LNCrawler

第12話

Kiss My Instep 3 — fujossy.jp · All chapters

第12話

また、イく……っ、イ…………、え……ずる……っと抜かれた指に、長岡を見上げると目が意地悪そうに細められていた。わざとだ。イきそうになったから指を抜いたんだ。「冷えてきたろ。車行くぞ」「…………は、い」身体を離し自身のアウターの前を握る。アナルがジクジクして、下っ腹が変だ。ここでだって良い。ケツを出したって寒いのは平気だ。それほどまでに長岡を求めている。なのに、その本人はそれを前に待てを出す。確かにここはリスクが高い。先程のように人が通る可能性だってある。このトイレより、車の方が見通しも良くにおいだって長岡のもので満ちていて良い。分かっている。分かっているから頷いたんだ。「そんな顔して外歩くのか?いくら短い距離でも妬くぞ」「正宗さんも、妬くんですか…?」「普通に妬くだろ。俺の遥登なんだからな」手をとられ、指輪を目の前に晒された。それを見詰める恋人の視線はやわらかさも孕んでいる。長岡は、サディスティックなだけではない。意地が悪い事もするし、恥ずかしい事もさせる。けれど、それは長岡の欲だけではない。性欲の捌け口にされている訳じゃない。視線や言葉、態度、仕草。すべてから愛情が伝わってくる。心からの深いもの。それが沼なんだ。「正宗さんも……俺の、です」「なら、俺の独占欲もみせてやる」