216話
216話
朝食を食べ終わって、食後のお茶を飲みながら少し休憩を取っていたら、ローウィンスは仕事があるからとエイシアを連れて先に帰っていった。
仕事前なのにあんなにガッツリ動いてたのか。案外タフなのかもな。
休憩中でもクレハとユリアはアリアやセリナから熱心にいろいろと聞いていた。それがひと段落すると、今度は今さらながらフレドたちと自己紹介をし合っていた。そういやこいつらは今日が会うの初めてだったな。
ユリアが冒険者の仕事で何をしたかなどをフレドたちに質問しているのを聞いていたら、クレハが俺を見ていることに気づき、視線を向けたら目が合った。
「なんだ?」
「あの…イーラさんって……えっと、なんて聞いたらいいか…。」
「イーラがなに?」
さっきまでどの会話にも参加してなかったイーラが自分の名前を呼ばれたから、首を傾げながら確認してきた。
イーラがなにかやらかしたか?
でもクレハはさっきまでセリナと訓練してたよな?イーラと手を合わせたのは最初だけのはずだが…あぁ、そういや攻撃を当てたのに無傷なことに驚いてたな。たぶんそのことだろ。
本人を目の前にして「なんなのお前。」とはいえないよな。
「イーラが何者かって聞きたいのか?」
「あ、はい!」
「こいつは魔族だ。だからあんな細い剣で刺されたくらいじゃダメージすら負わないだけだ。」
正確には剣がうんぬんではなく物理無効を持ってるだけなんだが、詳しく教えてやる必要はないだろ。ジャンヌに話されたら面倒だしな。
「魔族!?…あれ?でも、首への攻撃も無効化されてしまったと思うのですが、斬撃耐性を持っているのですか?」
「斬撃耐性も持ってるよ!でもイーラはぶつ………え?え???」
イーラが余計なことをいおうとしたからバチンと軽く裏拳でイーラの口を叩いたら驚かれた。
見た目的には歯があるのに裏拳で殴ると水面を叩いたようにバチンと鳴るから不思議だ。
「アリア、契約魔法とやらの効果はどこまで有効だ?」
「…訓練内容とそれに伴う情報です。わたしたちの情報で許可のないものは全て契約内容に含まれます。ただ、今回の訓練期間以外で同じ情報を得た場合は契約の縛りから外れます。」
俺が念のためアリアに確認するとすぐに答えてくれた。
これならイーラがスライムの魔族だったり物理無効を持ってたりがバレてもそこまで問題ではないか。
まぁわざわざバラす必要もないが。
「ユリア。そういうことらしいから、俺やイーラがぽろっと俺らの情報を喋っちまうかもしれないが、それを他のやつらに話すとクレハが罰を受けることになるから気をつけろよ。」
「はい!」
急に話を振られて、しかもけっこう重要な話だったからか、ユリアは緊張したように返事をした。
休憩はもう十分だろと俺が思い始めたら、アリアと目が合った。
「…それでは訓練を再開します。」
どうやら察してくれたみたいだな。
「はい。」
俺以外の全員が返事をして、テキパキと片付けを始めた。
…訓練は再開したんだが、予想通りまた回避の練習だった。
回避は大事だから、しっかり体に覚えさせるべきだとは思うが、見てるこっちは暇で仕方がない。
正直俺って必要なくないか?どうせなら魔物狩りでもしてこようかな。そっちの方が有意義に過ごせそうだ。
だが、この山というか森というかに魔物ってまだ残ってるのか?確か掃討したって前にいってたしな。
なんとなしに森に目を向けると、フレドたちが何かを期待するように俺を見ていた。
…。
「ニア、この辺の魔物ってまだいるのか?」
「カレンさんがこの山にいた魔物は全て討伐したと聞きました。隣の山でしたらまだ少しは残っているとは思いますが、隣の山までは少し距離があるので、今から向かうと昼食の時間までに戻ってくるのは難しいかと思います。」
べつに魔物狩りに行くとは行ってないんだが、まぁ暇そうにしてていきなり魔物がいるかの確認をしたらバレるか。
PPを削って走れば帰ってこれるとは思うが、そこまでして魔物狩りがしたいわけじゃねぇし、少なくなってる魔物を探すのも面倒そうだ。
手っ取り早く近場で魔物狩りをするならダンジョンに行けばいいんだろうが、あそこはガキどものレベル上げに使ってるみたいだから暇つぶしで1人で倒せるような魔物を狩ったら悪いだろ。だからといって到達階層更新をするならフルメンバーじゃないと危ないから却下だ。
横目で気づかれない程度にフレドたちを見るとさっきほどあからさまではないがチラチラと俺を見てやがる。
フレドたちとそれぞれ一対一で戦うなら、たぶんまだ手加減しても勝てるとは思うが、それを5回もやるのは面倒だ。それだと昼までには終わらない可能性もあるし、1人やったら全員やらなきゃならないだろうからって、明日や明後日に持ち越すのも嫌だ。そんなことしたら違うやつまで相手にしなきゃならなくなる可能性もあるしな。
ローウィンスの相手をしたのは失敗だったか…。
フレドたちはパーティーだから一度に5人を相手にすれば昼までに終わるだろうけど、5人相手だと俺が負ける可能性が高そうなんだよな。前にオーク討伐してるときのこいつらは連携が上手かったし。
ん?でも逆に考えたら、負けていいんじゃねぇか?
フレドたちだけじゃなく、アリアたちも含めた村人のやつらは全員俺に期待しすぎだから、ここで俺はそこまで強くないと気づかせてやるのもありかもな。
さすがに一対一で負けるのは保護者のプライドとして受け入れがたいが、5対1なら負けても納得出来るしな。
フレドたちの方を向くと、全員が視線を逸らした。いや、見てたのわかってるからな。
しばらくフレドたちを見ていたら、全員が申し訳なさそうに俺を見た。
「フレドたちはそんなに俺と戦いたいのか?」
「「「「「はい!」」」」」
こいつらも即答かよ…。
さっきまで申し訳なさそうにしてたくせに今は期待するように見てきやがる。
「わかった。じゃあ時間がないから5人一緒に相手にする。ただ、5対1だと本気でやっても俺は負ける可能性があるから、手加減してやる余裕はない。だから身代わりの加護を全員が持っているなら相手してやる。」
「「「「「持ってます!」」」」」
身代わりの加護付きのアクセサリーって高いんじゃなかったのか?
いや、フレドたちはBランクなんだからそれなりの収入を得てるのかもしれねぇし、おかしくはねぇか。普通の冒険者がどの程度稼げるのかなんて知らんけど。
「ニア、開始の合図を頼んでいいか?」
「はい。」
「ここじゃ2人の訓練の邪魔になるかもしれねぇから、向こうでやるぞ。」
「「「「「「はい。」」」」」」
俺がガントレットを装備しながら移動する旨を伝えてすぐに走り出すと、背中から返事が聞こえてテンコやニアやフレドたちが追いかけてきた。
PPを無駄に削らない程度で走ったが、そんなに時間をかけずに広場の反対側に到着した。
さっきは十分な広さだと思っていたが、いざ端から端まで走ってみると、この世界の住人からしたらこの広場じゃ戦闘訓練には狭いかもな。
まぁ狭けりゃ戦闘しながら広げりゃいいだけか。周りの木を多少破壊したところで問題はないだろうし。
そんなことを考えているうちにフレドたちも準備が終わったみたいだな。
フレドたちは既に各々が武器を構えて横に広がっている。ニアが合図をした瞬間に俺を囲むつもりだろう。
「これは本番を意識した戦闘訓練だと思え。だからなんでもありだ。ただ、身代わりの加護を消費したら退場だ。身代わりの加護を使ってなくても戦闘続行できなければ退場だ。俺が戦闘不能になるかフレドたちが5人とも戦闘不能になったら終了だ。これでいいか?」
「「「「「はい!よろしくお願いします!」」」」」
やるからには本気でやらねぇとな。
人形相手の5対1はマナドールのおかげでガッツリと練習出来たが、生身の人間相手との本気の戦闘訓練はそうそう出来ることではねぇから、この機会を有効活用しねぇとな。
ガントレットを装備した手をグーパーと開いたり閉じたりと感覚を確かめていたら、テンコが近づいてきた。
「どうした?」
「リキ様、力必要?」
そういやさっきテンコの力でパワーアップした分はなくなってるみたいだな。ジョブを戻して力が戻ったせいで気づかなかった。
「そうだな。ちなみにテンコは離れたところからさっきのは使えないのか?」
「わからない。やってみる?」
「物は試しだ。やってみろ。」
「はい。」
傾げていた首を元に戻したテンコは右手に光を集め始めた。たぶんこれがテンコの力なんだろう。
その淡い光は徐々に大きくなっていき、観察眼のおかげかかなりの力が集まっているのがわかる。どんだけ俺をパワーアップさせる気だ?
「そのくらいでいいぞ。」
「はい。」
もう十分であることを告げると、テンコは力を注ぐのをやめ、その淡い光の塊を俺に投げつけてきた。
テンコの動作は投げるようだったが、光の塊は放物線を描くわけでもなく、浮遊しているかのようにまっすぐ近づいてきた。
これを受け止めればいいのか?
「グフッ…。」
完全に油断した。
受け止めれば体に浸透してパワーアップをするのかと思って、飛んできた淡い光の塊を身構えもせずに腹で受け止めたら、淡い光の塊がその形を維持したまま腹にめり込んできた。
咄嗟に一歩下がり、思い切り殴りつけて淡い光を霧散させた。
「なんで攻撃した?」
腹を触って異常がないかの確認をしながらテンコに声をかけたが、なぜかテンコは首を傾げた。
「攻撃してない。力分けたときと同じ、それ、投げただけ。」
テンコがいってることが本当なら、触れて力を注げばパワーアップができて、力を注いだものを使えば攻撃になるってことか?
用途が複数あることはいいことだし、どんな用途があるのかは気になるが、調べるのは今やるべきではないか。
「とりあえずさっきと同じ感じで力をくれ。」
「はい。」
俺がガントレットを外して右手を差し出すとテンコが両手で掴み、力を注いできた。
「もう大丈夫だ。」
「はい。」
俺が声をかけると、テンコはなぜか俺の右手をニギニギと数回握ってから手を離した。
最後に握られた意味はよくわからなかったが、ガントレットをつけ直し、手のひらを閉じたり開いたりと確かめた。
軽く素振りをしてみたが、アリアの『ステアラ』だけをかけてもらったときよりも効果がありそうだな。もし重複できるならなかなか使えるぞ。
「そしたらテンコは離れてろ。」
「はい。」
テンコが返事をしてニアのところまで戻るのを確認してからフレドたちを見て、ニアに視線を送った。
「こっちの準備は完了だ。」
「僕たちも準備出来てます。」
「それでは……始め!」
俺とフレドたちの準備が出来たことを確認したニアが開始の合図をした。
俺はすぐさま走ってフレドを狙った。一歩で近づこうとしたら途中で攻撃される可能性があるから、普通に走って近づいたが、この世界ではそれでも間合いに入るまで一瞬だ。
まずは司令塔であるフレドを倒す。そうすればオーク討伐のときのような連携はされないだろうと考えて殴りかかるが、フレドは真っ先に狙われても驚いた様子がなかった。これは予想されてたな。ということは対策も考えているわけか。
フレドを殴る動作に入りながら視界に入るやつの位置を確認すると、ドラとムスカはフレドの後ろで隙をうかがうようにそれぞれの武器を構えていた。ラルムとカーフは俺の後ろに回り込んだみたいだな。
後ろを取られちまったが、気配察知スキルを得てるおかげで視界外でも2人の場所がわかる。まだ後ろの2人は攻撃体勢に入っていないことを確認しつつ、フレドを殴り殺すつもりで右手を振り抜くが、フレドに短剣で受け流された。
ここまで綺麗に受け流されたのは予想外だったが、俺は左足に力を入れ、無理やり腰を捻ることで流された勢いを止め、そのまま腰を捻って左フックでフレドを狙った。
フレドは俺の攻撃を流しつつのカウンターを狙っていたようだが、俺の無理やりな攻撃の転換に少し驚いたように飛び退いて距離をとった。
フレドが離れたのに合わせるように俺の後ろにいたカーフが近づいてきたが、俺はそれを無視してフレドを追おうとしたら、ドラがフレドと入れ替わって牽制するかのように槍で攻撃してきやがった。
槍での突きが思いのほか速く、咄嗟に体を逸らして避けたら、今度は視界の隅に輪っかが映った。
よく見ると輪っかの正体はムスカが投げてきたチャクラムだった。無理すればそのチャクラムを避けるのは出来そうだが、体勢を崩したら後ろからくるカーフに対応出来ないだろうと判断し、観察眼をフルに使って回転するチャクラムの輪に指を入れ、あまり流れに逆らわないように軌道を変えて後ろから迫るカーフの方に向かって飛ばした。
カーフは予想外だったのか驚いて動きが一瞬止まった。そのせいで判断が遅れたからか、焦るように大きく飛び退いた。
俺はそこまで確認し、集中しすぎたせいで乾いて少し痛い目を瞬きで潤しながら、再度フレドに向かって走った。
途中でムスカが鎖鎌を構えて邪魔してきたが、かまわず右手で殴りかかるとムスカは俺の右手の外側へと体を捻って避けた。
俺はそのまま足に力を込めて、ムスカに追撃せずに速度を増してフレドに迫った。
フレドはここまで執拗に狙われるのは予想外だったのか、焦った顔で両手の短剣を強く握ってかまえた。
俺はフレドの目の前で一度止まり、左拳で殴りかかるとフレドは体を捻って外側に避けた。今度は左の膝蹴りでフレドの脇腹を狙うとバックステップで避けられた。
ガキのくせにやるじゃねぇか。
右足に力を入れて瞬間的に距離を縮めて左足の着地と同時に右拳でフレドの左胸を狙うと、フレドは半歩下がりながら体を捻って外側に避け、右手の短剣で俺の腕を綺麗に流し、左の短剣で首を狙ってきた。
俺はそれを上体を逸らして避けた。
『上級魔法:泥』
「え?」
俺がフレドの右足あたりの地面を泥に変えると、急に支えを失ったフレドが驚いて気の抜けた声を漏らした。
悪いな。もう真後ろまでムスカとドラが近づいているからとっとと終わらせる。
俺は腰を捻って左手を伸ばすと、殴られると判断したフレドがバランスを崩して倒れながらも咄嗟に両腕をクロスしてガードの姿勢になった。そのクロスしたフレドの両腕を俺は伸ばした左手で掴み、ガラ空きのフレドの顔面を右拳で思い切り殴りつけた。
だが、殴った感触があまりなかった。まるで素手でイーラを殴ったときのような感触だ。
スキルは使ってなかったし、腰の捻りだけで殴ったから威力が落ちているのはわかるが、さすがにおかしい。
そう思ったら、フレドのブレスレットが砕け散った。
…は?
あ、いや、身代わりの加護が発動したわけね。なるほど、殴り殺すのを無効化されるとこんな感じになるわけか。
1人で納得したあとにフレドを放り投げ、後ろから近づいてきたドラとムスカから攻撃を受ける前に振り向いてかまえた。
フレドがメンバーから外れてもあからさまに連携が崩れることはなかったが、それでも多少の迷いがあるのか連携が荒くなり始め、4対1でも俺に攻撃を当てることが出来ず、ムスカ、ドラと順に戦闘不能にさせた。
残り2人となったところで体に違和感があった。
なにかと思いながらもラルムとカーフは俺に休む暇を与えず攻め続けてきたから、考えを隅に追いやり、避けてはカウンターを狙い、距離を取られたら追うを繰り返した。
そして徐々に追い詰めていくと2人はあからさまに疲労したように息を荒げ始めた。こいつらはアリアのおかげで異常に強くなったから、この辺の魔物じゃそこまで苦労することもなかっただろうし、自分たちより強い相手との戦闘経験が足りないんだろうな。
疲労のせいかラルムに隙ができたところを狙って思いっきり腹を殴りつけたら吹っ飛んだ。5メートルくらい転がったところで苦しそうに蹲って戦闘不能になったみたいだが、身代わりの加護は反応しなかったみたいだ。加減せずに殴ったはずなのに殺せなかった?…ん?テンコの力が弱まってる?
俺が右手を閉じたり開いたりと確認していたらカーフが殴りかかってきた。だが、疲れているのか動きが遅い。体を逸らして避け、カーフが踏み出していた左足を俺の右足ですくい上げるとカーフが目を見開きながらバランスを崩した。俺は力の入り具合を確認してた右手を握りしめ、その拳でカーフのこめかみに裏拳を打ちつけた。
2メートルほど転がったカーフは頭を抱えて蹲った。
やっぱりテンコからもらった力がほとんどなくなってるみたいだな。途中で感じた違和感は徐々にテンコの力が弱まってたからか。
戦闘不能になったフレドたちを見回した。
やっぱり個人の実力としてはフレドが一番強いみたいだ。
他の奴らもガキにしては強いが、魔法もスキルも使わずにどうにかなる程度だ。その分時間がかかったが、俺にとってもいい練習になったし、なかなか楽しめた。
それに最初はさすがに勝てないと思ったが、案外いけるもんだな。マナドールとの訓練の成果か。
それにフレドたちとの方が人形相手より圧倒的に戦いやすかった。人形と違ってどの部位を狙った攻撃でもちゃんと避けるなり防御するなりの動作を行うし、攻撃が当たればダメージを負う。それに急所を破壊すれば死んでくれるからな。あらためてマナドールの異常性が理解できたわ。あいつの人形はちょいちょい防御を捨てた攻撃をしてきたり、部位を破壊しても平気で動きやがるからな。しかも異常に硬えし、重いからかなり本気で殴らねぇと吹っ飛ばせねぇし。
まぁその訓練のおかげで今回わりと楽に立ち回れたんだけどな。
ただ、フレドたちは成長が早いから、次は対策取られるだろうし今回のようにはいかないだろうな。だからもうフレドたちと戦うのはやめておこう。今後はセリナやアオイやヴェルあたりに相手をさせときゃいいだろ。
『ハイヒール』
『ハイヒール』
まだ蹲って起きる様子のないラルムとカーフの怪我を治すと、ゆっくりと起き上がりながら2人とも気まずそうな顔でお礼をいってきた。
既に退場させられていたフレドたちがこれで終わりと判断したようで近づいてきた。
「お疲れさん。人数が欠けても連携できてたのは凄えと思ったが、やっぱり動きが若干荒くなってるから、今後もパーティーとして動くならもうちょい連携の練習をした方がいいかもな。個人の力はその年齢でそれだけ動けたら十分だろ。あとは自分より強いやつと長時間戦う練習とかもした方がいいんじゃねぇか?最後2対1になってからの2人の体力の消耗が激しかったみたいだし、緊張感のある戦闘に慣らしておいて損はないだろう。」
「「「「「ありがとうございます!」」」」」
俺たちの方は終わったからとアリアたちの方を見ると、どうやら向こうも終わったみたいだな。
空を見たら太陽もほぼ真上にあるし、ちょうどいいから帰るか。動いたから腹も減ったしな。
「じゃあ帰んぞ。」
「「「「「「「はい。」」」」」」」
全員の返事を聞いてから、俺は歩いてアリアたちの方に向かった。