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第12話

Kiss My Instep 4 — fujossy.jp · All chapters

第12話

朝からご機嫌になる綾登は抱っこされたまま母親にも挨拶をする。洗面所から戻ってくる父親にも挨拶をし、かわるように洗面所へ。「綾登、顔洗おう」「うんっ」おろそうとすると、なぜかしがみついてくる。「だっこがいーい」「うーん…」初日だからこそワイシャツを汚したくないが、ひしっと抱き付く弟はすごく可愛い。暫くはこうして甘やかせない。色々と考え、汚れたら着替えたら良いと至極簡単な答えを出す。「分かった。抱っこしてるから、顔洗いな」「うんっ」元気な返事と共に、抱かれながら器用に顔を洗いうがいをする綾登。こんなところを次男に見られたら、赤ちゃん、と言われるのだろう。いくつになっても末っ子は可愛い赤ちゃんのままだ。「たおるぅ」「ん?あぁ、ごめん。はい」「ありあと!」グリグリと顔をタオルで拭うと、今度は食卓を目指す。今日くらい良いか。子供用の椅子に綾登を座らせ、そのままご飯の支度。自分のと三男のお茶碗にご飯をよそう。「遥登、お弁当。お昼ご飯いるでしょ」「ありがとう」「おかずは使い捨て容器だから帰ったら捨ててね。ご飯はおにぎりにしてあるよ」「助かる…」母親の作ってくれるお弁当を食べるのは久し振りだ。毎日の食事で食べてはいるが、お弁当は3回生の時の教育実習ぶり。おかずがなにかワクワクする。「はう、おべーと?」「うん。お弁当。綾登は給食だもんな」「うんっ!おいしーよ!」「朝ご飯も美味しいから、沢山食べような」「うんっ!いたあきます!」