LNCrawler

第3話

Kiss My Instep 4 — fujossy.jp · All chapters

第3話

手を絡ませながらも床に押し付ける。少しも離したくない。「ん…っ、」そして、また貪るようにキスをする。何年待ったと思っている。待ては長ければ長い方が美味い。確かにそうかもしれない。止まれない。少しも離れたくない。こんなにも独占欲を押し付けるほどだ。「ま、…さ……」目を開ければ睫毛がぶつかりそうな距離に遥登がいる。それがどれだけ嬉しいか。しあわせか。唇を開かせ、また舌を舐める。ぬるぬるしていて、あつくて。軽く食むと三条の手がビクッと震える。更に上顎をべろっと舐め上げた。「……っ!」「敏感になってねぇか」「…何年、刺激されてないと…思ってるんですか…」「悪い。我慢させたよな」三条は真っ直ぐ此方を見ながら首を横に降って否定した。我慢をしなかったなんてことはない。溜め込みすぎて泣いたことも、それが身体に表れたことも、ハッキリと覚えている。忘れることなんて出来やしない。自分が不幸にした、と自覚があるからだ。教師を優先してしまった。遥登ではなく、兄としての息子としての遥登を優先してしまった。結果として最悪のことは起きなかったし、その我慢自体に意味がなかったとは思わない。それでも、泣かせてしまったのは事実だ。笑った顔がなによりも好きなのに。「はる」「はい…?」ちゅっ、と触れるだけのキスをすると、三条ははにかんだ。その顔は世界で1番しあわせそそのもの。