!」の掛け声とは裏腹にそっと優しく〈竜の像〉の頭にタッチしたルル。なぜこの世界には動画が無いのだろう?

「あ! 出ていたのです! 【プリンセスヒーロー】なのです!」

「よし、ルル、取っちまえ!」

「あい! 【プリンセスヒーロー】さん、来てくださいなのです!」

ルルの声と共にズームアップする【プリンセスヒーロー】の文字。

そして溢れるエフェクト。

「! 覚醒の光! まさかルルもか!?」

メルトの驚愕の声が聞こえる。

そりゃあランキング五位の強 職業 ( ジョブ ) だぜ? もちのロンよ! モチモチのモチッコよ!

まあ〈上級姫職〉は大体覚醒の光の演出があるんだけどな。

「わわ、ルルちゃんが、すごい、幻想的です!」

「ラクリッテちゃんもさっきはあんな感じだったよ。すっごくかっこよかったんだから」

「わ~ルルちゃん可愛い~! ねぇねぇメルト様、私も覚醒の光出るかな? 出たらご褒美頂戴?」

「そんなものは無い」

「ルルがかっくいいのデス! 永久保存版デスね!」

「ああ。パメラの意見に120%同意だ。この光景が保存できないのがとても残念でならない!」

ルルの覚醒の光に全員が注目する。

どうやら覚醒の光というのはこの世界では特別な意味を持つようで、メルトが妙にソワソワしていた。

安心しろメルト。これからまだまだ出るぞ。

「あう、光が収まったのです。なんだかまだ足元がフワフワしているのです~」

「あ、ルルちゃん、こっちですよ。支えます」

「ルルちゃんおいで~」

「お邪魔するのです~」

ルルがラクリッテとノエルの2人にフラフラと抱きついて攫われていったが、なんとか追いかけてからルルにお祝いの言葉を贈る。

「ルル、〈 上級転職 ( ランクアップ ) 〉おめでとう」

「あい! ありがとうなのですゼフィルスお兄様!」

これで2人目、次はパメラ、その次はメルトだな。