LNCrawler

・

瑠璃色の誘惑 — fujossy.jp · All chapters

・

少し長い睫毛がふるふると震える。 首筋や胸元に口づけると、身の内を灼く熱に耐え切れずに唇が酸素を求めて喘いだ。「は…っ、う………ぅ」 氷室の髪を、力が抜けた指が掻き回す。 その指が後頭部を掠めた瞬間、背中がザワリとした。「ん…ッ」 不覚にも感じてしまって、璃音の肌に歯を立てる。「あう…ッ」 内出血ではなく、表面に薄く血が滲み、胸の尖りに歯型を付けてしまった。「ごめん、痛かっただろ?」 滲んだ血を舐め取る。「あッ、やぁ…んっ」 可愛らしい反応が返ってきて、氷室は更に舌を這わせる。 再び滲んだ血をゆっくり舐め取ると、甘い味が口の中に広がった。「ん…、ああ…っ」 鉄っぽさの薄い甘い味が、氷室を少しずつ狂わせる。「龍…嗣…、もっと……、もっと舐めて…」 掠れた懇願は更に氷室を煽り立て、いじらしい言葉をもっと聞きたくなる。「舐めるだけでいいのか…?」「………っ」「教えてくれないと、璃音を気持ちよくしてあげられないだろ…?」 璃音が泣きそうになって、口をぱくぱくさせる。 それでも氷室は璃音の懇願を待った。「璃音、どうする…?」 両胸の蕾を弄られたまま意地悪く聞かれて、璃音は赤い顔で固まった。「あ、あの…っ」「言わないと、分からないなあ…」 なにを璃音が欲しいのか、分かっていて、わざと言わせたくなる。 昨夜、箍が外れて氷室を煽ったような、無意識に漏れる言葉を。 耳まで真っ赤になって、璃音は口ごもる。「あ…、あの…」 半分涙目で、「言うに言えない」という顔がまた堪らなく可愛いのだが。「璃音、教えて貰わないと」「………っ」 段々、涙目だったのが本当に涙が零れはじめる。 何だかおかしい、しかも、背後から殺気が…。 ばすっ!!「…ばすっ?」 恐る恐る振り返ると、いつの間に来ていたのか、秘書の弓削が立っていた。 しかも、分厚い手帳を片手に。「………何故いるんだ…弓削…」「本日の業務の確認をしていたら、璃音様の泣き声が微かに聞こえて来たので、寝ぼけてらっしゃるのかと様子を見に来たんですよ。 そしたら、年中発情期のエロ魔神が、璃音様を啼かせまくっていた、と」「え…、エロ魔神…」 氷室が絶句している